魔法少女YUUSHA   作:がまだせ3

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「急に大声出して、一体どうしたと言うんだい?」と、黒服の男がすみれに聞く。

 

「ここから先は私が相手よ!」

 

「全ての装備を揃えたんだね、すみれ。.....ごめん、ちょっとこれ以上戦うのは厳しくて...今日あったばかりの君に任せるのもあれだけど...」

「大丈夫、後は私に任せて。」

「ああ、手に入れた装備の力を信じろ。その力は君についてくれる。」

すみれは頷き、少し前に出た。

 

「ここから、私のターンよ!」そして、腕時計の真ん中のボタンを押す。

 

「ティンクル・スター!!ゲームスタート!!」と、すみれは叫んだ。

 

するとすみれは、ピンク色の光に包まれた。光に包まれたすみれの服、そして髪型が変化していく。しばらくして、すみれを包んでいた光は消えた。

 

ピンクのふりふりした服、ピンクの髪、星の形の髪飾り、まさにこの格好は...

 

「すごい...本当に魔法少女みたいになっちゃった...。」とすみれは感激している。

「ああ、これが『魔法戦士システム』だよ。君がさっき集めて、今装着しているその服と頭の飾り、そしてこのブキ、君は『星のティンクル・ドリーム』の力を持つ魔法戦士になったんだよ。」

「星のティンクル・ドリーム?」

「そう、君も名前くらいは聞いたことある、あのゲームだ。君はゲームの世界の力を持つ戦士になったんだよ。」

「え、ゲームの世界の力?ゲームの世界ってファンタジーじゃ?」

「ああ、まあ半分ファンタジーみたいなものだけど、説明は後。というか、大体魔法はファンタジーだろ。」

 

「おいお前!何度も何度も2人でコソコソ話をするんじゃない!こちとら真剣に戦ってるのに、その態度はなんなんだ!ティンクル・ドリームだか何か知らないが、2人まとめて倒してやる。」

すると、黒服の男はポケットから再び黒い粒数個取り出し、それを地面に放り投げ、オドール達を再び召喚した。

「よし、やってやるわ!あ、そうだ、あれやらなきゃ。

 

煌(きら)めきの戦士!魔法少女、ティンクル・ドリーム!!」

 

魔法少女ティンクル・ドリームは名乗った。

 

「え、いる、それ?」と少年らしき人物がすみれに聞く。

「やっぱりこれが無いとダメだよね、そうでしょ?」

「あ、うん、まあそれがこれからのお約束なら...」

 

「行け!オドール達!」黒服の男はオドール達に指示する。

オドール達が魔法少女ティンクル・ドリームに襲いかかる。

 

しかし、ティンクル・ドリームは大きなカギの形をしている「ステッキー」というブキを利用し、回避しながら攻撃を繰り返し、あっという間にオドール達を全滅させた。

 

「なん...だと...。まあ、あの状態じゃなくてもオドールを倒せたんだから、当然だけど、秒でこんなに...。こうなったら、後はお前に託すしかない、ブチトバス!」

「やっと出番ですか〜。ご主人、心配無用ですよ。こんなやつ、俺の巨体で轢いてやりますよ。」

「『たいあたり』だ!!」

 

黒服の男に指示されたブチトバスは動き出し、ティンクル・ドリームの方へ向かう。

「ティンクル・ドリーム、あそこに浮かんでいるブロックを叩くんだ!」と少年らしき人物は叫ぶ。ティンクル・ドリームは言う通りに、自分の近くで浮いているブロックのところへふわりとジャンプし、ブロックを叩いた。すると、ブロックの中から何かが出てきてティンクル・ドリームはそれを取った。

 

「これは何?」とティンクル・ドリームが聞く。

「それは能力を上昇させるアイテムだ。今取ったのは、足が速くなるアイテムだよ。」

 

「オラオラオラーーーー!!お前を轢くまで諦めねえぜ!!」

ブチトバスがティンクル・ドリームに迫る。しかし、ティンクル・ドリームは上昇した素早さでブチトバスの体当たりを回避する。

(は、速え...!!)

 

ティンクル・ドリームはブチトバスの目にも止まれないスピードで、ブチトバスにダメージを与えていく。ダメージを与えられまくったブチトバスはついに横転してしまった。

 

「嘘だろ...俺、素早さには自信あるのに...」

「しっかりするんだ、ブチトバス!立て!」

 

「すごい...ものすごい力が溢れてるみたい。」ティンクル・ドリームは感心した。

「ティンクル・ドリーム、腕時計の画面を見るんだ。そしてメニューから『SMASH』って文字を選ぶんだ。」

 

ティンクル・ドリームは少年らしき人物の言う通りにした。すると腕時計から虹色のボールが出てきた。

「これは?」

「『キリフダボール』だ。これを叩いて壊すんだ。」

そしてティンクル・ドリームはステッキーを使って、キリフダボールを何度か叩き、壊す。すると、ティンクル・ドリームに虹色のオーラが纏わりついた。

「さあ、『最後の切り札』を発動するんだ!」

 

「これで終わりよ!『ティンクル・ワンダー・ワールド』!!」

 

ティンクル・ドリームがそう叫ぶと、空に大きな扉が現れ、開く。するとブチトバスが扉に吸い込まれ、ブチトバスは空へ浮き上がる。

 

「え、なになに!?なんか浮いてんですけど!?」

そしてブチトバスは扉の中へ吸い込まれ、扉が閉まる。

 

その後、ティンクル・ドリームが飛び、ステッキーから光線を出した。その光線は扉の鍵穴へ当たり、それを利用してティンクル・ドリームは扉の鍵を閉める。

 

すると、扉が爆発した。中にいたブチトバスは

「ああなんだろう、こういうの、なんか...良い感じーーーーーーーーーーーーーー!!」

そしてブチトバスは、車の急ブレーキのような叫び声を上げながら爆発した。その後ブチトバスは地上に落ちる。

 

「おい、しっかりしろ!ブチトバス!おい!」と黒服の男は叫ぶが

ブチトバスは目をグルグルにした状態のまま気絶している。つまり、戦闘不能だ。

 

「チッ、初陣でこのザマかよ、覚えてろ!」と言い、黒服の男は消えた。

 

こうして今日の戦いは終わる。ティンクル・ドリームはしばらく考えていた。これは自分でやった、やれたんだと、心の中で思っていた。

 

その時、後ろから「すみれ。」と呼ぶ声がする。もちろん少年らしき人物の声だ。

「Congratulation!上出来!よくやったよ!」と、少年らしき人物はすみれを褒めた。

 

「あ、そういや名乗ってなかったっけ。僕は『ニエン』って言うんだ。すみれ、会ったばかりなんだけど、お願いがある。

 

僕達に協力して欲しいんだ。」

 

そう、ここから大きな物語が動き出す。

 

これは、全てを守ろうとする者と、全てを破壊しようとする者の物語だ。

 

 

チュートリアル03

初回起動してから、装備を全てそろえた時、初めて魔法戦士に変身できる。

 

 

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