超昂大戦SS 極限バトル! ルビーVS最強の超昂戦士たち 作:環 藍河
どよっ…ざわざわっ…!
(エスカ・サファイアが、次の刺客…!)
(長官、ガチでルビーを倒すメンバーを組んでるってことかよ…!)
志願の勝ち抜き特訓も第4戦。ギャラリー席では対戦カードを目の当たりにした超昂戦士たちがヒートアップしていた。
ある者はルビーに一目置くライバルとして。
ある者は、自分の目標として、リスペクトの視線で。
立ち位置は違えど、場の誰もがルビーの勝利を信じて特訓バトルを見守ってきた。
だが、トキサダが選んだ次の相手は…ハルカやエクシールたちレジェンドとは違う意味で、ルビーにとって最大の障壁。
ルビーを超昂戦士デビューからいちばん近くで見続けてきた、自他ともに認める相棒。
ルビーの戦力も戦術も、胸の内も知り尽くした相手…エスカ・サファイア。
最悪の相性に、更に敗色濃厚となったルビーの絶体絶命を誰もが悟る。
ましてや、そのルビーは意識も朦朧とし、次のバトルに備えるも脚をふらつかせ…時折、激痛に呻く。
(はあっ…ううっ…、くっ…!)
緒戦でエスカレイヤーに1本取られた後はストレートで勝ち抜いてはいるものの…観衆の誰もがルビーの満身創痍ぶりに固唾を呑む。
特に、こもりの羽交い締めとりるかの軍配で痛めつけられた左腕のダメージがおびただしく、少し動かすだけでも顔をしかめてしまうルビー。
「リタイアは…しないのだな、ルビー。」
「…うん。正直、すっごく痛いけど…。
むしろ、ここから、かな…!」
「巴懸りの行になぞらえて…か。」
「えっ…!」
「若頭領とハルカ様から聞いた。全く、これまでもお前の無茶には振り回されたが、今日のは断トツだぞ。」
「…ごめん。」
いつもなら「あははっ…」と苦笑いで返すだろうに、今のルビーにはそんな余裕も無い。だが、ここまでの剣ヶ峰に追い込まれても、ルビーはバトルを止めようとしない。
この特訓に賭けるルビーの思いが、ここまで固いとは。
…すっ。
ルビーが相棒と認め、ルビーを最高の相棒と信じる超昂戦士…サファイアが、意を決して構える。
「お前が苦難の修行を望むなら、私は全身全霊で応えよう。
このエスカ・サファイア、これより修羅となる。
お前の求める極限の戦い…私がくれてやる!」
「うん…負けないよ!」
カアァーーーン!
「たあああーーーーっ!!」「はあっ!」
びしいっ! がっ、がつっ、ばしっ!
「まだまだあっ!」「やあっ!」
初めの攻防はルビーの間合いから接近戦。
重傷と疲労困憊を重ねても、エスカルビーは百戦錬磨の超昂戦士。
右の拳の一撃は炎を宿し、連ねる蹴撃は大樹をも砕く威力。
(限界だって…やることはいつもと同じ…!
私に今できる全部を…ぶつけるんだ!)
威力だけなら、ベストコンディションのルビーが繰り出すナックル、打ち込むシュートの方が上かもしれない。
だが、残りわずかのバイタルで放つ一撃一撃は、ルビーの覚悟と決意を…魂の重みを込めた最終兵器。
ひゅっ。(…っ!!)
撃ち抜くストレートは、的確にサファイアの顎…急所を仕留めようと繰り出された、ルビー渾身の攻撃。
(…これが手負いの…限界寸前のルビーの一撃なのか…!?)
とっさに躱すも、一撃喰らえば間違いなく意識を断ち切られ、リングに崩れ落ちただろう。
サファイアは改めて、ルビーの底なしのガッツに戦慄する。
「やああーーーっ!!」
「はああーーーっ!!!」
全ての拳が、脚が、好敵手の防御を上回るんだと、絶対に倒すんだと撃ち込まれる。
その全てをガードし、あるいは躱して反撃し。
その技の応酬は、まるで赤裸々な対話のように、互いの裸の本心をさらし合うように。
(受けてみろおっ!)(止めてみせるっ!)
無言のコミュニケーションのラリーに、観衆は誰もが言葉を失った。
場には打撃とガードとフットワークの音だけが反響し…2人だけのゾーンが支配する。
だが、終わらない対話は無い。
「ぐ…うあっ!!」(!!)
しゅっ!…ばきいっ!
「きゃあああーーーっ!」
たった一瞬、集中力で消えていた肩の故障が甦った。この激痛が、ルビーの祈るような一撃を絡め取ってしまう。
そして、その好機を見逃すサファイアではない。心を鬼にし、全力で撃つ右拳のカウンターアタックは…ルビーの頬を正確に捉え、小さな体を仰け反らせて、虚空へ吹き飛ばす。
どしゃっ。
「ぐふっ! …あっ…、あふっ…!」
互角の戦士ゆえに、運命を分けたのは累積ダメージだった。
ルビー、この連戦で2度目のダウン。
なまじ初戦の1敗の後に3連勝を重ねた分だけ、ここまで歯を食いしばって耐えてきた3戦分のダメージがずっしりとのし掛かる。
がくっ。…がくがくっ…! びくんっ…!
「くっ…あうっ、ぐうううう~~~っ!!」
這いつくばったまま肘を引き寄せ、膝を立て、体を大地から引き剥がそうともがくも…ルビーの四肢は生まれたての子鹿のように震え、ボディを支えられない。
ざっ…がしっ。(っ!!)
「立て、ルビー。」「え…っ?」
ぐいっ。「あ…あっ、ああ…っ…!」
背中からルビーの両肩を、真紅のカラーごとわしづかみにしたサファイアは…そのままルビーを引き起こし、直立させる。
それは、いつもの共闘で差し伸べる手とは違い…
「行くぞおおおおおーーーーーっっ!!」
だっ…ばきいっ! がつっ! どすっ!
「ぐはああーーっっ!! ああっ!! がはっ!」
数歩後退したサファイアが大地を蹴り、たたずむルビーに畳み掛ける。
再びの右フック、拳を引き戻しての左アッパー、最後にみぞおちへの右ストレート…全て、ルビーの急所をえぐり抜く、超昂戦士の痛恨の拳。
途切れ途切れの意識と、闘志を支えられない五体をむき出しに…ルビーはサンドバッグのように、サファイアの猛攻すべてをその身で受け入れてしまった。
鷹の急襲のごとき連撃は、顎に、頬に、腹に…。
ルビーに残されたなけなしのスタミナとガッツを根こそぎ絞り出す。
「あ…げぼっ…ごふっ…!」
「はあああーーーっ!!」
しゅっ…べきいっ!
「きゃあああああーーーーっ!!」
4連目のハイキックがフィールドに満月を描き、ルビーの左上半身を一刀両断。
華麗な軌跡は、サファイアの長身長脚を極限までしならせた一振り。その威力は重戦車の主砲に匹敵し…
どごおおおおっ!!
「く…がはあーーーっ!!」
エスカ・ルビーといえども、ガードすらできず。
吹き飛び、壁に叩きつけられるより他なかった。
「あぐうううっ…! …うっ!?」
背中に奔る激痛を耐え、ルビーは追撃に耐えようとサファイアに目を見やるも…
(はあ…っ…!)
必殺の凍気を練るサファイアに、ルビーは眼前に迫る最大の危機を悟る。
微かに目を瞑り、パルシオンから両手で結ぶ印にエナジーを送るサファイアが…満を持してその目を見開き、僅かに沈み込むと大地を蹴り、ルビーの遥か高みに舞い上がる。
「ブリザード・エスカレーション!」
両腕を広げ、翼が虚空をつんざく。
放たれた絶対零度の青い嵐は、避けることも防ぐことも許さず、磔のルビーを呑み込んだ。
「ああっ…きゃあああああーーーーーっ!!」
びゅおおおおーーーっっ…!
ぴきいんっ、ぴきっぴきっ、かきいいんっ…。
ルビーの両腕をグローブごと。両脚をブーツごと、パルシオンごと。凍気は鋼の鎖となり、ルビーを雁字搦めに縛り付ける。
今のルビーに、引きちぎる力も跳ね返す機動力も残っているはずがない。
たちまち嵐は戦士を螺旋に巻き上げ…遂にルビーは氷の柩に弔われた。
ぱりいいいーーーーーんっ!
「うあ…あっ…!!」…どしゃっ。
幽閉された氷柱ごと打ち砕かれ…ルビーは力なく崩れ落ち、大地に倒れ臥す。
ビィーーーッ!
《エスカ・サファイア、1本先取!》
…すたっ。
勝者は着地し、墜落した敗者を一瞥する。
(はあっ…はあっ…。)
サファイアの荒い呼吸は、心の疼き。
本人が望んだこととはいえ、エスカ・ルビーに…人類の存亡を賭け、数々の強敵を共に打ち破ってきた相棒に拳を向け、氷刃を振り下ろすこの戦いに、サファイアの胸は締め付けられる。
だからこそ、自分の最大の技を放った。
これで終わってくれれば。
もう立たないでくれれば。
…ルビーを倒したブリザード・エスカレーションに託したのは、そんな僅かな祈り。
一方、氷の柩から解き放たれたルビー。
凍えきった全身は麻痺し、感覚を無くした両腕両脚は疲労もダメージもとっくに限界を突破。
…それでも。
「くうっ…ううっ、ぐっ…!」
ぎりっ…ぐぐぐっ…!
その瞳には爛々と翡翠の炎が灯っていた。
ボディは床に沈められたまま動かなくとも、魂は前へ、本能は勝利を求め。
サファイアの願い空しく、ルビーの眼差しは頑なに相棒を見上げ、さらなる戦いを促す。
(…いい瞳だ。)
たとえ何百度と打ち負かされようと、必ずその果てに一矢報いようとする、確固たる信念。
ルビーがどんな絶望からも未来を切り拓いてきた、その瞳が…今はサファイアを敵と見据える。
がしっ…ぐいっ。(うっ…!)
サファイアは覚悟し、今度はルビーの胸元、ジュエルとカラーとインナーの合わさるポイントをねじり掴む。
そのままルビーを引きずり起こすと、直立させたルビーに正対し、間合いを取り、構えた。
(…はぁ…っ…。…はぁ…~っ…。…かふっ…。)
ルビーの全身から立ち上るオーラは、真正面から絶望の扉を打ち破ろうと、なおもサファイアを突き刺す。
膝も足腰も無言の悲鳴を上げ続け、肩も肘も重力に抗えないのに。
もう反撃どころか、防御のすべもないのに。
カアァーーーン!
たたたたたたたっ…「はあああっ!」
しゅっ。
開始のゴングと同時に、瞬速の青き疾風が再び獲物に襲い掛かり…ルビーの眉間めがけて右の正拳を放つ。
ぴたっ。(うっ…?!)
サファイアは、狙い通り拳を止める。
あと数センチ打ち抜けば、確実にルビーを宙に舞わせ、2本目を獲っていただろう。
だが、ガードの腕も上がらないルビーは、最後の一瞬までサファイアの拳を両眼に捉え、瞬きも身じろぎもしない。
たとえ顔面を潰されようと、全身を氷河の奥底に沈められようと、ルビーの心は砕けない。不屈の精神は揺るぎなく、戦士を何度でも立ち向かわせる。
……
…
「ルビーいいいっ!! 黙って突っ立ってんじゃないわよーーーっ!!
このくらいの死闘、お姉さまは…エスカレイヤーは何度でも踏み越えてきたんだからあっ!!」
「雪乃…泣いちゃダメよ。しっかり観ましょう…!」
「琴音さま…だって、ルビーさんが…あのルビーさんが、こんなにぼろぼろなんて…!」
「ルビー様あああっ! 自分で言い出した特訓で、リタイアなんて許しませんわあっ! 貴女をどちゃくそ全殺しにするのはこの私…ビートノーブル・カノン以外には、あり得ませんことよおおおっ!!」
(心を読まなくてもわかるわ…これがカノちゃんの精一杯の、ルビー様へのエール…!)
ギャラリー席では、サファイアに手も足も出ないルビーの姿に絶句していた超昂戦士たちが、誰からともなく堰を切ったように湧き上がる思いを絞り出す。
ルビーを奮い立たせようと、活を入れる者も。
ルビーのいま在る絶望に自らも身を裂かれ、それでも諦めない背中に嗚咽する者も。
誰もがルビーの一挙手一投足に目を奪われ、衝き上げる感情を抑えられない。
「バ…バカばっかだあ…!」
「ライカ…?」
「見てるあたしらもバカ!
あんなルビーさんをまだブチのめそうとするヒビっさんはもっとバカ!
でも…ぼろ雑巾でもまだ諦めないルビーさんは…死ななきゃ治らない大バカだあああーーーっ!!」
「おお…ライカの雄たけび…!」
イノリが驚愕するほど、平静を失うライカ。
「…然り。ならばライカ。我ら阿呆3人、決着まで刹那たりとも見逃さず、ルビー殿とサファイア殿の戦、見届けようぞ。」
ムツカは看破していた。
(普段なら斜に構え、『うえ〜っ、無いわあ…』とか毒づくライカが…。)
このルビーの死闘は、いつものライカがこぼすような皮肉や冷笑で語るような、安いものではない。
ライカらしくもない怒気を孕んだ叫びは、この一戦の価値を正しく痛感しているからこそだった。
……
…
「私がどんなに打ちのめそうと、お前はこの戦いを止めないのだな。」
(……。)
サファイアの問いかけに、たたずみ、呼吸も精一杯のルビーは語らず…しかしその瞳に宿す光で、ネバーギブアップの強い意志を伝える。
「…わかった。ルビー。
ならば、その底なしのガッツ…封じさせてもらおう。」
…ざわっ…!!
歩み寄るサファイアが、再び右手で印を結ぶ。
練った気を込めた2本の指を、ゆっくりルビーの額に乗せ…
「あ…ああ…っ…!」
注ぎ込まれるサファイアの念が、ルビーの心を揺り動かす。僅かなさざ波が共振を呼び、瞬く間に嵐に、津波になり…。
頑なに信じる希望を、未来を、勝利を…強靭なルビーの意思を、その特異な力で揺り動かす。
「…喝あーーーーつっ!!」
(ぱきいーーーーーんっ!!)
ルビーの内面で、クリスタルが弾け、砕け散る。
(まだだっ…!)《否。》
(諦めない…!)《…否。》
(負けない…!)
《…否っ、否っ、否あああーーーっ!!》
(…えっ…?)
力が、入らない。
心の炎が、萎れ、くすぶる。
ルビーを奮い立たせてきた、どんな逆境でもはね退けてきた無尽蔵の闘志が。
何度振り絞ろうとも、再点火を試みようとも、全て即座に打ち砕かれ、絶望に突き落とされる。
(あ…ああ…っ…!?
どうして…私…!)
《…勝てない。》(…いや…だっ…!)
《…無理だ…。》(そんな…っ…!)
《立てない…!》(違う…ちが…っ…!)
信じる希望が失われた、がらんどうの心に…
絶望が代わりに巣食い、瞬く間に侵略する。
どんなに否定しても、追い払おうと試みても、ルビーは闇の支配に抗えない。
《エスカ・ルビーは…もう終わり…。》
《ガッツを…希望を…闘志を燃やせない…》
《私に…勝利は無い…!》
(そ…そんな…っ…!?)
……
…
ムツカが独りごちる。
「…断絶の力に、斯様な使い方があろうとは…!」
「…どういうこと?」
「…っ!! そうか!!
接現力は、人が存在を信じる気持ち!
それを消せる断絶の力なら…ルビーさんの、勝利を信じる闘志にも干渉できるってこと…!」
断絶の力。
それはエスカ・サファイアが死闘の中で覚醒させた、幻魔が自らを実存せしめる力…接現力を打ち砕く、究極の意志の力。
サファイアはオルタナスタイン打倒後も、次なる幻魔やノロイとの戦いに備え、日々の飽くなき鍛錬で自らの心技体を磨き続け、遂に断絶の力を、人の心さえ支配しうる領域にまで練り上げていた。
だが…遂に至った境地の力を、真っ先にルビーに使うことになろうとは。
「そんな力で心を縛られたら…!」
「ああ、今のルビー殿は…サファイア殿に闘志を全て封じられ、蛇に睨まれた蛙も同然…!」
一を聞いて十を知るライカの明晰さにも感服しながら、ムツカは戦いの大勢が決したことを確信する。
ざっ。
(ひっ…!)
本能が打ち鳴らす警鐘に、ルビーはもはや抗えない。
ふらふらの脚と、ファイティングポーズさえ取れない腕と…何よりも、希望を断たれた、ずたぼろの心で…。
エスカ・サファイアに…立ち向かうなんて…!
がちっ…かちかちかちっ…!
(ああっ…ああ…っ…!)
体の隅々まで激痛に支配され、心の奥底まで悲観に占拠されたエスカ・ルビーは…
畏怖と絶望に全てを委ね、奥歯の震えを噛み殺すこともできなかった。
(せめて…ひと息に。)
しゅっ。
「……っ!?」
ルビーの視界から、絶望を注ぐ青き戦士が、消えた。
首も動かせず、ましてや脚さばきもできず、目で追うこともできなかった。
どすっ。
「かはあああーーーっ!?」
列車事故かと間違うほどの衝撃が、背中を襲う。
肺と腹と口から、全ての呼気がルビーから絞り出され…前のめりに吹き飛ばされる。
どしゃっ。がすっ。ごろっ…ぐしゃっ。
「ぐふっ…!」
川に投じた石が、水面に弾けて飛び、沈むように。
ルビーのボディは二度、三度と地べたを跳ね、飛んでは転がりを繰り返し…
最後に、壁に頭から真っ直ぐ叩きつけられ、ずるずると轟沈する。
ビィーーーッ!
《エスカ・サファイア、1本!》
無慈悲なAIレフェリーが、サファイアの連勝を告げる。
ルビーの背中を取り、忍びの体術に超昂戦士のD2エナジーを上乗せした瞬歩で放った、サファイアの全力の当て身が決まった。
選んだフィニッシュブローは、せめて、友の意識を一瞬で刈り取り、苦しまず勝負を決めるための、慈悲の一撃だった。
(もう立つな、ルビー…!)
体幹で残心を支え、姿勢を正しながら、潰れて崩れ落ちたルビーを祈るように見据えるサファイア。
……
…
かすれる意識で、今起きた事態の理解も半ばのまま、ルビーは全力のサファイアに打ちのめされ、再びリングに横たわる。
(私、もう…
ダメ…なのかな…?)
瞳の炎は消し炭の黒に堕ち、再起の兆しは…もはや望めず。
ルビーを最強戦士たらしめてきた、ガッツと折れない心も、既に奪われた。
ルビーの完全敗北、もはや確実か…。
(…絶望…か…。)
精も根も尽き果て、僅かに残されたADDDのD2エナジーでバイタルを繋ぐだけのルビー。
…しかし。
(きっとあの日…あの人も…)
ルビーの朧の心によぎったのは…今なお追い続ける、始まりの戦士の姿。
その背中にルビーが見出すのは、やはり絶望か、それとも一筋の希望か…?
【続く】
作者です。間に祝1000日を挟んだとは言え、2週間以上の放置となりご迷惑をおかけしました。
でも…次も時間かかりそうですので気長にお待ちを(陳謝)。