ウルトラマンネクサス×ULTRAMAN アナザーストーリー   作:模造品ザギさん

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Episode.24 破壊者 -アンスト-

 

 

    とある森の中...ゴウキとハルヒは生存者を探していた。

 

 

ゴウキ「うわぁ...ここらの遺体は上半身が溶けてるぜ...」

 

ハルヒ「上側を探せ。そこなら、胃酸による被害が少なく生存者がいるかもしれない」

    それから1時間近く探したが、誰一人生存者は見つからなかった。

    ソウとクレイトがやって来た。

 

 ソウ「いでで...木の枝が腕に刺さっちまったよ」

 

クレイト「木の枝を抜くのと木から降ろすので結構時間がかかった」

    

ハルヒ「そうか。...生存者は居なかった。残りは処理班に任せて基地に戻るぞ」

 

 ソウ「ゴウキ、ビーストキラー直してな!」

 

ゴウキ「エネルギー源抜き取られたヤツを直すのは無理だ。他のを作る」

 

 ソウ「はぁ、しかし曇天だなぁ。不吉な事でも起こりそうだ」

    それほど、黒色の雲が日の光を遮っていた。

 

    

    Beサエット基地附属病院にて...

    

 

???「.........ん?ここは...?」

    病室で一人の男性が目を覚ました。

 

???「なんだ...頭痛が...」

 

看護婦「岸本さーん...えっ...」

    看護婦の動きがピタリと止まった。

 

 岸本「ど、どうしたの??」

    看護婦はどこかに行くと、多くの医師を連れて戻ってきた。

 

 岸本「えぇええぇ...」

    

 

    数分後...

 

 

 岸本「私は長い間昏睡状態だった...ということですか」

 

 医師「そういうことですね。まさか、目を覚ますなんて私たち医師は思ってませんでしたから」

 

 岸本「それほど危険なことが我が身に起こっていたんですね」

 

 医師「この症状が発症した人は貴方だけではありません」

 

 岸本「まだ昏睡状態の人がいると言うのですか」

 

 医師「はい。それに、彼は貴方の命の恩人と言っても過言ではないでしょう」

 

 岸本「...?どういう意味で」

 

 医師「彼らがあの料亭に訪れていなければ、貴方はすでに死んでいました」

 

 岸本「料亭...はっ!あの料亭か...!」

    彼は料亭でのことを思い出し、医師にライの居る病室を聞いた。

    そして、彼は筋肉が衰えひょろひょろな足でその病室まで行った。

 

 岸本「はぁはぁ...君が私の命の恩人か...誠に感謝するよ...

    私にも力があれば、君に迷惑をかけることはなかったんだけどな...」

    未だに目を覚まさないライにそう言い残すと、医師の肩を借り彼の病室へと戻った。

 

 

    一方、遠く離れた市街地では...

 

 

 ザギ「ヴァァァァァアァァァァァァアアァァァァ!!!」

    破壊神の叫び声が市街地に鳴り響いた。

    眼の色は白く濁り、意思を失っているように見える。

    ただ街を破壊し、人間を次々と喰らう光景が目に入るばかりだ。

    なんのために破壊を繰り返しているのか分からない。

 

ブラック「ザギ様ぁぁぁ‼目を...目を覚ましてください‼ザギ様ぁぁぁ‼」

    ブラックの声など届くはずもなく、ザギは街の破壊を繰り返す。

 

 ソウ「いざ現場に来てみれば...ひどい有様じゃねぇか...」

    

ブラック「...ザギ様」

    ブラックは闇の中へと消えた。

 

 ソウ「逃げ遅れた人はこちらへ‼」

    被害を最小限に抑えるため、人々を誘導していた。

 

クレイト「ハルヒ行けるか...?」

    物陰でハルヒに呟いた。

 

ハルヒ「あぁ、いつでもだ」

    鞘からエボルトラスターを取り出し、胸元にかざした。

    光が一瞬にして街に広がる。

 

ネクサス「...」

    ネクサスが姿を現した。

    しかし、何か様子がおかしい。

 

クレイト「ぐっ...ダークフィールドか...」

    脳に鈍い痛みがガンガンと響くのが分かった。

 

 ザギ「ヴ...ヴァァァァアァァァァ!!」

    再び叫び声が街に響きわたる。

    同時に、おぼつかない足取りでネクサスはザギに立ち向かう。

    数秒後、凄まじい殴り合いが始まった。

 

 ザギ「ヴゥォァァァァaaa‼‼」

    ザギ特有の叫び声の中にリドデレスの甲高い鳴き声が混ざっている。

    ダークフィールド内ではザギの身体の一部であろうドス黒い触手が蔓延っていた。

    

 ソウ「なんだ...地震か??うおぁっ!?」

    アスファルトの道が裂け、そこから触手が生えてきた。

 

 ソウ「...あのバケモンの一部か?」

    触手は無作為に建造物を破壊し始めた。

 

クレイト「危ないっ!」

    クレイトが咄嗟に放った光弾が落下するコンクリ壁を破壊した。

 

 ソウ「助かったぜ!ここは一旦退避するぞ!」

 

クレイト「分かった!ボクもすぐに退避するから、とにかく先に逃げて‼」

 

 ソウ「...すぐに退避しろよ‼」

    ソウは触手の蔓延る現場から一旦逃げ出した。

 

ネクサス「デュオァァァァ‼」

 

   「ガゴォォン...」

    強烈な一撃がザギの蟀谷にヒットし、ザギは一瞬よろけたがすぐ態勢を立て直した。

    すると、背中のイージスのような部位が腕に変形し、眼の色が薄ピンクへと変色していた。

    

 ザギ「ヴォaァAアアaAAaァAァaァァァ‼」

    叫び声もより狂気さを増していた。

    四本の腕はさらに荒ぶりを見せ、ネクサスに飛びかかり、地面に叩きつけると同時に

    エナジーコアをがっしり掴み、胸部から抜き取ろうとし始めた。

    腕はおさえられ、抵抗もできない。

 

クレイト「ネクサス...‼」

    クレイトは先ほどのような光弾をザギ目掛けて放った。

    当たったが、傷一つつかず見向きもされない。

 

クレイト「このままでは...ネクサスが...こうなったら」

 

???「ノヴァスタ、メタフィル、リチリオン。ザギ様を救え」

    後ろの方から聞き覚えのある声がした。

    同時に3体の巨大なビーストが現れた。

 

クレイト「...ブラック‼」

    

ブラック「おっと、これ以上は何も言うな。俺はザギ様を救いたいだけだ。

     決して貴様ら人類を救いたいわけじゃない。」

 

クレイト「あぁ、分かってるさ」

 

ブラック「ネクサスは後だ、ザギ様の胸部にへばりついた奴を始末しろ」

    ブラックの指示通り3体のビーストは行動を始めた。

 

リチリオン「...ミロ......」

    リチリオンが上空に紫色の電撃を放った。

 

   「...ドゴォォォォン」

    ザギの背中に雷が命中した。

 

 ザギ「ヴa...ヴァァAAAaアアaAaァァ‼」

    

メタフィル「はぁぁぁぁ...」

    メタフィルはネクサスの姿になり、本物のネクサスからザギを引き離した。

 

ノヴァスタ「・・・」

    ニセネクサスを追いかけるザギを得意の剛腕でなぎ倒し、

    胸部の蠢く生命を鷲掴みにした。

    倒れたザギの右腕をメタフィル、左腕をリチリオンが押さえた。

 

ノヴァスタ「・・・!」

    何度引っ張っても抜けない。その事に困惑していると、ザギの口元が怪しく光りはじめた。

 

 ザギ「ヴォァaァAAアaAァaァァ!!!」

    

   「ドォォォォォォォォォ.........」

    ノヴァスタは胴体が吹き飛び、徐々に粒子となって消えた。

 

メタフィル「何⁉」

 

リチリオン「...ウソ......ダロ」

    ザギは腕を押さえている2体を振り払い、口から光線を放った。

    2体は姿を消した。

 

ブラック「...ザギ様の力が利用されている...まさか完全に乗っ取られてしまうというのか」

 

クレイト「このままだと本当に...」

 

ブラック「俺にも...力があればザギ様を一人で復活させれたというのに...クソォ‼」

     ブラックが嘆いていると、地面が揺れ始めた。

 

クレイト「はっ・・・」

 

ブラック「なんだ...?」

      

   「バキャッ...」

    ブラックは触手に突き上げられてしまった。

    その時、何かが砕けるような音がした。

    ブラックが落ちてくることは無かった。

 

クレイト「ブラック...自分が招いた事だ、ほんと自業自得だよ」

    そうクレイトが触手を見上げて言った。

 

ネクサス「デェァッ...!」

    ネクサスは起き上がり、ジュネッスゾーンへと姿を変えた。

    腕に小規模のプロミネンスを発生させ、その拳をザギの口目掛けてぶち込んだ。

 

   「ボガァァァァン!!」

    口内に溜まったエネルギーが暴発し、大爆発を引き起こした。

 

 ザギ「グォoァAァァァaAaaァァ‼」

    衝撃は凄まじく、並大抵の建造物は木端微塵となった。

    その衝撃でネクサスは地面に倒れ込み、ジュネッスゾーンは解除された。

    エナジーコアの輝きは消え、そのまま動かなくなった。

 

クレイト「なんて力だ...」

 

???「こんな騒ぎの中、どうしてこんなところに居るの?」

    誰かはわからないが、妙な空気を放つ女がどこからか現れた。

 

クレイト「...お前は」

 

???「何?ビーストと共存する世界を創りたいだけの人間よ?」

 

クレイト「この事態もお前が起こしたのか」

 

???「いいえ、ブラックによって起こされた惨劇ですよ?」

 

クレイト「ブラックが言ってた。お前がザギをいじくった...と」

   

???「...でも、今はリドデレスの意識もないみたいだし、暴走は止まらないわ」

 

クレイト「リドデレスと言ったか」

     

???「え、どうかしました?」

    クレイトの目の色が変わった。

 

クレイト「なんてことをしてくれたんだ!

     ヤツとザギの組み合わせは絶対のタブーなんだよ。

     細胞同士の結合は固く、そう簡単には切り離せない」

    

???「この星は終わりを迎えたってことね」

 

クレイト「黙れ。この星は終わらない。いや、終わらせない。

     ボクがこの星を救う鍵となる時が来た...」

 

???「ま、リドデレスが目覚めればこの星は終わらず、

    ビーストと共存できる世界が待ってるんだけどね。まぁがんばってねー」

    女は去って行った。

    

クレイト「...ライくんにありがとう言えなかったな」

    クレイトはミユキと分離し、光だけの姿になりザギの体内へと溶け込んだ。

 

クレイト「ダークザギ...お前の闇には絶対に屈しない。ボクが貴様を消す...」

     全身から強力な光が溢れ出す。

 

クレイト「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

リドデレス「...チカラ」

    リドデレスがクレイトを飲み込んだ。

 

クレイト「...じゃあね」

    クレイトの輝きが最高点に達すると、リドデレスごと爆散した。

    そして、一人の英雄は命を落とした。

 

 ザギ「ヴォアァッ...」

    突然、ザギの身体から大量の光が溢れだすと、ザギの動きが止まった。

    ダークフィールドは徐々に解除され、大地を貫いたすべての触手が枯れた。

 

ミユキ「...ん...ここは」

    ミユキが目を覚ました。

    胸元の傷は塞がり、完全に再生していた。

 

ミユキ「私何してたんだっけ...って、何この服...」

 

ネクサス「...デュッ」

    エナジーコアを点滅させながらネクサスは再び起き上がった。

    

ミユキ「巨人...!」

    初めて生で見る巨人にミユキは興奮した。

    

ミユキ「腕が凄い...輝いてる...?」

    その時アームドネクサスは異常なほど輝いていた。

 

ネクサス「...ハァァァァァァ...デェァァァァァッ‼」

    動かなくなったザギに向かってクロスレイ・シュトロームを放った。

    

ミユキ「す...すごい」

    その光線はいつにも増して強力なものだった。

    ザギの肉体は徐々に散り散りになって行き、跡形もなく消えていった。

    ネクサスは何か寂し気に辺りを見渡し、消えていった。

 

 ソウ「クレイトぉ...お前ここからすぐに退避するんじゃなかったのか…?」

 

ミユキ「ク、クレイト...?」

    

 ソウ「ん、じゃぁミユキか?」

 

ミユキ「そうですよってなんで知ってるんですか!?」

 

 ソウ「だってお前はBeサエットの仲間だろぉ?まぁ基地に戻るぞ」

 

ミユキ「え...えぇぇえぇ...」

    ミユキはとりあえずソウのいう事を聞き、基地へと行った。

 

 

    一方...

 

 

ハルヒ「街の原型が...」

    その頃、ハルヒは高台に行き街を一望した。

    

ハルヒ「私の力は未熟だったのか...?街一つすら救えなかった」

    ハルヒは基地には戻らず、住んでいるアパートへと戻った。

 

 

    とある森の中...

 

 

???「リドデレスも死んじゃったし...どうしましょ...」

    女は森の中で考え事をしていた。

 

???「ビーストと共存できる世界...やっぱり不可能なのかしらぁ」

 

???「そんなことは無い、この俺が可能にする手伝いをしてやろうじゃないか」

    黒いフードを被った男が現れた。

 

???「あんた誰なの??」

 

???「俺は...メフィストだ」

    

 




 登場ビースト

・マルチュードタイプビースト リチリオン

 体長 3㎝~54m

 体重 70ℊ~3万3000t

・マルチュードタイプビースト メタフィル

 体長 2.4㎝~48m

 体重 56ℊ~3万t

・マルチュードタイプビースト ノヴァスタ

 体長 2.1m~56m

 体重 150kg~3万5000t

●闇の巨人

・暴走破壊者 ルイナザギ

 体長 56.5m (ジェネレイトイージス込み)

 体重 5万8000t

☆説明
 ダークザギの肉体を我が物にしようとしたリドデレスの末路。
 意識というものがなく、破壊,捕食を繰り返す悪魔と化した。
 姿かたちにはダークザギの雰囲気は残っているが、
 エナジーコア筋肉質化,ジェネレイトイージス誕生などと多くの変化が見られる。
 口部からはエグゼクター・ルイナを放ち、並大抵のモノは消し飛ばす。

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