残火の語り   作:黒プー

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なんか唐突に描きたくなったので描きました。
衝動的に描いたやつなので短編です。

追記

宝具忘れてたので付け足しました。

2023年8月15日追記
短編から連載に変更するにあたって1話の内容を大幅に修正しました。


第1話

 ……そうさね。

 今は昔、ずーっと過去の話さ。

 人が生まれ、幾つもの神話が始まった、そのさらに昔。そこには火を見出し、世界を作り出した神々がいた。

 彼らは地上を征服していた竜たちを破り、火を使い新たな時代を生み出した。

 けれど、時代は移り変わるもの。火を見出した主神は、弱まっていたそれを消さないためにその火に身を投げた。

 それが、火継ぎの時代の始まりと言われているね。 主神が身を投げてからさらに数千年、再び火が消えようとした時に彼は現れた。

 彼は数多の神を打ち破り、そして火を継ぎ、再び眠りについた。 火は再び大きく燃え上がり、もう2度と消えることはないと思われていたね。

 けれども、やはり火は消えてしまいそうになった。

 人々は英雄を求め、眠りについた彼を再び呼び起こした。火を継がせるための生贄としてね。

 彼が何を思ったのかは私にはわからない。けれど、彼はきっと悲しんだだろうね。過去の英雄たちを生贄とする、そんな民たちに。

 故に彼は、その残り火を消したんだ。

 同じように生贄として蘇った5人の薪の王を打ち破り、自らの写し身を打ち破って。

 その後彼がどうなったかはわからずじまいだ。けれど、彼の偉業は間違いなく、はるか昔に行われたことだ。

 

 彼は優しい英雄だった。人々が求めるのであればそれに応え、世界を2度救って見せた。

 だから、祈ることさね。

 今、彼が残した火は消えかかろうとしている。星は白くなり、それすらも食らい尽くそうとする怪物が動き出した。

 彼は決してそれを許すことはないだろう。

 彼はきっと、現れてくれる。

 

 

 

 ♢

 

 

 星喰らいの怪物は、確かに倒れたはずだった。

 英霊たちも死力を尽くし、確かにその巨体は地に伏せた筈だった。

 なら、目の前のこれはなんだ。

 

『鏡面複写した人類史の濫用』

『3億年に亘る異聞人類史の総括』

『これらを用いた、仮想英霊体の構築を確認しました』

 

『生物分類:ワン・ラディアンス・シング グランドサーヴァント:クラス フォーリナー』

 

 

『ORT が 召喚されます』

 

 そのトリスメギストスⅡの言葉と共に、それは召喚されてしまった。

 存在してはいけないはずのサーヴァント。グランドフォーリナーとして。

 

 ____無理だ。

 

 不屈の精神によってここまでの道のりを駆け抜けてきた藤丸でさえも、それを目の前にして、折れてしまった。

 サーヴァントたちを使い潰すようにしてまで打ち破ったと言うのに。それでもまだ、だめだなんて。

 そんな彼に、それは無慈悲な一撃を繰り出そうとする。

 もはや呼び出せるサーヴァントもおらず、その一撃を耐える術は、彼にはない。

 ただ茫然とそれを眺め、その一撃で終わるはずだった。

 

 ____? 

 

 突然、藤丸の令呪がまるで燃え上がるように熱を帯び始める。

 その熱は言葉を発することなどできるはずもないと言うのに、藤丸はなぜか「呼び出せ」と言われているように感じた。

 藤丸は最後の力で、その令呪に祈りを捧げる。

 

 ____来てくれ…っ! 

 

 奇跡的に残っていた最後の令呪を使い、藤丸はその炎を呼び出した。

 それと同時に、何かを感じ取ったのであろうORTの一撃が彼に振り下ろされる。

 だがその衝撃波は、藤丸の目の前に現れた一人の騎士の大盾によって防がれた。

 

「……サーヴァント、セイヴァー(救世主)、貴公の召喚に応じ参上した。……()()()()、貴公。」

 

 そう言いつつ、竜狩りの盾と呼ばれたそれを持った騎士は、藤丸に手を伸ばした。

 藤丸は、伸ばされたそんな手を少し涙ぐみながら掴む。

 藤丸を立ち上がらせた騎士は改めて目の前にいるORTと向き合う。

 

「…さて。久しぶりの再会に酒を酌み交わしたいところだが……そうは言っていられないようだな。」

 

____勝てる、かな?

 

藤丸が騎士にそう問いかけると、彼は兜の下で笑ってみせ、それから答えた。

 

「貴公、さては私の強さを忘れたかね?」

____そうだったね。

 

 

藤丸はその言葉に笑いながらそう返し、かつて妖精國で嫌というほど味わった彼の技量を思い返す。

あの時は敵としてだったが、今度は味方としてだ。その事実だけで、藤丸にとってこれほど頼もしいことは無かった。

憔悴しながらも強い笑みを見せた藤丸に、騎士は少しホッとしつつも改めて藤丸に問いかける。

 

「……では、我がマスターよ。最後の決戦だ、心してかかりたまえよ。」

____うん。よろしくね、セイヴァー。

 

藤丸の答えにセイヴァーは満足そうに頷き、かつて太陽の戦士が使ったと呼ばれる剣を、空高く向ける。

まるで今は見えない太陽に、勝利を誓うように。

 

「では、行くとしよう!」

『新たなサーヴァントの出現を確認。排除する』

 

 世界の命運を賭けた戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 ♢

 

 

 

 

 サーヴァントプロフィール

 セイヴァー  火の亡き灰

 

 概要

 

 現在記録されている中で最古の歴史を持つであろう『火の時代』、その英雄譚に出る最も古き英雄と呼ばれる人物。

 現代までの時代の根幹を作り上げた人物であり、間違いなく大英雄と呼ばれるべき存在である。

 

 

 

 クラス別スキル

 

 救世のカリスマ A ++

 

 かつてたった一人で火継ぎを成し、現代まで語り継がれる英雄となり無辜の民たちに祈られる存在となったことから。

 火継ぎの時代の英雄たちをサインによって呼び出すことができる。

 

 対英雄 A ++

 

 火継ぎをなすために様々な英雄たちを打ち破り、最後には自らの写しみさえも打ち破ったことから。

 英雄と呼ばれるサーヴァントに対して弱点を看破し、それに有利な武器をすぐさま見出すことができる。

 

 

 

 ゲーム内スキル

 

 原初の英霊 A

 

 世界で最も古い英雄譚に登場する英霊ということから。

 自身の攻撃力をアップ(1ターン、50%)、自身の宝具威力をアップ(1ターン、50%)、クリティカル威力をアップ(3ターン、25%)、スターを獲得(15個)

 

 

 武芸百般 A +

 

 直剣から拳、さらには魔術や奇跡まで全てを使いこなすことから。

 

 バスター攻撃力アップ(1ターン、50%)、アーツ攻撃力アップ(1ターン、50%)、クイック攻撃力アップ(1ターン、50%)、

 自身の宝具カードをバスター、アーツ、クイックの中から一つに変更する(1ターン)、回避を単体に付与(1ターン)

 

 

 

 残り火 A

 

 彼の英雄譚の中に記載されている記述から。

 

 HPを大幅に回復(体力の20%)、HP上昇状態を付与(15%、5ターン)、ガッツ状態を付与(HP20%回復、5ターン)

 

 

 宝具

 

 長き火継ぎの道のり

 

 ランク EX

 種別 結界宝具

 防御対象 死傷者が指定した複数人

 

 火の亡き灰が歩んだ道のりを再現した宝具。

 彼が英雄譚で訪れた場所を再現する。彼が指定した人物をそこに招き入れることも可能。

 

 火継ぎの大剣

 

 ランク EX

 種別 不明

 最大補足 不明

 範囲 不明

 

 火の亡き灰が彼の写し身である王たちの化身から受け継ぎ、その後愛用している物。

 宝具解放によって約束された勝利の剣(エクスカリバー)のような炎の波動を出すことができる。

 

 

 火継ぎの鎧

 

 ランク EX

 種別 対人、結界宝具

 防御対象 火の亡き灰のみ

 最大補足 一人

 範囲 1〜2

 

 火の亡き灰が纏っている鎧。王たちの化身から受け継いだ物。

 通常の鎧としての機能はもちろん、炎で奇跡『フォース』を再現したものを放つことができる。

 

 

太陽の剣

 

ランク EX

種別 結界宝具

最大補足  1〜4人

範囲1~10

 

かつて太陽の戦士が愛用し、今は火の亡き灰が愛用する太陽の直剣。

使用者が空高く掲げ、強大な敵を打ち倒さんとした際に太陽の力によって使用者、そして周囲の人々に加護を授ける。

 

 

 呪術の火

 

 ランク EX

 種別 対人宝具

 最大補足 一人

 範囲 5

 

 火の亡き灰が愛用している呪術の触媒だったもの。英霊として召喚された彼は補正によって呪術の火のみで奇跡や魔術を扱うことができる。




ダクソとFGOのクロスオーバーの流れは流行るべき。割とマジで。エルデもいいけどみんなもダクソやろうぜ!

8月15日追記
前書きにも書きましたが、短編から連載に変更するにあたってストーリーに違和感が出ないように一部分を修正しました。具体的には召喚後のやりとりと宝具を一つ追加しました。
新規ストーリーの方は執筆中ですので少し時間かかりますが、気長に待っていただけるととてもありがたいです。
(ちなみにストーリーは2部6章の内容になります。)
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