ウルトラマンネクサス×ULTRAMAN アナザーストーリー   作:模造品ザギさん

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Episode.20 深紅 -クリムゾン-

 

 

    廃墟にて...

 

 

メタフィル「もうしばらくすれば戻って来るはずです。カデリム様」

    

カデリム「そうか、まさかレビェストがこんなボロ屋で暮らしているとはなぁ..

    同じ血が流れてるものからしては恥ずかしい。そう思うよな?タコ坊主」

    カデリムはメタフィルではない誰かに話しかけた。

 

メタフィル「カデリム様、ちなみに私はサジテリオと言う者です。」

    メタフィルは嘘の名前を口にした。

 

カデリム「サジテリオと言うのか...いつか貴様も俺の星に招待してやる」

    そう言葉を交わしていると...

 

ブラック「・・・」

 

メタフィル「私はこの辺で失礼します」

    メタフィルはその場から姿を消した。

 

カデリム「...かわいそうだよなぁ?レビェストってのは」

    ブラックの前にカデリムが立ちはだかる。

 

ブラック「貴様、その呼び方はやめろと言ったはずだぞ…」

 

カデリム「そうかい。双子の弟さんよぉ」

 

ブラック「黙れ...」

    その言葉と同時に複数のドゥーファがカデリムに襲い掛かった。

 

カデリム「ふっ」

    鼻で笑うと、腕から生えてきた奇妙な赤い触手で

    召喚されたすべてのドゥーファをくし刺しにした。

 

カデリム「選ばれなかったモンはすぐ死ぬのが当たり前なんだよ」

 

ブラック「・・・ッ‼」

    即座に受け身の体制をとるが、防ぐことも避けることもできず

    カデリムに腕を砕かれてしまった。

 

ブラック「グッ...‼」

 

カデリム「悲鳴上げるかと思ったがそう簡単にはいかねぇか」

    カデリムの腕から小さな何かがひょこっと顔を出した。

 

ブラック「ガガ...」

    気付けば、カデリムに首を掴まれていた。

 

カデリム「最後くらいお前の悲鳴を聞かせてくれよ?

     余分に生きてた分を悲鳴で謝るんだぞ?」

 

ブラック「・・・」

 

    陰に隠れて様子を見ていたメタフィル。

メタフィル「流石にまずい...リチリオン、やれ...リチリオン?」

    そこにリチリオンの姿は無かった。

 

カデリム「そうか、」

    カデリムは腕から赤い粉のようなものを放った。

 

ブラック「!!!」

    ブラックの脳内で何かが起こった。

 

   「跡継ぎが二人も産まれるなんて聞いてないぞ‼」

    「二人とも私が立派に育てるから、あなたは星の統治でもしてなさい」

       「・・・」

     「惜しい人を無くした...」

 「結局、跡継ぎは誰になるのだ⁉」

   「俺はこの子を次の王にする」

     「もう一人の方はどうなるんですか?」

   「いらん。この星から捨てておけ」

           「...分かりました。ささ、ぼっちゃんこちらへ...」

ブラック「嫌だ‼父上‼父上‼」

   「生まれる前からお前を選ぼうなんて思わなかった」

ブラック「父上...嘘だ‼こんなの父上じゃない‼嘘だ‼」

   「お前は選ばれなかったんだよ。恨むなら自分を恨め」  

ブラック「死にたくない‼僕はなんで捨てられるの‼どうしで‼ぼくは...‼」

           「早く行きますよぼっちゃん...」

ブラック「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

       「・・・」

ブラック「...僕本当に死ぬのかな...このまま何もない箱の中で...」

  「ヴァァァァァァァ‼‼」

ブラック「息が...(でも、これでようやく死ねる...)」

       「・・・」

ブラック「...ここは?」

      「ザギ、今度は何を拾ったんだ..って子供⁉」

        「子供ってのは拷問しがいのあるヤツか??」

ブラック「...!」

      「カディートス、子供が怖がってるじゃないか」

         「っるせぇなぁバキラー、テメーみたいな骨...ゴオッ」

  「・・・・・・」

         「ザギ、、、あーはいはい頑張って育ててくださいね!」

ブラック「かっこいい...」

       「・・・」

 

カデリム「苦しいか?もうお前の死は近いぞ?

     ほら、さっさと悲鳴を上げながら死ねぇぇぇ‼」

 

ブラック「俺には...まだやり残してることがあるんだよ...

     このまま、役に立たずに死んでたまるかぁぁぁぁ‼」

 

カデリム「いい威勢だ‼だが、お前は...これで...」

 

サジテリオ「ブラック様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    サジテリオの極彩色の波動がカデリムの腕を切り裂く。

 

カデリム「グアァァァァッ‼」

 

サジテリオ「ブラック様、あとは任せてくださいよ・・・

      この私、ブラック様のために命を失ってでも貴様を殺す‼」

 

メタフィル「面倒なことをするもんだよまったく...」

    メタフィルは作戦失敗を悟り、姿を消した。

 

カデリム「おいおい、俺はお前には興味ねぇんだよなぁぁぁぁ」

    カデリムの神速が牙を剥く。

 

サジテリオ「おぉっ‼速いですねぇ...ですが‼

      私の体を貫くことはできまい‼」

    サジテリオの全身が極彩色に光る。

 

カデリム「強気になってんじゃねぇ‼本当は結構なダメージなクセによ」

 

サジテリオ「バレましたか、しかし貴様はこの瞬間死ぬのダァァァ‼」

    極彩色の拳がカデリムの動きを捉え、胴体を捻りつぶす。

 

    上半身と下半身の千切れたカデリムは

    おびただしい量の血を流しながら何か言い始めた。

カデリム「・・・・・・卑怯だぞ…」

 

サジテリオ「関係ないですよ。負けたなら負けたってさっさと認めなさいよ。

      ...それで、どなたにこの場所を教えてもらったのですか?」

 

カデリム「ハァハァ......サジテリオってヤツさ...」

  

サジテリオ「へ?」

 

カデリム「...てめぇもレビェストもこの星の命ごと...殺す」

    先ほど切り落とされた腕から小さな赤い生き物が出てきた。

 

カデリム「さあ、俺を喰うんだ…」

 

???「 ニ ュ ー ? 」

    一瞬で死にかけのカデリムを吸い込んだ。

 

サジテリオ「何がどうなっているのですか??」

 

ブラック「...サジテリオ、ノーバを殺せ...」

    弱々しい声でブラックはサジテリオに命令した。

 

サジテリオ「ブラック様、、私絶対にこのあっかいの殺します!」

 

ノーバ「 ツ ₋ ?」

    サジテリオの方を向くと不吉な笑みを浮かべ、巨大化した。

    

サジテリオ「私の本気、みせてやります!」

    体中から極彩色の光を放ち、巨大化した。

 

 

    一方、基地では...

 

 

 ソウ「さすがにはしゃぎすぎたかな...」

 

ハルヒ「...クレイト...やりすぎだ」

    基地の壁には穴が開き、色々と折れていた。

 

クレイト「ごめんごめん、すぐ直すからさ...」

 

ゴウキ「そいじゃぁ俺は、ブレイザー号の修理を...」

 

 ソウ「はぁあ、行ってらっしゃい」

 

ハルヒ(グッ...何だこの気配は...胸が苦しい...まさか)

 

マコト「さて、今日は解散しよう。また明...」

    ハルヒは隊長を撃った。

 

マコト「まったく、なんで分かるんだよ...」

 

ハルヒ「胸騒ぎがしてな。隊長はどこだ?」

 

???「言えねぇなぁ...ハハハハハ」

    謎のビーストは粒子と化し、消えてしまった。

 

クレイト「さっきのはボクでも分からなかった...」

 

 ソウ「ちょっと風呂見てくる」

    ソウは風呂まで走って行った。

 

ハルヒ「外を見てくる...」

 

クレイト「一緒に行こう」

 

ゴウキ「ここの修理どうすんだ?おい、俺にやれってんのか?」

    

クレイト「後でやるから、ブレイザー号の修理頑張って」

     二人は外に出た。空は薄暗く、遠くの方が異様に騒がしかった。

 

ハルヒ「クレイト、お前はビーストキラー操縦できるか?」

 

クレイト「できそう」

    

ハルヒ「操縦任せたぞ」

 

クレイト「分かった」

    鳴り響く衝突音の元へビーストキラーに乗り向かった。

 

 

    廃墟近くの平野にて...

 

 

ノーバ「 ン キ ュ ー 」

    ノーバの触手がサジテリオに巻き付いた。

 

サジテリオ「貴様‼」

    サジテリオは得意の波動斬で触手を切断。

    すると、血のような何かが触手から噴き出した。

 

ノーバ「 イ ヤ ー 」

   

サジテリオ「そんなんでこの私を殺せるとでも?」

    特大の波動斬をノーバ目掛けて放った。

 

ノーバ「 ク ニ ャ ー 」

    ノーバは一瞬で姿を消した。

 

サジテリオ「・・・!」

 

ノーバ「 ヤ 」

    血に染まった鎌でサジテリオの首を切り裂いた。

 

サジテリオ「グアアアアッ...」

    輝いていた極彩色も薄くなった。

 

クレイト「サジテリオは何と戦ってるんだ...?」

 

ハルヒ「タコか?」

 

クレイト「いや、てるてる坊主」

 

ハルヒ「どうする?奴らの争いに加勢するか?」

 

クレイト「ここは、一気に二体とも仕留めるか」

 

ハルヒ「そうだな、私はあのタコをやる。クレイトはクソ紳士をやってくれ」

 

クレイト「それじゃあ、行くぞ」

 

ハルヒ「あぁ...」

    ハルヒは胸元にエボルトラスターをかざした。

 

クレイト「うわっ眩しい...」

 

ネクサス「デュアッ‼」

 

ノーバ「 ・ ・ ・ ミ ー ? 」

 

サジテリオ「...ネクサス!私を助けに来てくれ...ですよねー」

     

クレイト「オラァァァァ‼」

 

サジテリオ「ガフォッ...ビ、ビーストキラー‼

      バラして、ザギ様の欠片を回収せねば‼」

    サジテリオの体の極彩色が元に戻った。

 

ネクサス「デア...」

    メタフィールドの展開が始まった。

 

ノーバ「 ン ー 」

    ノーバは触手で掲げている腕を掴んだ。

 

ネクサス「!?」

 

ノーバ「 ♪ 」

    触手を使い、ネクサスのメタフィールド展開を阻止した。

    そして、触手による連撃が始まった。

 

ネクサス「デュアァァァァァッ‼」

    目にも止まらぬ早さでネクサスを圧倒する。

    

クレイト「これはまずいぞ…うおおっ」

 

サジテリオ「さぁ、欠片を返してもらいましょう!」

    ビーストキラーは必死にサジテリオの猛攻を耐えている。

 

クレイト「くらええっ!」

    ビーストキラーの尖爪がサジテリオを掠った。

 

サジテリオ「いててて...そのくらいの傷...すぐに再生できますよ...

      あれ?どうしてだ?何故再生できないのだ!?ってうおぉ⁉」

 

クレイト「なんだなんだ⁉」

 

ネクサス「グォォォ...」

 

ノーバ「 タ ー 」

    3体とも触手に捕らえられていた。

    すると、ノーバの目が青白く光り、そこからレーザーを放ち始めた。

 

サジテリオ「グオァァァァ‼」

 

クレイト「くっ‼」

    強力な装甲のお陰で中は無事だが、表面がゆっくり溶け始めた。

 

ネクサス「グアアッ...デュォォォォ‼」

    ネクサスはジュネッス ゾーン へと姿を変えると、

    触手を体熱で焼き払った。

 

ノーバ「 ア ッ チ ィ 」

 

クレイト「ハルヒ!落ち着け‼このままでは大規模な森林火災を起こしかねないぞ...」

    周りは山で囲われていたのだ。

 

ネクサス「・・・」

    しかし、腕にプロミネンスを纏いトドメの準備を始めていた。

 

サジテリオ「貴様ぁ離せえぇぇぇぇぇ‼」

 

クレイト「本当はしたくなかったが...」

    ビーストキラーの尖爪を外し、ネクサス目掛けて投げつけた。

 

    「ゴトン...」

 

ネクサス「・・・!」

 

ノーバ「 エ ー 」

    ネクサスは腕のプロミネンスを解除し、澄んだ色になった。

 

ネクサス「ハァァァァ...」

 

ノーバ「 ? ? ? 」

    ノーバは触手の連撃を再開した。

    しかし、ネクサスはその触手を華麗に躱している。

 

ノーバ「 ? ? ? ? ? ? 」

 

ネクサス「ハッ‼」

    0距離でクロスレイ・シュトロームを放った。

 

ノーバ「 カ ー ? ? 」

    ノーバはゆっくりと倒れ、爆散した。

 

クレイト「た、助かった」

 

サジテリオ「感謝します、ネクサス。...今回は退いてあげましょう...」

    サジテリオは姿を消した。

 

クレイト「そうだ、爪を回収しないと...」

 

ネクサス「...」

    ネクサスはゆっくりと消え、ビーストキラーの中へと戻った。

 

ハルヒ「...あのタコ、嫌いだ」

 

クレイト「まぁ、帰りましょ?」

 

 

    そうして、クレイトたちは月と重なる基地へと戻って行った。

 




 登場ビースト

・マルチュードタイプビースト メタフィル

 体長 2.4㎝~48m

 体重 56ℊ~3万t

・マルチュードタイプビースト サジテリオ

 体長 1.8m~49m

 体重 108kg~3万2000t

☆説明
 極彩色に光る波動と、謎の言葉遣いを持つビースト。
 性格はクソだが、ごくまれにいいところを見せる。
 ブラックの側近だが、他の側近に嫌われ距離を取られている。
 能力は波動だけと少ないため、実質最弱のマルチュードと噂されている。


 刺客

・円盤生物第10号 ノーバ

 体長 10cm~57m

 体重 20g~1万t


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