立花響を勇者王にした狂人   作:のうち

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第2話

 

 立花響です。現在15歳、最近になってようやくICUを出ることが出来ました。生き残ったかわりに私の身体はサイボーグ、体の9割近くが機械になってしまいました。

 

 手術を担当してくれた先生もどうにか、元の体型に近い形になるようにしてはくれました。けれど、どうしても元通りとは行かない。ほとんど機械な体は気を抜けばものを壊してしまうし、誰かを思いっきり抱きしめればその人の肋骨を折ってしまうなどが多々あった。

 

 中学3年に上がってからは私は親元を離れて、私の体を治して、まあ、サイボーグにしてでも助けてくれた獅子王マイ先生のところでお世話になることになりました。

 

 ある日、先生から進路について聞かれ、私は通信の高校に通いながら先生の手伝いをしたいと告げると、その日から先生と1ヶ月ほど、勉強を見てもらった結果・・・・・、一気に大卒認定の資格を取得してしまい、来月から現在の自宅兼研究室の職員(研修生)して働くことになりました。

 

 それから今年の長期休み、先生は遺跡発掘に出かけるらしい、そもそもがサイボーグ専攻の先生がなんで?、とも思った為、聞いてみると私の体のエネルギー源ともなっているGストーン関連の遺跡があるらしく、それの研究の一環として調査に同行するらしい。

 

 そして時期は夏休みに入り、私と先生は件の遺跡にやってきていた。

 

 Gストーンの発掘された遺跡の中は神秘的であり、何かの魔除けなのか、真っ白な巨大なライオンの像がある区画に入ると、そのライオンの目が光り、咆哮を上げながら動き出す。

 

 そのライオンは私を見つめ、しばらくこのライオンと目が合わさったまま動かず、5分ほど経ち、ようやくライオンが動き出して私とマイ先生を連れてある部屋へと案内される。

 

 そこには先生に見せてもらったGストーンとは比べものにならないくらい大きいGストーンが置いてあった。

 

 「おお、これがGストーンの原石、大きさから言ってこの結晶体は君の身体にあるGストーンのお母さんみたいな存在だ。響くんわかるかい?」

 

 「あ、はい、ここにきた途端に突然暖かい感覚に包まれているのを感じます。」

 

 とそう話しているとGクリスタルともいうべきそれの近くには古いコンソールのようなものを見つけ、先生がそれを触っていると色々なことの概要が掴めてきた。

 

 このライオンの名前はギャレオン、先史文明時代の末期に外宇宙より飛来したギャレオンは、自分の住む銀河を追われて自分を強化する鎧をその銀河に置いてきてしまったギャレオンが持ってこれたのはGクリスタルの本体から切り出した一部分のみであり、そのギャレオンの住む銀河を滅ぼした存在はいずれ自分を追いかけてやってくるらしい。

 

 その日からマイ先生は少しだけど変わったあの遺跡でギャレオンに何を見せられたのか、私と同じものなのか、それとも別なのかはわからないでも、この時、既に危険は迫ってきていたことにこの時は誰も気付くことはなかったのだ。

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