影を消すと同時に目の前に居るエクスに日本刀を突き刺す
ギリギリで回避したエクスは足を崩し倒れる
(殺しはしない。あくまで相手の降参、もしくは気絶で収めよう)
後ろから攻撃しようとする葛葉に人型の影を相手にさせる
「降参するかこのままぶっ刺されるか選べ」
「降参します」
潔いな
「なら、後は三人....ん?」
葛葉以外に居なくね?
「あの...後二人はどこへ...?」
「え?あ、LINE...あ」
「ギルさんはびびって逃げてでびさんは元々戦う気無くて帰りました」
「自由人...人?」
とりあえず、葛葉さんに話聞くか
手こずってる影を解除し、葛葉さんの目の前に行く
「あの、二人帰ったらしいです」
「え?は?」
「...どうします?」
「スゥ....次回...ってダメッスカ...?」
「ああ...はい」
「スゥ...アザッス!!」
そう言うとエクスさんを引っ張って帰って行った
「...結局何がしたかったんだ?」
伝説になりそうだった試合は、二人(?)の自由行動により不戦勝となった
誰もいない路地裏を一人で歩いて行く
「そろそろ、この日常も終わりを迎えるのかも知れない」
あの時、神と名乗る者に言われた言葉
「もし、そのまま生きていくのなら、持って後数年の命だ。もし生きたくば...」
あの言葉が頭に残って仕方が無い
横を見ると、暗い空間に闇がうごめいている
「もし、あの言葉が本当なら...」
俺はまだ、成長途中ってことだ
「...なら、少しでも強くなるために、行くしかないだろ」
闇を自身に纏わせ、地面に入っていく
「ここでいいか」
赤い石を取り出すと、握り潰す
その瞬間、視界が赤く染まり、一度目を閉じる
そして、目を開けると...目の前に門があった
門を開けると、城の様な建物があり、その中に入っていく
歩いて行くと、広い場所に出た
「...さて、もう知っているだろうから、会いに来たぞ」
上を見上げると、階段のその先にデカイ椅子に座った人型の何かがいた
「まさか本当に来るとは」
「俺だって行く予定はなかった。ただ、少し気になっただけだ」
「不安、なんだろう」
「...そうとも言うな」
真っ直ぐと前を向き、大きな声で言う
「だからお前に会いに来た...冥界の王」
「ハデス」
「我に会いに来た...か」
「何を要望とする?」
「町を守れるほどの力だ」
「町を...?」
「ああ、あの町には、沢山の守りたい人が居る」
「...それは良いことだ」
「だから、力を貸さなくとも、戦いの知識なんかを教えてくれ」
「...皆を守ろうとするその覚悟、良いだろう。力を貸してやる」
「ああ」
「ただし、条件が必要だ」
「ああ、それぐらいのお安いご用だ」
「なら、力を貸そう」
地獄の門を超え、たどり着いた者は冥界の王だった