そんなこと言われても私はただのお釣り計算AIですから   作:デ カ マ ク ラ ト ン

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オッスお願いしま~す

今日、もう1話投稿したい(決意)



ミレニアムサイエンススクール

「……シャーレの盗聴器が全部聞こえなくなった」

「まず、何故そんなものを仕掛けているのかは置いておくとして、なにかあったのでしょうか?」

 

 いや、置いておくとしてじゃないのよ。元ヴェリタスの部長としてしっかりと部員の行動は普通に咎めておきなさいよ。そもそもヴェリタスはセミナー非公認の組織なんだから堂々と……頭が痛くなってきた。

 

「リオ? 難しい顔をしていますよ?」

「誰のせいだと思っているのかしら?」

 

 本当に頭が痛くなってくる。ただでさえ、無理矢理ミレニアムに連れ帰ってこられて、防衛設備の強化から避難誘導のプログラムなんてものまでやっているのに、関係ない所で一々疲れさせられると溜まったものじゃない。

 

「っ!? リオ、敵襲です」

「ヒマリ? なにを──」

 

 言っているの、という次の言葉は出なかった。

 ヴェリタスとセミナーの全員が集まって作業していたモニター全てが、一瞬で赤色に染まった。すぐさまヒマリと各務チヒロがキーボードを叩いてハッキングされた全てを取り戻そうとしているけれど、相手が想像通りならやるだけ無駄だ。

 

「クリ、フォト?」

 

 画面に映し出された文字を、ユウカが困惑しながら読み上げた。

 クリフォト……つまり、これは全てキヴォトス3大自治区に宣戦布告したAIデカグラマトンの仕業に他ならない。試しにあらゆるミレニアムのネットワークを使おうとするが、完全な内線になっているはずのシステムまで余さずにハッキングされていた。

 赤色に染まったモニターに映し出された樹のようなデザインを逆さまにした図形のうち2、4、5の数字が書かれた丸い部分だけがチカチカと点滅していた。

 

「ユウカ、すぐに先生に連絡をして……これは敵の、先制攻撃よ」

 

 私の指示に従ってユウカが携帯を取り出した瞬間に、ミレニアムタワーが揺れた。

 

「な、なにがっ!?」

「外になにか、が……」

 

 最初に窓から外へと目を向けた生塩ノアの声が少しずつ小さくなっていく。それに釣られて、室内の生徒全員が同じ方向へと視線を向けると……巨大な「蠅」のような怪物がミレニアムの上空を悠々と飛んでいた。

 機械的な形をした昆虫の脚をしきりに動かしながら、有機的な羽を揺らして空を飛ぶ蠅は、ミレニアムタワーへと顔を向けると口に当たる部分を開いた。

 

「っ!? 退避っ!」

 

 瞬間、危険を察知した私の号令と共に大量のAMASが室内の生徒たちを押し出すようにミレニアムタワーから退避させる。少々荒っぽいことをした自覚はあるが、次に私がミレニアムタワーへと視線を向けた時には、蠅の口から放たれたレーザー兵器のようなものがミレニアムタワーを貫通して反対側の学園自治区へと着弾していた。

 

『ほぅ……咄嗟の判断が上手いな、調月リオ』

「くっ!」

 

 なんとか無傷のままミレニアムタワーから退避した私の目の前にいたのは、先生との会議で資料として映し出されていたグリゴリ(見張る者)というオートマトン。

 

「リオ!」

『調月リオ、明星ヒマリ……まずは脅威となる君たちから排除させてもらおう』

 

 オートマトンが手を上空に掲げるのと同時に、蠅とはまた別の巨大な怪物がミレニアムの自治区を破壊しながら姿を現した。有翼のドラゴンの背に乗る人型の怪物、としか表すことができない存在は、ゆっくりとこちらに照準を合わせている。

 

「……防衛設備は?」

「全てハッキングされて……使い物にならないかと。貴女こそAMASは?」

「半分程度がさっきので駄目にされているし、そもそもデカグラマトン相手にAMASは余計な敵を生むだけだと思ってそこまでの数は連れてきていないわ」

「絶体絶命、ですか」

 

 先生との連絡は取れない。

 私の手札であるAMASは使い物にならない。

 ヒマリのハッキング能力でも相手はどうにもならない。

 

『君たちが頼みにしているC&Cは大量のオートマトンと、その()()に相手してもらっている。ここに来るのは……そうだな、想定通りなら20分後にオートマトンから切り抜けるというところじゃないか?』

 

 詰み、だ。

 

『君たちに個人的な恨みはない。だが……物語のために消えて貰おう』

 

 

 

第2のクリファー IWELETH(愚鈍)

 

第4のクリファー ADYESHACH(無感動)

 

第5のクリファー AKZERIYYUTH(残酷)

 

 

 

 私たちに、この怪物を打倒する手立てなんて……存在しない。

 

「まだ、まだです……まだ私たちは戦ってもいない!」

 

 私も、そしてヒマリも諦めていると言うのに……なんで。

 

「たとえ先生がいなくても、たとえ手段がなくなったとしても……私は自分の学園を諦めるなんて絶対にしたくありません!」

 

 なんで……ユウカは立ち上がれるのか。

 

『そうだ。足掻いて()()()……早瀬ユウカ!』

 

 立ち上がったユウカに対して、黒色の堕天使が吠えた。





クリフォト「警察だ! 大人しくしろ!(クリファー3体)」

リオ「(超常存在)3人に勝てる訳ないだろ!」

ユウカ「馬鹿野郎お前私は勝つぞお前」

纏めるとこうです(適当)


作者のクリファー選出基準は↓です

ミレニアムは頭良さそうだからなー……エーイーリー(愚鈍)
ミレニアムの廃墟にいるからなー……アディシェス(無感動)
余ったから(かわいそう)……アクゼリュス(残酷)

エーイーリーとアクゼリュスは司る悪魔からそのまま見た目を持って来ています
エーイーリーはベルゼブブ、アクゼリュスはアスモデウスです

因みに喋ってるグリゴリは「AZAZEL(アザゼル)」って個体名がついてますけど出てきません(笑)
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