男役ばっかりやってたら「お前、女だったのか!?」とマジの男だと勘違いされてた星野アクアの幼馴染みちゃん 作:SUN'S
私の幼馴染みは天然の女たらしだ。
彼と出会って間もない幼稚園の頃は分からなかったけど。私達がちょうど小学校の高学年になった頃のことだ。ふと気がつけばき彼の近くには可愛い女の子ばかりいた。
なんだか悔しくて、すごく羨ましかった。
私だってアクアが好きなのにっ!
小学校を卒業するギリギリでようやく私は「星野アクアという男の子が好きなんだ」って気づいた。けれど、私と彼の関係はいつだって変わらず、仲良しの幼馴染みで親友だった。
でも私の気持ちなんてちっとも知らないアクアは女子中学校に通っている私を忘れて………はいないけど。あんまりドラマや舞台で共演することも減り、気が付いたらアクアはもう一人の幼馴染みである有馬かなを意識するようになっていた。
「おはよう、アクア、つかさ」
「おはよう、有馬」
「かなちゃん、おはよう」
かなちゃんは童顔で可愛い。
ルビーちゃんほどではないけど、スタイルも良くてアクアを魅了する可憐で苛烈にドラマではいつも可愛いヒロインの演技をする。私は相棒やライバル、もしくは宿敵の相手だったりと男役ばっかりだ。
それに文句はないけれど。
やっぱり胸なのかな?なんて思っていると「アンタ、男だと思われてたってマジなの?」とかなちゃんに聞かれ、素直に頷いてしまった。
「アクア、謝ったの?」
「……いちおうは」
「まあ、三年も離れてればそうね。なんて言うわけないでしょうがっ!!どこをどう見たら男だと勘違いするのよ!つかさはパッチリお目目、ちょっとスレンダーすぎるだけで、しっかりと女の子らしい身体つきしてるわよ!」
「か、かなちゃん、そのへんで…っ」
やめて、ほんとやめて。チラチラと通行人が私達の事を見てるからさ。くそぅ、くそぅ、ルビーちゃんはこうなるのが分かってたんだな。
私はかなちゃんが合流すると一目散に走っていったルビーちゃんの勘の良さを恨みながらかなちゃんとアクアのやり取りを止めることもできずにいる。
二人に挟まれて逃げられないまま私の話で盛り上がっている二人を見る。私のことで言い合っているのになんだか楽しそうだ。
「つかさ、置いてくわよ?」
「あ、ごめん、すぐ行くよ」
かなちゃんの呼び掛けで意識を取り戻す。ああ、だめだだめだ。こんなこと考えるより今は早く学校に行かないと校門が閉まる。
私の前を走っている二人を追い掛ける。いつかアクアに好きだって伝えたい。でもアクアの心にはいっつもかなちゃんがいる。
私はそれがとっても羨ましい。
〈有馬かな〉
天才役者。
星野兄妹の幼馴染み。子役時代は一つ年上ということもあり三人のお姉さんのように振る舞っていたためコミュ力は異様に高くなっている。現代で一二を争う天才役者として有名で、引っ張り凧過ぎて過労死しかけたことがある。アクアの好きな人?