「...空、暗いな」
上を見ると、夜とは違う、不思議な暗さがあった
「今...まだ16時のはず...」
その暗さは不思議な暗さでもあったが、“あの時“の様な暗さでもあった
その時、奥の広場から異様な雰囲気が私を襲った
「っ!これは...」
あの時の、いや...あの時の数倍の不安...
「行こう...」
私は走って広場へ向かった
「あれ...皆?」
「あ...リゼ」
広場に着くと、アンジュととこちゃん、フレンが居た
「皆...なんでここに?」
「なんでって言うか...」
「...ここに召喚されたんよ」
「召喚?」
「はい、言葉ままで、気付いたらここに居て」
「...じゃあ、あの黒いオーラは私達に関係あるって事かな」
目の前には、二メートル程の高さのある黒いオーラがあった
「...見れば見るほど不安と恐怖が押し寄せる。これは...」
その瞬間、オーラが消え、中から人型の闇が出てきた
「...!あれは...」
「なんや...まだ生きとったんか」
「...ああ」
出てきた闇は、あの時...歴代最大の事件を生み出した
「原初の...闇」
「...帰ってこれたようだ」
不味い、今の四人じゃ勝てない...勝つという想像すらできない
「...誰か、葵はんを連れてきて、それまで三人で足止めを...」
「...その葵...と言う奴は...本当に生きているのか?」
「なにを...まさか...!」
その時、原初が出した闇の中から...葵が出てきた
「っ!やられた...葵はん!」
目を見ると、目が真っ黒で...正常とは見えなかった
「あれは...完全に自分を失っとる」
「な、なら...」
「もしかしたら...皆死ぬかも」
どうすれば...あ...でも...
「...皆、一瞬だけ葵さんを足止め出来たら...正気に戻すことが出来る」
「っ!分かった。ンジュさん、おれん、一瞬だけでもいいからィゼちゃんの護衛、葵はんの足止めを」
「分かった」
「分かりました」
三人が戦闘状態に入る
私は、ポケットからある物を出した
「...それはなんだ」
「葵さん経由で社長から貰ったんです。効果は『一時的な精神操作』これを使えば葵さんを取り戻せる」
「...なら、先に消してしまえばいい」
そう言うと、風の音と共に、影のナイフを持った葵さんが目の前に来る
「っやば...」
刃が来る前にとこちゃんが葵さんを攻撃し、距離を取らせる
「まだ完全に葵はんを操作できない見たやな。葵はんはそこには行かない...だから」
次の瞬間、葵さんが動かなくなる
「こうなるんだよ」
アンジュが錬金術を使い身動きを取れなくし、フレンがナイフを折る
「今や!」
「う、うん!」
勢いよく投げると、葵さんに直撃した
「どうなる...」
「お願い...」
「...っち」
その瞬間、葵さんの目に光りが戻る
もしかしなくとも最終章に行くかも