ぼっち達が集まったら   作:マジック野郎

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第2話です
引き続き、よろしくおねがいします


ぼっちが勉強会をしたら

そろそろ9月になる、という季節

俺は今、女装して一ノ瀬の家の前にいる

俺はどこで間違ったのだろう…

俺は記憶を遡ってみることにした

 

 

 

「私に…勉強を教えて!」

一ノ瀬から突然の宣告 もちろん、俺の反応は

「…は?」

友達になって、初っぱなにこんなことを言われては

戸惑うに決まってる

「私、頭悪くて…一度でいいから私の家で友達と勉強会とかしたくて…」

勉強会…何ともリア充らしい響きだ

 

リア充を否定するわけではないが、友達など必要ないと考える俺にとって、リア充は、何か鼻につく

嫌いではないが、苦手である

 

学校の勉強会とは訳が違う、友達の家での勉強会。

前者は勉強熱心、後者はリア充

…俺はリア充街道をかけ上がるのか?

よくわからない

 

「数田くん、勉強できるし、教えてもらえたらいいなぁーって…」

横目でこちらを見る一ノ瀬

さっき、突然馴れ馴れしくなった一ノ瀬から、また他人行儀な一ノ瀬になっていた

「教える分には別にいいが、お前んち、親厳しいんだよな?男の俺がいっても大丈夫なの?」

 

一ノ瀬はハッとした顔をする

今気づいたのかよ…

「それなら、俺の家の方がいいんじゃ…」

「いやっ… 私の家がいい…」

…変にこだわってるな

そんなに自分の家に人あげたいのか?

夢なのかどうかは知らんが

「じゃあどうやって俺がお前に勉強教えんだよ」

 

………………

暫くの沈黙

詰まると沈黙するな…まあそんなもんか

その時、一ノ瀬は提案した

「じゃあ、数田くん、女装して!」

………………

「はあぁぁっ!?」

思わず大声をあげてしまった

そりゃそうだ 突然相手に女装してなんて言われたら、こんな反応をとってしまう

「いやに決まってんだろ!

なんでそれだけのために俺が女装なんか!」

「えっ…でもそれしかないし…」

「だから俺の家でやればいい話じゃないのか!?」

「だめ!私の家じゃなきゃ!」

「何でそんな自分の家にこだわるんだよ!」

女装したくない俺は、もう必死である

「えっ…何て言うか、夢、だし…」

何でその夢のために、俺は女装しなきゃならないんだ…

そう思いはする でも、うつむいている顔が、凄く可哀想に見える 美少女って得だなと思う

 

必死に抵抗する俺、何とか来てほしい一ノ瀬

口論は続いたが、結局めんどくさくなり、女装することになったのだった

 

 

 

どこで間違った、か…

一ノ瀬と友達になるとか言った時点で間違ったんだな

 

服は妹に頼んで買ってきてもらった

引かれると思いきや、俺に友達ができたということで、喜んで買い物に出掛けていた

俺が女装することに対してあいつスルーなのな

ウィッグをかぶり、多少化粧をする

 

絶対にバレてはいけない、ということで、凄い念入りに梨兎にやられた

まあ、女に見えなくもないか…

初めての体験というのはわくわくするものだが、この体験に関しては、嫌悪感しか抱かない

パッパと終わらせて帰りたい………

 

一ノ瀬の家は、普通の家よりは大きいくらいの一軒家だった

顔会わせたくないな、とか思いつつ、渋々インターホンを鳴らす

 

出てきたのは一ノ瀬だった

からかわれるのは嫌だったが、親が出てくるよりましか

「凄い数田くん!女の子にしか見えないよ!」

「嬉しくねぇよ」

こんなに嬉しくない誉め言葉は初めてである

「さっあがってあがって!」

そう言われ俺は玄関にあがる

「お邪魔します…」

家の中は、外で見たより広く感じる

俺の家よりかは、なんぼかでかいな

 

ん?

「なあ一ノ瀬、お前んち今父親いんの?」

「え?お父さんは今仕事だけど?」

変だな…男の靴が並べられている

俺のではない 梨兎に無理矢理ヒールをはかされたのだから 足痛ぇよ全く…

 

俺は一ノ瀬に部屋まで案内された

俺はドアを開いた

そこには驚愕の光景が広がっていた

部屋は女の子らしく、片付いていた

そしてその部屋のなかには、金髪の好青年が…

 

バタン!

思わずドアをしめる

「えっどうしたの数田くん?」

「…あれ、誰?」

「あー紹介してなかったね

幼なじみの千崎威辰(せんざきいたつ)君だよ?」

 

俺はその時、隣の部屋には聞こえない、限界の大声で叫んだ

「お前友達いるじゃねぇぇぇぇかっっ!!」

唖然とされた 唖然としたのはこっちだ

「何で幼なじみ居るのに俺呼ぶんだよ!

しかも女装までさせて!」

こそこそ話だが、気持ち的には山彦するときぐらいの勢いである

「えっ…だって友達みんな呼んで勉強会したいから…」

「…何であいつは女装してないんだよ…」

「お父さんが許してる唯一の男の子なの

まあ付き合いも長いからね」

……………

釈然としない……

 

一ノ瀬の話によると、彼は俺たちと同じ高校のひとつ上の先輩らしい

交友関係も広く、周りから好かれているようだ

 

同じ高校とか…全然知らなかった

すると一ノ瀬が喋りかけてくる

「ねぇ、威辰くんに女装のこと言う?」

「いや、言わないでくれ…噂広まったら俺死ぬから」

死ぬは言い過ぎだろうが、兎に角バレたくない

 

無口で形相悪いエリートが女装好き…

こんな噂が広まるのは絶対に避けたい

「じゃあ、勉強会のとき、私数田くんのこと小虎ちゃんって呼ぶね!」

「…もう勝手にしてくれ…バレなければどうでもいい…」

疲れた俺は、少しなげやりになっていた

 

「威辰くん、紹介するね!友達の、数田小虎ちゃん!」

初対面の相手に、偽名で紹介される俺

後にも先にもこんなことは無いだろう

「よろしくね、小虎ちゃん」

「よっ、よろしくおねがいします…」

裏声でぼそぼそっと返事をする

しかしイケメンというのは、声までイケメンなのか…

 

勉強会は始まった

二年生の威辰先輩と俺で、一ノ瀬に勉強を教えるのが基本のスタイル

俺も、いくつか教えてもらった

簡単な解き方とかね

 

今日勉強会をして気づいたこと

千崎威辰は完璧超人である

容姿、性格、声全てイケメンで、

スポーツができ(一ノ瀬情報)勉強もできる

そして、交友関係も広い

一個くらい欠点ないの?っていうくらい完璧だな

嫉妬とか通り越して尊敬の域だ

 

「おっと真卯、この子は誰だい?」

俺が家に帰ろうとするときには父親も帰っていたようだ

そんな厳しそうに見えないが…

「この子は友達の数田小虎ちゃんよ!」

「ど、どうも…」

軽く会釈する

「女の子か、じゃあ大丈夫だろう

男なら、これ(金属バット)でひと殴りに…」

「ちょっとお父さん!」

俺の顔は恐らく青ざめていただろう

享年16歳で亡くなっていたかもしれない…

 

そんなことにほっとしながらも、俺は一ノ瀬の家を後にした

 




まあ、第2話はこんな落ちに…
相変わらず拙い文章ですが、
読んでくれる方は、これからもよろしくおねがいします
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