お隣の天使様と47都道府県を巡ってみた件 作:おみのSS部屋
実際に足を運んだ日は、晴天(17℃)と、本文とはかけ離れ過ぎている環境での訪問となっています。
その点をご理解の上、読んでいただけたら幸いです。
雪が降りしきる2月。
皆は、外からこの景色を眺めているのだろう。
そして、中には雪景色を見て満足している人もいるだろう。
そんなある日曜日、僕は真昼と金沢に出かけていた。
その理由は、僕がホテルのペアチケットを当てて、その片割れを真昼のために使いたかったから。
それを使って、金沢にあるホテルで1泊し、今日を迎えた。
「おはようございます」
「おはよう。狭くなかった?」
「はい。そこまで狭さは感じませんでしたよ」
実際にホテルの部屋の狭さを気にしていた(何なら気にしすぎていた)僕だったが、意外にも真昼は気にしてなかった様子でホッとした。
駅隣接のホテルとはいえ、2人だと少し窮屈だった。
「朝ご飯も決まってるんですね」
「メニューもほとんど決まってるみたいだから、サッと食べに行こうか」
時刻は7時半。みんなは朝食を食べたりする時間だ。
そんな時間に僕たちも朝食を食べる。
混んでいるかなと思っていたが、意外と人はそこまでいなかった。
「こちらからお選びください」
2人ともモーニングメニューの洋を選んだ。
普段は朝ご飯にご飯を食べる僕でも、こういった外の場では意外とパンを食べることも多い。
2人で今日のプランについて話し合いながら、朝食を満喫した。
「よし、じゃあバスで移動しようか」
時刻は8時半。
2人は金沢駅の鼓門のある出口から、バスに乗った。
その目的は、兼六園に行くため。
実は金沢に旅行で行くことが決まった時、真っ先に2人で兼六園に行くことは決めていた。
それ以外についてはほとんど決めてないけど。
それを話し合っていたってわけ。
「ここで降りるよ」
「はい」
2人は兼六園に最も近いバス停で降りる。
冬の兼六園だから混んでいると思っていたが、そこまで人はいなかった。
「ここを登るんですね」
「どうやらそうみたい。路面が凍ってるかもしれないから気を付けてね」
「わかりました。慎重に歩きますね」
僕はかつて仙台に住んでいたことがあるから雪には慣れている。
が、真昼は別だ。
そこまで雪に慣れていないと思っていたから、真昼を先に歩かせる。
後ろで見守る保護者のような感じで、後ろを歩いていた。
「つきましたね」
「ここが……入口か……」
2人で入場券を買って中に入る。
そこに広がっていた景色は、2人を飲み込むものだった。
「きれい……」
「すごい。金沢市街地が一望できるんだ……」
兼六園を入って少し坂を登ると、金沢市街地が見渡せる。
車の動きや、人の動きもしっかりと目で見ることができるくらいには。視界もよかった。
「おみくん、ちょっと冷えますが周ってみましょう」
真昼が近くの橋の前に立って僕にこう言ってくる。
「そうだね。せっかく来たんだし、ゆっくり見ていこっか」
雪が降りしきる兼六園を、2人は歩く。
水も、草木も、花も。どれも美しい景色ばかりだ。
それは冬だからというのは関係ないものだと感じるくらいきれいなものだった。
僕は思ったことを真昼に言った。
「真昼」
「なんですか?」
「ここ、夏に来たら浴衣とか着てる人いそうじゃない?」
「それは、私に浴衣を着てほしいと?」
「いや、そういうのではなく……」
「ふふっ、わかってますよ」
なんかからかわれたけど、本人もそこまでいやそうにしてなかったから……まあいっか。
それでも、真昼が楽しそうに周りの自然を楽しんでいる姿を見て、とても嬉しかった。
散策も終盤に差しかかったところで、真昼がこんなことをつぶやいてきた。
「おみくん、とても良い自然に触れることができました。ありがとうございました」
「こっちこそ、この景色を気に入ってくれてありがとう」
こうしてまた1つ、思い出が刻まれる。
雪道に慣れてきた真昼が、足を止めて僕を待ってくれている。
「おみくん、次はどこに行きましょうか?」
みなさんこんにちは。up主です。
この度は「お隣の天使様と47都道府県を巡ってみた件 #17」を読んでいただき誠にありがとうございます。
実地訪問2月、投稿5月と約3か月のラグがありました。大変申し訳ございません。
さて冒頭でもお話しした通りこの回については、実地訪問時が天気快晴、気温20 ℃と2月とは何だったのかと疑いたくなるくらいの天気でした。
雪降ってくれよ……(←中の人は寒がりです)
今後もこういった回があると思います。悪しからずご了承ください。
さて現時点で撮影している天使様シリーズはこれにていったん終了です。
今年8月以降も順次訪問していきますので、是非読んでくださると嬉しいです。
この小説に寄せられてるコメントも、いつか返信させていただきたいと思います。コメントがある方はぜひ書いていってください。
それでは次話もお楽しみに!