ぼっち達が集まったら 作:マジック野郎
引き続き、よろしくおねがいします
ふと思い出したことがある
俺は高校入学時、友達は作らないという強い意志を持って入学したはずだ
…それが今はどうだろう
同級生の女子生徒2人と、俺の3人で
新しい部活が立ち上げられている……
本当に、どうしてこうなった…
「へぇー、二川さんと友達になったんだ!」
体育倉庫での話をすると、一ノ瀬は興味津々に反応した
「まあ、友達というか、その前段階な感じだがな」
「私も二川さんと会って話したいなー」
「同級生なんだから、勝手に会って話せばいいだろ」
「えっでも私、そういうの苦手…」
……
まあお互いぼっち歴が長いようだし、それは仕方ないのか…
「そういえば数田くんってさ、初対面の人とでも普通に話せるよねー なんで?ぼっちなのに」
凄い疑問そうな顔でこちらを見てくる
「なんでって…
別に俺は話せないんじゃなくて話さないだけだからな
日常会話くらい普通にこなせる」
「わー…凄い…」
何だ?俺そんな凄いこと言ったか?
どうしてそんなに感激できるのか、俺にはそこが疑問だ
「…じゃあ俺が二川に連絡してお前と話してもらえるか聞いてみるか?」
「いいの?じゃあお願い!」
俺は二川に連絡をとった
お前と話したいやつがいるから、1の3の教室に来てくれと
俺と一ノ瀬は1年3組、二川は1年4組らしい
二川は、喜んで、と了承してくれた
…………
放課後の教室に沈黙が続く…
一ノ瀬と二川は何故か向かい合って机に座り、2人とも固まっている
俺はその様子を、ちょっと離れた所で伺う
「いっ…1年3組の一ノ瀬真卯です…」
「あっあぁぁっはい!
えっと、わたひは1年4組の二川羊菜ですぅ!」
…何でお前らそんな緊張してんだよ お見合いか?
何だか二人の様子を見る保護者の気持ちになってきた
「ふっ…二川さん!」
「ひゃあい!」
「すっ…好きな食べ物はなんでしゅか?」
「えっと、あっと、えっと、マカリョンがしゅきでしゅ!」
…なんだこれは ホントにお見合いかよ
2人とも噛み噛みだし、喋りなれてないのか…
他人行儀なやつ二人が相対すると、こんな感じになるんだな
「えっと、じゃあ、好きな家電は…」
「おいちょっと待てお前ら 流石に緊張しすぎだろ」
見かねた俺は仕方無く注意に入る
「大体なんだよ好きな家電って 家電芸人かお前」
「うぅっ…だって話題が…」
にしたって他にあるだろ…と思いつつ、二川にも注意をする
「二川、お前は、いくらなんでも噛みすぎだ
もっと落ち着いて喋れよ…」
「だって、緊張しちゃって…」
この二人コミュ障なのか?と流石に思う
「ていうかお前ら、俺と話したときはそんなに緊張してなかっただろ」
「だってあの時はこんな感じで面と向かってなかったから…」
「じゃあ向かわなきゃいいだろ!!」
もうだめだこの二人 コミュ障確定です
その後、試行錯誤しながらも、何とか2人ともお互いのことを知ることができた(多分)
仲良くなれそうだ、ということだ
そんなとき一ノ瀬が、ある提案をした
「あのさ、この三人で部活つくろうよ!」
「いや作らねーよ」
俺は即答した
勉強する時間が減るし、俺は1人でいい
というか、1人がいい 部活なんてしたら疲れるだけだ
どうやら、二川は乗り気のようだ
「それいいと思います!」
二川が何故か敬語で答える
お前なんかキャラブレブレだな…
「こうなったら、もう数田くんも入るしかないね!」
「…二人でやればいいだろ…」
「新しい部活の設立には、最低部員3人必要なの!」
うん、知ってるよ お前知らないと思ってた
言ったら怒りそうなので、言わなかった
「大体どんな部活を作るんだよ…」
「フフフ…よくぞ聞いてくれました!」
一ノ瀬のテンションが上がり、鬱陶しくなってきた
一ノ瀬ってこんなやつだったっけ…
「どうやらこの学校には、昔はあったけど、今はもうなくなってしまっている部活があるのです!」
おおっという顔をする二川
終始冷めた顔で対応する俺
目をキラつかせながら説明する一ノ瀬
3人の性格がよく現れている
「それが、文芸部です!
私たちはそこに加入したいと思います!」
「いいですね!賛成です!」
何故か一ノ瀬には敬語の二川
「さっきも言ったが、俺は入らねえぞ
誰かもう1人、適当に見つけてくれ」
部活に入りたくない俺は、その場から去ろうとする
「ええっ虎義くんそれは無理だよ!」
二川が反論する
「私たちがどれだけコミュ障か、虎義くんにもわかったでしょ!?」
「まるわかりだな」
「だから、お願い!」
…何なんだよもう…
何か俺が悪いみたいな流れになっていくだろこれ
断りにくい空気になるだろ……
「……虎義くん?」
俺は口を開けながら、その場に立ち尽くしていた
何かもう、魂が抜けたかのように…
「ということで、私たち3人は晴れて文芸部となりました!」
盛り上がる二川 下をむく俺
提案した一ノ瀬が新たな部長、乗り気だった二川は副部長、そして俺、という感じだ
部活に入ることになったから、帰りが遅くなるかもしれない、と梨兎にメールした
何か、凄い嬉しそうに返信が返ってきた
大丈夫だよ!ハンバーグ作って待ってるね!
俺は、爆ぜろと返信を送った(言い過ぎか…)
部活である一ノ瀬が喋り続ける
「んで、私たちは文芸部員として、頑張って活動していくわけですが…」
「どうした一ノ瀬」
「私、文章も絵もかけません!どうしましょう!」
…………
「知らねぇぇぇよ!!」
どうやらこの俺の突っ込みは外まで聞こえていたようだ 熱こもってたからな…
こうして、俺と一ノ瀬と二川
このぼっち三人組は、文芸部として活動を始めるのだった…
どうなるんだよこれ…
第4話終了です!
相変わらず拙い文章ですが、
このぼっちたちを見守ってくれるかた
これからもよろしくおねがいします