ウルトラマンネクサス×ULTRAMAN アナザーストーリー   作:模造品ザギさん

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Episode.29 天災 ‐デザスター‐

 

 

   ライが目覚めた事、それは藤見の元へと真っ先に伝わった。

 

 

 藤見「ライ君が目覚めたのか、、、良かった...本当に良かった...。

    また一人ビーストの手によって仲間を奪われるかと思ってしまった」

 

看護婦A「でも、どうして突然目を覚ましたんでしょうか...」

 

看護婦B「・・・」

 

 藤見「どうしたんです?柊木さん」

 

 柊木「じ、実は...」

    柊木が重い口を開いた。

 

 藤見「そうか。つまりだ、頭部に衝撃を与えてしまった事が原因と...

    だから岸本さんは目を覚ました後、頭が痛いと言っていたのか。

    要するに、あの毒は長期間脳に潜伏していたことで免疫によって弱体化。

    その際に脳に強い衝撃を与えた事によって毒は崩れたと...私は推測するね」

 

看護婦A「柊木さんのミスが二人の命を救ったんですね...なんだか屈辱的ですね」

    柊木の頬が淡く赤い色になった。

 

 藤見「普通だったら許されがたい事だが、今回に関しては免除することにするよ。

    早くライ君に会いたいしね。今からネチネチと言われるのも嫌だろうし」

 

 柊木「ありがとうございます!藤見さん!」

    藤見はライの居る病室に向かった。

 

 

    一方、ブラック達は...

 

 

 和真「ここまでくれば水害の心配はないだろう」

 

 優奈「確かに、この山は確か標高1800mはあるからね。

    それに、他の人たちもこの山のキャンプ場に車停めてるしね」

 

ブラック「何も見えない...」

 

 和真「まぁここからじゃ何も見えないだろう。空だって...ん?」

 

 優奈「どうしたの?」

 

 和真「やけに低い雲だなおい」

 

 優奈「いっその事雲の上まで行ってみる?」

 

 和真「今、確か600mだっけな。行ってみるか」

 

 優奈「黒斗も?」

 

ブラック「クロト...?違う俺はブラックだ」

 

 優奈「だってブラックのままだと呼びにくいじゃない。

    それに、黒斗にした方が親近感沸くし...」

 

ブラック「俺はブラックだ...それだけは変えさせない...」

 

 優奈(珍しく反抗的な態度...何か思いでもあるのかしら...)

   「えっと、それでブラック君も雲の上まで行ってみる?」

 

ブラック「...行ってみる」

 

 和真「よっし、じゃぁ行ってみるか」

    アクセル全開で山の急斜面を登ることにした3人だった。

 

 

   その頃...海抜0m付近では水位が30mを越えていた。

   地上の泥や土、ガソリンスタンドの油などが水を濁らせていた。

 

 

ファウスト「何処に消えた・・・」

    そこにイヴセイドの姿は無く、リザリアスグローラーと対面していた。

    リザリアスグローラーの肉体は堅く、強靭な顎で噛みついてくる。

 

ファウスト「鬱陶しいぞ」

    リザリアスグローラーの脳天を殴ろうとした時だった。

    ファウストの腕が飛んで行った。

 

ファウスト「グアァァァァァァ...」

 

イヴセイド「死ヌマエグライオレノセカイヲ...クレ!」

    その口はファウストの腕を咥えていた。

 

ファウスト「...ガ...ェァァ...」

    ファウストは光となり消えていった。

 

 ソウ「せめて...コイツだけでも...」

    操縦桿を握りしめると...

 

 ソウ「アンノウンバースト発射ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

イヴセイド「...!」

    リザリアスグローラーの角を掴み、そのまま盾にした。

 

リザリアスG「ギィィァァァァァアアァァァ!」

    抵抗することもなく、徐々に光となり消滅した。

    イヴセイドは水中に潜りながらグレイン号に雷撃弾を放った。

 

 ソウ「クッソ...サメ野郎を殺れなかった...クソぉ!!」

    軽々と雷撃弾を躱した...

    そして、燃料切れ間近だったため基地へと帰還することにした。

    

 

    そうしている間も水位は上昇を続け、100m付近まで到達した。

    附属病院は完全に水没した。

    Beサエット基地は外部からの水を完全に防ぐことで浸水は防げていた。

 

 

 ソウ「...もう駄目だ。希望のアンノウンバーストを防がれた。

    ファウストもネクサスも消えちまった...」

 

マコト「いや、まだ希望はある...」

 

 ソウ「希望ってもう何も...まさか、ゴウキが...!」

    

マコト「ヤツの電磁力の元は肩に生えている巨大な角だ」

 

ゴウキ「何か忘れてねぇか?」

    ソウが振り向くとそこにはゴウキが壁によかっていた。

 

ゴウキ「なぁ、ソウお前確か俺に色々と無茶なこと頼んでたよな。

    ...ビーストキラーの修理。終わったぜ」

 

 ソウ「おいおい、まじかよ...よくそんな短期間で直せたな...

    ゴウキ...本当にありがとう。俺今から行ってくるz...」

 

ゴウキ「待て待て...修理と同時に少し改造しておいた。ソウ、月の接近の遅延を頼む」

    ゴウキは特殊なカードをソウに手渡した。

 

 ソウ「飛んで直接月を押し返すのか!」

 

ゴウキ「何言ってんだ?そんな脳筋プレイ俺でもしねぇよ。

    月の代わりになれるように改造したんだよ。」

 

マコト「...まぁそういうことだ。時間はもうない。ソウ、行くんだ」

 

 ソウ「・・・了解でさぁマコト隊長!!」

    その様子はまるで太陽のように高揚としている。

 

ゴウキ「じゃぁ付いてこい!この星に日の光を再び!」

 

    

    ・・・ブラック達は今。

 

 

 和真「雲を抜けたぞ!」

 

 優奈「ほんと、分厚い雲だったわね...ガソリンは大丈夫?」

 

 和真「ガソリンは大丈夫だ。ブラックくんは大丈夫か?」

 

 優奈「うん、でも寝てるわよ。いつの間に...疲れてたのね...」

 

 和真「そうか...あれは夢だったのか...?」

 

 優奈「どうしたの?」

 

 和真「分厚い雲を抜ける際に落石が起きたような気がしたんだ」

 

 優奈「落石が起きてたら私達死んじゃってるじゃない。それで、どうしたの?」

 

 和真「いや...夢だったかぁなんだなぁんだ...」

 

 優奈「ふーん、それより月がとても大きいわね」

 

 和真「なんだと?嘘だろおい...」

    月の大きさが通常の30倍大きく見えていた。

 

 和真「やっぱり、もう降りよう」

    和真は慌ててエンジンを掛け、下山し始めた。

    

 

    ・・・ハルヒはその頃、傷口を右手で押さえながらある場所へ向かっていた。

 

 

ハルヒ「ハァ...ハァ...着いた...」

    そこは山の中腹に位置するキャンプ場だった。

    何台もの車が並べられ、その中では多くの人が眠っていた。

 

ハルヒ「・・・」

    キャンプ場のすぐ側にあるすべり台の下。

    ハルヒは柱に寄りかかり、目を閉じた。

    体温を奪われ、すでに動く気力を失っていた。

    依然と轟き続ける雷。その中から微かに誰かの足音が聞こえる。

    ビチャビチャという足音は消えた。

    その時だった。

 

 女性「キャァァァァァァァ!!」

   

   「バキバキッボゴッメキキ...ダァァァン」

 

ハルヒ「...なんだ...?」

    悲鳴と鈍い音が響き、うっすらと目を開けると複数のビーストが車を破壊していた。

 

レッサーR「ギァァァァァ!」

 

 女性「キャァァァッハァハァ..キャァァ!!」

    ビーストの腕が車体を突き破り、女性の脚を掴んだ。

 

ハルヒ(立ち上がれ...私...立ち上がれ...!)

    しかし、身体は言う事を聞かず全く動けない。

    そうこうしているうちに、他の車も襲われている。

 

ハルヒ(お願い...立ち上がって...早く...)

 

???「諦めるな。自分を信じて立ち上がれ」

 

ハルヒ「はああああああああ!!」

    鞘から勝手にエボルトラスターが抜け、ハルヒが輝き始めた。

 

ハルヒ「二度と...私の前で命を落とさせない!」

    気付けばハルヒはネクサスの姿になっていた。

    高速で近づき、女性を掴んでいたビーストを叩き潰した。

 

 女性「...あ、ありがとう!」

    

ネクサス「デュアァァァァァ!!」

    セービングビュートで車を襲っていたビーストを吹き飛ばし、

    パーティクルフェザーで爆散させた。

    そうすると飛び立ち、海側へ向かった。

 

???「...これでこそ選ばれし者だ」

    青年はネクサスを追いかけるかのように走った。

 

 

    海...片手に固めた灰を持ったイヴセイドが座り込んでいた。

 

 

イヴセイド「オレノ理想郷...完璧ダ...メタフィル、オレモマモナクオナジ所二...」

 

    「バチィッ...」

    水上から何かが飛んできた。

 

ネクサス「デエァァ!」

 

イヴセイド「グヴォァッ...マダ活キテイタノカ...ネクサス。

      ダガ、モウオソイ...オレノチカラデツキハモウショウトツマジカダ・・・」

 

ネクサス「お前を絶対に倒す...!デュォァァァ!」

    音速でイヴセイドに近づく、しかしするりと躱されてしまった。

 

イヴセイド「ナァ、、ソンナモンカ...モウ時間ハナイゾ...」

    ネクサスはジュネッスゾーンとなると、

    横に回転しながらパーティクルフェザーを放った。

 

イヴセイド「ェハハハ...」

    巨大な渦を作り出し、上空に巻き上げるとフェザーは全て相殺された。

 

イヴセイド「水ノ中ジャアオレニハカテネェ...」

    全身から黒い液体を放ち、水を黒く染めた。

 

イヴセイド「黒海...テノハドウダ?」

    周りが見えなくなり、オロオロしていると四方八方飛んできた刃物が腕に刺さった。

 

ネクサス「グッ...」

 

イヴセイド「運ガヨカッタヨウダナ...ダガ、モウ遅イ。

      カウントダウン...3・・・2・・・1・・・」

 

ネクサス「デェアァァァァ!!」

 

イヴセイド「・・・0...?ナゼダ...ナゼ何モ...!ガァァァァ...」

    ジュネッスパンチが鼻先にヒットし、そこから透明な液が出た。

 

イヴセイド「...オレノ...コノ天才ノオレニミスナド...!」

    海から勢いよく飛び出し、遠くを見た。

 

イヴセイド「何ヲ...ジャマナコトヲ!」

    飛び出した勢いを使い、原因を破壊しに行こうと再び水中に潜った。

 

ネクサス「させるかぁぁぁぁ!」

    ネクサスの拳が腹部に当たった。

 

イヴセイド「グフォア...ッ!...ナゼキヅケナカッタ...オレノセンサーハマダ...」

 

ネクサス(...行ける)

 

 ソウ「なぁ!ここでずっと動いてればいいのか!?」

    背中のジェット機関から轟音が放たれ、良く聞こえない。

 

ゴウキ「そうだ!!動き続けろ!!いつか...いつかネクサスが倒してくれる!」

 

 ソウ「クッソこうなったらヤケクソだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    ビーストキラーの表面から蒸気が発生し始めた。

 

ゴウキ「ウルトラマンを信じて踏ん張れ!ビーストキラー!」

 

イヴセイド「グオァァァァ...コレナラ...ヨケレマイ...」

    再び、全身から黒い液体を放ち周りの水を黒く染めた。

    そして、四方八方から幾多もの鋭利な鱗が飛び交う。

 

ネクサス「...ク...デァ...!」

    鋭い鱗が至るところに突き刺さる。

 

イヴセイド「貴様サエイナケレバ...メタフィルハ死ナズニスンダ!

      ウラムナラソンザイシテシマッタ自ブンヲ恨メェェェェェ!」

    鱗の枚数がさらに増した。

 

ネクサス「...もう、終わりにしよう」

    ネクサスの身体が燃え上がり、鱗が炭化して落ちてゆく。

    

イヴセイド「ソウカ...ナラ...オレガオマエヲ殺シタラダァァァァァ!!」

    イヴセイドの腕が青白く光った。

 

ネクサス「お前だけは...お前だけは絶対に許さない!!

     ウォアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

    

イヴセイド「ヴァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

    燃え盛る拳、青白に光る拳が衝突したかに思われた。

    しかし、実際はネクサスの拳がイヴセイドの角を粉砕していた。

    一方、イヴセイドの腕はネクサスの腹を貫いていた。

 

ネクサス「・・・は...はは」

    ネクサスは光となり消えていった。

    それと同時に、水位が徐々に下がり始めた。

 

 ソウ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ...あれ...?」

 

ゴウキ「ソウ!おい、ソウ!空が!」

 

 ソウ「雲が消えていく...」

 

ゴウキ「おい、おいおいおい手ェ離すな!」

 

 ソウ「のぉぁっああああああああああああああ!」

 

   「ドォォォン...」

    電気を失ったビーストキラーは地面に倒れた。

 

 ソウ「やったんだ...ネクサスが...すべて...!」

 

 

    ・・・

 

 

ハルヒ「・・・星を守った...でも...アイツが逃げ...」

 

???「大丈夫か」

    青年は鞘に入ったエボルトラスターを手に持ってる。

 

ハルヒ「えっ...」

    ハルヒの腰にはもうエボルトラスターはなく、腹には風穴が開いていた。

 

???「動くなよ」

    青年はストーンフリューゲルを呼び出すとハルヒをその上に乗せて言った。

 

???「貴女はもう十分頑張った。あとは俺に任せろ」

    青年は鞘からエボルトラスターを取り出し、空にかざした。

    青年の身体が輝き始める...

 

イヴセイド「オレノ...オレノ理想郷ガ...海...ニゲル...」

 

ネクサス「デュェァァァァッ!」

    白く光る姿でイヴセイドの尾びれを掴み、投げ飛ばした。

 

イヴセイド「ヴォアァァァ...ネクサス...ツギコソ!!」

 

ネクサス「デェアァァァァ…」

    太陽に照らされたその姿はまるで青空のよう...

 

ネクサス「絶対に倒す」

    アローアームドネクサスからシュトロームブレイドが生成された。

    音速でイヴセイドに近づき、胴体を斬りつけた。

    強靭な胴体には弾かれたものの、右腕を斬り飛ばした。

 

イヴセイド「グォァァァァァァ...ウデガ...ヴォァァァァァ!」

    電光石火の速さで後ろをからネクサスを襲う。

    ネクサスは瞬時に回し蹴りをし、顎を砕いた。

    

イヴセイド「クソォ...クソォ...メタフィルノ仇…カタキ...ニゲル」

    凄まじい速さで海へと逃げていく。

 

ネクサス「絶対に」

    エナジーコアの光がアローアームドネクサスに投影されていく。

    それによって形成された光の弓を引き絞る。

 

イヴセイド「海...ツギコソ...理想郷...」

 

ネクサス「デェァッ...」

    光の矢のような光線は一瞬にしてイヴセイドの胴体を貫いた。

   

イヴセイド「...メタフィル......メタフィル...メタフィ...」

    ゆっくりと前に倒れ大爆発した。

    その黒煙には青白い稲妻が走っていた。

    ネクサスは腕を下げると、風に乗って消えていった。

 

 

    それは水が完全に引いた時...

    『山肌露出されし赤き宝石、脈打つ...』

 

    




 登場ビースト

・ジェノサイドタイプビースト イヴセイド

 体長 57m

 身長 6万3400t

☆説明
 『天災』と呼ばれたビースト。
 その2本の角は天を統べる。月が狂えば、海は泣く。
 強欲に飲み込まれ、怒りに身を任せる。
 どことなく何かに似ている。
 
・レプタイルタイプビースト リザリアス

 体長 51m

 体重 3万6000t

・レプタイルタイプビースト リザリアスグローラー
 
 体長 51m

 体重 3万8000トン

・アンフィビアタイプビースト フログロス

 体長 2m

 体重 800㎏

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