ウルトラマンネクサス×ULTRAMAN アナザーストーリー   作:模造品ザギさん

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Episode.16 彼岸花 -コーマ-

 

    

   

     雨降る廃墟にて...

 

 

ブラック「おい、何故いけにえが届かないのだ?」

    

サジテリオ「分かりません...ガルベロスには収穫の7割を送るよう言いましたが...」

     ブラックはサジテリオを睨むと雷鳴が響き、辺りを青白く照らした。

 

ブラック「まさか、こっそりとお前が捕食してるんじゃぁないよなぁ??」

 

サジテリオ「ブラック様‼ そ、そのような行為。私、一度もしておりませぬぞ!」

     遠くの方からノヴァスタが駆けつけてきた。

 

ノヴァスタ「・・・」

 

サジテリオ「ほ、ほら、ノヴァスタも私がそのような事はしていないと証明してくれてます!」

     

ブラック「...まぁ良い。他にもいけにえを集める方法はたんとある...次は失敗するな」

     ブラックはどこかへ姿を消した。

 

サジテリオ「...一匹食べただけでもバレるのかっ」

 

ノヴァスタ「・・・」

     ノヴァスタは振り向き、サジテリオを軽く突いた。サジテリオは7畳ほど

     飛んでいくも何も言わず、ノヴァスタと共に廃墟を出た。

 

???「ブラックサマ...」

 

 

     Beサエット基地にて...

 

 

 ソウ「ライが昏睡状態...だと?」

    ハルヒは黙っている。

 

クレイト「全部ボクが悪いんだ。あの時、ライとおじさんを救えなかったボクが‼」

    クレイトは床を叩き、指から血を流していた。

 

 ソウ「そんなに自分を責めるな...現場に付いていかなかった俺の責任でもある...」

 

ハルヒ「...」

    ハルヒは駆け足で附属病院へ向かっていった...

    

    ・・・

 

    雨音と点滴の落ちる音が響き渡る。

 

ハルヒ「天野...」

 

 ライ「・・・」

 

ハルヒ「...‼」

    ハルヒは数滴ほどの涙を流した。

    その後、2分ほど居座っていた。

 

クレイト「ねぇ、」

     クレイトはいつもと違う顔で迫ってきた。

 

ハルヒ「...何?」

 

クレイト「コレ、持って行ってあげて」

    クレイトはハルヒの腰に何かを取り付けた。

 

ハルヒ「これは...天野の...」

    以前、リチリオンと対峙した際、ライの腰に付いていたものと同じだ。

 

クレイト「ハルヒさんは巨人の夢を見たことがあるでしょ」

 

ハルヒ「...そういえば、一月ほど前に」

    

クレイト「ライくんの代わり...命の危機が迫った時に使って」

    クレイトは立ち去った。

 

ハルヒ「代わりにってどういう...」

    ハルヒは腰に取り付けられたエボルトラスターを鞘ごとはずして右手に持ち、

    静かに見つめた。

    すると、病院内で警報が鳴り始めた。

 

   「ビースト出現。防御態勢に入ります。」

    

ハルヒ「チッ…こんな時に限って...」

 

    ハルヒはエボルトラスターを取り付け、

    病院を後にし、基地へと向かった。

   

 

    ・・・

 

 

 ソウ「ハルヒ、今、国道近くに植物型のビーストが出現しているぞ。

    ミユキが先に現場へ向かった。急がねぇと、また犠牲者が増えるかもしれない...」

 

ハルヒ「分かった。至急、ミユキの援護に向かう。」

 

 ソウ「おう!俺はビーストキラーに乗って援護するぜ‼」

    ハルヒはソウを無視し、現場へと向かった。

 

 ソウ「なんか言ってくれよぉ...」

 

ゴウキ「ガンバ!」

 

 ソウ「おめーはさっさとグレイン号の点検しろや‼」

 

ゴウキ「おっと、すまんすまん。研究所に戻るから」

 

 ソウ「ったく...」

 

 

    国道近くにて...

 

 

???「キュルルルリィィィィ」

    ギリギリ聞き取れるかのような高音で叫ぶビースト。

 

クレイト「あー、うるさい!」

    と、言いながらもクレイトはビーストに向かい、銃での攻撃を繰り返していた。

    すると、ハルヒの乗るブレイザー号がビーストの背内を火炎弾で燃やした。

 

ハルヒ「よし、やったか?」

 

???「ギュリァァアァァァァ‼」

    ビーストはうなじに位置する果実から大量の白い果汁を流し、火を鎮火させてしまった。

 

ハルヒ「やはり、あの果実をどうにかせねば...」

  

   「ボゴン」

 

ハルヒ「なんだ⁉」

    ハルヒの乗るブレイザー号は蔦に巻かれ身動きが取れなくなっていた。

    蔦の圧で銃口が潰されてしまった。

 

ハルヒ「脱出せねば、、、うっ」

    すでに出口も覆われ、少しずつ果実の方へと寄せられると、

    果実は徐々に十字に裂け始め、白い煙を発しながら飲み込んでいく。

 

クレイト「絶対、死ぬんじゃないぞ」

    クレイトは動きを止めて、飲み込まれてゆくブレイザー号を見つめた。

 

ハルヒ「ブレイザー号はオシャカになってしまったか」

    ハルヒは半分果汁に沈んだブレイザー号の中でくつろいでいた。

 

ハルヒ「救えなかった...か...」

    ハルヒはシートを後ろに倒し、眠りに就こうとした。

    その時、ふと腰元に違和感を感じ起き上がった。

 

ハルヒ「天野の...夢...?」

    ハルヒは咄嗟に夢の中で見たように鞘からエボルトラスターを抜きだし、

    胸元に近づけた。

    ...不思議な音と同時に辺りが輝きだした。

 

ハルヒ(...まさか)

    

???「キュルルリィルィリルィリ‼」

    気づいた時にはすでに巨人(ネクサス)の姿へとなっていた。

 

クレイト「何人目だろうなぁ...ネクサスになったのも...」

 

???「キュルリリリリ...」

    ハルヒがネクサスに変身した際、果実は開ききり果汁も一気に流れた。

 

ハルヒ「...行くぞ!」

 

ネクサス「デュオァァァァ‼」

    勢いよく飛び出し、蔦のうねる顔面に向かって右ストレート。

    

???「キャァァァァァ‼」

    ビーストに抵抗する隙を与えず、殴りや蹴りを連続で放った。

 

クレイト「流石ハルヒ...戦闘に関してはほんと無慈悲だね...」

    ネクサスが優位に立っていた。

    そのときだった

 

? ? ?「グリィァァァァ‼」

    地面から似たようなビーストが現れた。

    しかし、果実はなく花が数輪咲き、より巨体だった。

 

???「キャァァィィ...」

    ビーストが弱々しい鳴き声をだした途端、花のビーストがネクサスに向かい

    棘を飛ばした。

 

ネクサス「デェァァァァ‼」

    鋭利な棘がネクサスの肩に刺さってしまった

 

? ? ?「グリリリリリルルル...」

    巨大な花から飛ばす白い花粉を果実に入れ始めた。

    すると、あっという間に先ほどの傷や果汁が再生した。  

 

クレイト「夫婦か...これまた厄介な」

 

???「キィィィキュュュュァァァ‼」

    傷の癒えた果実のビーストは腕や顔の蔦をものすごい速度で伸ばした。

 

? ? ?「グルルィィァァュァァァ‼」

    続いて、花のビーストは腕から棘や特殊な花粉を飛ばした。

 

ネクサス「デュァァ‼」

    最初の棘の影響か、力が入らなくなってしまった。

    蔦に腕をとられたものの、勢いで切断し、棘をアームドネクサスで弾いた。

    しかし、花粉を防ぐことは出来ず、体がしびれはじめた。

 

ハルヒ「この花粉は...まさか」

    ライの姿が脳裏をよぎった。

 

ハルヒ「...‼」

    ネクサスから光が溢れ始めた。

 

? ? ?「!!?」

    花のビーストはいつの間にか右腕を斬られていた。

 

???「キュリィィィ?」

    果実のビーストは何があったのか分からず固まっている。

 

 ソウ「隙ありぃ‼」

 

???「キュアィィィィ‼」

    果実のビーストの背中に大きな爪痕が残る。

 

 ソウ「待たせたな!ビーストキラーの力、

    見せてやるぜ!って、ん?ネクサスの姿また変わってねぇか⁉」

    

???「キュリリリリィィィ‼」

    無数の蔦を不意を衝き、飛ばしてきた。

 

 ソウ「果実らしい攻撃を使って来いよぉ」

    蔦を次々と切り、ビーストキラーは胸部にエネルギーを溜めはじめた。

 

 ソウ「これで終わりだ!アンノウンレイズ!」

 

???「キュリリィ?キ...キャァァァァァァァァ!!!...」

    粒子となりあっという間に消滅していった。

 

    

    一方そのころ...

 

 

ネクサス「デェアアアアア!!!」

    雄たけびが周囲に響く。

 

? ? ?「グリェァァァァァ‼‼」

    花のビーストの全身が白く染まった。

    すると、腕から巨大な棘を生やし、その棘を前にし、突進をはじめた。

 

ネクサス「ウオオオォォォォォォォォ!!」

    突進を前に腕に光をため込んだ。

    両腕が赤色化し、小規模のプロミネンスが発生。

    そのまま、花のビーストに向かって走った。

 

? ? ?「グリィエァァァァ‼‼」

 

ネクサス「デェァァァァァァァァァ!!!」

    

    「・・・」

     気づいた時には、すでに花のビーストは腕ごと燃え尽き、

     炭化した状態で倒れていた。

     ネクサスの腕は元の色に戻り、ゆっくりと消えていった。

 

クレイト「燃えるような怒りがネクサスに力を与えた...?

     ...片思いが生み出した力なのかもな...」

     青かった空がいつの間にか暁色となり、太陽が笑っているかのように見えた。

    

 

 

 




 登場ビースト

・ブルームタイプビースト シャライン

 体長 52m
 
 体重 3万9000t

・ブルームタイプビースト リヒトゥレ
 
 体長 73m

 体重 4万5000t

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