11秒でオニウケる天才メスガキサンゴちゃん 作:ぶり大根(元・孤高の牛)
エクスプローラーズに入団して幾年か、俺も幹部格には程遠いがある程度は……アメジオの部下程度になら二人掛りでも捻り潰せるくらいには強くなった。
強くなったと言ってもこちらは手数で二人より上だから勝てている様なもんだ、傲ってはならない。
まだ新戦力のコイルも俺の感覚とは馴染み切ってないし、ここで足元を掬われる様ではサンゴの殿や作戦の駒として動くなんて以ての外だ。
アイツの役に立つ為ならどんな方法を使ってでも強くなってやる、そう覚悟を決めたのだから。
さて、そんな独白はさておき大々的に悪名高いこの組織だがその資金繰りは各々独自にやっている事が多いらしい。
勿論組織内での成功報酬や給料も出ているし幹部格ともなればそこらの
こういった非合法な組織に属してる以上金はいくらあっても良い、エクスプローラーズに属するまでに加担したグループや組織内で学んだ詐欺や変装、スリに身分偽装の方法を活かしてあの手この手で稼いだり今まで手に入れた人脈で過去つるんだ組織の外部協力者として報酬を手に入れたりしている。
今回もそんな人脈からのツテで仕事を貰った訳だが。
「セキエイ学園の臨時講師?」
『ああ、丁度一人オッサンの常勤講師がぎっくり腰を起こしてな。お前確か講師免許
連絡してきたのはセキエイ学園勤務の講師……は表の顔で裏の顔はロケット団幹部の一人、ミノダ。
最初は外部協力者としてちょくちょく情報屋として関わっていたが、俺達の生まれた故郷を丁度潰すって時にどうせならと一時的に入団し潰した仲。
「一応道端で誤魔化す時の為に持ってるだけだが……人に教えるなんざ生きてきてしてきた事も無ければしたくもないんだがな」
『まあそう言うなって、そこにサンゴちゃんいるか?』
「は?まあ……いるっちゃいるが。サンゴー?ミノダがちょっと用あるらしいけど」
「ミノっちから〜?ま良いケド」
しかしあの無駄に図体のあるミノダからサンゴに話とはどういう要件だ……?時と場合によっては始末する必要もあるが……サンゴの表情を見る限りそういう事は考えなくて良さそうだな。
「で、なんだって?」
「うん。なんかアタシも学園着いてって良いっぽい☆」
「……は?」
「アンタの妹として一時的に留学みたいな形で転入するみたい、オニウケるんですけど。でもセキエイ学園の制服着られるしちょっと良いカモ。あそこの制服可愛いし〜」
「分かったその講師引き受けよう」
『お、話が早くて助かるぜ〜相棒』
「チッ、サンゴが生徒として行くから俺も行くだけだからな」
『わーってるよ、そんじゃ頼むぜ』
「ヘマはしねえよ、んじゃな」
話が変わった、サンゴが生徒として行くなら話に乗るしか無い。
俺はこう見えて各地の学園制服のリサーチはしている、不法侵入で行く場合に備えて各制服のコピーを制作する必要があるからだ。
その為セキエイ学園の制服も知ってはいた、そうそしてそこの女子制服がサンゴにめちゃくちゃ似合いそうだと言う事を結構考える事もあった。
つまりは欲望に勝てなかったのだ、エクスプローラーズとしての仕事も暫く無いみたいだしここいらでちょっと気分転換しても良いだろう……多分。
「なになに〜?そぉんなにアタシの制服姿見たいの〜?」
「見たい」
「うーわドストレート、オニウケる。でもそう言われるのは嬉しいし良いケド」
「学園自体は嫌いだが、可愛い姿のサンゴを見たくない人類は存在しないからな」
この後ドン引かれてめちゃくちゃ弄られたがきにしない。
なんたってこれは事実だからな、事実を言って恥ずかしい事なんて無いから気にする必要が無い。
さて、それはさておき久々に気を張らずに仕事が出来そうで楽しみだ。
「つー訳で今日から一週間くらい臨時講師としてセキエイに来た、シオンだ。適当に呼んどいてくれ」
「センセーの妹のリンゴでーす、親族がシオンセンセーしかいないから同じ期間こっちにいるってコトになったからみんなよろ〜」
臨時講師当日、常勤の病状が思わしくなくあと一週間くらい掛かるとの事だからそれくらいは働くらしい。
面倒だからすっぽかしてやろうかと思ったが何にせよサンゴの制服姿も拝まずそれは勿体ないとこうして壇上に立った。
うん、可愛いぞサンゴ。
「ねー、先生のポケモン見せてよー」
「は?俺のか?別に良いが……そんなに見たいか?」
「気になるー」
「アタシも気になっちゃうな〜」
「リンゴお前は乗らんくて良い。……まあ仕方ないな、そこまで面白いもんでも無いと思うがな」
ここに来るにおいて気を付けてる事は三つある。
一つは偽名で呼び合う事。
一つはある程度の変装を崩さない事。
この二つはエクスプローラーズが指名手配されている事にある、面倒だがたったこれだけでもバレないんだから楽勝だな。
そしてもう一つはポケモンだ、あまり強いポケモンを連れていくと怪しまれるから見た目上ナメられるポケモンで偽装しないとならない。
コイツらのリクエストに乗る必要は無いが好感度は稼いどいた方が怪しまれないだろうからな、面倒だが乗っておく。
「ほらよ、これが俺のポケモンだ」
出したのは新入りのコイルと進化が遅いせいでまだ進化していないオムナイト、化石ポケモンは珍しいポケモンではあるが目立つ程ではないからな。
ウチのエース格と思われがちなサイドンやハガネールより強いのだが見た目上ナメてくれるならそれで良い。
「わぁオムナイト!可愛い!」
「コイルだ!オレ好きなんだ〜」
「あんまり触るなよ」
特にこういった小さいポケモンでも出しておけばウケが良い。
進化したらどうするのか?レアコイルとオムスターならまだ小さめのポケモンだしいざとなればガラガラにするから問題無い。
「ほらさっさと座れ、授業終わったらまた見せてやるから」
あくまでも表向きでは『ぶっきらぼうだが子ども想いな先生』を演じている、嫌われては何をするにも面倒だからな。
本音じゃコイツらがどんな目に遭ったとしても何一つどうでも良いんだが……これがやりにくいところだな。
はぁ……適当にやるか、授業。
「んじゃここまでにする。お疲れさん」
授業内容は基本に忠実……ではなく、ポケモンをどうしたら強く育てられるかの本質を突いた授業内容だ。
とはいえ技構成等の高等な授業ではなく、精神論的な話だ。
強くなるにはポケモンとの絆を深める事、相互理解が第一という授業。
ウケはそこまで悪くなかったから良いとしておくか。
「せんせー!ポケモン見せてー!」
「授業聞いたらもっとお話したくなった!」
「へいへい、ベタベタ触んなきゃ適当にやってろ」
さてそれよりも気になるのはサンゴの方だ。
制服が良く似合っていて髪も普段のツインテールではなくウェーブを掛けて結んでない姿だから眼福……じゃなくて、サンゴが珍しく誰かと話してるからそっちに聞き耳をそれとなく立てておく。
「へぇ、アンタ『リコ』って言うんだ。ま短い間だけどヨロ~」
「あ、う、うんっよろしくね!リンゴちゃん!」
「てかリコとリンゴって名前似てない?オニウケるんですけど」
「そうかな……そうかも……?」
陰気そうな女だがサンゴを拒絶しないならまあ大目に見てやろう。
どうせ短い間とはいえアイツは同性との付き合いがコニアと少し話す程度だからな、多少なり同性に興味があるのは必然と言えるか。
邪魔さえして来なければまあ別にわざわざ消す程でも無いな。
「……でね、私友達少なくて。だからリンゴがお友達になってくれて嬉しいんだ」
「そーなの?まアタシもこれと言って友達なんて作ってこなかったしお揃いカモ?オニウケるんですけど」
……この仕事、受けて良かったかもな、多少はだけどな。
ミノダ
スキンヘッドで大柄な体格の男
表では温厚な力持ち教師としてセキエイ学園に勤務しているが、裏では団員1の怪力と人を傷付ける事に対して何一つ躊躇しないTheロケット団な幹部
主人公と話してた様な軽いノリで人を傷付ける人格破綻者
身内に対してはフランクでノリの良い性格
名前の由来はアメリカの固体燃料ロケットシリーズ『ミノタウロス』より
手持ちポケモン
ケンタロス(原種)
ケンタロス(コンバット)
ケンタロス(ブレイズ)
ケンタロス(ウォーター)
シオン
主人公の偽名
サンゴとお揃いにしたくて海関連の潮から取っている
世の中の事見捨ててるとはいえサンゴの為になるなら見逃している
サンゴ
リンゴは適当に付けた
主人公の命名動機にキュンと来ている乙女
あまり周りと馴染めていないリコ相手には「もしかしたら同じ存在になれるかも」と思っている
リコ
勿論そんな事は無い光の原作主人公
シオン(仮)とサンゴが忌避する世界の方の存在