聖剣と死神が歌と出会うとき 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
長い間更新せず申し訳ない
待ってる人はもう居ないでしょうが久々に更新します
「いらっしゃいませ、来たか簪」
「うん、来たよ。お兄ちゃん」
二課に行った翌日の夕方、学生では放課後にあたる時間帯にいつも通りに店に入ってきた簪とその後ろには昨日会った、立花響の親友の小日向未来がいた
「小日向未来もいらっしゃい」
「シュテルから来て欲しいと言われてら来ました、ソウさん」
立花響の親友小日向未来を呼んだの勿論、立花響についてなんだが本人とシュテルは二課に呼ばれているため今暫くは話さなくても良いか
「本題はシュテル達が帰ってきてからにするからゆっくりしててくれ。ご注文があれば持ってくるが?」
「うん、私は何時ものをお願い」
「私はシュークリームとカフェオレでお願いします」
「ご注文承りました。暫く待っていて」
二人の注文を聞くとキッチンに入り、慣れた手つきでカフェオレとシュークリームを二つずつ用意し二人のテーブルに持っていく
テーブルでは二人が楽しそうに雑談していた
「お待ちどおさま」
「ありがとう、お兄ちゃん」
「ありがとうございます、ソウさん」
テーブルにシュークリームとカフェオレを置くと二人はお礼を言ってきた
小日向未来とは翠屋が開店して少しして親友の立花響と一緒に来てくれて、常連になってくれた一人で、学校ではシュテル達と同じクラスで初めての学校である4人を色々助けてくれている1人だ
「学校でのシュテル達4人はどんな感じなんだ?」
シュテル達4人は学校は初めてだし人付き合いも経験が乏しい、特にユーリはこの世界来てから初めて封印を解除出来たので他の3人よりも全てにおいて乏しかった
「シュテルは知的で面倒見いいよ。良く響やレヴィの勉強を見てて、外野から〝オカン〟って囁かれてる」
「レヴィは元気が良くてお調子者って感じですけど、人の悩みを自分のことのように考えてくれて悩んでいるのが少し馬鹿らしくなります」
「ユーリはお人形のようで可愛いってよく言われてる。みんなとはそこそこやれていると思うよ。たまにパニックになってディアーチェの後ろに隠れてるけど」
「ディアーチェは言葉遣いがアレだけど、面倒見がいいから結構な人から好かれてて、一部のファンからは〝お姉様〟って呼ばれててディアーチェは何時も顔を赤くして怒ってます」
「はは、ディアは照れると怒って声を荒げるからな。4人とも初めての学校でもしっかりやれてるようでよかった」
「シュテルも言ってましたけど、本当だったんですね。4人とも学校に行ったこと無かったって」
「ああ、4人だけじゃ無くて俺もそうなんだがな。昔と言っても数年前に4人とも外国のスラム街で俺が拾ったんだ。その後、色々と教えて今に至るってわけだ」
俺は前々から他人に話すようにと詰めておいたシュテル達との出会いと関係を小日向未来に話すと、余りいい話では無い所為か小日向未来は俯いていた
そうしていると、またノイズのサイレンが聞こえてきた
「今回のは遠いな、小日向未来ここに居れば安全だ。立花響も安全なところにいるから安心しろ」
俺は接客用のしゃべり方から普段通りのしゃべり方に戻して少し強めに言うと小日向未来は立花響が心配でいてもたってもいられなさそうだったので落ち着かせた
「遅くなりました」
「お、御邪魔します」
サイレンが聞こえてから小一時間し、そろそろ店仕舞いを始めようとしたときにシュテルと立花響が店のドアを開けて入ってきた
「お帰り、シュテル。立花響もいらっしゃい」
「お帰り2人とも」
「シュテル、響大丈夫だったの!?」
小日向未来は心配そうに立花響とシュテルに声を掛けると、立花響は小日向未来に心配をかけたからなのか顔色がよくなかった
「さて、2人が帰ってきたから説明と行きたいが、色々積もる話もあるからな。3人とも夕飯は家で食べていってくれ。なんなら、部屋は沢山あるから泊まることも可だ」
このままだとズルズル行きそうだったので俺は話を変えると、立花響は嬉しそうに、小日向未来は申し訳なさそうにしてきた
「いいんですか?」
「ああ、問題ない。元から食べていって貰う予定で多めに用意してあるからな。気にするな」
「そんな…響が?」
夕飯を食べ終わり、昨日から立花響の身に起こったことを話すと小日向未来は明らかに動揺していた
「本当なら最高機密でもあるため、小日向未来にも話すことは御法度だ。昨日、シュテルが嘘をついたのもそう言う理由だからだ。これを話した理由は一つだ。立花響を支えてやって欲しい」
「響を…支える?」
「ああ、立花響に隠してもらうことが
「ケンカするほど仲がいいとはいいますが、今回の隠し事は最悪絶縁にもなりかねないと兄さんが考え、私に教えてくださりました」
小日向未来と簪に説明している中、立花響はずっとしょんぼりしていた
ほんの少しとは言え、小日向未来に隠し事をしてしまったからなのだろうな
「簪は、姉に何か言われたか?」
「詳しくは教えてくれなかったけど、誰かが〝ギア〟を起動させて戦ったこと。お兄ちゃんがノイズをボコボコにしたみたいってそのくらい」
「ボコボコって……間違ってはいないけど」
周囲は気にしていたけど、二人以外の気配を感じなかったが、見られていたのか?
「まあ、昨日のはそんな感じでこれから、立花響は二課に協力してノイズと戦うことになったのはほんのさっきだ。止めたいだろうが、立花響の意志は本物だ。それだけは分かってくれ」
「…はい」
「……ミク、ごめん」
立花響が漸く口にしたのは小日向未来への謝罪の言葉だった
小日向未来は横に振ると
「事情は聞いて命に関わるってなら話せないのは仕方ないよ。響の人助けは分かってる。だから謝らないで」
「……うん、ありがとう」
小日向未来はやはりしっかり者だな
危険にさらす可能性もある話だから悩みはしたが話すことにしてよかった
「立花響の話はここまでだが、次に小日向未来にこれからについて話さなければならない」
「私のこれからですか?」
「ああ、先程説明したが小日向未来はこれから機密に関わっていることから狙われる可能性がある。そこで小日向未来には家の店≪喫茶翠屋≫でアルバイトとして働いて欲しい」
「アルバイト…ですか?」
困惑の顔をする小日向未来
仕方ないだろうな、狙われる話はしたがそれがどうして店でのアルバイトに繋がるのか普通なら分からないだろうからな
「学校ならシュテルやユーリ達が守ってくれる、寮とかではサーチャーを飛ばして守る。放課後なら4人の内誰かが付くし、店では4人に含め、俺やリインが守れる。勿論アルバイト代はしっかり払うし福利厚生は整えるさ」
ある意味政府の機密をガン無視し小日向未来を巻き込んだのは俺だ
その責任は勿論取らなければいけない
それが、戦場に立ち続けた大人としての責任なんだ
「……分かりました」
「…すまないな」
少し間の空いた小日向未来の答えに俺は謝るしかなかった
「…あの、私もなんて…」
「立花響は無理だ。お前にはアルバイトよりもやらなきゃいけないことがあるだろ?」
「…やらなければいけないこと?」
「ああ、お前はこれから戦場に出ると決めたが、お前は自分の〝ギア〟の特性や性能を理解しているのか?」
「それは……わかりません」
「そうだろ?特性や性能を理解しなけれその場しのぎの戦い方しか出来ない。お前はまず、自分の戦い方を身に付けなければいけない。学業がある分、他に割いてる時間はあまり無いと分かってくれ」
「……はい」
一緒に働かせたい気持ちもあるが、立花響はまず〝戦う術〟を持たなければいけない。例え〝ギア〟と言う【力】があってもそれを扱う【土台】が無ければ意味が無い
「立花響は〝ギア〟を扱えるように鍛えるとして2人はどうする?護身術程度なら教えられるが?」
「それじゃあ、お兄ちゃん。私を鍛えて。護身術程度じゃなくてお兄ちゃんの背中を守れる位に」
立花響のついでにと最低限の護身術程度は教えようかと提案してみると簪が即答してきた
「それは生半可な覚悟で言ってるつもりはないな?」
「うん。生半可な覚悟で言ってるつもりはないよ。2年前からずっと強くなりたいと思っていたから」
それならもっと速くと思ったが、ここ最近まで俺は色々忙しかったし遠慮していたのかもしれないな
「分かった。お前のことは本気で鍛えてやる。小日向未来はどうする?」
「私が自分を守れる程度、戦えるなら響も安心できる?」
「えっ?う、うん。」
「わかった。ソウさんお願いします。」
「了解だ。それなりに鍛えてやる」
小日向未来を心配そうな目で見ている立花響
心配なのは分かるが、俺はお前の方が心配だな
なのちゃんのようにちょっとした因果で戦場に立つが、最初のなのちゃんと違い最初から死ぬかもしれない戦場に立つことになるのだから
それでも、元教導官としてしっかり鍛えてやる
続く
これで漸くアニメ、2話と3話序盤終わったってマジ?
アニメ一期終わるのに何話かかるんだかな