転生した世界が判らない、だが……俺の敵がいるから確実にDC世界だ、多分   作:影後

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一気に年月経った事にします。


時が過ぎてーハントレスの襲来

「お父様!入学式だよ!入学式!!

なんでこんな警備が凄いのさ!」

 

「お前達がスターテックの運営する学園に

いけばこうはならなかった。

アクア、ルビー、お前達は」

 

「俺達は普通が良いの!スターテックの方だと、

先生からも頭を下げられるんだ!嫌になる!」

 

「だが……」

 

「黒服もなし!セバスチャンだけで良いいよ!」

 

「ぐっ……だが」

 

あの日から5年の月日が流れた。

アクアとルビーは6歳になり、小学校の入学式だ。

 

「旦那様、アクア様とルビー様がお困りになります。

どうか、私とセバスチャンにお任せください」

 

「しかし、レベッカ。ペンギンや、JOKERが現れたら?

急にリドルに巻き込まれ、爆破テロが」

 

「旦那様、それは旦那様だけです。

ペンギンはゴッサム・シティ、

リドラーはアーカム・アサイラム。

JOKERもアーカム・アサイラムで冷凍刑。

もし逃げ出せばバッドマンが文字通り

飛んでくるではありませんか」

 

「セバスチャン……」

 

入学式に参加できない親である瑠璃は

赤羅様に機嫌を悪くする。

 

「クラークさんによろしく!」

 

「ダイアナさんに、クッキーありがとうって言ってね!」

 

アクアとルビーはすっかりヒーロー達と家族ぐるみの関係だ。

クラーク・ケントはロイス・レインと結婚。

ダイアナ・プリンスは未だに美術館で修復作業員。

バリー・アレンは科学捜査官。

ビクター・ストーンは父サイラス博士の研究所を手伝っている。

他のメンバーとも瑠璃、ラピスに付き添い変わらず会っている。

その中でも、ダイアナとクラークは

お菓子をくれる良い叔父叔母なのだ。

 

「お祖父様もいるんでしょ?急いだほうが良いよ」

 

「はぁ……セバスチャン、2人を頼んだ」

 

帝丹小学校米花町という、第二のゴッサム・シティ。

そこにある小学校。

本当なら日本ではなく、アメリカ・ニューヨークのJHSやら

スターテック私立学園という警備万全。

テロ、諜報対策部門もある場所に入れたかった瑠璃。

だが素直に諦め、スターテックの本社ビルへ飛ぶ。

 

「アルフレート、米花町の治安は」

 

「米花町というか、日本の治安は全体的に悪化しています。

銃社会であるアメリカに比べると発砲事件は少ないですが、

ヤクザによる抗争。

そして爆弾魔によるテロでは、世界随一では無いかと」

 

「ゴッサム・シティも爆発はするぞ」

 

「…無名のヴィランが多すぎると言っているのです。

所在不明の爆弾魔、お忘れですか。7年前の爆弾事件」

 

「あぁ、爆弾魔2人を逮捕させ警察とも交戦した事件だな」

 

「えぇ、あの日から旦那様はバットマンとして表舞台へ」

 

「爆弾ならリドラー、JOKER、ファイアフライ、

もっと恐ろしい奴等がいるからな。

民間人や元軍人程度が作製した爆弾なら簡単に解体できる」

 

「旦那様、はっきり言います。ゴッサム・シティより酷い」

 

「わかっている、わかっているさ。

だから警察組織に肩入れし新装備やスターテック警備部門

との共同訓練などもしている」

 

瑠璃は星野家が所有する屋敷にたどり着き、

ヘリポートに向かう。

 

「米花町にもバットケイブはあって良いな」

 

「でしたら既に完成しています。

此方に引っ越すに当たり、東京方面に6つほど。

基本的に湾内や廃墟を再利用しています」

 

「スーパーリッチで良かったな」

 

「えぇ……危ない!」

 

「アルフレート!」

 

ヘリに乗り込もうとした瞬間、

アルフレートが瑠璃の肉体を押し倒す。

何かがヒュンという音と共に飛んできた。

そして、アルフレートのうめき声が響く。

さらにもう一度、何かが飛んでくる。

それを瑠璃は掴み、確認する。

 

「これは…クロスボウ……」

 

「旦那…様」

 

「大丈夫だ、アルフレート。傷は浅い」

 

「えぇ、ですが……当分は座れません」

 

「ジョークが言えるなら何とかなる」

 

アルフレートは痛みに呻いているが、

瑠璃は直ぐ様視点を変える。

民間人、星野瑠璃からラピスラズリ・ウェイン。

バットマンへと。

 

「旦那様、スーツはヘリに。自動装着です」

 

「わかった、アルフレート」

 

ヘリに乗り込み、アルフレートをなかに入れる。

あえて撃たないのか、それとも待っているのか。

バットスーツに身を包みスモークペレットを地面に落とし、

ヘリから脱出する。

そして、屋敷のガーゴイルの上にグラップリングフックで登り、

仲間に連絡を取る。

 

「バーニィ、ダークウィング!聞こえるか!」

 

「…バット?どうしたんだ」

 

「アルフレートがクロスボウで撃たれた。

犯人はまだ逃走していない」

 

『わかった、ドローンで確認を』

 

「お話中かしら?坊や」

 

背に何かを突きつけられているが、慣れている。

バットマンはマントを翻し、相手の射線を隠す。

それでもクロスボウが放たれ、ヒュンという音と共に

マントを貫通する。

 

「くっ…」

 

「お前は…ハントレス!」

 

『ハントレス』

本名ヘレナ・ベルティネリ。

幼少時にマフィアが派遣したヒットマンに家族を殺され、

復讐の女戦士ハントレスとなった。

ボーガンとリストダーツを愛用。

ヴィランかと言われればヒーロー寄りの姿勢を持つが、

キャットウーマンと同じように完全に味方かと言われると

立場が判らない人物である。

現に、ハントレスはアルフレートを撃っている。

 

「何をしに来た!」

 

「新しいバットマンの実力をね!」

 

ハントレスはダガーナイフに持ち替えると、

バットマンに向かい接近戦を仕掛けてくる。

バットマンのように洗練された暴力ではなく、

野性味のある暴力。

バットマンの拳を受け流すと胴体にダガーナイフを

突き刺そうと伸ばす。

 

「くっ!」

 

しかし、バットマンは己の体勢を崩すことで回避する。

だが、それは悪手であった。

横になったバットマンに馬乗りし、

ダガーナイフが首を狙う。

 

「流石だね、バットマン」

 

ダガーナイフを両手で押さえるが、力が違いすぎる。

あり得ない、ハントレスは超人ではない。

バットマンの握力は少なくとも100以上。

筋力もコンクリートに傷つける程に高いのだ。

そんなバットマンが力で押し負けている。

 

「くっ…一体どんな手を!」 

 

「死ね、バットマン!」

 

「させるか!」

 

「……ごほっごほ……遅いぞ。バーニィ」

 

「急いでドローンに乗ってきたんだ!

死にかけてるとは思うかよ!」

 

「へぇ、アンタがロビンの変わりね」

 

「生憎だが、ロビンよりも戦場に詳しいぜ?

サイドキックじゃなくて対等なパートナーだ」

 

「……ハントレス、お前は終わりだ」

 

「どうかしら」

 

ハントレスはバットマンではなく、

バットウーマンの系譜を受け継ぐだけでなく、

弓の腕はグリーンアロー。

特に、クロスボウからの戦闘はダークウィングとバットマンの

連携を容易くいなすほどに高い。

ありえないほどの筋力と瞬発力。

まるでメタヒューマンだ。

 

「バット!此奴」

 

「くっ…」

 

「あら、じゃあこれまでね」

 

バットマンの心臓の位置にクロスボウが放たれる。

バットマンは2度も回避できず、腹部に矢が刺さるのを許す。

 

「さすがのバットスーツ。硬いわね?新素材?」

 

「お前達のスーツは柔軟性重視か?」

 

心臓には届いていないが、嫌な位置に刺さり血が流れる。

今はスーツの効果で圧迫されているが、

このまま動き続ければ傷が広がり大量出血は免れない。

 

「離れろ、イカレ女!」

 

「ちょっと!私はハーレークインじゃないわ!」

 

「少なくとも、

ヒーローじゃないお前にはお似合いの称号だろうが!」

 

ダークウィングは非殺傷弾を装填した

ハンドガンを両手に持ち、いわゆるガン=カタで

ハントレスに迫る。

 

「へぇ、うまいじゃないの!」

 

「此方もだ」

 

「は……キャぁぁぁぁぁ」

 

それはベルトに装着してある超小型スタンガン。

相手に投げ、瞬時に40mAと気絶や心停止一歩手前の

電流が流れる代物だ。

 

「お……お前」

 

「メタヒューマン用の手錠だ。

まったく……」

 

バットマンは腕部の通信機を開くと

義父たるブルースに連絡を取る。

するとホログラムが現れる。

 

『ラピス、どうし』 

 

「ハントレスに襲われ、私もアルフレートも負傷しました。

此度のジャスティス・リーグの集会には参加できません。

治療を優先させていただきます。

そのため、御父様に出席を願いたいのです」

 

『わかった、クラークには伝えて』

 

「また、バリー・アレンを。

メタヒューマンは専門外です」

 

『どんなメタヒューマンだ?』

 

「どんなではなく、誰が。です。

ハントレス、筋力や瞬発力が異常でした。

バーニィの弾丸を見てから避けた。

男二人でやっと拮抗する筋力。

メタヒューマンとしか思えない」

 

『わかった、バリーに連絡をした。恐らく』

 

「やぁ、探したよ?ここに来るまでに6件の事件を

解決したけど、日本でも赤い閃光って呼ばれるかな?」

 

『バリー、日本に向かってほしいと頼んだが……

また速くなったな』

 

「まぁね、ブルースさん。それで、用件は?」

 

『ラピスに聞いてくれ、私は通信を切るぞ』

 

ブルースのホログラムが消えると、

バットマンはフラッシュに向き直る。

 

「この女、ハントレスに襲われた。

おそらくはメタヒューマンだ」

 

「え?ハントレスって普通の」

 

「その筈だが……くっ……」

 

「え?ラピス?」

 

「バリー・アレン、悪いがボスを一度地下に運ぶ。

ソイツと、ヘリの中にいるアルフレートも頼めるか?」

 

「わかったよ」

 

フラッシュはアルフレートとハントレスを

地下施設へと一気に運ぶ。

 

「いやぁ、迷ったよ。

ブルースさんもそうだけど、地下施設に牢屋作るの?」

 

「メタヒューマンは君の専門だろう。

専門家に任せるのが吉だ」

 

地下ではアルフレートと瑠璃がバーニィに手当てを受けている。

鏃なのもあり、傷口を広げる必要があるのが辛い。

 

「えと、じゃあスターシティの収容施設に送るね。

どうせなら一緒に会議行く?」

 

「送ってくれ」

 

「おい、ボス。狙われたばかりだろ」

 

「…メタヒューマンになって、

変な力を手に入れたJOKERを想像してみろ」

 

「オーケ、日本は任せろ」

 

その後、バットウィングに乗り換えフラッシュの操縦で、

スターシティからジャスティス・リーグ本部へと飛んだ。

 

「…本当に大丈夫かい?」

 

「あの女の矢、おかしいだろ。

アーマーの下に、特殊繊維のスーツの二重にしたのに」

 

ポタポタと垂れ落ちる血。

バリーの肩を借り、ジャスティス・リーグの会議室。

バットマンと書かれた席に着く。

 

「ラピス、来たのか」

 

「えぇ、クラーク達にも話そうと思いまして。

すみません、御父様」

 

「気にすることはない、それよりも来たぞ」

 

「済まない、カーラとクリプトが来るとは思ってなかった」

 

「犬は嫌いだ」

 

「あら?私は好きだけど、ねぇクリプト」

 

「ワン!」

 

スーパーマン、クラーク・ケントと共に来たのは

スーパーガール、カーラ・ダンバース。

そして、その飼い犬のクリプト。

カーラはスーパーマンの従兄弟であり、

本来スーパーマンを守る為に地球に向かう筈だったが、

宇宙空間を彷徨い、気付くと30数年遅れで到着。

と、変わった経歴を持つヒーローで見た目は20代とかなり若い。

実際、ラピスとほぼ同い年である。

 

「おい、クリプト!待って!!」

 

「よせ、この…離せ!!」

 

「ハッハッハッ」

 

クリプト、クリプト・ザ・スーパードッグ。

クリプトン星出身の犬であり、

その力はスーパーマン達にも等しい。

性格は人懐っこく、犬種はゴールデンレトリバーの様に見える。

そして、何故かラピスに懐いており顔を舐め回す。

しかも、本当に止めて欲しいときは即座に下がり、

災害救助犬の様に働く優秀な犬だ。

 

「ワン!ワン!ワンワン!」

 

「くそ…待て、ち

ゃんと手当てはしてあるから医務室に引っ張るな!

おい、この犬を…あっ!」

 

そう、ラピス。バットマンは普通の人間だ。

簡単に吹き飛ばされるのだ。

 

「あふ!」

 

「わかった、わかった。必ず病院に行く。

それで良いな?」

 

「ワン!」

 

ラピスは面倒くさがりながらも、

クリプトの頭を撫で席に戻る。

 

「ラピス、済まない」

 

「別にいい、それよりも」

 

「あぁ、これより会議を始めよう」

 

 

 

 

 

 

 

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