その日の夜、ユウはベットで寝転がりながら、一日の事を振り返っていた。と言いたいが、初日ということもあり特に振り返ることは無いのだが、それでも一日の軽い振り返りをするのが旅からの習慣で抜けることは無い。
(今日は……ポケモンバトルはしてねぇな。あのエーフィとカイリキーのバトルを見れたのは中々楽しかったな……いや、その位か?)
ユウは大きく溜息をつきながらも、助けた女子学生の事を思い出していた。
(それにしても、危なかったよなぁ……。オレが運良く通らなかったら怪我どころの騒ぎじゃなかったぞ?けど、初対面の筈なのにどっかであった気がするんだよなぁ……。まぁいいか、明日から授業だし、とりあえず寝るか)
そう呟きユウは眠りにつく。
一方でユウに助けられた女子学生ことリコは日記を書き記していた。そして
(あの人が助けてくれなかったら大変なことになってたよぉ……。でも、あの人どっかで見たことがある気がするんだけど……何処だっけ?)
リコもリコで思い返していた。ニャオハの事、そして助けてくれた学生の事。何処か懐かしさを感じる雰囲気と、お姫様抱っこで助けられたことを思い出し
(〜〜〜〜っ!な、なにを考えているんだろう!たまたま助けてくれただけなのに!しかも名前も何も知らないのに!)
小さく溜息をつきベットに横になるリコ。そして、気づくとリコは眠りに着いていた。
そして、次の日の朝を迎える。
ユウは目を覚ますと同時に、見慣れない部屋で自分が寮生活をしている事を思い出す。
(そういえばそうだったな。こうしてベットで寝るとついつい寝すぎてしまうな)
背伸びをした後は、身支度を済ませる。大きな欠伸をしながらも、朝食を済ませて、授業を受ける。今までにない新鮮な体験は、ユウにとっても得難いものとなっていく。
ユウが中庭のバトルフィールドに足を運ぶと貰ったばかりのポケモンでバトルしているのを見かけた。それがただのポケモンバトルなら、ユウは少し足を止めて遠目で見て終わっていただろう。だが、
(あの子がバトルをするのか。面白そうだ、少し見ていくか)
バトルフィールドの近くまで足を進めて近くで見ようとする。
「ええと……ニャオハ、この」
「ニャ!」
「うわあ!?」
ニャオハはリコが指示を出す前に飛び出し、ミジュマルに『ひっかく』を仕掛けに行く。だが、連携の取れていない攻撃は
「ミジュマル!みずでっぽう!」
「ミジュ!」
『ひっかく』を仕掛けてくるニャオハに対してミジュマルは距離を詰めて『みずでっぽう』を放つ。空中では避けること叶わずミジュマルの『みずでっぽう』をまともに貰ったニャオハは大きく飛ばされ倒れる。
「ニャーーー!」
「ごめん!ニャオハ!」
リコはニャオハに駆け寄ると抱き抱える。
「それじゃあ勝負にならないよ?」
対戦相手でリコの友人の学生が言う。そのタイミングで
「なんだか、互いに何考えているか分からない感じだな?」
「え?」
リコとその対戦相手の学生はユウの方を見る。
「昨日ぶりだな」
「リコ、この子誰?」
「え、ええと……昨日、ニャオハを追いかけていた時に、屋上から落ちた時に助けてくれた人かな……その後、直ぐにどこか行っちゃったから自己紹介は……まだ出来てないんだけど……」
「あっ、そういや名乗るの忘れてたわ」
リコの発言に頭を掻きながら笑う。そして向き直り
「オレの名前はユウ。クラスは別だろうけどよろしくな!」
「私はアン!よろしく!こっちは
「ミジュ!」
アンはユウと自己紹介をする。それに遅れて
「わ、私の名前はリコと言います。この子は
リコも自己紹介して頭を下げるが、どこか緊張している様子だった。
「おう!アンとリコだな。よろしくな!よし、自己紹介を済ませたし、話と行こうか」
「「え?」」
リコとアンは首を傾げていた。ユウは不思議そうな顔をしながら
「リコはニャオハの事が分からないだろ?」
「う、うん。でも、どうして分かったの?」
「いや、バトルもそうだけど、屋上から2人揃って落ちてきた後も見たらなぁ」
(うう……あの後追いかけるの見られてたんだぁ……なんか情けないなぁ)
リコは苦笑いを浮かべながら肩を落とす。ユウは話を続ける。
「でも、最初の頃はそういうもんだろ」
「え?」
その言葉にリコは顔を上げてユウの方を見る。ユウはリコとアンを交互に見ながら
「アンとミジュマル見たいに最初から仲がいいコンビもいる。けど、リコとニャオハ見たいに最初は上手くいかないこともある。俺も、相棒とはそうだったからなぁ。何考えているか分からなかったし、上手く行かないことも多々あったぜ?」
(ユウのポケモンもそうだったんだ……)
「まぁ、第一はポケモンのことを相棒のことを知り、ポケモンに自分の事を知ってもらう。言うは簡単だけど、これが以外に難しんだよな」
「そうだよねぇ!そういえばさぁ、ユウのポケモンって何貰ったの?話を聞く限り、セキエイ学園で貰ったんじゃないのは分かるんだけど!」
(確かに、少し気になる…)
アンが手を挙げてユウに質問する。リコも内心ユウのポケモンが気になっている様子だった。
「まぁ、旅はしてたしな。よし、折角だしお前も挨拶しろ!」
モンスターボールを取り出す空中に投げ出す。そして姿を表すのは
「バッシャー!!!」
バシャーモだった。手首のから炎を出して咆哮をあげる。堂々とした立ち姿に二人と二匹のポケモンは驚いた。
「こいつがオレのポケモン、バシャーモだ」
「テレビ見たことある!バシャーモだ!かっこいいなぁ!ねぇ!ミジュマル!」
「ミジュ!」
アンもミジュマルもバシャーモに近づき観察する。
(これが、ユウのポケモン……!なんだか凄い)
学園内では見ることの無い圧力と存在感を持つバシャーモに対して圧倒されていた。
「ありがとな!今はやりたい事とかを探してる最中でな。その一環でこの学校に入学したんだよ。母がこの学校の卒業生らしくてな」
ユウの話を聞きリコも思い出していた。リコも両親が通っていたというこの学園に留学してきたのだ。境遇が似ているという点で親近感が少しだけ沸いた。
「そう…なんだ。私も両親がここの卒業生だって」
「じゃあ、案外交流があったのかもな!」
ニカッと笑うユウの笑顔を見て少し顔を赤くすリコ。
(ええ!?何で顔が熱くなるんだろう?おかしいなぁ)
アンはそれを見てニヤニヤ笑い出すがそれには気づかない。
「まぁ、オレからできるアドバイスは上手くいかなくて困った時には、ポケモンのことを知り、自分の事を知って貰えるように話す事だな。な、バシャーモ?」
「バシャ……!」
バシャーモはユウの方を向かないが、その声には確かな絆があると二人は感じ取れた。
(私にはやりたい事とか、まだ分からない。……でも、ニャオハにはあるのかも。私は……それを知りたい!)
リコは頷き二人に向かって
「わ、私!ニャオハの事をもっと知ろうと思う!」
「何か見つけたか?」
「分からないけど……やってみようかと思う」
ユウはそれを聞くと笑顔で言う
「なら行ってこい!そうすべきと思った時が進む時だからな!」
「うん!」
リコはユウに後押しされてリコはニャオハを抱き抱えて走り去る。
「上手くいくといいね」
「いくだろ。だって、ニャオハもリコの事嫌いじゃなさそうだし、向こうもリコの事見てんだよ」
ユウは背伸びをしながらに言う。バシャーモをボールに戻して
「そういや、連絡先交換してなかったな。交換しておくか?」
「いいねぇ!リコの連絡先も教えとくね!後でリコにユウの連絡先伝えておくから」
「おう!分かった!」
二人は連絡先を交換して一旦分かれるのであった。
ユウ
ホウエン地方出身のトレーナー。色んな地方を旅をしてポケモンバトル、冒険を楽しんでいる人物。サイユウ大会、スズラン大会、ヒガキ大会に出場しており、サイユウ大会、スズラン大会では準優勝、ヒガキ大会にて優勝をしている。カロス地方でジムバッチを集めたその後はゆらり旅をしていた。実家に戻った際に母親から行き先が決まってない事を看破され、自身の母校であるセキエイ学園に行ってみないかと言われて、新たな発見を求めて向かう。
トレーナーとして
現状の強さ:四天王と同等、チャンピオンのポケモンをあと1〜2体まで削ることが可能。
手持ちポケモン
バシャーモ(性格:.いじっぱり)
???
???
???
???
???