「それではお相手がお決まりになりましたら此方のベルでお呼びください」
「はい…」
巨大なシャンデリアにカシミヤのカーペットが敷かれたホール。落ち着いた雰囲気の内装で微かにクラシックの音楽が流れている。そこはさながら高級ホテルのロビーを思わせた。
受付に知り合いからの紹介で訪れたと述べた後、預かった一枚のカードを見せると急いで個室へと通され、お茶菓子と珈琲をと共にメニュー表のような物を渡された。
とりあえず珈琲を一口含むと独特な香りと苦味の少ない旨味が広がる。間違いない、これは珈琲の中でも最高級であるブラックアイボリーだ。
猫の糞から作られる珈琲豆が存在するが、あれの象になった物である。
「さ、流石は高級娼館…。こういうところにも気を遣っているんだな」
そう。彼が珍しくトレセン学園を離れ、今いる場所。それは名目上マッサージ屋ではあるが、丁度相手の女の子とそういう関係になってそういうことをしちゃったけど、恋人同士ではあるので法律的に問題無い、所謂風俗と呼ばれる場所だった。
それもただの風俗ではない。有名なVIPや政界の重鎮達が利用する潜入記者など絶対に通されない厳重な警備が施された施設である。
一般人である彼が何故このような場違いなところにいるのか。それは少し前に遡る。
―――――
「入りたまえ」
シンボリ家。その現当主に一人だけで来てほしいと呼び出されたトレーナー。これまで数回顔を合わせたことがあるが、メジロ家のメジロアサマとはまた違う厳かな雰囲気はいつまでも慣れない。特に今回の呼び出しに関しては心当たりがアレしかなく、内容が内容だけに平然と装っているが心の中は恐怖で怯えていた。
「失礼します」
ハキハキとした声と共に室内に入ると、シンボリ家の当主が電話口に誰かと会話した状態で此方に軽く手を上げているのが見えた。少し待ってほしいとのことだろう。近々、NHKマイルカップの開催が近いせいか重役であるこの方も忙しいに違いない。
「ではそのように。―――すまないな。急に呼び出して」
電話を切るとすぐに申し訳なさそうな顔で此方に向き合う。深い皴が刻まれているが、その顔色は年齢にそぐわず非常に力強さがある。シリウスに似た切れ長の目付きが見つめられた者を萎縮させる程威圧感があり、当然ながらそれはトレーナーも同じだった。
要するに、メチャクチャ怖い。
「腰を掛けてくれ。お茶を用意しよう」
シンボリ家の当主は再び受話器を取ると内線で使用人に頼み、すぐさまトレーナーと対面する形でソファに腰を沈める。
「活躍は聞いている。またしても君のメンバーは重賞による入着がほぼ独占状態らしいな。驚嘆に値するよ」
「ありがとうございます。しかしながら私には勿体ない御言葉です。彼女達の努力により賜った物ですから」
下手に畏まると逆に相手を不快にさせてしまう。トレーナーは外面を作り、高揚を抑えながら冷静にその言葉を受けとる。実際、素直に喜べない部分もあり、メンバーの中で唯一入着を取れていないカツラギエースには申し訳ない気持ちがあった。
「しかし、ルドルフ達を除いて私だけとお話とは…一体」
「ふむ」
メジロアサマの時も顔を合わせる際、ラモーヌが傍にいることが多い。シンボリの当主ともそれは同じであり、大概ルドルフやシリウスの同伴として会話することはこれまであったのだが。
ご当主は顎を一撫ですると、非常に言いにくい様子で話し始めた。
「実は、だな…。君に見合いの話しが幾つか舞い込んで来ている」
「見合い、ですか」
見合いとはアレしかあるまい。見知らぬ男女が婚姻を前提に顔を合わせるアレ。寝耳に水の話しであり、全く予想していなかった彼は困惑してしまう。
「"君"のことを耳にする者が最近増えてな。初めは突っぱねていた」
中には面倒なタイプもいるようで、重鎮とはいえトレーナーに迷惑をかけるような輩には断りを入れていたと。
「お手を煩わせてしまい、申し訳ありません」
少しホッとしてしまう。てっきりルドルフとラモーヌによる未遂の話しか、或いはそのお見合い相手を紹介されるのかと思ったが、シンボリの当主はあまり乗り気ではないらしい。ちょっと前までのトレーナーならば恋人募集中であり、是非とも宜しくお願いしますと大喜びで二つ返事をしていたが…。
微かに取り戻した記憶に彼女からの想いが聞けた。前世では両想いであり、メジロアサマに許されないと釘を刺されてはいたが、その想いに殉じたいという気持ちはあった。今回も同じとは限らないが、先日ルドルフとの危険なアプローチもあり期待してしまうのはしょうがない。
「しかし、アサマからそれはいけないと言われてな」
「メジロ家のご当主からですか?」
何でも最近は逆に積極的にお見合い相手を探しているらしい。あのメジロアサマが、何故かラモーヌではなくトレーナーの相手をだ。
「無論彼女のことだ。相手は信用出来る者だけを厳選している。断りを入れた中にも問題無い者は改めて伺っているらしい」
「私のような者に何故あの方が…」
「私もだが、アサマは君をとても気に入っている」
にこやかに笑みを浮かべソファに背中を預ける。厳格な雰囲気が霧散し、今までに無い親しみやすい態度へと変わった。
「君の若さでその実力は我々としても手放したくはない。君は孤児と聞いているが、佇まいに気品がある。コミュニケーションやアポイントメントも取れ、パイプの繋げ方も巧みだ」
「それはルドルフから指導を受け…」
「確かにそれもあるだろう。しかし、一朝一夕で身に付くものではない」
扉からノック音が響き、執事が紅茶を運んできた。シンボリの当主は紅茶を取ると唇を濡らし、腰を上げ自らのデスクに向かう。折り畳み式のパンフレットのような物を数十冊取り出すと彼の前に置いた。
「こんなに…」
せいぜい数名かと思ったが想像よりも遥かに多い。
「いくらなんでも私にそのような価値があるとは思えません」
優秀とはいえ、一介のトレーナー風情に舞い込む量ではない。シンボリの当主は目尻を下げると小さく笑う。
「色々と"事情"があるのだよ。アサマも君が家庭を持つ姿を見たいのだ。勿論、この中は全て信用に足る者達ばかりだから安心してほしい」
さぁさぁ、遠慮せずに中身を見てくれと進めてくる。ラモーヌやルドルフの付き人としてこれまで会合に訪れたことは何度もあったが、どれも見覚えのある人物や家名が。中にはナンパした頃のお嬢様もおり、あの時の自分をぶん殴ってやりたいと思う。驚くべきことにサトノ家の名もあった。
「どうだい? 私としてはサトノ家を推したい。家としても私個人としても恩義あるからね」
「恩義……ですか。前にもラモーヌからメジロ家はサトノ家に恩があると聞きましたが、シンボリ家も同じだったのですね」
確か、メジロアサマからの言い付けだったはずである。それ故にサトノ家からの頼み事は基本的に断らないと彼女から聞いてはいたが…。何気なく口にすると、シンボリの当主は一瞬……トレーナーにはわからない切り替えの速さで"しまった"と顔を歪めた。
「―――お、この娘なんてどうだね。名前はサトノノブレス。気立ても良く美人だ。君も何度か顔を合わせたことがあるかもしれん」
既にトレセン学園を卒業しているが、菊花賞で二着を取った実力者だ。前にレース映像を見たことがあるが、サトノ家悲願であるG1に惜しくも届かずゴールした後、号泣している姿をよく覚えている。
メジロ家のパーティーでも何度か会話したことがあり、彼女の走りにはトレーナーも熱弁し、意気投合した。
もう一人はサトノプログレス。彼女はG2で一着を取ったことがあるが、NHKマイルCでは七着。それだけでも素晴らしい戦績なのだが、彼女は自らの不甲斐なさに嘆いていた。
他にもシンボリ家の遠縁やマルゼンスキーの親戚も見える。
「皆、君との見合いを快く引き受けてくれたらしい。私もモテていたが君には負けるよ」
ハッハッハと快活な笑い声を上げる。年老いても端正な顔立ちなのだ。若い頃は嘸やハンサムだったに違いない。意外にもフレンドリーなお爺さんである。
「お気持ちは嬉しいのですが、私には資格がありません…」
ラモーヌやルドルフに対してだけではない。シービーやクリスエス、マルゼンスキー。最近は何故かシリウスにさえ、胸の奥がざわついて仕方ないのだ。わかっている、これは好意だと。
三女神は自分が変な目覚ましによりタイムスリップしていると教えてくれた。変死を遂げたのが五回ならば少なくとも自分は六回目の人生である。彼女達の人数も六人。これが偶然とは思えない。六回の人生全て、別々の誰かとそういう関係だった場合、辻褄が合うのだ。
酷い話しである。一度に六人にこのような感情を抱き、優柔不断もいいとこ。このまま別の誰かとお見合いをして婚姻をし、夫婦となった時、果たして己は相手の顔をまともに見ることなど出来るのだろうか。真摯な気持ちで愛することが出来るのかと疑問に感じてしまうのだ。
「君がルドルフに好意を抱いているのはわかる」
「気づいていたのですか」
既に当主から見抜かれており、少し彼に緊張が走る。
「それだけではないメジロ家のラモーヌに対してもだろう」
どうやら最初からお見合いの話しは彼女達との交際を認めないことを示唆していたらしい。それもそうだろう。一介のトレーナー風情が大家の次期当主たる存在には不釣り合いだ。
かつて、メジロ家の当主。メジロアサマにも同じことを言われたのだから。
「君は大事にしたい人物だが、その…如何せんな…ルドルフやラモーヌの場合…少々ややこしいことになる」
「わかっております。私などに伴侶などふさわしくないことは」
「うーむ…」
彼は項垂れることなく、その事実を真っ直ぐ受け止めるがシンボリ家の当主は非常に難しい顔をするとひとりでに唸っていた。まるで、そうではないのだが…真実を言うことも出来ないもどかしさと言えばいいだろうか。だが、その心中を彼が知ることは出来ない。
「君はそう言ってくれるがルドルフ達に問題があってな」
「…と、言いますと?」
ご当主は深いため息を吐く。悩んでいるのか、難しい顔が更に険しくなり額にはうっすらと汗が滲んでいた。
「アサマから聞いたのだが…君が…あー、その…ルドルフとラモーヌと肉体関係を…」
「―――――」
トレーナーの顔が引き吊る。
一瞬で全身の毛穴から冷や汗が吹き出て、落ち着かせようと紅茶に手を伸ばしたが震えて上手く掴めない。
タキオンの薬により精神が回復したあの日の話しだ。あの後、誤解を解こうと全身素っ裸でメジロ家の当主を追いかけ回し、悲鳴を上げられてしまった。彼自身パニックでそれに気づかないのだから最終的にご当主からラリアットを食らい、気絶させられたのである。
ご当主には土下座の謝罪後、誤解を解いたのだが……よくよく考えればシンボリ家の当主にもその報告があって何もおかしくない。
「ご当主…それは…その…」
「あ、あぁ。アサマから聞いてはいるよ…。ルドルフは真面目な子だが…君に関すると少々暴走気味なとこがある。大体は察している…」
誤解はされていないが、何処か遠い目をしており申し訳ない気持ちになる。
「君も男だろう。何か間違いがあってはな…」
最近は体調も少しは良くなり、食欲も戻った。食欲が戻ったとなればもう一つ、つまりは性欲もある程度戻っているのだ。あの時、もしもメジロアサマが現れなければ堪えきれなかったのは間違いない。
「二度とあのようなことがないようにします…」
彼の意思は強い。しかし相手がウマ娘である故に本気で迫られた場合、抵抗するのはほぼ不可能だろう。そこでメジロ家から見合いの話しを用意したのだが、シンボリ家の当主からもまた別の考えを用意していた。
「実は古い者達中には君を―――――養子に迎えてはどうかという話しもある。そうすれば全て丸く収まると…」
「私をシンボリ家に、ですか…!?」
突然のことに驚く。
「ルドルフの両親の息子という形になるがな。それはシンボリ家だけではない。メジロ家もだ」
ルドルフかラモーヌ、どちらかと戸籍上兄妹の扱いになる。二人とも生半可なことでトレーナーを諦めることはないだろう。これならば手を出せないとシンボリの当主は語るのだ。
「しかし。それは私とアサマはあまり乗り気ではない。君にも亡くなっているとはいえ、ご両親がいる。彼らから君を奪うような気がしてな」
流石は大家のトップ。彼のような孤立無援を受け入れる懐の大きさもだが、見ず知らずの両親に対しても配慮があり、トレーナーはただただ感嘆するしかない。
「あぁ、だからと言って君を養子にしたくないというわけではない!私もアサマも君さえ良ければ喜んで迎えいれたいのだ」
「あの方も…」
「まぁ、そう急ぐこともない。お見合いに養子、どちらも重要な選択だ」
なんならどちらも断って構わないと。そこはトレーナーの意思を尊重する。しかし。
「―――ルドルフとラモーヌは諦めろと」
「恨むかい?」
「いえ、ご当主の判断は正しいです」
素直に従う彼にシンボリ家の当主は申し訳ない顔をする。彼が彼で無ければどれだけ良かったかと、自身もアサマももう子供達を悲しませないようにと今の地位についたというのに、今度は立場が束縛する。やるせないものだと。
「君の意思は硬そうだな。しかし、そうなってくると益々問題なのはルドルフ達か…」
ラモーヌもだが、二人は話しを聞かないところがある。ルドルフは聞き分けが良いと見せかけて一度決めたことは梃子でも譲らない。仮に今のお見合いや養子の話しがバレた場合、何が何でも既成事実に迫る可能性がある。
だが、更に対策を用意しているのがこの男。
「うむ。そうだな…」
頭を下げ続ける彼を見て、ご当主は自らの内ポケットの中から何かを取り出した。
「これを君にやろう」
そう言って渡したのは一枚のカード。高級感のある厚紙に黒で染めてあり、金色刺繍が施されたシックなデザイン。店名らしき物も書かれているが見覚えがなかった。
「これは…」
「色売り屋だ」
普段、外面をしっかりとしている彼もこれには流石に吹き出した。
「ご、ご当主!?!?!?」
驚きのあまり混乱する。カードとご当主の顔を交互に見比べこれが何かの間違いであると訪ねるが、本人は至って冷静。
「知り合いに頼んで用意した。政界やVIPが利用する極秘の店だ。所謂、高級娼婦というものらしい」
重鎮達はスキャンダルが命取りである。美人局に失脚させられるなど、珍しい話しではない。そういう色仕掛けを躱す為に使われているのがこれ。先に一発抜いておけば男は皆、偉大なる大賢者になれるのだ。
「う、受け取れません!」
「気持ちはわかるが、これは君やルドルフ達の為でもある」
現役で未成年のアスリートにもしものことがあった場合、大問題だ。
「それは、そうですが…」
また同じように迫られた時、果たして自分は再び断ることが出来るのかその疑問はあった。どれだけ言葉で誓っても身体は正直。
「…まぁ、君とスケベネタの話しをしたいジジイの気持ちもあるがな。是非ともどんな感じだったのか教えてくれ」
「ご当主!?」
大声を上げて笑い、此方の反応を伺う。意外にもお茶目なところがあったようだ。ニヤニヤと意地悪なその姿は何処と無くシリウスに似ていた。
「一度試しに利用してみればいい。料金は気にしないでくれ」
何でもこのカード一枚で全てのサービスが利用出来るらしい。一体幾ら用意すればこんな物を作れるのか気になり背筋が寒くなる。そういえば、前にシリウスが一億用意しようとしていたのを思い出した。彼にとってこれを用意するなど朝飯前なのだろう。
「おっと。くれぐれもアサマには内緒にな。彼女にこれを君に渡したと知られれば私は殺されてしまうかもしれん」
少し怖がった様子で此方に耳打ちをするが、どうやらシンボリ家の当主はメジロアサマに頭が上がらないらしい。真面目なトーンで其処だけは気をつけてほしいと釘を刺された。
「まさかそんな…あの方が…」
ニコニコ笑いながらちょっとだけ顔が青い当主。思い返してみればメジロ家はやたらプロレス技に詳しいところがあった。先日のラリアットもそうだが、自分はラモーヌによくかけられ、先輩である沖野トレーナーもメジロマックイーンに毎回ボコボコにされているのを思い出す。
「は、はい。わかりました…!」
これは絶対に死守しなければならない。もしも見つかった場合、此処にいる男共二人吊し上げにされ、なますへと変わるだろう。
最後に当主から男と男の約束だと固い握手を交わし、話しはこれで終いとなった。
「それでは失礼します。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしております」
「うむ。お見合いの件、良い返事が貰えると期待してるよ」
挨拶を済ませ部屋を出る。意外にもフレンドリーな当主との会話に其処まで固い間柄にはならなかったが、やはり肩の荷が降りたように息を付く。大量の見合い写真を紙袋と共に携え、長い廊下を抜け、屋敷から出ていことした時。
「遅かったな」
「うお!?」
何故かシリウスシンボリが玄関先にいたのである。この日は同伴無しに訪問したのだが、まさか待っていたのだろうか。
「ど、どうして此処に…」
「前にも言ったが一人で出掛けるなって言っただろ」
基本的に学園でしか過ごさない彼は外に出る際、必ずメンバーの誰かが付いている。目を離すと危ないからとラモーヌやルドルフからキツく言われていたのだが、今回ばかりは許してほしいと思った。
「それで。お爺様は何と仰ってた? それはなんだ?」
「あ、あぁ。いや…この前のレースの結果にお褒め頂いただけだよ。これはそのお茶菓子というか。あ、アハハハ…」
渇いた笑い声で誤魔化す。大家の当主に呼ばれるなど、只事ではないが、流石に誤魔化しかたが下手すぎた。シリウスは明らかに怪しいと睨み付けてくるが、これ以上ボロが出るとマズイので急いで彼女の横を通り過ぎる。
「帰ろ帰ろ!」
「………」
無駄に明るいその姿に無言の彼女だったが。
「ん? これは…」
彼が通り過ぎた後、何かが落ちているのに気付いたのであった。
kitidaさん、病み病みさん、anyさん、1鍵さん、よんてさん、諸刃之剣さん、ダルダルタルタルさん、クロー03さん、tonbiさん、トドロキさん、戦人さん、brabhambt46さん、天野雄姫さん、トメイトさん、荒魂マサカドさん、エピグラムさん、とてと遅くなりましたが、誤字脱字報告ありがとうございます。
申し訳ありません。
シンボリ家の当主とメジロ家の当主の考えが少し複雑かもしれないので簡単にまとめると。
ラモーヌとルドルフの関係は認めない。
彼の『正体』に気付き、前々からお見合いの話しはあったが、シンボリ家の当主が全てシャットアウトしていた。
しかし、メジロアサマは信用出来る相手ならば積極的に受けさせたい、彼に早く家族を持たせてあげたいと考えている。
特にサトノ家には両者恩があり、多大な信頼を寄せてる。
彼が早く結婚すればラモーヌとルドルフも諦めるので一石二鳥。
両家の古い者、婆や、爺やなど事情を知ってる者はいっそ養子に入れたらどうか考えている。
しかし、メジロアサマとシンボリ家の当主は両親に申し訳ないため迷っている。しかし、彼がなりたいなら喜んで家族に迎えたい。以上。