男役ばっかりやってたら「お前、女だったのか!?」とマジの男だと勘違いされてた星野アクアの幼馴染みちゃん 作:SUN'S
私と幼馴染みは陽東高校に通っている。
私とかなちゃんの予想を然り気無く裏切るようにアクアは普通科で受験していた。こいつ、実は私達のことが嫌いなんじゃないか?とさえ考えてしまうほど平然と普通科にいる。
まあ、お昼休みに強襲するけど。
「アクア、来たわよ!」
「またか有馬、つかさ」
「私はついで扱いなのか…」
かなちゃんとの扱いの差に少しだけしょんぼりとしながらアクアの隣に座る。むうっと可愛く唸っているかなちゃんには悪いけど。私はもう少しくらいアクアに女の子として扱ってほしいんだよ。
私とは別のクラスのルビーちゃんは早々にお友だちを作っているし。わりと気づいてなかっただけで、私は世間的に男の子だって思われてらしい。
あの不知火フリルにも「なんでスカート穿いてるの?」って言われる始末だ。はは、ほんとに泣きそうだよ、ぐすん。
「どうしたんだ、こいつ?」
「……また間違われたそうよ」
「ああ、そう…」
「くそぅ、なんだよ。私だって女の子なんだぞ。そりゃあ、胸なんか壁みたいにぺったんこだけど。…だれが壁だよくそぅ……」
「「…………」」
私はしくしくとすすり泣く。せめて、せめて、あと100cmくらい大きくなってくれないかなあ。アクアが二度見するくらいに…。
そんなことを考えているとアクアとかなちゃんに「そろそろお弁当食べよう」と言われた。ウン、そうだ、そうだね。早くしないとお昼休みが終わっちゃうし、あとで寿みなみに相談しよう。
「つかさ、女は胸じゃないわよ」
「ほんと?」
「近いわ、ものすごく近いわ」
ずいっとかなちゃんに身体を押し付ける。
「そんなこと言われてもかなちゃんは私よりあるし。なんなの?私のこと憐れんでるの?むしるよ?むしりとるよ?」
「「こわっ」」
べつに怖くないよ、普通の反応だから。
私の問いかけに答えてくれないかなちゃんを放置して、今度はアクアを見つめる。けど、ふいっと私を見ないように顔を反らされた。
「アクア、どうなの?」
「それは私も気になるわね」
「二人とも勘弁してくれ」
どうなの?どうなの?と二人で話しかけているのにアクアは答えようとしない。やっぱりアクアも大きいほうがいいんだね。
そりゃあ、そうだよね。
ママが「男は胸さえあればいいのよ」って言ってた。いや、それだとママとパパが結婚してるのは不思議なんだけどなあ…。
「……それよりも」
「ずらしたわね」
「ずらすんだね」
「マジで頼む、やめてくれ」
そう言ってアクアは頭を下げる。まあ、これもアクアの好みを聞くためにやってることだけど。そこまで聞かれるっていやなのかな?と思う。
〈星野ルビー〉
アイドルの幼馴染み。
二代目「B小町」所属。東陽高校に通う女子高生で普通に女の子だって気付いていたけど。なんか面白そうだから、ずうっと黙っていた。ちなみに雨宮吾郎の攻略は完了しているので、わりと余裕たっぷりにアイドル活動をやっている。