聖剣と死神が歌と出会うとき   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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間が空いて申し訳ありません。
他のを執筆しつつ、仕事が忙しくなかなか纏まりませんでした



始まりの始まり2

 

 

 

「それでは行って参ります。」

「ああ、行ってらっしゃい。四人とも」

 

 朝食を済ましこれから初めて学校に通う、ディア達四人を玄関前でリインと一緒に見送る、相変わらずレヴィは元気すぎるが四人が揃っているのであれば余程のことがなければ大丈夫だろう

 

「さて、俺たちも店の仕度をしないとな。今日からは二人で回さないといけないからな。大変だぞ?」

「ああ、接客は任せろ。一人で回しきってみせる」

「頼もしいな。無理せずに頑張ろうか」

 

 簡単に戸締まりをして、玄関では無く部屋の隅にあるエレベーターで1階に降りる

降りた先は倉庫になっており、倉庫から出ると少し大きめなキッチンに複数の丸テーブルに1つのテーブルに4つの椅子が用意された喫茶店だった

 

「さて、ホールの準備は任せたぞリイン」

「任せろ、ソウ」

 

 俺とリインはそれぞれの分担に別れ手早く開店準備を済ませる

少しゆっくりしていると開店時間になり、俺は立て札を変えるために外に出る

≪喫茶翠屋≫、看板にはそう書かれていた

前世でなのちゃんの家族が営んでいた喫茶店の名前を借りて開いた俺の店、居候していた更識家の援助を断る為にと数ヶ月の内に調理師免許や管理栄養士など店を開くのに必要な資格を乱獲して一月前に開店させた(諸々な手間は全て更識家の方がパスしてくれた)

援助を断ると言っても1階をカフェとした地上4階地下2階、計6階のこのビルや初期費用、資格試験に必要なお金などは更識家から全て出されてこのビルも気がついたら建てられており明け渡された

 

「いらっしゃいませ!喫茶翠屋にようこそ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数日後…

 

「いらっしゃいませ……また来たのか簪?」

「うん、また来たよ、お兄ちゃん」

 

 ディア達がリディアン音楽院高等部に入学してから数日後、いつも通りに店を開けてそろそろ放課後になるであろう時間に店を開店時から毎日のように来ている水色髪の少女、一時期居候してなんやかんやでディア達も含めて更識家の養子になった為に本当の妹になった簪がに入ってきた

 

「何時ものでいいか?」

「うん、お願い」

 

 毎日のように来るから既に注文してくるのを理解している俺はシュークリームとカフェオレを用意して持っていくと簪は四人用テーブルに座り宿題をやっていた

 

「お待たせ、簪」

「ありがとう、お兄ちゃん」

 

 テーブルにシュークリームとカフェオレを置くと簪から礼を言われ、宿題の手を止めシュークリームにかぶりついた

 

「お兄ちゃんのシュークリームは美味しすぎるよ。私、他でシュークリーム食べれなくなったんだよ?」

「昔の知り合いにシュークリームを作ったら右を出る者は居ないと言われていた人からシュークリームの作り方を教わっていてな、お菓子作りは前から得意だったが、シュークリームは頭を下げて作り方を教わったよ」

 

 シュークリーム作りの天災(高町桃子)に昔一度だけ作り方を教わったことがあったが未だにあのレベルに到達していない

 

「いい人だったんだね」

「あぁ、優しい義母だったよ。あの人は」

 

 義母、両親の居ない俺を暖かく優しく受け入れてくれた〝高町家〟は俺のもう一つの家族と言っても差し支えないほど心に大きく残る、だからこそ、娘のなのちゃんと結婚して直ぐに死別して罪悪感が俺にのしかかっている

 

「お兄ちゃん、大丈夫?」

「ん?ああ、大丈夫だよ。俺は大丈夫。カフェオレのおかわりいるか?」

「え、あっ、うんおかわりお願い」

 

 ほんの少しの顔色の変化をも感じとったのか簪が聞いてきたのを軽く返してキッチンにカフェオレを取りに行く

簪の席に戻ると外からサイレンが聞こえてきた

 

「ノイズ!?お兄ちゃん!に、逃げないと!!」

「落ち着け、下手に逃げる方が危険だぞ。リイン、いるな?」

「はい、今戻りました」

 

 ノイズのサイレンが聞こえ慌てる簪を宥めると休憩で上に戻っていたリインが戻ってきたさらに、ドアが開き

 

「兄上、今戻ったぞ!」

 

 学校に行っていたディア達、4人が慌てるように入ってきた

 

「お帰り4人とも、帰ってきて早速で悪いがリインを含め5人でここを……簪を守ってくれ、俺はノイズをしばいてくる」

「任せておけ、兄上!我がいるのだ任せるがよい!」

「兄さん、御存分に」

「ボクに任せておけばいいのだ!」

「お兄様も……頑張って」

 

 ディア達4人がそれぞれが一言言ったのを聞くと店をでて走り出す

後ろで簪が心配そうに見つめていたが彼奴ら……シュテルとリインが気の利いたことを言ってくるだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん……」

 

 店内に残された簪は兄が出て行ったドアを見つめていた

直ぐに戻ってくるのではと思ったが数分待っても戻ってくる気配が無かった

 

「大丈夫だ簪。ソウは強い。ノイズが大群で迫ろうが彼奴なら殲滅が可能だ。それにソウは妹の簪にはとことん甘いからな。無事に帰ってくる」

「リインの言うとおりですよ、簪姉さん。兄さんは頑固で周りが見えなくなることもありますが言ったことは有言実行します。兄さんがノイズをしばくと言ったのであればしばいて帰ってきますよ」

「リインさん、シュテル……うん」

 

 気の利いたことを言えているのかはさておき、簪は自分のカフェオレを飲み干した

 

 

 

 

 店を出て人が居ないことを確認すると杖で空に飛ぶ

ノイズを見つけようとあちこち見渡していると何処からか歌が聞こえ、光が空へと延びた

 

「……Balwisyall(バルウィシャル) Nescell gungnir tron( ネスケル ガングニール トローン)……」

「この歌は……」

 

 2年前にも聞いたことがあるそんな歌と光を目印に飛んでいく

光が空に延びた場所には白と黄色のバリアジャケットのような物を着た少女と隣に女の子、そして屋上を覆い尽くす大量のノイズがいた

 

「……聖剣抜剣」

 

 一言と共に胸元から柄が飛び出し、両手でそれを引き抜く

両刃のロングソード、俺の持つ伝説の聖剣 〝約束された勝利の剣(エクスカリバー)

服装も変わり、青いドレスに白銀の甲冑を纏い、見目麗しい金髪翠眼、そして少女の姿になっていた

 

「聖剣を抜くと王と同じ姿になるのは考え物なんだがな!」

 

 円卓の面々が見たら小言の1つ、2つは言われそうだ。特にモードレッドやランスロット、ガウェイン、アグラヴェインの四人には……モードレッドなんて殺しに来るのでは?と思う

 

「消えろ!」

 

 バリアジャケットのような物を着た少女が幼い子を抱え、近くのビルの屋上に飛び移る、そのビルにもノイズが大量にいたが、触れないはずのノイズを少女が一撃で粉砕した

だが、遠目に見ても戦闘に不慣れな少女に大群のノイズは相手にできるわけもなく徐々にノイズが少女達との距離をつめる

少女達とノイズの間に割り込みノイズを切り払う

 

「大丈夫か?」

「え……あ、はい!私達は大丈夫です!」

「お姉ちゃんかっこいい!!」

 

 女の子の言葉に少しショックを受ける

この顔立ちと服装をみれば誰もが()()と間違えてくるのだった

 

「……今はいいか。君……立花響はその子を守っていろ」

「どうして私の名前……を?」

 

 簪の学友で良く店に来てくれているお客の姿と名前を忘れることは無いですよと言う気持ちもあるが他にもいろいろあるが、この姿でその辺のことを言うことはないな

 

「後でわかる。今は自分とその子を守っていなさい」

 

 俺はそう言いノイズをどんどんと切り払っていく

そうしていると何処からかバイクの音が聞こえ、2年前に見覚えのある青髪の少女が姿を現した

 

「重役出勤だな、青いの?」

「貴方はあの時の!?」

「驚いてるところで悪いがさっさと終わらせるぞ」

「わ、分かっているわ!」

 

 青いのこと、風鳴翼は怒ったのかそのまま突っ込んでいきノイズを殲滅していった

ノイズを殲滅して帰ろうとしたが、俺と立花響は風鳴翼達の組織本部に連行という名の拉致に合うのだった

 

 

 

 

 

 

 

続く

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