「……と、いうわけで、アビドスにおけるシナリオは、大体我らの計画通りに終わりました」
「これが、シナリオ通り?
馬鹿にしている!!!??」
さて、時間はアビドス騒動から数日後。
青資秘密学園の七武生特別会議室において、七武生をはじめとするいくつかの青学でも有数の特待生達が、作戦会議を行っていた。
当然内容については先日のアビドス騒動の概要と総括について。
それに対するいくつかの質疑応答や監査が行われていた。
「どうみても、今回の顛末は、原作のシナリオから外れすぎでしょ!
アビドス抗争の第二戦!謎のヘルメット団にアビドス住民誘拐事件!
その上、アビドス後援会救出劇!?
どう見ても2章構成だと無理になってるじゃん!」
「そうだそうだ~」
そうしてもちろん、初めは今回の事件における青学のシナリオの杜撰さから始まった。
「それに!
団長はまだしも、ビナーの誘導に暴走採掘機とか!!
全ての責任をカイザーのせいにできたとは言え、あくまでもそれは資料上での話!
ビナー誘導機や採掘機の詳細が判れば、大なり小なり青学にも責任が出て来てしまうかもしれないんだよ!?」
「そうだそうだ〜」
「ただでさえ、聖典、いや、シナリオが原作から逸脱しているのに!!
これ以上の逸脱は私たちだけではなく、キヴォトスの、いや原作全体のピンチなんだよ!!
その辺わかってるの!?」
「そうだそうだ〜」
このように、今回の顛末について不満を言うのは、青学七武生の中でも殊更に【原作】に重きを置く一人。
仲間内では、【保守】派と呼ばれる人物であった。
そうして彼女は、この会議でいかに今回のことについて問題があったかを強く訴えかけるが……。
「ねえ??
貴方も、私の意見を応援してくれるなら、もっとちゃんと応援してくれないかな?」
「そうかそうか〜?」
「真面目にやってくれないかな??」
そうして保守派の一人が、もう一人のやる気のない保守派の頬を摘む。
「まあまあ、そいつも悪気があって言ってるわけじゃないから落ち着け。
……それに、アビドスの調整が困難だと言うことは、事前の計画段階でわかっていただろ」
「うぐ!」
「そうそう、ただでさえ対策委員会をピッタリ5人にすること自体が困難だったんだからさ。
始発点の時点でおかしいのに、カイザーやら黒服なんてイレギュラーまであったんだ。
それを結末だけとは言え、ほぼほぼ原作に似た形で終えられただけ御の字でしょ。
自分たちみたいなモブにしては」
「うううぅ〜!そうだけど、言いたいことはわかるけど〜!!」
しかしその保守派の言動や頬伸ばしも、他の七武生によって諌められてしまう。
なぜなら、そもそも今回のアビドスのシナリオのガバガバぶりは、少なくとも七武生達の間では、始まる前からわかっていたことだからだ。
青学の存在や、カールという居ないはずのゲマトリア、それらを考えればアビドス廃校騒ぎが形式だけとは言え、原作通りに進んだのが奇跡と言っても良いほどだ。
「だからこそ、少なくとも問題が多いとは言え、ナゴミや団長の尽力が成功したと言えるんだよ。
彼女達の介入が無ければ、恐らく対策委員会は存在すらしなかった可能性が高いからね。
良かれ悪かれ、ね」
「……うううぅぅぅ!それはそうだけどさぁ!」
理解はできるが、納得はできない。
そんな思い出の保守派の中で一番声が大きかった彼女は、何か言おうとさらに口をひらこうとした。
……しかし、それよりも先に別の方向から声が上がってしまった。
「つまり、貴女はすでに青学には、原作通りにシナリオを進める力はない!
ここまで努力しても、原作を踏襲するのには、不可能であるし無意味である……って認めてくれるわけね!?」
「え?」
そうして、保守派の彼女よりもより別の七武生が口を開き、保守派の彼女が困惑している間に、さらに言葉を畳み掛ける。
「そうよ!そもそも、私たちがこの世界にいる時点で、原作踏襲なんてもの自体がナンセンスなのよ!
前世は前世、今世は今世!
原作知識?キャラクター愛?そんなもの、リアルになった時点でほぼほぼ無意味よ!」
「え、あ、その……」
「ここで大事なのは、原作を守ることではなくその知識を生かすこと!
何よりも原作が正しければ、そろそろキヴォトスそのものが大ピンチになるのに、原作を守るとか、そんな不確定なことをしている暇なんてないでしょう?
先生がいれば大丈夫?原作通りにいけば、ハッピーエンドで終わる?
すでに私たちが存在するせいで、原作も先生も何もないでしょ!」
そのように強く話す彼女は、【革新】派。
保守派とは反対に、青学生でありながら、原作をそこまで重視せず、むしろ、破壊をよしとしていく一派である。
「だからこそ、今必要なのは私たち同士の団結と革命よ!
来るべきテラーに向けて!避難と自衛の準備をする!
原作保守なんて、不確定で無駄なことに労力は欠かす!
私たちは私たちで生き残りに全力を尽くすべきなのよ!」
そうして、その七武生でもありながら、今キヴォトスでもっとも熱い企業であるカイバコーポレーションの社長である彼女は強くそう宣言したのであった。
「な、何を馬鹿なこと言ってるの!?
先生の降臨や、黒服と先生との絡みがあった時点で、原作自体が無意味なわけないんだよ!
それなのに、今回アビドス騒動がここまで原作から外れたのは、貴女達の企業のせいで、もう少し大人しくしてくれれば……」
「でも、そもそも私達がいないと今回の騒動を、原作よりにリカバリーできるほどの財力や技術力もなかったでしょ?
今回の件でどれだけ私達がフォローしたと思ってるの?」
「い、いやそれはそうだけど……」
「なんなら、そんなに原作通りにしたいなら、私たちの言うとおり、初めからカイザーなんて完全買収するべきだったのよ!
さらに、アビドスそのものを青学と合併したり、姉妹校にだってできたわけだし。
半端に原作保守なんていうから、こんな面倒なことになってるの」
「そ、それは流石にやりすぎでしょ!?
原作を根幹から壊すつもり!?」
「あら、貴女的にはすでに原作は壊れてるんでしょう?
壊れてるものをこれ以上守る必要もないし、ならより勢力を拡大したほうが合理的でしょ」
「うぐ、うぐぐぐぐ…!!」
革新派の彼女が、青学の方針改革について声を大にして主張する。
先程まで、声が大きかった保守派の生徒がなんとか彼女の声を止めようとするが止まらず。
そのまま革新派の彼女の意見が議会を支配するかのように思われた。
「はい、静粛に。
流石に喋りすぎよ、会議時間を考えて」
もっともそれは議会内にある一人の七武生の声により、制止され、口論はそこで止まる。
「あら?もうこんな時間かぁ。
……ねえ?ところで、そういう貴女はどっちの意見に賛成なの?
賢い貴女なら、すでに原作云々言ってる状態じゃないってこと、わかってくれるわよね?」
「そ、それは違うでしょ!?
こんな状態だからこそ、より引き締めを強化して、原作を守るべきで……」
「それに関しては、決選投票でね」
かくして、その二人の板挟みをうまくスルーしながら、【中立】派の彼女が議会をなんとか進行。
そのまま、議会は決選投票まで向かったのでした。
「……というわけで、青学の今後のシナリオ運営方針についての投票結果は。
【原作シナリオを破棄すべきだ】が2票。
【より強固に戒めて、原作を守るべきだ】が2票。
【どちらでもない】が3票。
よって、今後のシナリオ運営は今まで通り【状況に合わせて臨機応変に対応していく】ということに決まりました」
「フォーク准将乙」
なお、それで出た結論は、色んな意味で残念だった模様。
「いやまあ、こうなるのはわかっていたけどね、うん」
「中途半端が一番まずいのに……。
うう〜、せめてどちらかに振り切ってくれれば私もやりようがあるのにさぁ」
【中立】派勝利な内容に、思わず保守派と革新派のトップは頭を抱える。
それでも、暴れたりしないのは理性ゆえかそれとも武力の差か。
「というわけで、これからも革新派はできる範囲で、自己防衛の準備を整え。
保守派はシナリオの維持に尽力。
まあ、あとは状況によって各々の派閥や生徒が各自頑張って協力する感じで!」
「「「「は〜い」」」」
やる気があるのかないのか、気の抜けた返事が会議室を支配する。
「とりあえず、直近のシナリオは革命とか百夜堂辺りか」
「お祭り騒ぎかぁ……シズコの汚い生声もう一回聞きに行きたいなぁ」
「録音で我慢しろ」
「イベストは詳しい日程がわからないからなぁ。
シャーレ工作組も本格始動してから調子悪いし、なんとかならんか」
かくして、青学の方針は実に曖昧で適当、それでもある程度の意思は統率されながら、決まっていくのでした。
「お〜い、カールくん。
朝だよ〜」
「むにゃぁ……あと、30分」
なお、今回の会議でもカールは置いてきぼりだった模様。
さもあらん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼真ワクワクシャーレ観察スレ その22
246:名無しの青学生
アスナ強すぎない??
247:名無しの青学生
金髪長乳メイドがよぉ……!!
少しは手加減してくれません(震え)
248:名無しの青学生
というか、もうこの時期からアスナいるの早くな~い??
原作崩壊してなくなくなくな~い??
249:名無しの青学生
>>248 革新派歓喜不可避
250:名無しの青学生
流石にこの程度で、原作崩壊言うほどアイツらも暇じゃないでしょ、
多分
251:名無しの青学生
>>250 うるさいのはホッシーの方だぞ
252:名無しの青学生
ホッシーはホシノと被るからやめろ
253:名無しの青学生
↑いや、かぶらんやろ(真顔)
254:名無しの青学生
それよりアスナだよアスナ!
あの娘の防諜なんとかならん?
255:名無しの青学生
>>254 無理
256:名無しの青学生
不可能
257:名無しの青学生
>>254 物理的に触れられない場所や捨てられないもになら或いは……
いや、今回はそれでもだめでしたね(白目)
258:名無しの青学生
なんで、シャーレの鉄筋に仕込んだ盗聴器をピンポイントで掃除(物理)成功するの??
259:名無しの青学生
>>258 なお、神秘系オカルトアイテムなので、電子機器逆探に強いものとする
260:名無しの青学生
いや、なんでばれたんだよ
261:名無しの青学生
↑しらんのか?アスナだからだよ
262:名無しの青学生
おっぱいセンサーじゃね(鼻ほじ)
263:名無しの青学生
多分そういう神秘かと
そのせいでむしろスピリチュアルなスパイガジェットのほうが、ばれる可能性が高いまである
264:名無しの青学生
ひえっ
265:名無しの青学生
>>263 ま??
俺らの唯一のとりえが封殺されたんだが??
266:名無しの青学生
原作キャラだからって、チート杉やろ
267:名無しの青学生
これで★1つってマジ?
268:名無しの青学生
>>267 どうせ、神名文字で星上げしてる
269:名無しの青学生
この世界であれって存在するの?
よく知らんけど
270:名無しの青学生
>>269 すくなくとも、類似品なら上のやつらが開発できたらしいし
先生なら、マジでもっていてもおかしくないだろ
271:名無しの青学生
>>270 知らなかったそんなの(AA略)
272:名無しの青学生
というか、すでにシロコタマセリノドカそろってはいるんだな
いや、流石に早すぎでは?????
273:名無しの青学生
というか革命始まってないのに、すでにノドカがいるんじゃが、これ大丈夫か?
274:名無しの青学生
>>272 先生ストーカー部全員参戦!!
275:名無しの青学生
ストーカーだからね、出会うのも最速だからね、ちかたないね(震え)
276:名無しの青学生
なお、最速最強は53が横取りした模様
277:名無しの青学生
>>276 ギルティ
278:名無しの青学生
罪深すぎる
279:名無しの青学生
えぇ!?俺たちの中から新しく先生ストーカーが!?
……いや、ないか
280:名無しの青学生
>>279 うわぁ!急に落ち着くな!
281:名無しの青学生
でも、こうやって日常的にシャーレや先生を盗聴し続けている俺らは、客観的に見たら、先生ストーカー部メンツよりもやばいやつなのでは?
282:名無しの青学生
>>281 気づいてしまったか
283:名無しの青学生
(目そらし)
284:名無しの青学生
げ、原作とキヴォトスの未来のためだから(震え)
やましい意志はないから()
285:名無しの青学生
ノドカ「綺麗なものが見たい純粋な思いだから、よし!」
286:名無しの青学生
セリナ「先生の健康のためだから」
287:名無しの青学生
コタマ「ライフワークだから」
288:名無しの青学生
う~ん、これはアウトですね()
289:名無しの青学生
ストーカーが4体、くるぞ優馬!
290:名無しの青学生
真面目な話、俺らの諜報的な意味でやばいよなこれ
291:名無しの青学生
せっかく、先生就任前からコツコツシャーレに盗聴機しかけてきたのに(´・ω・`)
292:名無しの青学生
シャーレ周りのビルからの盗撮もそこそこ厳しくなってきたからなぁ
293:名無しの青学生
持ちビルで先生の盗撮しようとしたら、先に不法侵入のどかがスタンばってた話する?
294:名無しの青学生
やはり原作始まった事を考えると正攻法が一番か
295:名無しの青学生
>>294 つまりは先生のSNS観察ですねわかります
296:名無しの青学生
ゴミ漁りでは?
297:名無しの青学生
いやいや!そこは神秘の五感強化でしょ!
298:名無しの青学生
>>295〜>>297 そこは嘘でもシャーレ在籍組に聞いてもらうとか言っておけ
299:名無しの青学生
でも、今のシャーレ在籍組って、ナゴミかコンビニバイトじゃん。
がばがばじゃん
300:名無しの青学生
なんであのお堅い保守派の催眠女郎が新規のシャーレ潜入俺たちの存在を認めたのか、ちょっとだけ理解したわ
・
・
・
(この後しばらく、最近のシャーレについて雑談)
・
・
・
480:名無しの青学生
で、結局件の七武生会議はどうなったん?
何か変化あった?
481:名無しの青学生
>>480 なし
482:名無しの青学生
ないよ
483:名無しの青学生
現状維持だって
484:名無しの青学生
>>481~>>483 ですよね~
485:名無しの青学生
ニートネキ曰く、流れもいつも通り、保守2革新2のところを、ミクさん含む中立3人がなぁなぁにしてくれた感じだってさ
486:名無しの青学生
>>485 知っていたとはいえ、もう少し何とかならんか
487:名無しの青学生
い つ も の
488:名無しの青学生
結局、保守も革新もいまいち信用できんのがね。
力不足的な意味で
489:名無しの青学生
>>488 いやいやw革新は頑張ってる方でしょ?
カイバとか謎機械とかライトセイバーとか!
490:名無しの青学生
>>489 実際すごい!
でも、これらだけでテラー戦を達成できるかどうかと聞かれればねぇ?
491:名無しの青学生
社長「みんなで力を合わせれば行ける!」
492:名無しの青学生
マッド「金と時間があれば行ける!」
493:名無しの青学生
時間はもうないんだよなぁ……
494:名無しの青学生
ぶっちゃけ社長含む革新派過激派は、青学生だけ生き延びればいいから、キヴォトスや原作は二の次三の次らしいからなぁ
495:名無しの青学生
>>494 まぁ気持ちはわからんでもないし、俺らのために努力してもらってるから文句はない。
496:名無しの青学生
※なお、原作破壊と称して一番他陣営や保守派俺らに迷惑をかけている模様
497:名無しの青学生
でも、保守派の過激派よりはましじゃね?
498:名無しの青学生
>>497 必要悪じゃろ
499:名無しの青学生
原作維持や他学校との友好的には大事だから(精一杯の擁護)
500:名無しの青学生
保守過激派は別として、保守穏健派の所属人数はかなり多いからね
外に出やすい点も見逃せないし
501:名無しの青学生
というか、学校外潜入工作員は割かし保守寄りだからなぁ
502:名無しの青学生
カイバ「よんだ?」
503:名無しの青学生
>>502 読んでない
504:名無しの青学生
保守と革新とかあんまり関係ないだろ。
実際俺らでリアルで自称している人は見たことないし
505:名無しの青学生
>>504 それは、そう
506:名無しの青学生
政治とカネと性癖の話は外でするなって、バッチャから教わったから……
507:名無しの青学生
ヒマリおばあちゃん!
508:★■■しの全■
呼■ました■?
509:名無しの青学生
全知BOTこんなところにもいるのか(驚愕)
510:名無しの青学生
でも、アビドスの顛末があれなのに、結局現状維持(がばがば原作維持)で終わったのはちょっと意外だったわ。
せめて、どちらかに偏ると思ったのに
511:名無しの青学生
まぁ、会議的にはやや保守派不利とは感じたけど、その程度だったからなぁ
512:名無しの青学生
>>511 お得意の神秘催眠でなんとかしてくださいよ~~!!
513:名無しの青学生
なってないからここまで問題が起きてる定期
514:名無しの青学生
所詮上位者には効かない、なんちゃって催眠じゃけぇ……
515:名無しの青学生
はぁ、はぁ、敗北者?
516:名無しの青学生
>>515 言ってない定期
517:名無しの青学生
というかまぁ、ミクさん含む中立派が強いのが大きいんでしょ
518:名無しの青学生
>>517 ミクさんに関しては微妙でしょ
1位に関しては最強だけど、ミクさんは戦闘に関してはぼちぼち程度やろ
むしろ、知名度だけでお情けで入ってる部類じゃない?
519:★39
>>518 お?やるか?
520:>>518
すいやせんっした!!!
521:名無しの青学生
>>518~>>520 爆速で草
522:名無しの青学生
即 落 二 コマ
523:名無しの青学生
wwwww
524:名無しの青学生
ミクさんはこの速さもあってのミクさんだからな
強さと速さを兼ね備えて弱いわけがない
525:名無しの青学生
というか、これよりもヤバイ他七武生はやっぱり、バグだわ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・