「うおぉ…頭痛い」
目覚めて真っ先に襲いかかったのは頭痛。そこから続けて吐き気が。体調不良ではないのに頭がフラつき、視界が揺らぐ。所謂、二日酔いというヤツだ。
記憶が朧げ、胃の中ゲロゲロだが、確か昨日の夜、たづなさんと理子ちゃん、桐生院さんとライトハローさん五人で居酒屋へ飲みに行ったのは覚えている。理子ちゃんがビール一口目で泥酔したのは驚いたが、あの人メチャクチャ弱いな…。
その後たづなさんとライトハローさんから絡み酒された。たづなさんとやっと食事出来たのは嬉しかったが、あの人とんでもない酒豪で此方が泣きながら勘弁してくださいと頼んでも無理矢理口にジョッキをぶち込んで来るから溜まったものではない。
しかもウマ娘であるライトハローさんが途中から参戦し、怪力持ちのたづなさんにすら勝てないのに抵抗出来る筈も無く、そのままカラオケボックスへ連れ去られて、同期の桐生院さんに助けを求めようとしたが理子ちゃんを送らないといけないのもあり俺が生贄にされた。あとは三人でウマぴょい伝説を歌った後の記憶がない。
それにしても…。
「ここ、俺の部屋じゃない?」
自分の部屋ではないが、何処か見覚えがある。少なくともトレーナー寮や生徒寮ではない。嫌な胸騒ぎがして起きあがろうと手をついた瞬間、何か柔らかいものに触れた。
「―――――え?」
「んっ」
布団を捲ると其処には下着姿のライトハローさんが。
「ぎゃあああああ!?」
マズイマズイマズイマズイマズイマズイマズイマズイマズイマズイ。ヤっちまったのか!ヤってしまったのか!?
いや待て、百歩譲って此処がライトハローさんの部屋としておこう。トレセン学園より繁華街に住所が近かった可能性がある。帰ろうとしたが互いに力尽きて此処で妥協した可能性がある!二百歩譲ってライトハローさんが下着姿なのは、アルコールによる体温上昇が暑くなり脱ぎ捨てた可能性がある!だけど俺も服着てねェ!畜生!
改めてライトハローさんに触れないよう反対側へもう一度起きあがろうとしたが、またしても柔らかい感触が。嘘だろ。
恐る恐る布団を捲るとたづなさんの顔が見えた。
「いやああああああ!?」
アカンアカンアカンアカンアカンアカンアカンアカンアカンアカン。先程の教訓を活かしてたづなさんの下着姿を見ないよう、最小限しか布団を捲らなかったのは自分を褒めたい。おかげで彼女の顔だけ確認出来て肉体の方には一切目がいっていない。良かった良かった。
いや良かったじゃない!駄目でしょ。同期と痴情の絡れとか笑えん。ラモーヌにバレたら最悪殺されるわ!
絶望のサガに追い詰められ呆然としたが、更にそこへ追い討ちをかけるよう、俺の下半身に被さっている布団がモゾモゾと動き出した。
ば…馬鹿な…!三人目だと!理子ちゃんと桐生院さんはあの後帰った筈、それは間違いなく確認した。では其処にいるのは誰だ?
「う〜ん、あっ…おはよう。トレーナー君」
布団が捲り上がり顔を見せたのは満面の笑みを浮かべたマルゼンスキー。何故か彼女は俺の下半身にしがみついたまま眠っていたらしい。
「と―――」
「…と?」
「トレンディーーーーー!!!」
―――――
「本当に申し訳ありませんでした…」
大の大人三人が情けない事に、現役女子高生へ土下座という醜態を晒している。俺はパンツ一丁。ライトハローさんはマルゼンスキーからシャツを借り、たづなさんは何故かシーツを頭からすっぽり被さっている。
「あはは。大丈夫よトレーナーくん。ベットが一つしか無かったからみんな一緒に寝ただけだから」
それはそれでどうなんだろう。男である俺なんか外に寝かせとけば良かったと思うが。それにしてもこの部屋、何処かで見覚えがあると思ったらマルゼンスキーの部屋だ。彼女は学園の寮ではなく一人暮らしをしている。これまでに数回部屋の掃除を手伝った覚えがあった。
「コンビニへ買い物に行ったらビックリしちゃった。三人共路上に寝ていたんだもの」
どうやら俺達三人、ゲロまみれの状態で白目を剥いていたらしい。お巡りさんに見つかる前にマルゼンスキーに拾われたのはラッキーと言うべきか。服装がゲロまみれだったため、服は全て脱がされコインランドリーで洗濯しているところらしい。何から何まで手厚い介護である。ワシらの為にいつもすまないねぇ、マルゼンスキーちゃん。
いやちょっと待てよ。三人を此処まで運んだということはまさか。
「うん、モチのロン。三人まとめてね」
マルゼンスキーはどうだと言わんばかりに胸を張る。流石はスーパーカーの異名を持つ彼女だ。その細腕からは想像もつかないパワーを秘めている。
「バリキが違う…」
同じウマ娘であるライトハローさんでさえ驚いているのだ。
「でもやっぱり、足は欲しいのよねー。高等部になったら真剣に免許取ろうかしら」
ウマ娘は人間よりも肉体の成長が早い、そのため免許も十六歳から取得が可能だ。彼女はどんな車に乗るのだろう、ちょっと楽しみ。
「あ、そういえば昨日作ったスープが残っているから食べる?」
マルゼンスキーは台所へ向かう。見れば独り暮らしにしてはなかなかの大きさの鍋がある。中身はミネストローネ…ではなくこれは。
「ミネストラかな」
「そう!本当はミネストローネを作るつもりだったのだけど、食材がたりなくて」
日本人にとってミネストローネといえばトマトベースの野菜が沢山入ったスープだが、本場ミラノでは少し違う。ミネストラはよりシンプルなモノで野菜を二~三種類に抑えたスープだ。マルゼンスキーの作ったモノはトマト、人参、キャベツを刻みコンソメで味付けしているためカテゴリ的にはミネストラだろう。しかしながらトマトが溶けだし、スープの色味も赤く見た目は日本人におけるミネストローネに近い。
「凄く美味しそうだね」
二日酔いの大人達にはこれが非常に嬉しかったりする。
よく、マルゼンスキーにご飯を作ってほしいとは頼まれるが別に彼女は料理が出来ない訳ではない。どちらかというとかなり上手である。
「お礼も兼ねて俺も何か作ろうか」
「あら、良いわね。…でも冷蔵庫に食料残ってないのよねー」
失礼ながら冷蔵庫の中身を見せてもらった。確かにほぼ空である。使いかけの食材は半分に切り分けたベーコンとニンニク。そして卵が三つ。そしてパスタ麺が大量にある、きっと買い置きなのだろう。
「これなら四人分はいけるか」
「もしかしてペペロンチーノ?」
「半分正解」
たづなさんとライトハローさんは部屋の片付け。マルゼンスキーはコインランドリーから着替えを取りに行く。時間的に三十分か。一気に四人分を作るため大きめのフライパンを借りた。下ごしらえにニンニク、ベーコン、鷹の爪を刻み、フライパンの中にオリーブオイル、刻んだ鷹の爪、ニンニクを入れオイルに鷹の爪とニンニクの香りが移るまで炒める。
そこにベーコンも入れ香りが起つまで加熱したら、水、だしの素、塩を入れて沸騰させる。沸騰した水に太さが十円玉大の麺を四束分入れ、全体が沈むまで回しかける。全体が湯に浸かったらそこから七分煮る。これくらい煮ると麺自体は完成しているがフライパンを傾けるとまだ水分が残っているので、ここから更に強火にして水分を飛ばし火を止める。
最後の仕上げにここへ生卵を三つ入れて素早くかき混ぜる必要があるが、四人前の麺である。木箆では難しいため箸で一気にかき混ぜた。
「うおお!」
「まぁ!」
横には、いつの間にか帰ってきたマルゼンスキーが。卵は若干半熟ながらかき混ぜたことにより空気を含み、トロトロのソースに変わる。さながらカルボナーラ風ペペロンチーノだ。
マルゼンスキーは俺の横で皿を用意してくれてミネストラをよそう。
「こうやって並んでご飯作るの、なんだかときめいちゃうな…」
見れば彼女は自分の言葉に照れくさそうにしていた。ボリュームのある鹿毛の隙間からは頬に朱が差している。
なんとも愛くるしい愛バの姿にこう…ね?爆発してしまいそうになるが、後ろから駄目ですよー?っと氷山の槍に刺されるような鋭い視線が。マルゼンスキーは大人っぽい雰囲気を持つため、つい忘れそうになるが手を出したらアウトである。
あぶねー!たづなさんがいてくれて良かったー!
「そ、それじゃあ食べようか」
「え、ええ。そうね!」
互いにぎこちない動きで料理を運んで床に座る。たづなさんは完全に気づいているため、相変わらずニコニコと怖いくらいの笑顔だがライトハローさんはまだ気持ち悪いのか死にそうな顔をしている。しかし、ミネストラを一口啜るとすぐに顔色がみるみると良くなった。
「お、美味しいですぅ…」
五臓六腑に野菜の優しい旨味が染み渡るのだろう。半分ベソをかいている。
「うん、美味しい」
「あら本当? 良かったー」
マルゼンスキーの作ったスープは本当に美味しい。俺の内臓が喜んでいた、これなら全然食べられる。逆に此方が作ったペペロンチーノ、結構重くて俺は全て食べきることが出来ない。まぁ元々マルゼンスキーの為に作ったモノであるから大人組の体調など無視しているのだが、ライトハローさんはやはりウマ娘なのかペロリと平らげる。たづなさんも酒豪のおかげか完食していた。
因みに俺が残したのはマルゼンスキーが全て食べてくれた。若いって…良いね。
「じゃあ、これ以上はお邪魔出来ないし…」
飯も食ったし、マルゼンスキーの部屋も片付いた。あまり長居しては迷惑なので大人達は退散しなければならない。
マルゼンスキーは全然構わないと言っていたが、実際その通りなのだろう。彼女はたづなさんとも仲が良いし、嘘を言う子ではない。
今日は学園が休みだし、此方もマルゼンスキーもやることはないのだがトレーナー寮に戻ってないのはマズイ。一度顔を見せておいた方が何かと不都合がない。
「残念。トレーナー君も隣の部屋が空いてるからこっちのマンションに引っ越せば良いのに…」
いつでもご飯を一緒に食べられるし、部屋の片付けを手伝ってくれれば助かると彼女は言うが…あの…ホント…一歩間違えたらシャレにならないので。そうですよね!たづなさん!
「まぁ、お金がね…あはは」
たづなさんはライトハローさんのおぼつかない足元に注意しながらエレベーターへ向かう。此方も挨拶して踵を返したが、裾をマルゼンスキーに捕まれる。
彼女は目を反らし、しどろもどろしながら言うべき迷っており、口をモゴモゴとさせていたが、やがて決心したように。
「あの…その…トレーナー君だったら、いつでも来て良いから、ね…?」
「―――――あ、はい」
マルゼンスキーの顔は真っ赤である。恐らく俺の顔も真っ赤なのだろう。あ、はい。じゃないんだが?
「じゃ、またね…」
小さく恥ずかしそうに手を振って今度こそドアが閉まられる。あの…え…いや…前からそうとは思っていたけど、そうだよね?マルゼンスキー完全に俺のこと…。
美人で可愛くて優しくて後輩からも慕われるしっかり者で料理も出来て、でも片付けが苦手な完璧すぎる女の子。
唯一の問題が未成年であることだが、畜生!何故俺は同年代じゃないんだ!
しかし、疑問もある。金も無い、記憶も無い。どうみても胡散臭い俺に何故好意を持つのか。出逢いもハッキリ言って俺の態度良い感じではなかったというのに。
―――――
「マルゼンスキー先輩!昨日の選抜レース凄かったです!」
トレセン学園に来たのは周りからの勧めだった。走るのが楽しくて気持ち良くて夢中になっていると、周りから称賛の嵐で是非本格的にレースの勉強をするべきだと誰しもが目を輝かせて推してくれる。
世話好きな性格のせいか周りの期待を応えてあげたいと思い、トレセンへの試験を受けてみたら何のマグレか合格してしまった。実際に学園に来て悪かった…なんてことはなく、素晴らしいの一言に尽きる。
綺麗に整備されたターフ、実力のあるウマ娘達と競って走るのは今までに味わったことの無い気持ち良さだった。
その中でも自分の脚は他の子達よりも抜きん出て速く、レースを走る度に周りからの期待は更に大きなモノになった。
「マルゼンスキー先輩ならきっと凄いトレーナーに選ばれますよ」
「え、ええ。ありがとう」
可愛い後輩の言葉に気分が落ちる。別に期待自体は問題ではない。問題なのは周りではなく、自分自身だ。
「マルゼンスキー!君なら歴史に名を残すウマ娘になれる!是非契約してくれないか!」
「マルゼンスキー!私なら貴女の夢を叶えてあげられる!私と一緒に戦いましょう!」
私には夢が無かった。ただ、走りたい。その為に来たとトレーナー達には口が裂けても言えなかった。私に素晴らしい夢があると思っている、私にトレーナー人生として夢を載せたいと思っている。それに対して私の思いはあまりにも不誠実だと。
「ふぅ」
日が沈みかけた中ではまだ走り続けた。走っていれば気が紛れる、やっぱり楽しい。
結局選抜レース後のトレーナー契約は誰とも結べなかった。後輩達からも疑問の声が出て、もうすぐ高等部になる。早く専属先は決めなければならない。
「ん?」
ターフ前にある登り階段に誰かが腰掛けているのが見えた。缶コーヒーをチビチビ飲みながら此方を真剣に見ている一人の男。目に光が無いが、切れ長の目は何処か遠くを見ている。私を見ているようで私を見てないような目だ。
顔立ちが整っているので覚えがあった。選抜レース、ベテラントレーナーの後ろで何かやっているのが見えたが何故か彼は私に一切スカウトしなかった。
「そんなに熱い視線送ってる君。もしかしてスカウトしに来たの?」
適当に返してお引き取り願おうと思ったが、彼は缶コーヒーから口を離すと真剣な表情から一転、花のように優しい笑みを浮かべる。
「いや、違う違う。ただ君の走りを見ていただけ、スカウトなんてしないよ」
「ふぅん」
疑いの目を向けると困ったように頬を指で搔く。どうやら話を聞くと楽しそうに走っている私を見るのが好きらしい。変わった人だと思って、じゃあそのまま勝手にどうぞの一言を残し続けて走り続けた。本当に彼は最後までただ見ているだけであり、それ以降は全く話すことなく、私が走るのを止めるといつの間にかいなくなっていた。
三日後、いつも通り走っていると僅かに走りにくさを感じた。ターフが荒れているせいだろうか。
「イマイチ気分が乗らないなぁ」
「ちょっと良いかな」
突然後ろから話しかけられビックリした。この間のトレーナーが言いづらそうに近づいてきたのだ。
「君は確か…この間の」
「余計なことかなって思ったんだけど、どうしても気になっちゃって」
「あら。やっぱりスカウトしにきたの?」
「違う違う。スカウトなんてしないさ、君の蹄鉄に用があるんだ」
「蹄鉄?」
私の走りを見て違和感を感じたらしい。靴を脱がせると慣れた手つきで蹄鉄を外し、ハンマーで叩きながら歪みを直しているようだ。ものの一分も掛からなかっただろうか。
靴を履き直して軽く走ってみると確かに違和感が無くなっている。
「嘘。だってこの前、調整してもらったばかりなのに」
「君は他のウマ娘よりパワーとスピードが圧倒的に違う。蹄鉄の歪みも早い。小まめに確認した方が良いかもね」
トレセン学園に来る前はそんなこと無かったのだが、彼が言うにはウマ娘の本格化が始まっていなかったのが理由らしい。これから更に筋力が付くため今以上に道具の整備に気を配った方が良いと言われた。
「でもよくわかったわね。私でも気づかなかったのに」
「だって君、いつもみたいに気持ち良く走れてなかったろ。誰だってわかるさ」
「!?」
なんてことないと言うがそれに気づいたのは彼だけである。
「まさか、私をスカウトする為にタイミングを狙っていたのかしら」
「?」
イタズラっぽく彼に笑みを向ける。此方の不調に気付くのだ。彼はトレーナーとして優秀な部類に入るのだろう。此方に恩を売ってスカウトを成功させようとしたいらしい。なかなか策士である。
「でも君にはお世話になっちゃったし、今ならスカウトの話、聞いてあげるくらいなら良いわよ。君は私にどんな夢を見せてくれるの? どんな夢を載せるの?」
我ながら天狗になってると思われてもおかしくない発言だが、大体のトレーナーはこの言葉にプレッシャーを感じる。中には怒って帰る人もいたが、彼はクスクスと笑いだした。
「ゴメンゴメン。言うの忘れていたね、俺はトレーナーじゃないんだ」
「え?」
よく見れば彼の胸元にトレーナーバッチは無い。だが、確かに彼は選抜レースの時いたはず。
「確かに俺はトレーナーの資格を持ってるけど、担当を持つ気はないんだ。所謂サブトレーナー」
ベテラントレーナー達の裏方、お手伝いさんだよ。残念。そうケラケラと楽しそうに話して妙な感覚を覚える。彼はトレーナーの資格を持ちながら担当を持つ気はない、それだけでも矛盾しているがあれだけの観察眼を持っていることもおかしい。
「それに君に夢を載せることなんてないよ。俺、夢ないし。そんな俺が君のトレーナーになるのは不誠実だ」
彼は見た目的に成人したばかりだと思う、かなり若い。明るく朗らかだが、不思議と達観さがあった。
「また走ってるとこ見せてね。じゃ」
目的はただ、私の蹄鉄だけだったようだ。軽い挨拶を済ませ、さっさと何処かへ消えてしまう。
―――――
「え? アイツ?」
今日もスカウトに来たベテラントレーナーの一人に彼のことを聞いてみた。何故学園に来たのか、何故サブトレーナーなのか。
「君もアイツのこと気になる? 止めといた方が良いよ、なんたってあのシンボリルドルフの勧誘を断るような奴だからな」
シンボリルドルフ。学園の中等部で最強と言われているウマ娘。彼女は選抜レースが始まる前から既にあの男に目をつけていたらしく、何度も逆スカウトしているが上手くいかないらしい。しかもルドルフだけではなく、同じシンボリ家のシリウス、クリスエス、更にはメジロ家のラモーヌ、あのミスターシービーさえも彼を狙っていると。
サブトレーナーのくせに生意気だと目の前の男は言っていたが、むしろ此方は興味が湧いた。
「夢が無いから不誠実、か…」
いつか自分が思っていたことを思い出す。彼の言葉に嘘は無いのだろう。だが、だからこそ何故トレセン学園に来たのか気になる。生半可な覚悟では潜れない狭き門だ。まだ知らないことがある。走ること以外に面白いモノを見つけた。
その脚が自然と彼のもとへと向かっていったのは、それが始まりであった。
連休が終わりましたので、更新速度が落ちます。次回は8月22日0時を予定しております。