放課後となり、改めてフレンと向き合う
「準備は良いですか?」
「はい」
彼女が剣を抜く
「とこ先輩も見てくれてるので、手加減はしませんよ」
「勿論。あと、ついでに俺の能力の説明でもしておきます」
「別のクラスの人に教えて良いんですか?」
「いいです。どうせ仲間になるんですから」
「...言いますね」
仲間になると言うことは必ず勝つこと、その言葉を聞き、フレンは少し防御の態勢に入る
「それじゃ、説明する前に...」
俺は手の平からさっき出した黒い塊を出す
少し大きめのマンホール程の円を描くと、その丸の空間が黒くなる
「まず軽く、行きますよ」
(...来る!)
瞬間黒い空間から真っ黒で空間と同じ大きさの蛇がフレンへと突っ込む
「はぁ!!」
フレンは一太刀でその蛇を断ち切る
その間に葵は懐へと入り込み黒い何かが纏った拳を上へ突き上げる
フレンは間一髪で避けるが、突き上げられた瞬間黒い何かが空気を切り裂く
一度フレンは距離を取る
「ざっとこんな感じです」
「...その纏ってる黒いやつはなんですか?」
「これが俺の能力、影を操る能力です」
「この能力は二つの力があります」
「それは、存在する影と存在しない影」
「まず、存在する影は、さっき見せたみたいな黒いやつ。この影は自分が想像できる物なら何でも影で作れることができます」
「この影は普通の物と同じように触れますし俺以外も触れたり扱えたりします。まあ逆手に取られた場合影を解除することが出来るので相手に扱われる事は無いんですけど」
「それで、もう一つが存在しない影、これは...見た方が早いですね」
霧のような黒い影が体に纏わり付く
「じゃあ攻撃してみて下さい」
「え?良いんですか?」
「はい、バッサリと」
「...分かりました」
目の前に飛び、胴体を真っ二つにするが...
「...え?」
「まあ、こう言うの能力です」
まるで本当の霧の様に切ったはずなのに俺は生きていた
「この存在しない影は、全てに干渉出来なくなります」
「物理攻撃から、魔法、精神攻撃、毒とか概念的攻撃すらも無効化します、本当の意味で無敵ですね。まあこれの悪いところは自分も効果は同じだから自分も攻撃出来ない感じですね」
「なるほど...」
フレンはもう一度距離を取る
「さて、説明は大体出来ましたし...こっからは普通にやらせてもらいますよ」
「はい、大体分かったので...大丈夫..なはず」
「ちなみに、さっきの蛇は影の堅さを相当下げたので切れましたけど、本当なら切れませんからね?」
「言いますね。ならまた切ります」
「...なるほど」
影から日本刀を生成させる
そして後ろから大きな円が描かれ、クナイのような物を数本出す
「手加減は無しですからね」
「...はい」
俺は走り出し、フレンさんへと向かった
外の世界はオレンジ色に染まり、無傷の戌亥と俺と、所々絆創膏が貼ってあるフレンで帰っていた
「まさか、あんなに強かったなんて...」
「最後、むちゃくちゃやられてたな」
「能力者じゃなかったのと、相性が良かったからですよ」
「私ももっと強くならないとな...」
「今のままでも相当強いですけどね。無能力者なのにBランクなんて、そうそう見ない人ですし」
「私も騎士なので、これぐらいにはなっておかないと!」
「まあ、これからは仲間なんだし、仲良くやっていけたらいいですね」
「そうですね!」
「二人とも仲良しやな」
(....まあ、この人もオーラめっちゃ強いんだけど)
性格的に中々逃げられなさそうだな...
「...もう諦めるか?」
「?何がですか?」
「いや、何でも無いです」
そのまま、長いようで短い初日が終わった