主人公になりたくない学校生活   作:不透明な水滴

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あの子達のために、今こそ

ハデスは前に出ると、早速武器を捨てた

 

「なっ!?」

 

「お前の土俵に乗ってやろう」

 

大きく顔に拳を叩き込もうとすると、神は両腕でガードする

 

だが、何かが折れる音と同時に神が吹き飛ぶ

 

「っぐぅ!」

 

神は即腕を治すと、ハデスと取っ組み合う

 

互いに両腕でぶつかり合い、上半身を動けなくする

 

「ここからだぞ!冥王!」

 

「我、だけだと?」

 

「貴様はもう一人忘れている」

 

「忘れてはならない人物を」

 

「なに....?」

 

すると、ハデスの裏でとてつもない圧を感じる

 

そのハデスの下には、戌亥が拳を強く握りしめ構えている

 

「!?!?」

 

神は咄嗟に標的を戌亥に変え、殴りかかるが、戌亥に腕を掴まれ、神の上に上がる

 

「貴様!!」

 

「あんたが次会うときは、地獄でや」

 

大きく振りかぶり、叩き込むと、神ごと地面に叩きつけ、大きな破裂音と共に地面に大きなクレーターができる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空間を解除すると、快晴の空が映った

 

「う...動けん」

 

「はぁ...はぁ...」

 

「よくやった」

 

戌亥の頭に手を置き、武器を取る

 

「貴様ごときの下級神が、よく我の属に戦闘を挑めたものだ」

 

「まだ...だ」

 

「もういい」

 

槍を頭に突き刺すと、奴は灰になって消えた

 

「終わりだな」

 

「ありがとうございます。ハデス様」

 

「構わん。我も久々に現世に来た。少年には感謝しておこう」

 

「そ、そういえば...葵はん」

 

「我は帰る。やることがあるからな」

 

ハデスは影に消え、俺と入れ替わった

 

「お、やっと終わったか」

 

俺の視界は共有されてるにハデスの時は見れないのか

 

「あ、葵はん...なんでハデス様に?」

 

「あ、あ~...まあ一つ契約みたいななんかを...」

 

「...命は賭けてないやろな?」

 

「そりゃもちろん。ハデスは神話の歴史でも優しい神だし、歴史の通りだった」

 

まあ、結構複雑な内容ではあったけど

 

「...まあええ。はよおれんの所行こ」

 

「あ、はい」

 

わんちゃん怒られるかなとは思ったけど...よかった

 

「と言うか、あいつが言ってた男って...もしかして葵はん?」

 

「さあ、どうでしょうね」

 

俺もあいつが誰か知らないし。誰だよあいつ

 

「まあ、どんな奴が相手でも勝ちます。全部は皆を安心させて闇を消し去る事ですから」

 

「葵はんらしい、目標やね」

 

「はい...それに」

 

「...それに?」

 

「...いや、何でも無いです」

 

「...ん、そっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇の事がどんな生命体なのか、理解した気がする

 

それは、ある路地裏の事だった

 

(...闇?)

 

歪な形をしている闇は、俺の足元まで来た

 

その闇は、本来無いはずの言葉を発した

 

「...・#_.×」

 

「....ぇ?」

 

その言葉は、分からない擬音のはずだった

 

だが、葵の耳にはハッキリとそう聞こえた

 

 

『助けて』

 

 

その瞬間に、葵の意識は深い深海へと沈んでいった

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