【更新停止】巨大生物サメゾンビ宇宙人超能力者のはびこるこの星で   作:オカしぃ

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はじめまして。以後よろしくお願いします。


はじまり

強盗が押し入ったか台風が過ぎ去ったかのように窓が割れ衣服が散らばり家具や調度品が崩れたその部屋、おそらく寝室だったであろうその場所は、けれども埃が積もり人の生活した様子をしめしていなかった。俺は軋むドアをゆっくりと閉じて外を眺める。よし、今なら

 

「!?眩しっ!」

 

慌ててベッドの下に潜り込み、息を潜めて隠れる。不意に喰らえば目が潰れるほどの光を受けてこの判断ができたのはさすが俺だ

 

ドン…ドシン…ドン…ドシン…

 

大きな生き物が歩き、その衝撃で部屋が揺れ埃が舞いモノが倒れていく。堪えろ、埃でクシャミ出そうだが耐えるんだ

 

「…過ぎた、か…?」

 

ゆっくりとベッドの下から這い出ると、部屋は強盗台風地震の3連コンボをくらったかのような惨状となっていた。…うん、大体が割れてたり粉砕されてたり欠けているな。回収できそうなものは…

 

「回収できそうなもの、キーホルダーの熊1つに日記1冊ってところか。よし、帰るか」

 

しっかり部屋の様子を軽く描き、回収できたアイテムを記録しておく。そろそろこの記録帳も新しいの調達しなきゃな

 

「まったく…エアコン効いた部屋でバーガーとか食いながらジュース飲みてぇよ」

 

願わくば3ヶ月前ぐらいの自分にその生活を存分に堪能しとけと言いたい

 

「どーしてこうなったかなぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今から2ヶ月ほど前のある日、宇宙からとある生命体がやってきた。よく想像するタコ似の宇宙人やリトルグレイはもちろんのこと、触角の生えたムチムチのお姉さんから埃を吹き出す砂の巨人や金属棒、果ては車と合体した竜まで実に様々な姿をしていた。

噂では聞くところによると、宇宙人同士で争っていたが被害が大きすぎた為に、結構遠い田舎の星を適当に選びそこで各種族の代表集団が争おう。という動きが大きくなり、ついにこの母なる地球が選ばれた。というわけらしい。クソッタレ。

そこからさらに陸ではゾンビが、海ではサメが暴れ始めた。お偉い学者さんが宇宙人という異物を地球から排除するためにサメとゾンビが〜とか語っていた気がするが、そんなわけで世界は大混乱に陥っている。

 

「ま、俺には関係ないんだけどね!ガハハ」

 

俺は神さまからその人生を憐れまれて転生させてもらった転生者だ。親ガチャ、才能、その他アレコレがSSR以上の超良い人生を送れると言われ、実際にそんな人生を過ごしていたがとんでもない世界になっちまったもんだ。2日ほど前に緊急シェルターに行けと親に言われシェルターに避難した。幼馴染や両親は後からだと聞いていたが来ねえな…

 

「テレビもラジオも機能してないし、ネットもだいぶ怪しいもんだしで現在の状況ってのがよくわかんないんだよなー」

 

テレビもラジオも砂嵐と再放送しかしてない。ネットは情報の錯綜が酷すぎてちょっと現状把握に向いてない。あとアフィカスが「現在の状況ですが…わかりません!いかがでしたか?」みたいなサイト作ってた時は笑っちまった。ブレなさすぎだろ

 

「…寝るか」

 

このシェルターは4〜6人想定の為生活空間はとても広々としている。俺はクッションを枕代わりに昼寝…いや今何時?23時?時間感覚わからんくなるな…とりあえずうたた寝することにした

 

 

 

 

「…んっ…おん?」

 

ガン!ガンガン!ガンガー!ガンガー!

 

「…誰だ?」

 

何者かによってシェルターの外壁が叩かれている。このシェルター、出入り口にモニターが付いているのでそいつで対応しておこう。万が一にもゾンビとかだったら…ま、この才能溢れる体ならどうにかなるやろ

 

「…ゆー君!?私だよ!私!」

 

若干泥や砂で汚れてはいるが…ピンクの髪に同年代とは思えない体格、それにその声

 

「ミホ?だよな」

 

「そうだよ!さっきから叩いているのに反応しないんだから!」

 

幼馴染のミホだ。生きていたんだ!

 

「…お前…生きてたのか!」

 

早速扉を開け…いや待て

 

「ミホ…すまないがカメラにお前しか映ってないんだ。周りの映像を見せてくれないか?」

 

「…ゆー君?どうしたの?早く開けてよ」

 

「いやほら…この手の映画やアニメならさ、大体迂闊にシェルター開けたら酷いことになってみんな死んじゃう展開とかあるんじゃん。だから一応、確認したいんだ」

 

「…ふーん。はいどうぞ」

 

周囲の映像は…どれどれ。ゾンビもない。サメもない。宇宙人も…ん?なんか変なのおるぞ。真っ白な羽としなやかな金の髪、薄い布1枚のその姿からは美しい体型が…いや待て待て待て待て

 

「おいミホ!ばっちり変なのいるじゃん!」

 

「待ってよゆー君!この人は私を助けてくれたの!ですよね!」

 

「…怖がらないで…」

 

羽の生えた人に喋られせるが今の流れを全無視したかのような発言が出てきた。これほんま大丈夫か?

 

「…OK。ミホ、今から開けるから20秒で入って」

 

「ゆー君もやっとわかってくれたか。じゃあ一緒に入りましょ」

 

「主はあなたを」

 

モニターを切り扉の開閉作業をする。なんか言ってた気がするが切ってしまったからわかんね。ほな開のボタンをアンロックして、と。おおゴゴゴゴ音がしてる。外扉→除染室→扉→玄関 の構造になっているから、さっさと外扉を閉めて除染室を動かしてしまおう。

 

「ゆー君?まだ扉あるんだけど…」

 

「あーそれな。一応除染室になっているから。特殊な水とか浴びせるよー」

 

「え、まってゆーk」

 

除染開始っと

 

「あああああああああああああああああ!」

 

「このような非道、主が知れbああああああああああ」

 

高く元気なミホの声と低めで無感情な声の織りなすハーモニー、俺には到底できない大合唱が壁を貫通して響いてくる。こんなんゾンビ来るやろ

 

「…おっ、終わったか」

 

水→熱風→特殊な水溶液→熱風→ミスト→強風 の6連コンボが終わると何の声も聞こえなくなった。…これ本当に生身で受けるやつなの?

 

「ほい開けるよーミホ」

 

扉を開けるとそこには四つん這いになってる上濡れて下着が透けて見えてるミホと、羽が濡れて萎んだ水も滴る(物理)女がいた。他にはいなさそうだ

 

「ミホ、飯食う?」

 

「…たべる…」

 

「あんたも…えー、なんて言えばいい?」

 

「私は主が手ずから作られた存在。故に名は無くまた名は必要としない」

 

「なるほど。じゃあ天使だ。飯は食うか?」

 

「私の発言をすべて無視した振る舞い、ただの人の身であれば実に不遜である。椎茸や舞茸を使ったうどんを頼む」

 

見た目に反して良い性格してやがるこの天使

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