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どうもみなさんこんにちは。東北三姉妹の末っ子、東北きりたんです。元引きこもりのふとももが大好きな普通の小学五年生です……自分で言っておいてなんですが絶対普通ではないですね。
さて、今日は平日なので学校に来ています。
「とーほくおはよー!」
「おはようございます音街」
わたしが教室に入り席に着くやいなや空色のツインテールを振り回しながら駆け寄ってきて元気よく挨拶してきたのは、私の友達で現役小学生アイドルの音街ウナです。そして私がちゃんと学校に通うようになったきっかけでもあります。
当時不登校だった私にプリントをわざわざ届けにきてくれたのが音街です。最初こそプリントをもらうついでに一言二言言葉を交わすだけの仲でしたが、毎日会う中で徐々に話す時間が長くなっていきました。
そしてその中で音街ともっと過ごしたい、もっと長くお話がしたいと思い学校に行くようになりました。我ながら単純だなとは思いますがまあ不登校から脱することができたので結果オーライということで。
あと音街はめちゃくちゃ顔がいいです(重要)
ラピスラズリのような瞳に長くて綺麗なまつ毛、そして透き通った肌に整った顔立ち。眼福ですね。
しかも顔だけじゃなくて歌声もいいんですよね。あのあどけなさの残る整った顔立ちから繰り出されるキュートな歌声とパワーのある歌声。これでファンにならない人などいるのでしょうか、いやいません。私は音街がアイドルと知ったその日にファンになりました。
そんな彼女が私の唯一の友達です。正直私には過ぎた友達です。
「音街は今日も早いですね」
「いやいや、とーほくが遅いんだぞ。もう朝の会始まっちゃう時間だし」
音街の言う通り私がここにきた時にはすでに時刻は既に朝の会が始まる8時半まで後数分といったところでした。
実は昨日深夜までゲームをしていたのですが、その影響で寝坊してしまいました。まあ遅刻さえしなければ問題ないということで。
「一秒でも長く寝ていたいので、それに遅刻してないからセーフです」
「さてはまた夜更かししてゲームしてたな?」
「おっと、バレてしまいましたか」
「とーほくが遅い時は大体前の日に夜更かししてる時だからな」
「ふふふ、よくご存知ですね。きりたん検定二級の称号を差し上げましょう」
「なんだそりゃ」
いつものように音街と駄弁っていると朝のチャイムが鳴り音街は「またあとでなー!」と言って席へと戻って行きました。
「とーほくー!!一緒に帰ろー!!」
眠気と戦いつつ時には負けながら椅子に座っていること約7時間、帰りの会が終わると同時に音街は弾丸のようにこちらにやってきて抱きついてきました。いや近い近い。
「そうですね、それじゃあ行きましょうか」
音街をひっぺがしつつランドセルを背負い一緒に下駄箱に向かいます。
下駄箱で靴に履き替え二人で外に出ると室内特有のこもった生温かい空気から一変して冷たい風が吹き付けてきました。
「うおっと、これはなかなか寒いですね。春なのでそろそろ暖かくなってもいいと思うんですけど」
「確かにまだちょっと肌寒いよなー」
「そう言う割には音街の服は夏服仕様ですけどね」
音街の服装はまだ4月の中旬だというのに既にノースリーブで見ているこっちが寒くなってきそうです。足は辛うじて長い靴下を履いているのでマシなように見えますが、そもそもが膝上までしかないワンピースなので正直焼け石に水な印象が拭えません。完全に夏に着る服装ですよそれ、ある意味ファッションの最先端を行き過ぎです。まあふとももがチラチラ見えているのでふともも鑑定士的にはokです。
「まあ動いてたらそのうち暑くなるからな」
「それはそうですけど……」
理屈は分かりますけどそうだとしても上着は持ってくるべきでは……?本当に音街は風の子というかアホの子を体現したような人ですね。まあそういう元気いっぱいなところも音街の魅力ではあるのですが。
「あ、今日もとーほくの家で遊んでもいいか?」
そんなことを考えていると音街から遊びに誘われました。もちろんやぶさかではないしむしろ心の中で飛び跳ねるほど嬉しいんですけどアイドル活動とかに支障は出ないんでしょうか?
ここ最近毎日のように遊んでる気がするんですけど……
「私は構いませんけど、レッスンとか大丈夫なんですか?今度またライブあるでしょう」
「コーチとレッスンするのは土日だけだから大丈夫だぞ」
「……まあ音街がいいならいいんですけど」
それ平日は自主練しなさいってことでは……? まあ餅は餅屋ということで、本人が大丈夫と言っているなら大丈夫でしょうし、本当にまずかったらマネージャーとかが止めてるはずですし。
「よーし、昨日のリベンジ果たしてやるからな!!」
「今日も勝ち越してやりますよ」
ちなみに音街との今までの対戦ゲームでの勝率は通算7割です。最初の方こそ今までの経験の差で私が圧勝していましたが、最近ではだいぶ音街も上手くなってきていて一応勝ち越してはいるものの徐々に勝率が下がってきているので若干危機感を覚えています。
家に帰ってしばらくした後、私と音街はいつも遊んでいる私の部屋で向かい合っていました。
「な、なぁ。と、とーほくぅ……本当にするのか?」
音街は顔を少し赤らめて上目遣いでこちらを見つめながらそう言いました。かわいい。普段の生活やステージ上では中々お目にかかれない気弱な表情も相まって非常に破壊力のあるかわいさです。
「当然じゃないですか、ゲームで勝った方の言うことをなんでも一つ聞くって決めましたよね」
「そ、そりゃ約束はしたけどやっぱり恥ずかしいぞ、とーほくの家族に見られるかもしれないし」
「大丈夫ですよ、音街も知っての通りずんねえさまは滅多に来ないですしイタコねえさまはまだ帰ってくる時間じゃないですし」
それにいつもやってることじゃないですか、と私がそう言うと音街は「……ちょっとだけだぞ」と観念したようにつぶやきました。
そして私は頭の包丁型の髪飾りを外し彼女のふとももに頭を埋めました。いわゆる膝枕というやつです。
……ん?ウナきりちゅっちゅ? えっちな事だと期待した変態さんはごーとぅーぽりすです。音街とは深い関係ながら清い関係なのです。アイドルえっちダメゼッタイ。
距離感が近いと悶えるのに膝枕は大丈夫なのかって? 膝枕はいわゆる別枠ですし一応私から近付いてるので心臓がバクバクするだけで済んでいます。
音街の太ももはアイドル活動で鍛えられた筋肉による適度な弾力を感じる事ができ、さらにストッキングから感じられるすべすべの感触との相乗効果で100点満点中100点の太ももと言えるでしょう。現役小学生アイドルの太ももを独占しているという事実も相まって思わず顔が緩んでしまいます。うぇへへへ。
多分今人に見せられないような顔をしていると思いますが音街からは私の表情は見えていないはずなのでセーフです、たぶん。
「本当に音街の膝枕は最高ですね」
「とーほくってほんと膝枕好きだよな」
「まあ、そうですね。安心できるというか」
ほんとは膝枕だけじゃなくて太ももも好きなんですけど言ったら少し引かれそうなので言わないでおきます。
たっぷり10分ほど音街の膝枕を堪能した後は音街と対戦ゲームで遊びました。
ちなみに勝率は6割でした。今度は全戦全勝を目指します、まる。