11秒でオニウケる天才メスガキサンゴちゃん   作:ぶり大根(元・孤高の牛)

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サンゴ視点の話


本当は傍にいて欲しくて

 アタシにはいっつも誰かにバカにされてる幼馴染がいた。

 小さい時から人より頑張ってるのに勉強も出来ないし運動音痴だし根暗だったし、正直言ってまあ傍から見ればそういうのも残念だけど当然ってカンジ?

 でもそいつはいつもアタシの手を取ってくれた。

 

「まーたアンタバカにされてるの〜?オニウケるんですけど!あ、ついでにコイツ回収してくね〜」

 

 力はやっぱり性別の関係上あっちの方が強いし、振りほどこうと思えばいつでも出来たはずなんだケド。

 それをしなかったって事は手を取ってくれてるって事で良いでしょ、多分、きっと、めいびー。

 

 まあなんでこんな事を言ってるかって言うとアタシの親はコイツの親とは真逆で何も言ってこない奴らでさ。

 今思うとネグレクトみたいな?学校でもフツーに過ごしてても噂ってすーぐ広まっちゃうからみーんな遠巻きにしか見てこなかったよねえ。

 だから誰も彼も無関心的な?だーれも話し掛けて来ないし暇だから毎回アイツを回収しては弄って遊んでる、そうなると分かってて手を取ってくれてるしやっぱり居心地良いからねえ。

 

 でもそうやって弄って遊んでると、周りがアタシの幼馴染をイジメてるのがなんか気に食わなくなって来ちゃって。

 アタシのモノなのに傷付けてくれちゃってさ〜、人のモノ壊したらダメって教わって来なかったのかなあの馬鹿共は。

 

「ふ〜ん、あんま金持ってないのね、ま良いケド。これ言ったらアタシの幼馴染イジメてた事全世界に公開しちゃうから☆んじゃそゆことでよろ〜」

 

 そーゆう奴らには裏で『教育』してあげたケドね。

 人の所有物に手を出したらどうなるかって言う事をね。

 馬鹿の割にポケモン勝負での威勢だけは良いから良いカモにもなるし。

 

「は〜いおつかれちゃま〜オボンのみ食べてて良いからね〜」

 

 学生時代、学校に連れてったアタシの手持ちポケモンはこの子、カブト一匹だけ。

 これはたまたまアイツが見つけた化石を

 

「自分は無能だから」

 

 って言うおバカな理由で譲ってきたから仕方なーく貰ってあげて連れてただけなんだケド。

 アイツが見つけてきたポケモンでボッコボコにされてるイジメっ子を見てるとオニウケて面白かった、だってイジメられっ子から貰ったものでイジメっ子が手も足も出ないとか爆笑ものでしょ。

 

 そんでお金は根こそぎ貰っておく。

 

「ねー暇だからちょっと付き合って〜、拒否権無いケド」

 

 こうして元気無いコイツを引っ張り回して遊び回るからね。

 どうせアタシには遊ぶ為の友達なんていないし、カブトで手に入れたお金なら半分コイツのモノでもあるからね〜。

 

 でもこうして二人で遊んでると、学校なんて何の為に行ってるんだろとか思ってきてたんだよね。

 勉強なら二人でもやれるし、社会性を学ぶ?とか何とかそれっぽい事が学校に通う為のリネン?らしいけどさ、アイツはイジメられててアタシは無視されてて、それって本当に将来の為になるの?なんないよね〜こればっかりはウケないんだケド。

 

 だから旅に出る事にした、学校なんてしょーもないとこ行くくらいならもっと遊びたいし世の中ぶっ壊しちゃっても良いかな〜って思っちゃったりもしちゃってるし。

 

 

「ねえねえ、アタシ旅に出るんだけどアンタも本格的に着いてきてよ」

 

 折角だしアイツにも着いてきてほしかった。

 一緒に虐げられて来たんだから一緒にこの世界に反逆したら面白そうだし、何よりイジメられっ子だった幼馴染が今度は誰かを苦しめる(成長する)なんてとっても見ててワクワクするしゾクゾクする。

 だから着いてきてほしかった。

 

 でもアイツもバカよねー、自分が着いてきても何も出来ない無能だから着いてきて良いのかって言い出すとか。

 アタシが着いてきてほしいって言ってるんだから言葉そのままに受け止めとけば良いのに。

 

「んー、邪魔とか邪魔じゃないとかアンタが考える事じゃなくなーい?少なくともアタシはアンタがいればいつでも弄れるし楽しいと思うけど?それともアンタってばアタシにそこまで好かれてないと思ってた?オニウケるんですけど!」

 

 まあいつも弄って遊んでるだけだケドさー、好きでもない人間毎日見つけては弄りにいかないでしょフツーさ。

 アタシから見てこの世界には一人しか映ってないっていうのにね、それに気付いてもらえないのはちょっと寂しい気がする。

 らしくも無いし別に親に愛される愛されないとかどーでも良いケド、人の温もりを感じられるのはキミ相手だけなのになー。

 もーちょっとこっち振り向いてくれないかなーと思っちゃうのよね。

 

「え?ポケモンもいないのに邪魔にしかならないだろってー?もー本当に頭良くないのに小難しい事は考えるとかほんとウケる。ほんっとーに仕方ないか・ら☆これテキトーに捕まえたポケモンだけど〜?特別にあげちゃう〜。ほらこれでポケモンもいるしぃ?着いてこれるでしょ〜?」

 

「そ・れ・と・も?アンタはアタシまで失って一生な〜んにも出来ずにウジウジ過ごすのカナ〜?」

 

 いつまでもウジウジするもんだからポケモンもあげちゃったし。

 テキトーに捕まえたとか言ってるけど実は幼馴染の為だけに捕まえにいってたのはヒミツ、だって一緒に旅したかったし。

 

「……その顔は完全にウケててウケる。孤独と孤独が引き会わされて孤独じゃなくなるのに孤独って名乗ってるのオニウケる。どうしよアタシ天才かも。あ、天才かもじゃなくて実際天才なんだケドね〜」

 

「あ、やっと笑ったじゃん。辛気臭い顔ばっかりされてたら弄り甲斐が無いから少しは笑っといてほしいんだケド。てか色んな表情しといてよ、その方が弄った時楽しそうだし」

 

「えー?俺といてそんなに楽しいのかって……聞くの今更過ぎなーい?弄ってたり百面相しながら愚痴とか弱音吐いてるアンタ見てるのが楽しいから楽しいに決まってるじゃ〜ん、ほんとアンタって変わってるわね〜」

 

 こうやって幼馴染を弄ってる時はつっまらない世界が楽しくなる。

 世界に色が付いたみたいに、心の底から笑える。

 何だかんだアタシもらしくない感情だとは思うけどね、そんだけ特別だって事なんじゃないの?自分自身の事なのに疑問形でオニウケる。

 

 でも……こうして二人で笑っていられるならちょっとくらいらしくなくても良いかもね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、アンタもアタシの足元にも及ばないけどそこそこ強くなったじゃん?」

 

 旅を始めて数年経った。

 幼馴染もそこそこ強くなったと思う、アタシの足元には及ばないケド。

 それでもそこらのザコなら何もしなくても倒せるんじゃない?ってくらいには強くなったと思う、なんかアタシの為に強くなるとか言って努力してて可愛くてオニウケたし実際強くなってて更にオニウケた。

 

 そんな頃色々と悪行も重ねてたワケだけど、それを見てなのかどーなのか知らないケドスカウトされた。

 えくすぷろーらーず?って言う良く分からないトコだけどそこそこ良い待遇で「入団しないか」ってさ。

 だから「アタシの幼馴染も入団させてくれるならいーよ」って返しといた、二つ返事貰えたからラッキー。

 

「今までもいろーんな悪事してきたケドさ〜?今度はちょー怪しいとこから勧誘掛かっちゃって。えくすぷろーらーず?ってとこ、結構良い待遇みたいだけど強盗とか誘拐とかはするみたい」

 

「アタシ?アハハ!そりゃ行くに決まってるでしょ〜?だ・か・ら!アンタが来るのかどうかだけ聞きたかったの」

 

「で〜?来るの?来ないの?」

 

 本当は行かないと言われたら断るつもりだった。

 だってアイツがいなきゃ人生つまらないだけだもん。

 で、アイツの反応はというと。

 

「うわ即答じゃん、行くって躊躇無さ過ぎてオニウケるんですけど」

 

「サンゴが行くところには何があっても着いてくってアンタもしかしてアタシの信者?……あ、そう。別に良いケド、あっちでも弄れるならたのしーし」

 

 即答で行くと言ってくれた。

 幼馴染だけど信者とか言い放つ神経オニウケる。

 それはそれで嬉しいから良いケド。

 

「んじゃちゃんと着いて来てよね〜?ま、途中で死んだとかなんかやったら一生バカにするだけだケド」

 

「それまではちゃんと弄ってあ・げ・る☆」

 

 ……だから死なないで、とは何となく言えなくて。

 傍にいてほしいなら言えば良いのにね、こーいうところがらしくないんだろうね、オニウケる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「んふふ~」

 

「なんだよ、俺なんか見ても面白くねーぞ」

 

「いーのよ、アンタの顔見てるだけでオニウケるし」

 

 そして今。

 カフェでジッと幼馴染の顔を見つめて、何となくニヤニヤ。

 これが恋なのかなんなのかとか、そーゆー小難しいコトは分かんないから考えないケド、多分求められたら断らないんだろーなぁとだけは思ってる。

 

「そうかよ。ま、俺もサンゴの事大好きだから良いけどさ」

 

「ほんとアンタってば素直よね」

 

「オメーにだけだよ、感謝しろ」

 

「アンタこそ感謝したら〜?こーんな可愛い子とのデート、したげるのキミにだけなんだからねぇ?」

 

「……サンゴは誰にも渡さねえよ。誰にも……」

 

 だから、そーやってナチュラルに目から光を失くして真顔で言い放つキミのその言葉にキュンと来ちゃってるんだよね。

 

 ……ま、ヒミツだけどね。

 

 乙女の秘密ってやつ?オニウケるんですけど。




主人公メモ
・現状エクスプローラーズ幹部の一つ格下程度の実力
・無い才能は時間と物量で埋めるべく手持ちMAX6体+サンゴに誘われた時以外の大半をポケモンの強化に努めている
・サンゴの殿やボディーガードの役割を担う為高耐久ポケモンに相手の足止め・妨害対策が出来る技を覚えさせメインに据えている
・タイマンで勝つ気は薄いし上位ジムリーダーや四天王には勝てないが若手・マイナークラスジムリーダーくらいなら楽勝、中堅ジムリーダーでもギリギリ勝てる
・サンゴに対しては軽い口調で話しているが内心激重感情を抱いている

エクスプローラーズ入団直後
ガラガラ
スピアー
サイホーン
イワーク
オムナイト

現時系列
ガラガラ
ほねブーメラン 地ならし 岩雪崩 ?????(シークレット)
スピアー
追い風 とんぼ返り 毒突き ?????
サイドン
地震 ストーンエッジ つのドリル ?????
ハガネール
アイアンヘッド 地震 のろい 眠る
オムナイト
熱湯 原子の力 ステルスロック どくびし
コイル
ラスターカノン 10万ボルト 光の壁 嫌な音
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