短編 とある主人公の髪型問題   作:ゴリ押しこそ至高

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中編

〜次の日、学校〜

 

「というわけで小萌先生。なんかいい感じにリーズナブルな所無いですかね」

 

「学園都市って千円カットなんか存在するのかレベルなんですよね〜。というのも、学園都市で床屋を開店って結構大変らしいんですよ」

 

「なんでまた…」

 

「ああ、確かDNA情報の保護の為にかなりの厳しさの審査があるとか…アンチスキルでも結構違反者の取り締まりがあったって話はちょいちょい。というか上条が髪型に興味持つなんて意外じゃん?」

 

「黄泉川先生いい感じに安い店知ってますか?」

 

「私がバリカンで丸坊主にしてやれば0円じゃん」

 

「遠慮しておきます」

 

〜教室〜

 

「…じゃあ青ピも吹寄も、格段に安いって店は知らないんだな」

 

「ええ、学園都市に来てすぐの頃はあまりの値段の違いにびっくりしたわよ」

 

「ボクもカラー含めたら安い方やとは思っとるけど、カットだけとなるとあんまり値段は変わらんなあ。いっそホンマにバリカンしてもらっとった方がマシかも知れんよ?」

 

「いや流石に丸坊主はな…」

 

「確かに見慣れなくって一瞬誰かわかんなくなりそうやなあ」

 

「その罵倒はもう他の人から聞いた……流石に食費削るわけにもいかないもんなぁ」

 

「それは私が許さないわ。ちゃんと食べないと健康に悪い!」

 

「わかってるって。だからこうしてお安く髪を切りたい訳でだな」

 

「「「うーん………」」」

 

〜寮の部屋〜

 

「やっぱり学園都市の中じゃ安い店は見つかりにくいみたいだ………」

 

「もう諦めてその髪型を維持するか、お金をもっと貯めてそこら辺の店で切ってもらうしかないな」

 

「坊主なら無料かも」

 

「流石に坊主は嫌なんだよ!全くお前は…あれ、そういえばインデックスって何処で切ってるんだ?」

 

「かおりが来た時に整えてもらってるんだよ」

 

「神裂って髪切れるんだなー。器用なもんだ、いっそ今度来た時に一緒に切ってもらおうかな」

 

「首を?」

 

「髪って言ってるでしょーが!未だに慣れないんだよ魔術界隈特有の物騒なボケ!」

 

「おいおい勘違いするんじゃ無いぞ。グレムリンの連中だってこの手の冗談にはノレない奴は多かった。界隈で一括りは褒められたもんじゃあないぞ」

 

「じゃあ上条さんの周りの魔術師に物騒な奴らが集まってんだな?もちろんお前も含めてなっ」

 

「否定出来ない程度には物騒な人と関わりが多いかも。魔術師って本来戦いに使わない術式を得意とする人だって多いのに、とうまの周りは妙に武闘派揃いなんだよ」

 

「本当になんでだろうな…」

 

「上やんが物騒な問題にばっかり首つっこむからじゃないかにゃー」

 

「いやそれは自覚がない訳では無………いつ入ってきた土御門ォ!?びっくりしたわ!気配を消して背後に立つなっ!」

 

「ついさっきベランダから入ったんだぜい。ところで髪を切りたいとの事だが………」

 

「しれっと自分の常識的じゃない侵入経路を雑談で流すんじゃないよ。というか角度的にインデックスもオティヌスも見えてたよね?言いなさいよ上条さんの心臓に余計な負荷をかける前に!」

 

「まあまあ上やん、そこら辺は一旦水に流して………今ならなんと!髪を無料で切れるうまいオハナシがあるにゃー!」

 

「…………うさんくさい言い方はともかく無料ってのは気になるな」

 

「無料につられる…典型的な詐欺に引っかかりやすい人みたいなヤツだな。正直グレムリン時代も結構罠にハメやすかったぞ」

 

「だまらっしゃい小娘。上条さん家は最近マシになったとはいえまだまだ節約がいりますのよ?主にそこの銀髪シスターの食費が理由で」

 

「喧嘩を売っているのかな?今後の発言次第じゃ散髪がいらない頭にしてやるかも」

 

「頭皮をかじり取る気か!?聖職者とは思えない脅しはやめろっ」

 

「今のは上やんが迂闊だぜい。けど今それをされるとちょっと困るにゃー?」

 

「後ならいいみたいな言い方はやめてくれ…で、無料ってのはどんな事情なんだ?爆発に巻き込まれたらアフロになれます!とかなら遠慮したいんだけど」

 

「そんな無茶苦茶はさすがに言わないぜい。まあ早い話が舞夏に協力して欲しいんだ」

 

「舞夏?そりゃなんでまた?」

 

「メイドとしての実習に簡単な散髪があるらしい。そこで上やんの出番だにゃー」

 

「お前が切らせてあげたらいいんじゃないのか?というかメイドって散髪までやるもんなのか?」

 

「ああいや、切るのは舞夏じゃ無いぜい?舞夏の友達が多く練習がしたいらしいからって訳だ。万が一失敗しても、リカバリーとして講師もやってくれてるプロが無料で整えてくれる保証付きという太っ腹対応だにゃー」

 

「すげえなメイドの育成って…まあそこまで好条件なら受けても良いかな」

 

「ちなみにその友達はなかなかの変人らしい」

 

「やっぱキャンセルしてもいいか?なんだその不安を煽る情報!」

 

『受けても良いかな』ボイスレコーダー

 

「……」

 

「………」ニタア

 

「詐欺だっ!弁護士を呼べ!」

 

「諦めろ、情報戦と悪巧みありきの口の巧さでこいつに勝てるならお前はもっとトラブルに出会わずに済んでいる」

 

「諦めて変人の手によって坊主になれば良いかも」

 

「同居人の諦めが早い!?インデックスは恨みも込みだなチクショウ!」

 

「そんじゃ次の土曜に連れてくるぜい!」

 

「お待ちなさいコノ詐欺師金髪グラサン!あっもういない!?いつの間に!」

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