男役ばっかりやってたら「お前、女だったのか!?」とマジの男だと勘違いされてた星野アクアの幼馴染みちゃん 作:SUN'S
私の幼馴染みはカッコいい。
まずクールなイケメンフェイスと醸し出す雄のフェロモン?ってやつがすごい。昔は、子役時代は私の方が背も大きかったのに気が付いたら10cmも差が出来ているし、身体付きもガッチリとしている。
いつもドラマや舞台でコンビだったりライバルだったりする役柄で切磋琢磨してきた幼馴染みと晴れて?でいいのかは分からないけど。
ようやく同じ学校に通えるようになった!
いつもママが「いくら仲良しだからって襲われちゃうかもしれないのよ!?」と口煩かったけど。さすがに高校生になったから許可を貰えた。
幼稚園や小学校は良かったのに中学校の時だけ私は女子校に通っていた。あれはマジで分からなかったが、お洒落のやり方を色々と教えてもらえたのは素直に嬉しい。男役ばっかりだったから、私はそういうのに疎いのだ。
「おはよーっ、アクア!」
「おい、さすがに…おそ…い…ぞ……?」
「どうしたんだよ、おーい?」
そう言って私は星野アクアに話し掛ける。
彼とは4歳の頃に子役として出会って以降、なにかと演技で関わることの多かった私の幼馴染みだ。うん、やっぱりアクアはカッコいいね。
「お前、女だったのか!?」
「………」
「あっ、いや、悪かった…」
そ、そうだよな。
いつも男物の服装で胸もぺったんこで無いようなものだし、女の子だって分かるところなんて一つもないし、そりゃあそういう反応するよね。ま、まあ、こうなんじゃないかとは思ってたし、勘違いされたのは仕方ない。
「お待たせ~って、どうしたの?」
「「ああ、いや…」」
私達のなんとも言えない雰囲気に玄関のドアを開けて出てきたアクアの妹の星野ルビーに変な顔で見られながら「ほら、遅刻するよ!」と背中を押されてエレベーターに向かう。
「ねえねえ、お兄ちゃん」
「ん。なんだ?」
「もしかしてだけどさ。つかさちゃんのこと男の子だと思ってたの?」
「…………」
「アチャーッ、やっぱりね!」
アクアの反応を見てケラケラと楽しそうに笑っているルビーちゃんになんとか言い返したいけれど。彼女のボンキュッボン!なプロポーションと私のペターンな身体を見比べる。
あはは、勘違いされるのも当然だ。
「アクア、私って男っぽい?」
「……しらん」
「お兄ちゃん、それはだめだよ?ちゃんとつかさちゃんに言ってあげなよ。『あいつって男だからな?』とか『アイツは気心の知れた男友達だよ』って散々言ってたじゃん!」
「ルビーちゃん、ありがとう。アクア、私の事を男友達だと思ってたんだね。私はとてもショックで泣きそうだよ」
どうしよう、ほんとに泣きそうだ。
〈星野アクア〉
鈍感系ハーレム主人公。
ずっと幼馴染みちゃんを男の子だと勘違いしていた。陽東高校の入学式でようやく幼馴染みちゃんが女の子であることを理解し、今までの行動や言動、その他の過ちについて思い悩んでいる。ちなみに星野アイは生きているので闇堕ちはしていない。