【更新停止】巨大生物サメゾンビ宇宙人超能力者のはびこるこの星で   作:オカしぃ

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ほんへを書こうとしていたんじゃよ。そしたらな、いつまで立っても書き上がらねぇんじゃわ…たはは…というわけで閑話を投稿することにしたんじゃ


閑話 宇宙人視点

「ゴンザレス・山田隊長。で、合っているかな?」

 

「はい。私の名前はゴンザレス・E・山田で階級は少尉です。地球方面軍第107小隊長を務めさせていただいております」

 

「うむ、結構。君には極秘の命令が届いている。内容は私と地球方面軍総司令官のイシュタル五十鈴少将、参謀の田所しか知らない。それはど重要な内容だと肝に銘じたまえ」

 

ゴンザレス・E・山田は副司令官のジョン百橋の部屋に呼び出されていた。彼はこの軍において一番下の2等兵から到達できる実質的な最高位、少尉の階級を得るほどに優秀かつ真面目な叩き上げの男であった。その彼に方面軍総司令トップしか知らない程極秘の命令、それも副司令から直々に渡されるとあってはいかに優秀なゴンザレスであっても緊張は免れなかった

 

「失礼します…『隊を引き連れ地球に降下し、敵の腐敗生命体ならびに軟骨生命体を確保・調査せよ』こ、これは…」

 

はやい話がゾンビとサメの調査であった。これにはゴンザレスも困惑した。事前の調べでは、侵略に問題となるほどの脅威をもたらせる生命体はいない。そう断言されていたはずなのにこれは…

 

「君も知っているだろう。我々が侵略を始めた途端に沸き始めた敵…現地生命体によると、腐生生命体、即ち陸の方は『ゾンビ』と言い、軟骨生命体、即ち海の方は『サメ』と言うらしい」

 

ジョンは手持ちの資料を広げ、ゴンザレスに見せてくる。ゴンザレスは食い入るように見つめ、読み解いていく程その顔は困惑に染まっていった

 

「こ、このような情報は本当なのでしょうか…本当ならば、今ここに存在する兵力では足りないのでは…?」

 

「ああ。恐らく足りない。だが増援を呼ぶには理由が必要だ。いかに凶悪な生命体が蔓延る星なのかを本国へ訴えねばならん。そのためにはその程度の情報では足りない。その為に…君に命令が下ったというわけさ」

 

流石は優秀なゴンザレス。自軍の戦力もキチンと把握し、なおかつ驕ることなく彼我の戦力を比べ冷静かつ的確な判断ができる。惜しむらくは将官や佐官に成れるような教育を受けてこれなかったことだとジョンは優秀な将校に成れたかもしれないゴンザレスを哀れんでいた。だからこそ、ついこの言葉が出てしまった

 

「もし…君が良い成果を上げれたのならば…私が本国に掛け合い、君に将校の教育と若返り措置、ならびに超寿命化手術を受けさせることができる。現場が良いのならば、私かあるいはイシュタル総司令の直属の部下として、特殊部隊長に成ってもらいたい。君にはそれほど価値がある」

 

「はい。副司令官殿、もしできるのであれば将校の教育を私は受けたいと思います。…しかし、まずはこの命令を遂行すること。その為にこの身を尽くす所存です」

 

「…そうだな…そうだ。まずは成果を上げてもらわなくてはな…私が許可する。好きな兵器と物資を持っていくといい」

 

「は!失礼します」

 

部屋から出ていくゴンザレスの背中を、見送り、ジョンは溜息をつく

 

「…はぁ…私もまだまだだな。…補佐官、ああ兵站部門の方に繋いでくれ。連絡したいことがある」

 

このあと、大量の物資とゴンザレス・山田隊長とその部下の計6名を乗せた降下シャトルが地球衛星軌道上から重力に引かれていった。

地球方面軍内には質量兵器の実験が失敗した事にされ、既に破壊し尽くされ衛生網も監視システムもない人類にはこれを知るすべは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…記述:ゴンザレス・山田隊長。日付…っと」

 

ゴンザレスは早速記録を始めた。電子・物理双方による記録で確実に残していくようだ

 

「隊長〜ゴンザレス隊長〜!ゾンビ見つけましたよ〜。捕まえておきました〜」

 

「通信によると梅子一等兵がゾンビを発見、確保しセル内に収容…っと」

 

彼らはゾンビに対する対抗策として、パワードスーツならびに対ABC用防御兵装を持ってきた。要は遠くから確実に捕獲する心づもりである

 

「パワードスーツは1〜6号正常、予備の7号8号の脚部に異常あり。着陸時に破損したと推察。予備パーツを使って修理中…」

 

なにせゴンザレスにとって天然の重力下でしかも敵地のど真ん中というのは初めてのことである。入念に記録を残していた

 

「敵の中に飛行するサメを発見。確保時に死亡してしまったが冷凍セル内に収容。…なかなかいい調子だな」

 

持ってきた食糧は予備含め1月半ほど。ゴンザレスの少尉という階級でも動かせるギリギリの重力下用ポッドに積めるだけ積んだが、やはり調査の前段階は早く終わった方がいい。その方がより入念な調査が行える。そうゴンザレスは判断していたが予想を上回る速度で確保できていた

 

「こちら通信士のアーポロンッです。どうやら付近に巨人族の友軍が居たみたいです。所属は第三混成連隊で階級は准尉。孤軍奮闘していたが最低限の通信機能以外破損していて友軍の位置がわからなくなっていたこと、そろそろ空腹と脱水で倒れそうだと言っています」

 

「…こちら隊長のゴンザレスだ。そうか、しかし巨人族用の飯なんてないな。…近くの友軍基地は?」

 

「約25km先に基地建設予定があります。そこなら物資を届けて貰えるかもしれません。そこを除くと、およそ半径300km内に巨人族用の飯がありそうな拠点はありません」

 

「わかった。副司令官に異次元回廊使って直通連絡を頼む。私が交渉しよう」

 

「了解しました。約3分後に接続できると思われます」

 

慌てて身の回りの散らかった記録用紙やサンプルを片付けて見られても恥ずかしくない状態にするゴンザレス・山田だったが重要なことを忘れていた

 

「…ふむ、君の方から連絡するとは、しかもかなり早いな」

 

「はい。副司令官殿、孤立していた友軍と合流しました。友軍は巨人族であり、我々は巨人族用の物資を持っていません。また、我々がここにいることは極秘となっている為、迂闊に通信できず…畏れ多くも直接こうして通信させていただく形になってしまいました」

 

「ふむ…いや…うん…まあ…とりあえず先に送られていたデータは読んだよ。基地建設予定地は現状物資を送ることには使えないが、そこに来てくれれば艦隊の方へと回収できる。そっちへ移動するよう誘導してくれればあとはこっちでなんとかしよう」

 

「ありがとうございます副司令官殿」

 

「いやいや礼には及ばないよ。味方を守るためだからね。君の成果を期待して待っておくよ」

 

では、と言い通信を切ろうとする直前、ジョンは何かの思慮をしてから一言告げた

 

「君のそのありのままの姿を私に見せつけることはなんの意図があったのかな?」

 

「…え?」

 

ゆっくり下へ視線を下げるとそこには布1つもない姿が…そう、ゴンザレスは服を脱ぎたがる奴だったのである。作業効率も目に見えて上がることから、ゴンザレスは大量の情報を処理し記録しアクシデントに対応するためにと服を脱ぎ捨てていたのだった

 

「では」

 

ブツリと切れる通信。ゴンザレスはその恥ずかしさに一人声にならぬ声を上げながらゴロゴロ右に左に転がり悶絶していた

 

「…うおぉ……マジかよぉ……よし、切り替えよう!」

 

たっぷり10分は悶えていたが、太ももと顔を叩いて気を仕切り直す。何まだそんな酷い状況ではないはずだ、そうゴンザレスは判断していたが通信士から悲鳴のような連絡が来る

 

「巨人族から連絡!攻撃を受けている!手持ちの装備は無く、敵の姿を確認できない!応援求む!」

 

「…!わかった、私が出る!梅子にも伝えろ!」

 

さっとパイロットスーツを着ると、急いで自分のパワードスーツに乗り込み起動する。その人型の機械には武装が40mm機関砲が2門で段数は300+1500が2つで計3600発。それから脚部のホバーユニットと共にミサイルポッドが取り付けられているが、残念ながら1発ずつしか入っていない。あとは近接用のビームガン・ナイフ兼用が1つだ。

ゴンザレスは速度を優先してその装備のまま飛び出した。そのすぐあと、同じくホバーのパワードスーツに搭乗した梅子が追いかける。梅子は背負い式の捕縛ランチャーとビーム・ナギナタというチグハグに思える装備だが、ゴンザレスに追いつくために換装予定だった機体をそのままに。さらに軽量でなければ追いつけない為、近接武器として優秀である上に目の前にあったビーム・ナギナタを携えて出撃したと言うわけである。決して梅子がアホなわけではない。

 

「待ってろよ!」

 

ブースターを噴かして加速していくが、途中から森に入ってしまいその速度を急激に落とすこととなった

 

「巨人族!貴官の所属と階級を言え!」

 

「地球方面軍第三混成連隊所属のオリバー・伊藤准尉です。救援の部隊ですか!?」

 

慌てて着いた頃にはあちこちが擦り傷にまみれ煤けて焼けていた巨人族が見えた。

…そして、何やら木々に潜んで動く存在も

 

「梅子!あそこに捕縛ネットを撃て!」

 

梅子は撃った。何も考えず、ただ隊長の命令通りにと。背中に背負われた捕縛ランチャーを隊長の指差す方へ放った。そして放たれた捕縛ネットは周辺の木を薙ぎ倒してその勢いを殺しつつも確実にゴンザレスの示す存在を捕まえた

 

「…隊長、これは?」

 

「ゾンビ…サメ…なんだろうな?とりあえず私がキチンとこいつらを持ち帰ろう。捕縛ネット入れる袋に詰めておいてくれ。私が持っていく。そして巨人…オリバー准尉は梅子が先導してくれ。私はこいつをもっていく」

 

網に包まれた上袋にまで入れられたそれを、ゴンザレスは両手でガッチリと抱えゆっくり加速しながら元いた場所に向かっていった

 

「…先導って言ったって…こっちアンテナブレードとホバーで浮いてる部分合わせて15mですよ?見えます?オリバーさん」

 

「…手の上に乗せますので、右とか左とか言ってください」

 

肉塊から突き出た触手のような手がそっと梅子の機体を下から持ち上げる。ちゃんとホバーユニットを傷めないよう柔らかな肉が機体半分を支えているあたり気遣いもできるようだ

 

「それじゃあいきましょうか」

 

「…まず回れ右してください」

 

「え、真後ろ?ちょっと待ってて…」

 

ズリズリと肉を引きずり超信地旋回のように動こうとするがなかなか回らない。どうやらかなり時間がかかりそうだ

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