ハイスクールD×D 七星の英雄龍と神獄の魔神   作:戦魔王ゼロ

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本日、誕生日を迎えました!

あと、今日でハーメルン投稿7周年となります!!

仕事等で投稿頻度が変わりますが、心にある厨二病が治らない限りは投稿し続けますので、応援よろしくお願いします!



魔神幻装

 

これは、数日前に起きたことーーー

 

『レイ〜くん!!あと、もう少しで誕生日だね?何が欲しい?』

 

零夜の元に、ある通信が入った。その相手は、とある世界に潜入している妻の一人だった。

 

「ーーーいきなり、言われてもな〜魔神の力で何でも欲しいのは手に入るしーーー強いて、言うなら馬鹿弟子たちとの本気のバトルかな〜〜そんなことより、例の件、どうなってる?」

 

突然、誕生日の事を言われたので、零夜は、自身の胸の中にしまっている願望を照れながら伝えた。その後、零夜が、その世界に潜入させている件についての進捗を訪ねた。

 

『新しいメルヴァゾアちゃん候補のこと?一応、邪神教団の奴らが、その子が住む世界に侵略ーーー元々、荒廃していた世界だったから、スムーズに事が進み、その子含めて、住んでいた子達は、全員道化(クラウン)化したよ!私も研究者の一人として潜入してるけど、教団の奴らはイカれてるね〜〜反乱を起こしそうというだけで、男は処刑してーーーその子を含めた女の子達だけを道化(クラウン)化しちゃうだもの〜〜〜用途によっては、碌でもない使い方をするに決まってるよ!!』

 

その件は、邪神メルヴァゾアの新たな依代についての調査だった。邪神メルヴァゾアを倒した零夜だったが、メルヴァゾアの謀略により、メルヴァゾア自身の力を何億単位という形で分割され、様々な多元世界に飛ばしたのだった。

 

そのため、適合する依代が見つかれば、邪神メルヴァゾアは復活する。復活させないため、邪神の力ーーー邪機因子(イビルシード)と名付けた上で回収していた。

 

今回、新たな邪神の依代となった少女が住む世界は行き過ぎた科学技術の進歩によって起きた世界大戦で壊滅し、荒廃した世界ーーー邪神の復活を願う信奉者の組織『邪神教団』が隠れ蓑にするにはもってこいの世界だった。

 

「全員、女性ね〜〜よし、イッセーを向かわせるか。あいつの『洋服破壊(ドレスブレイク)』なら、どんな強力ね術式でも一瞬で消し飛ばすから、対処は楽だろ?」

 

『全員、裸になっちゃうけどね〜〜まぁ、ここの子達、戦争の影響で感情が無い子達が多いから、イッセーくんの期待した反応はないかもね』

 

「まぁ、アイツなら責任は取るだろ?『妖精國』の王として・・・」

 

そう言って、この前のプライベートを覗き見した罰を兼ねてイッセーに、その世界へ向かうように指令書を書き始めた。

 

『そうだ!いいこと思いついた!!レイくん!誕生日は必ず、私に会いに来てね!例の神器(セイクリッド・ギア)を持って!!』

 

そう言って、通信が切られた。

 

ハッキリ言って、イヤな予感がした。

 

「お願いだから、余計な事件だけは起こさないでくれ〜〜〜束〜〜〜」

 

今回の通信相手・・・零夜の妻の一人にして【天災】という異名で様々な世界に技術革新という名の迷惑を掛け続けるうさ耳アリスのコスプレをした天才科学者、篠ノ之束が、また暴走しないか不安で胃が痛かった。

 

その不安は見事に的中することとなる。

 

「あとからイッセー達を追いかけるとするかーーーあと、あれも一応持っていこう〜〜」

 

そう言って、束が持ってきて欲しい神器(セイクリッド・ギア)のデータファイルを開く。

 

魔神幻装(ファントム・ロストギア)ーーー邪神メルヴァゾアと鬼神レガルゼーヴァの残骸から創った対終末用神滅具(ロンギヌス)の稼働実験とか、正気か?」

 

そう言って、妻がやりそうなことに頭を抱えるのだった。

 

 

時間は戻り、イッセー達が 道化の狂劇(クラウン・オペラ)を率いてきた邪神教団の残党から逃れ、術式の発生源と思われる研究施設に向かっている頃ーーー

 

イッセーは【赫龍神帝の方舟(ウェルシュ・アークシップ)】の次元間通信機能を利用して、零夜に、この世界の状況を報告していた。そして、零夜はイッセーの報告から、この世界に潜入させた束が、ある企みをしていると判断して、先日に交わした通信の内容を伝えた。

 

「束さんが、何か企んでる可能性がある?」

 

『嗚呼。しかも、先程、束が新たな邪神メルヴァゾアの依代となった少女のデータを送ってきてな・・・正直、やりやがったなと思った。データによると、この少女は悪転生者の手で造られた人造人間でありーーー』

 

そう言って、イッセーにデータの内容を明かす。

 

その内容はーーー

 

「ORTの細胞と絶望神サガの霊基が組み込まれている!?何を考えたら、こんなおぞましい事ができる!?」

 

世界終末レベルの内容だった。

 

新たに、邪神メルヴァゾアの依代となった少女は、この世界に転生した悪転生者に造られた人造人間出あることーーー

 

彼女には勇者王カマソッソが10億人の民とカーン王国を犠牲にして、その心臓をぶち抜いたアルティメット・ワンの一体、異聞帯ORT の細胞が埋め込まれており、それに加えてTCG『デュエル・マスターズ』を真の意味で絶望に追い込んだ邪神ーーー絶望神サガの霊基が重ねられていた。

 

『クラスはフォーリナー。もしかしたら、グランド・サーヴァントかもしれん』

 

「マジか・・・もしかして、束さんはーーー」

 

『おそらくーーーあれの稼働実験をさせるために、わざと見逃しただろうな・・・マジで、勘弁して!!!』

 

そう言って、顔面蒼白となって頭を抱えた。

 

その様子にイッセーはーーー

 

「流石、【天災】ーーーこっちが得た情報以上にヤバいことしてるわ」

 

頭を抱えている零夜に同情してしまうのだった。

 

 

研究施設に辿り着くとーーー

 

「やぁ〜イッセーくん、お久しさ〜〜♡」

 

束さんがいた。ただ、俺たちを襲撃してきた道化(クラウン)と同じ鐘の格好をしていた。

 

「ーーー冗談ですよね、束さん」

 

「冗談?何のことかな?私が道化(クラウン)の格好しているのが、そんなに可笑しい?」

 

そう言って、束は、鐘の部分を叩こうとする。

 

「君たちもメルヴァゾア様の下僕として、レイくんと戦え★」

 

狂気に孕んだ瞳。それを見た一誠は確信した。束が邪神メルヴァゾアの洗脳を受けているとーーー

 

「ーーーさせねぇ!!!」

 

そう言って、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を現出させたあと、神器の中に収めている聖剣の切っ先を高速で伸長する。

 

聖剣の銘はアスカロン。教会から送られた竜殺しの聖剣であり、同時に・・・

 

「惜しかったね。君がよく標的(ターゲット)に奇襲を掛ける時に使う手だ。それにしても、その聖剣で、私の頸を躊躇いもなく狙ってきたと言うことは、レイくんから抹殺許可が降りたのかな?酷い旦那様だよー」

 

悪転生者の血を多く啜った聖剣として恐れられていた。そのため、イッセーの装備開発に多く携わっていた束は、自身が次に狙われる部分ーーー首だと考えた判断し、即座にシールドを集中的に展開し、刺突攻撃を防いだ。

 

「ーーー貴方が暴走していれば、殺してでも止めろと言われたのでーーー事態は、それ以上に悪化していたがーーー」

 

そう言って、即座にアスカロンを消すと・・・

 

「ーーー赫龍神帝の銃葬剣(カレドヴルッフ・ドラゴニクス)!!!」

 

イッセーの主武装(メインアームズ)の一つである【赫龍神帝の銃葬剣(カレドヴルッフ・ドラゴニクス)】ーーーとある遺跡で発見された相棒のドライグの遺骸から造られた大型銃剣で【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】との兼ね合いを目的に造られた赤龍帝専用の人工神機(セイクリッド・デバイス)で、これは、【機動戦士ガンダムSEED アストレイ】のシリーズに登場するジャンク屋ロウが作った万能ツール【カレドヴルッフ】をモデルとして造られている。銃と大剣は勿論のこと、様々な武器が組み合わさった兵装で、幾つもの【赫龍神帝の銃葬剣(カレドヴルッフ・ドラゴニクス)】を組み合わせれば、大剣、機関銃は勿論のこと、槍、弓など様々な姿に形を変えられる。

 

イッセーは、それをすぐに呼び出したあと束に向けて発砲する。

 

「無駄だよ」

 

そう言って、指を弾く。すると、イッセーと束の間合いに道化(クラウン)化された少女達が転移し、イッセーが放った弾丸をその身で受けてしまう。

 

傷口から血が大量に出血し、その場に崩れ落ちる少女達

 

その子達を助ける為に、即座に近づこうとするイッセー

 

その様子を面白おかしく笑いならが、束が説明を始めた。

 

「私達が纏う、この衣装を道化服(クラウンドレス)という。私や、さっき、イッセー君を襲ってきた男が身に着けているスーツ型のタイプが役者型(アクタータイプ)、主に自我を持つことが許されており、下位の道化(クラウン)ーーー雑兵型(エキストラタイプ)と言うだけど、主にツナギみたいな衣装を纏った子達を完全に支配し従える事ができるの〜〜ちなみに、雑兵型(エキストラタイプ)にも上下関係があってね。何の役も与えられないーーー今みたいに私の壁になった子たちは雑用型(スレイブタイプ)と呼ばれているーーー」

 

そう言って、鐘の部分を叩こうと手を振り下ろす。少女達を巻き込んで、道化の狂劇(クラウン・オペラ)の洗脳音波を喰らわせようとした。

 

その時だった。

 

『ーーー助けて欲しいなら、早く言え。心配掛けるんじゃねぇよ、束ーーー』

 

「えっーーーレイくん?」

 

何故か、束の胸から禍々しい黒い刃が飛び出した。勿論、身体から出たものではなくーーー束の背後から突然、黒い影のような異形が現れた。

 

『ーーー魔神幻装(ファントム・ロストギア)禁手化(バランス・ブレイカー)ーーー神骸魔装(ファントム・デッド・ロストフレーム)を先に使うことになるとは、とりあえずーーー帰ったら、説教な?』

 

そう言って、黒の異形ーーー魔神幻装(ファントム・ロストギア)禁手化(バランス・ブレイカー)ーーー神骸魔装(ファントム・デッド・ロストフレーム)の鎧を纏った零夜は微笑みながら、束の眉間を軽く指で弾く。

 

すると、道化(クラウン)化していた束が元の【不思議の国のアリス】風の格好に、そして、狂気に孕んだ瞳から光が戻っていた。後ろから刺された筈の傷も治っていた。

 

それだけではない、いつの間にか、イッセーに撃たれた筈の少女達が無傷の状態で立っていた。撃たれた本人たちも何が起きたか分かってない様子だった。

 

だが、イッセーには心当たりがあった。

 

「もしかして、時間を少し巻き戻した?」

 

『嗚呼。それにしても、イッセー?誤射だけで動揺し過ぎだ。明らかに、お前を狙った謀略だーーー』

 

「それでも俺が傷付けたのは間違いない。そのままにすることはできなかった」

 

『そうかーーーまぁ、五郎さんもイッセーは猟兵には向いてないと言ってたしな。むしろ、フィーと同じく力なきものを護る遊撃士、つまりヒーローがお前に似合うとーーー甘いと思うが、そこは同意するぜ。お前は、俺みたいな神には絶対なるなよ?』

 

そう言って、少し落ち込んでいたイッセーの頭を掴み乱暴に撫で回した。

 

イッセーは、やっぱりヒーローとして力なき者を、笑顔を護るヒーローがよく似合う。

 

今回の采配は、俺のミスだ。だからこそーーー

 

『さっさと、終わらせて、呑みにいくぞ!』

 

「一応、今日、師匠の誕生日っすからね・・・分かりました。さっさと終わらせましょう」

 

そう言って、剣を構え直した。

 

『それじゃ行くぞ!馬鹿弟子(イッセー)!!』

 

「嗚呼、クソ師匠!!」

 

そのまま術式の発生源となっている邪神メルヴァゾアの元に向かうのだった。

 

 

『ーーーこのオーラ、セラの忌子ーーー荒神零夜か。それに兵藤一誠も来るか。面白いーーーこの身体が何処まで私に適応したか、試してみるのも一興かーーー』

 

依代となった少女から、この世の者とは思えないおぞましい男の声がした。

 




すいません。話が終わりそうになかったので、また次回に話が続きます。

次回、邪神VS零夜&イッセー(続編)

お楽しみに!
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