ぼっち達が集まったら 作:マジック野郎
そんな彼と、同じく友達がいない一ノ瀬真卯が知り合ったことで、彼の周りには、様々なタイプのぼっちが寄っていき…
初投稿です
経験が浅く、足りない部分は多すぎるくらいですが
読んでいただけると幸いです
中間テストの結果が貼り出された
もちろん1位はこの俺 数田虎義(かずたこぎ)
「また1位数田だってよ…」
「五教科合計499点とか…何者だあいつは」
平民の声が聞こえる 黙れ むしろ俺は1点落としてしまったことにイライラしている
あの時、ちゃんと見直しておけば…排他的経済水域なんて基本中の基本だろうに…
まあこんなことをねちねち気にしていたらキリが無いのだが
「いいなぁ 俺クラス内で入れ替わるなら数田と入れ替わりたい」
「それは言い過ぎだろ… あいつ友達少なすぎじゃん」
「てか、あいつ友達いるの?」
いるわけ無いだろ馬鹿 俺に友達なんか必要ない
友達など勉学の邪魔でしかない
神様は俺にとてもいい体を与えてくれた
生まれつきつり目で、睨んでいるような目を、俺は持っている
不機嫌そうな顔をしていれば、そうそう人など寄ってこない
そうすると必然的に友達はできない
勉学に集中できるわけだ
ていうか最後いつ人と喋ったか?
確か昨日の五時間目、畑田先生に当てられて…
まあいい 友達がいないこと
これ以上好都合なことはない
俺はいつも通り、一人で家に帰ることにした
俺には、3歳年下の妹がいる
こいつはこいつで交友関係が広く、友達も多いようだ
勉強は… 県内の下の方の高校になら、まあ入れるレベルだろう
はっきり言ってしまえば、良くはないな
「お帰り、こぎ兄!」
妹の数田梨兎(かずたりと)は元気に俺を迎える
「ああ。ただいま」
「私がいない間寂しかったかい?」
梨兎は昨日まで、親が突然行くと言い出した旅行に着いていっていた
俺は、暑いからと断った
沖縄とか、行く気にもならんわ
「いや、別に?」
むしろ静かで勉強がはかどった
「えーっ、つまんなーい」
「つまんないの意味がわかんねーよ」
「私は寂しかったよ?」
「素直に気持ち悪いわ、早く兄離れしろ」
その時、ふと思った
「あれ?父さんと母さんは?」
「えっとね、まだ旅行続けるって」
「どんだけ勝手なんだよあの夫婦は…」
「まあ仲がいいことはいいことじゃん!」
「仲良しねぇ…」
仲良しのどこがいいんだか…
「それよりこぎ兄、お腹すいたよー」
「ん、じゃあ飯にするか」
作りおきしていたカレーがあったので、それを食べることにした
このカレーを作ったのは、俺だ
幼い頃に両親に教えられていたので、そこそこできる
「ところでこぎ兄」
梨兎が突然喋りかけてきた
「何だよ」
「こぎ兄ってさ、友達いないよね?」
こいつは何を突然わかりきったことを聞いているんだ
「…当たり前だろ」
俺は当然のように答える
「寂しくないの?」
「…は?」
何を言っているんだこいつは 意味がわからない
「だってこぎ兄いつも一人じゃん。勉強勉強ーって」
「悪いかよ」
「…学校たのしい?」
何なんだ今日の梨兎は いつもと違うぞ?
「…別に楽しむために学校いってんじゃないし」
「そうかー こぎ兄の友達とかとも遊びたいなー」
何だよ 所詮その程度の理由かよ
真面目に答えて損したわ
その話はそこで終わってしまい、その後は旅行の話で盛り上がったのだった
時刻は午後5時を回っていた
授業はとっくに終わり、教室に残る者はそういないだろう
しかし今、俺は教室に向かっている
なぜか
単純に教科書を忘れたからである
誰もいないだろう さっさともって帰ろうと思い、
ドアを開けかけたそのときだった
「ウッ…グスッ……」
何だ?
誰かが泣いているのか?
誰もいない放課後の教室で?
俺はその場にしゃがみ、様子を伺う
「お父さんのバカッ… 私を何だと思ってるの…」
何だかよくわからないが反抗期なのか?
…しかしこんなところで泣かれると困るな…
教科書取りたいのに全く入れないぞ…?
そういえば昔、父さんにこんなことを言われた
「お前は習ったことを発揮することに関しては天才的だが、アドリブで何かを考えるのは凡人以下だな」
その“凡人以下のところ“が今出ている
どうすればいいか全くわからない
色々なことを考えていたそのときだった
「誰かいるの!?」
少女はそういって立ち上がった
嘘だ!何でバレたんだ…?
軽くパニックになった俺は、何もする間もなくその少女に見つかるのだった
「…何で俺がいるってわかったんだよ…」
「…虫の知らせ?」
「アホかっ」
俺は軽く突っ込みをいれた
「冗談ですよ、物音がしたんです」
「それもそれでおかしい気がするがな…」
面と向かってみると、彼女が誰なのかはすぐわかった
彼女の名前は一ノ瀬真卯(いちのせまう)
白い肌に腰まで伸びた長い茶髪、透き通った声…
俗に言う美少女というやつだ
しかし同級生の俺に敬語を使う辺り、どう考えても性格もいいだろうに、こいつが誰かと話しているのをみたことがない
「あの…どうかしました?」
「えっ?いや、何でも…」
突然話しかけられ、ちょっとびっくりしてしまった
……………
暫く続く沈黙… やばい つらっ 気まずっ
そこで俺は、失礼な気もするが、さっきのことをきいてみることにした
「なあ、何で教室で泣いてたんだ?」
「えっ…」
びっくりしたような表情をする一ノ瀬
やばっ これは気まずい…
どうしようかと考えていると、一ノ瀬が
「それも見られていたんですね…」
うつむいている彼女をみて、何か申し訳なくなった
「何か、ごめんな。言いづらいことなら言わなくてもいいぞ」
俺だって、そこそこ気は使える
「ありがとうございます」
一ノ瀬はそう言って、にこりと笑った
妹以外のやつの笑顔なんて久々に見た
その時俺は、不覚にもドキッとしてしまった
「…うち、親が厳しくて、全然男の子と遊ばせてもらえなかったんですよ」
要するに、異常な過保護ってことか
「昔はまだよかったんです。女の子と遊べたから
でもお父さん、それでも心配だからって家族揃って引っ越しさせたんです。みんな中学の頃の仲良しでグループになっていて、何か話しづらくて…」
過保護だなぁ 気持ち悪くもある
「要するに、一ノ瀬に友達がいないのは、その過保護な親のせいってことだな」
「はい。まあ親と言っても父親ですが。」
「へぇ… 凄い過保護だってことはわかったよ」
「気持ち悪いですよね」
…今美少女の口から毒舌が聞こえたのだが
まあ俺も気持ち悪いと思ったよ 思ったけどさ…
俺は何も答えられず、沈黙が続いた
………………………
あぁ気まずい 沈黙が辛い
そんな沈黙を破るように、一ノ瀬が切り出した
「数田くん… 私と友達になってくれない?」
「は?」
おいどうしてそうなる。男とはつるむなって言われてんじゃねーのかよ
「私の涙をみた罰です」
「何なんだよそれは。意味わかんねーよ」
意味わかんねーよって昨日も言ったような…
…まあ確かにこそこそ覗いていたのに罪悪感はあるが
「お願いします!」
…何かもう、断る気なくした
めんどくさくなったわ
「わかったよ…勝手にしろ」
「やったぁ!」
俺のこの返答に、一ノ瀬は嬉しそうに笑う
「疲れる…」
おっと 思わず本音が…
幸い一ノ瀬には聞こえていないようだ
「じゃあ、遠慮なくタメ口を使わせてもらうよ!数田くん!」
何か突然馴れ馴れしくなったな
同級生だしいいんだけどさ
「じゃあ数田くん、友達になったということで、1つお願いが…」
「…なんだよ」
「私に…勉強を教えて!」
読んでくださってありがとうございます!
嬉しい限りです
拙い駄文に付き合ってもらって…
精進していきます
この作品ですが、基本的にラブコメの方向で行きたいと思います
これから登場人物も増やしていきますので、
付き合っていただける方、よろしくおねがいします