ウルトラマンネクサス×ULTRAMAN アナザーストーリー   作:模造品ザギさん

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Episode.28 海 ‐サブマージ‐

 

 

   空が暗雲に覆われたその時、雷撃が地上を襲う。

 

 

イヴセイド「コノセカイハ…モウイラナイ」

    雨がいっそう激しさを増し、特別大雨警報の音すら聞こえなくなっていた。

    さらに、落雷による停電,怪電波による通信機材の不調などが見られるようになった。

    雨が大地を叩きつける中、その中からうっすらと影が見え始めた。

 

メフィスト「メタフィルもそんなものか。俺は失望したよ…

      凄まじい雨だが、俺の計画の障害物でしかならない。ダークフィールド内で暴れ回ってもらおう…」

    メフィストがダークフィールドを展開しおうとした。

    しかし、何も起こらない。

 

メフィスト「…!全く、厄介なヤツだ…なら、俺が逆手を取ってやろう」

    メフィストは前に腕を伸ばし、複数体のビーストを召喚した。

 

メフィスト「お前らにとっての最高の舞台を用意した…さぁ暴れろ!」

    複数体のビーストは雨降る中、高台を目指して侵攻を始めた。

 

 

    一方その頃、Beサエット基地では…

 

 

マコト「今回の豪雨,豪雷の犯人はあのビーストか」

 

 ソウ「そうっすね…停電も起きて今は予備電源だからな…

    このままじゃぁ、この街ごと沈みそうだぞ」

 

マコト「政府は避難指示を出している。多くの民間人は高台に避難死ているはずだ」

    

ゴウキ「た、大変だ!」

    ゴウキが扉を突き破るかのように入ってきた。

 

 ソウ「どうした?また新しいモンが完成したのか?」

 

ゴウキ「んなわけねぇだろ。…月がこの地球に接近している」

 

 ソウ「え…」

 

マコト「なんだと…?」

    

ゴウキ「このままじゃぁ、海面上昇…そしてこの星と衝突してThe endってわけだ」

 

 ソウ「あのビーストと絶対関係あるだろ…」

 

ゴウキ「あぁ、しかしだ…ヤツのどこにその月をも近づける能力があるのかもわからねぇ。

    俺は今からヤツの能力を封じる方法を探す。それ以外任せたぜ!」

    そう言う即座に研究所へ走っていった。

 

 ソウ「それが分かったら、俺たちに教えてくれ!」

 

ゴウキ「おう!」

    芯の通ったその声はエコーがかかっているように聞こえた。

 

 

    とあるカフェでは...

 

 

 和真「そろそろ高台に避難しよう」

    和真と優奈,ブラックは生活用品や食料などを持ってカフェを出た。

    凄まじい雨に打たれながらなんとか車に乗ることができた。

 

 優奈「それにしても凄い雨ね...雷も外に出てみればより大きく聞こえるし...」

  

 和真「靴がびしゃこだよ全く...裸足で運転するか...」

    エンジンを掛け、高台目指して車が動き始めた。

 

 和真「視界が悪すぎるぞ...何も見えない」

    フロントガラスワイパーを使っても変わらず、

    フロントガラスの上から滝のように雨水が流れていた。

 

ブラック(リチリオンには確かに雷雨を降らす能力があったが...

     これほどのものを見たのは初めてだ...覚醒?強い衝撃?分からないぞ...」

 

 優奈「ここら一帯の人々はもう逃げたみたいね。私たちの車の後ろには

    誰も付いてきてないし、見渡す限りじゃ横にも車が見えないもの」

 

 和真「信号機も止まってるしな、道を見失いそうだ」

 

 優奈「えぇ...それだけはやめてね?」

 

 和真「はは、分かってる分かってる」

    少し気を緩めた時だった。

 

   「ドッ!」

    鈍い音が車内に響いた。その瞬間和真はブレーキを掛けた。

 

 和真「雷にしては音が小さいな...まさか...」

    和真は車から飛び出、車の前方を確認した。

    車はへこみ、何かの皮膚が付いていた。

 

 和真「なんだこれは...?」

    少し前に進むと、そこには異形の生物が横たわっていた。

 

 和真「...サンショウオ?」

    

 優奈「いた...早く避難しま...何よこの生き物...?」

    駆け寄ってきた優奈が後ずさりし始めた。

 

 優奈「もう怖いから車に戻りましょ?」

 

 和真「あと少し...」

    和真はその生き物に触れた。するとその生き物は両腕を使い起き上がった。

 

 和真「ヤバい!」

    和真は急いで車の方へと戻った。

 

???「ギュゥゥゥボァァァァ‼」

    逃げる和真に向かって炎を放った。

    

 和真「ぐっ!」

    豪雨により炎が弱まった,雨で服が濡れていたこともあり、

    全身には燃え広がらず、なんとか車に乗り込めた。

 

 優奈「どうしたの??やっぱりヤバかった?」

    和真は一言もしゃべらずアクセルを全開にした。

 

   「ダン!!」

    そして、炎を吐き続ける生物をそのまま撥ね飛ばした。

 

???「ギャァァァァァァ...」

    車のフロントには血らしき液体が飛び散った。

 

ブラック「大丈夫だったか?」

 

 和真「...あっあぁ...大丈夫さ...ちょっと背中を痛めたくらいかな...」

 

ブラック(一瞬だけだがおそらくヤツはフログロス...

     俺が居ない中、どうやってビーストが出現してるんだ...メフィスト...!」

 

 優奈「ブラック君、どうしたのそんな顔して」

 

ブラック「...何でもない」

    ブラックの表情は少し驚いたように目が開いていた。

    

 優奈「ふーん」

    

 

    それから数分後...

 

 

   「ググッジジジ...」

 

 男性「なんだ?ま、いっか」

    フログロスは息絶え、その口からは内臓が飛び出ていた。

 

 

    附属病院では...

 

 

ハルヒ「いたた...まだ痛むな...」

    病室で外を眺めながらリハビリしていた。

 

看護婦「大塚さん、今から上の階に移動しますので付いてきてください」

 

ハルヒ「分かりました」

    そう言われ、ハルヒは上の階へと移動した。

    

ハルヒ「はぁ...(傷が治ったとしてもBeサエットには残れないのか...)」 

    ベッドに腰を掛け、医師から聞いた話を思い返していた。

 

ハルヒ(天野も未だに目を覚まさない...まだか?まだなのか)

    再び外を眺めていると近くに雷が落ち、光に包まれた。

    その時、一瞬だけ遠くの景色が見えた。

    

ハルヒ「・・・!」

    ハルヒの目に見えたものそれは複数の巨影だった。

 

ハルヒ(クッソ、またビーストか...待て...この豪雨の正体も...)

    ハルヒはロッカーの中からエボルトラスターと鞘を取り出し、

    腰に装着した。そして、急いで外に出ようと一階まで降りた。

    しかし、一階はすでに足元までが水に浸かっていた。

 

ハルヒ「誰も居ない分、まだマシか...」

    ハルヒは入口まで走ると防犯カメラがない事を確認し、

    エボルトラスターを胸元にかざした。

    一瞬で光がハルヒを包み込み、ネクサスへと姿を変えさせた。

 

ネクサス「デュェアッ!」

     雨降る中、ネクサスはビーストの居る所まで走り続けた。

 

 

     Beサエット基地にて...

 

 

 ソウ「隊長、やっぱり兵器が壊れたままで動かねぇぞ!」

 

マコト「...俺たちにできることはもうないというのか?」

 

 ソウ「絶対まだ出来ることがあるはず...考えろ...考えろ...」

 

ミユキ「あのー…お取込み中悪いんですが、私が乗ってた戦闘機どうすれ」

 

 ソウ「グレイン号があったか!」

    

ミユキ「えっ」

 

アヤカ「ちょっと、私を忘れたらダメでしょ?」

 

 ソウ「...アヤカ!お前にはファウストが付いてるんだったな!」

    ソウの元気が一気の元通りになった。

 

 ソウ「よし、そいじゃあ...この俺たちが青空に戻してやろうぜ!」

    

全隊員「オー!!」

 

マコト「...」

 

    「マコトォォォォ...」

    「ユウさぁぁぁぁぁぁぁ...」

 

マコト「...そうだな、Beサエット行くぞ!」

    ビースト討伐が開始された。

 

ネクサス「デュォア!」

    ジュネッスゾーンの一撃が背ビレに命中した。

 

???「ギュァァァァァァ!」

    

ネクサス「...次から次へと」

    ネクサスの周りには大型ビーストが何体も居た。

 

???「ギュィァァァァ!」

    

ネクサス「デァァッ!」 

    背後からの突進により、前方へ倒れてしまった。

    ネクサスはすぐに起き上がると、パーティクルフェザーの刃で

    ビーストにダメージを与えた。

 

???「ギァァァァ!」

    そのうちの一体が熱線を口から放った。

    ネクサスはとっさに躱し、背後にまわり込みむと、尻尾を掴んでぶん投げた。

    その際、他のビーストにぶつけ、2体ほど後ろに倒した。

    

ネクサス「...ハァァァァァ」

    腕に小規模のプロミネンスを発生させ、

    突っ込んできたビーストの胸部に向かって殴った。

    その胸部には穴が開き、そこから肉体が炭化して行き消滅した。

    しかし、それでも一体倒しただけ。状況は変わらなかった。

 

???「ギィィヤァァァァ!」

 

 

    一方...

 

 

 ソウ「サメ野郎め、これでもくらえぇぇっ!」

    雨の中何発ものミサイルがイヴセイドの肉体へ衝突し、爆発した。

    しかし、かすり傷一つ出来ていなかった

 

 ソウ「クッソ、コイツ硬すぎだろ...!」

    

ファウスト「人類の希望もその程度か...俺が手本を見せてやる」

    

イヴセイド「俺の...オレノリソウノセカイ!!」

    微かに見えるイヴセイドの眼が赤く染まった。

 

ファウスト「...何のことだかさっぱりだ」

 

イヴセイド「ヴォアァァァァァ!!」

    雨の勢いは増し、更には強風まで吹き始めた。

 

 ソウ「そ、操縦桿が重い...」

    グレイン号の機体は強風にさらされた。

 

ファウスト「埒が明かない」

    ファウストは大地を蹴り、イヴセイドの顔に殴りかかった。

    目の前からイヴセイドが消えた。

 

ファウスト「消えた...?グアァアァァァ...!」

    ファウストの背中にはナイフのような鱗が突き刺さっていた。

 

 ソウ「何があった!おわっ...」

    強風に操縦桿を奪われ、機体は何回転もした。

 

 ソウ「撤退か...!」

    グレイン号では何もできないと感じ、その場から離れた。

 

ファウスト(...この痛み...この香り...なんだ?俺の脳裏に誰かが話しかけている...

      誰だ...何故俺に話しかける...何故だ...!)

    強烈な頭痛や幻覚がファウストに襲い掛かる。

 

 女性「今」

    優しい女性の声が脳裏に響き渡った。

 

ファウスト「ハアアアアアア!」 

    

イヴセイド「ヴォアァァァァァァ...」

    その一撃はイヴセイドの右肩の角に命中していた。

    角には大きな亀裂が入り、崩れ落ちた。

    すると、先ほどまで吹き荒れていた風が弱くなった。

 

ファウスト(...ありがとう)

    

イヴセイド「オレノセカイヲトメルコトハデキナイ...」

    足元を見るとファウストの足首が沈んでいた。

 

ファウスト「...!」

     

イヴセイド「ナァ...ソンナニオレノセカイガキライカ?」

   

 

    一方…

 

 

ネクサス「ハァ...ハァ...ハァ...」

    エナジーコアが赤く点滅していた。

 

???「ギァァァァァァアアアアア!」

    ねじれた角はヤツの凶暴さを際立たせていた。

    

メフィスト「...グローラー?アンノウンハンドはもう存在しないハズだ」

    メフィストは動揺しながらも無人ビルの屋上からその様子を眺めていた。

 

ネクサス「デァァァァッ!」

    パーティクルフェザーを瞬時に放った。

    しかし完全に躱され、尻尾による薙ぎ払いを受けた。

    ネクサスは飛ばされ、ビル群に衝突した。

    多くのビルが倒壊し、メフィストの居るビルが崩れ始めた。

 

メフィスト「...ここも危ないか」

    メフィストはビルの屋上から姿を消した。

 

ネクサス「クッ...」

    倒壊したビルの中から何とか立ち上がった。

    その時、大きな光が目に飛び込んできた。

 

ファウスト「グァァァァァァァァァ!」

    巨大な光弾がメフィストを押し飛ばした。

    後ろからネクサスが支え、地面がえぐれながらもファウストを受け止めた。

    しかし、ネクサスは力尽き光となり徐々に消えていった。

 

ハルヒ「っはぁっ!」

    なんとか受け身を取り、肉体へのダメージは最小限に抑えられた。

 

ハルヒ「クソ...腹の傷が開いてきた...」

    受け身の衝撃で縫い合わされていた傷口が開いてしまった。

    それに、辺りを見渡すと低い土地の建造物の多くが一階まで沈んでいた。

 

ハルヒ「まさか...」

 

 

    その頃附属病院の一階は沈みきり、入院患者の多くが最上階へ避難していた。

 

 

 子供「ママー、雷様はいつになったら太鼓をたたかなくなるの?」

 

 母親「太陽さんが出てきたら雷様は太鼓をやめてひなたぼっこするかも」

 

 子供「たいよーさんまだでてこないなー...」

 

爺さん「怖いのお...」

 

おっさん「今日が退院日だったのによぉ...」

 

看護婦「下の階の方たちも早くここ階へ移動させないと...」

    寝たきりの入院患者の移動に時間がかかるため、

    未だに多くの寝たきり患者は最上階へ運んでもらうのを待っていた。

 

 

    下の階では...

 

 

看護婦A「いまから持ち上げますね...よいしょっ」

 

看護婦B「三階もそろそろ危ないわよ急ぎましょ...」

    二人の看護婦は協力して患者を運んでいた。

 

看護婦B「ちょっともっと慎重に運んで!」

 

看護婦A「貴女が急ぎましょって言ったから...あっ!」

    手を滑らせ、患者の頭を廊下に打ち付けてしまった。

 

看護婦A「すっ、すいません大丈夫ですか!」

 

看護婦B「彼は植物人間状態だからそんな事聞こえ」

 

???「...はい。大...丈夫で」

 

看護婦B「...天野さんでよろしいですか...?」

 

 ライ「何が...あったんで...」

    うっすらとその目蓋は開いていた。

 




 
 登場ビースト

・ジェノサイドタイプビースト イヴセイド(イブセイド)

 体長 57m  

 体重 6万3400t

☆説明
 ???

・アンフィビアタイプビースト フログロス

 体長 2m

 体重 800kg

・レプタイルタイプビースト リザリアス

 体長 51m

 体重 3万6000t

・???

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