火竜(サラマンダー)も異世界から来るそうですよ? 作:shoshohei
月光が優しく照らす夜の中。
ナツとハッピーは目の前に広がる一面の廃墟を前に、言葉を失っていた。
人が住んでいたであろう街並みは風化し切り、もはやそこには人が住んでいたという過去形で表わすことしかできない。そこに刻まれた傷跡は、それほどまでに深かった。
「……これは」
「これが〝ノーネーム〟の廃墟。魔王の力の爪跡だ。
白夜叉の声が、夜の廃墟に響く。
まるで何百年という時が過ぎたかのように風化し切った街並み。これらを〝ノーネーム〟を襲った魔王達は三年前のゲームで作りあげた。
明らかに時間経過で滅んだとしか考えられない建造物の壊れ方。美しく整備されていた筈の白地の街路は砂に埋もれ、木造の建築物は軒並み腐って倒れ落ちている。要所で使われていた鉄筋や針金は錆に蝕まれて折れ曲がり、街路樹は石碑のように薄白く枯れて放置されていた。
物理学的に考えてたった三年ではあり得ない状況に、二人は息を飲んで散策する。
「……今まで嗅いだ事がねえくらいひでぇ匂いだ。臭すぎる」
「ティーセットやテーブルが出たままになってるよ? まるで昨日まで生活していたみたいだ」
「それほどのものだった、ということだろう。昔は東区画で栄華を誇っていたコミュニティを一夜で滅ぼしたのだ。まともな力の持ち主ではないだろう。……この壊れ方を見ても、四桁は軽く越すかもしれんな」
飄々とした態度を見せてはいるものの、彼女も内心憤っていた。
三年前のその日、かつての〝 〟の長と旧知の仲にあった彼女は、組織が崩壊する前に駆けつけることができなかった。同盟関係にあったにも関わらず、彼女達を助けることが叶わなかった負い目から、彼女は黒ウサギ達に便宜を図り続けているのだ。
しかしそれも罪滅ぼしにもならない。彼女たちのコミュニティも、そして当時の彼女たちも、もういないのだから。
「これが箱庭にて最悪の天災と称される魔王の力だ。奴らは戯れ一つでそこにある命さえも根こそぎ奪い去る。それと闘う勇気はあるか?」
白夜叉が試すように二人に問う。
魔王という存在を、漠然としたイメージでしか捉えていなかったナツ達にを突きつける。
「あるさ」
砂塵が舞う廃墟の中、不自然なほどに透き通った力強い声が帰ってきた。
白夜叉もハッピーも、その音源となった、廃墟の建物の一つに静かに添えている少年に視線を向ける。
そこから突如として、ナツは片手に炎を灯して拳を作り、その建造物を殴りつけて、低く、それでいて鈍い轟音と共に一軒家を地面へと沈めた。
一同が彼の突然の行動に目を向いているのも気にせず、ナツはどこにいるかもわからない、どこかで優雅に茶でも啜っているであろう魔王を睨みつけながら、明確な意志の炎をその目に灯しながら告げる。
「絶対に、その魔王ってのはオレがブッ飛ばす。そして黒ウサギ達の仲間も絶対に取り戻す。―――燃えてきたぞ」
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深い傷跡を刻みつけられた荒野を抜けた後、二人と一匹は多量の水流が流れる水路と居住区を通り、脇道に木々が鬱蒼と生い茂る一本道へと歩を進めていた。
「さて、ここまで来れば道案内は不要かの」
呟いて、白夜叉は月明かりに照らされる道で脚を止めた。釣られてナツとハッピーも停止する。
「この道をまっすぐと行けば〝ノーネーム〟の本拠だ。私は〝
「おう。ありがとな、白夜叉」
「あい。ここまで送ってくれて助かったよ」
「何、礼には及ばんよ。……それではな」
素直に礼を述べ、手を振って送りだす一人と一匹。
当の白夜叉は朗らかに微笑むと、手を軽く振り返して踵を返して、自身の本拠たる支店へと歩みを始める。
「―――おっと、そう言えば」
呟いて、踏み出しかけていた脚を止める白夜叉。僅かに眉を顰めるナツ達へと彼女は振り返った。
「もう一つ、言い忘れていたことがあってな」
「なにをだよ」
「おんしが喰らった、
淡々と告げられた事項に、ナツ達は思わず首を傾げた。
大方の事の顛末は既に〝サウザンドアイズ〟の支店で彼らは聞き及んでいた。だというのにこれ以上、一体何を話すことがあるというのか。
白髪少女の意図がどうにも掴めず、ただ首を捻り眉間の谷間を深くする一人と一匹。構わず、彼女は続けて言葉を投げる。
「私が件の炎に封印を施したのは知っておるな?」
「あぁ」
「あい。オイラが話したよ?」
「ならば話は速いな」
おもむろに懐から扇子を取り出し、白夜叉は気楽に煽りながら、
「あの封印だがな、中々に強力なものではあるものの、それほど絶大な効力を発揮するほどの代物ではない」
「何?」
「……どういう意味?」
「言葉の通りだ。確かに炎の暴走を抑え、出力を安定化させることには成功した。しかし
もしも、真実その通りならば。
今度こそナツの崩壊は留まるところを知らず、封印を施す間もなく、膨大な力の奔流に呑まれて完全に自壊することになるだろう。為す術もなく、ただ崩れ落ちるがままに。
己と、己の相棒の行き着く先を脳裏に想い浮かべた一人と一匹は、瞳孔を僅かに開き眉を押し上げ息を飲む。
あれで助かった、危機は去った。そう思っていただけに受けた衝撃は計り知れない。そんなものは幻想だと、叩きつけられた現実に、ナツとハッピーは僅かな間とはいえ動くことができなかった。
「心せよ。その炎は、用途を誤れば容赦なくおんしを喰らうぞ」
厳かな声で告げられるのは、つまるところ警告。
一歩でも道を踏み外せば、そこから太陽の火焔にその身を焦がされてゆくという警鐘に他ならない。白夜叉とて、黒ウサギの同士を自身の力で奪いたくはないのだろう。
「だが、おんしが居るのは修羅神仏が集うこの箱庭だ。ましてや魔王と闘うともなれば、身の丈以上の力が必要となるやもしれん。その炎を、危険と承知で使わねばならん時が来るだろう」
「……?」
俯いていたナツ達が顔を上げた時には、白夜叉は再び踵を返していた。
もはや正しく真っ暗闇となった道を、危なげなく引き返しながら、去り際に彼女はこう口にした。
「―――持って三十分。いや、二十分か。強制的に解放したとして、それが封印が封印として機能できるだけの時間だ。それ以上を超過して酷使すれば、またもやその身を壊す羽目になろう。上手く使えよ」
それだけ告げて、白髪の魔王は闇夜の中へと歩んでいった。彼女の後ろ姿を最後まで見送った後、その場には夜風が吹く音だけが不思議と大きく響く。その中で、ハッピーは隣の少年へと案じるような視線を向けた。
「ナツ……」
いくら何時も馬鹿笑いして、能天気の塊の如くにはしゃいでいる様な彼でいようとも、あれだけの事実を伝えられて何も想わないなどという事はあり得ない。心中は動揺と悲壮に塗れているに違いない。そう思ったなればこそ青い猫は心配した。
だが。
「上等だ」
その心配は、杞憂だったと知る。
熱の籠もった言霊を呟き、掌へと拳を打ちつけるナツの顔は、誰がどう見た所で獰猛に笑っていた。
上等だと。
望むところだと。
これを嬉々とせずしてなんと言うと、彼はこのような事態を歓迎していた。これにはナツと何時も行動を共にしていたハッピーでさえも瞠目せざるを得ない。隣の相棒の驚きも知らずして、火竜は相棒に無遠慮に笑いかける。
「心配すんなってハッピー。こんな面白ぇチャンスが来たってのに、俺が簡単にこの炎に負けちまうわけねえだろ? じっちゃんがよく言ってたじゃねえか? なんだっけ? 酒は飲んでも飲まれるなとか、そんなこと言ってただろ?」
「……それ、炎にも言えることなの?」
反射的に呆れるような声で返してしまうハッピー。確かにその諺はこの場に適しているのかもしれないが、それを炎に対して使うことは合っているのか。
ナツは何時もの能天気な笑顔で返答する。
「言えんだよ。っつか、そんなのは問題じゃなくて、つまりは絶対に負けねえって思うことが大事なんだからよ。―――あぁ、そうだ。俺は絶対にこの炎になんか喰われねえ。逆にこのじゃじゃ馬を乗りこなしてやる。燃えてきたぞ」
確固たる己の意志を口にして、ナツは本拠への道へと歩を進めた。その背中を見つめるハッピーは、少々疲れた様にため息をつく。
「……やっぱり、ナツに心配なんていらなかったね」
しかし、そうでなくてはナツ・ドラグニルではない。自身の相棒とは、〝
それを再確認できたハッピーは、少しだけ嬉しそうに口の端を吊り上げて、彼の背中を追った。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
夜も更け、一層輝きを増した月光が照らす道を歩くナツとハッピーは、それを唐突に知覚した。
激震。
そして爆音。
まるで隕石が落下した様な大音量と、咄嗟に脚を止めざるを得ないほどの振動が発生した。
程なくして揺れは収まったものの、これは異常だ。一人と一匹は思わず顔を見合わせる。
恐らくその発生源は、白夜叉が言っていた本拠への方角。何かあったのかと思案する二人は言いようのない焦燥に駆られ、駆け足で本拠への道を走って行った。
数分経ったか経たないかといった頃、二人が走った先に見えたのは、逆廻十六夜とロープを纏った見たこともない者たちの姿だった。そのロープを纏った者たちの姿は奇妙なことにそれぞれで、犬の耳を持つ者、長い体毛と爪を持つ者、爬虫類のような瞳を持つ者と、皆一部が人間とかけ離れていた。
「……お? 何だ、ドラグニルと青猫じゃねえか。あれだけの怪我を負ってたのにもう目を覚ますなんて、随分とファンシーな体してんだな」
「……十六夜、この人達はどうしたの?」
「侵入者だよ。大方〝フォレス・ガロ〟の差し金ってトコだろうな」
手の中で小石を弄びながら十六夜は答える。
信じられないことだが、実はさきほどの爆音は十六夜が小石を第三宇宙速度で投げつけた物だった。ただの小石を爆弾並みの兵器に変えるだけの力を有するとは、この少年も中々に常識はずれである。
しかし、昼間の大蛇を圧倒するだけの力を有していることは分かっていたので、二人は特段驚くこともしなかった。
二人が妙に目の前の光景に納得している中、十六夜の後方にあった館からジンが慌てたようにこちらへと向かって走ってきていた。
「どうしたんですか十六夜さ……って、ナツさんとハッピー!? 御二人は大怪我で白夜叉様の下で治療中じゃなかったんですか!?」
「もう治った」
「どう見たって治ってないじゃないですか!? 全身包帯巻いてるのに、なんてこともない風に言わないでください!」
「それがナツです」
もはや訳が分からなかった。ハッピーに至っては本当に『それがナツ』だと納得してしまっているのが中々に恐ろしい。
そんな漫才よろしくな戯れを三人が起こしている中、十六夜が呆れたように割って入った。
「おいお前ら。漫才してる場合じゃねえぞ。コイツらに聞くことがあんだろうが」
十六夜が親指で侵入者たちを指した。釣られて皆の視線がその先へと向かう。
「ほら、さっさと話せよ。そのためにチンタラと迷って襲わなかったんだろ?」
彼は不敵に笑い、侵入者たちに事の顛末を話すよう促す。目は全く笑っていないのだが。
侵入者たちは暫し気まずそうに口籠っていたが、仲間達と話し合いの末、犬の耳を持つ男がようやく意を決したように口を開いて、大きな声で申し出た。
「恥を忍んで頼む! 我々の、いえ、魔王の傘下であるコミュニティ〝フォレス・ガロ〟を、完膚なきまでに叩き潰してはいただけないか!!」
「嫌だね」
決死の言葉をサラリと一蹴する。
侵入者は絶句して硬直する。隣で様子を見ていたジンやハッピーなどは半口を開けて固まってしまった。
十六夜はつまらなそうな顔をした後に、侵入者に背を向ける。
「どうせお前らも人質を取られている連中だろ? ここに来たのはガルドの命令で仕方なくってところか?」
「は、はい。我々は人質を取られている身分、ガルドに逆らうことが出来ず」
「ああ、その人質はもうこの世にいねえから。はい、この話題終了」
「―――……なっ!?」
「十六夜さん!!」
「それはいくらなんでも酷いよっ!!」
ジンとハッピーが咎めに入る。彼らも人質を取られ、その人質の為にと汗と血を流して闘ってきた。
なのに、それが全部無駄だったなどと告げるのは、あまりにも酷だとジンとハッピーは思った。実際目の前の襲撃者達は皆、言葉を失くして唖然としている。
しかし十六夜はそれをくだらないと否定する。
「隠す必要はあるのかよ。お前らが明日のギフトゲームに勝ったら知れ渡る事だろ?」
「それにしたって言い方というものがあるでしょう!」
「そうだよ! それにこの人たちだって……!」
「ハッ、気を使えってか? 馬鹿言うなよチビコンビ。よく考えてみろ、殺された人質を攫ってきたのは誰だ? 他でもないコイツらだろうが」
二人はハッとして襲撃者達を見た。
確かに十六夜の言うとおり、もしも人質の為とはいえ、ガルドの命を受け他の人質を攫っていたとしたら。
彼らはガルドと同じく、人質を殺す要因となりうるのかもしれない。言わば共犯者だ。
理論的に言えば間違いなく十六夜が正しい。だからこそ二人は押し黙る。
重たい空気が辺りを支配する中、犬耳の男が蚊の鳴くような声で問いかけた。
「な、なあ。教えてくれよ。ほ……ほ、本当に、人質は……我々の……家族は、もう……」
教えてしまっていいのか。
しかし、ここで教えなければ、後日その絶望を味わうことになる。それは今以上に酷な話だ。
ジンは幾許かの逡巡の上で答えた。
「……はい。本当です。ガルドは人質を攫ったその日に殺していたそうです」
「………っ!! そ、そんな……!」
本当です、とジンが二度口にすれば、目の前の男は膝から崩れ落ち、地面に手を突いた。
他の者も同様で、絶望に打ちひしがれる者、声にならない叫びを上げる者、殺してやると涙ながらに実行できないことを願う者。その絶望が次々と伝搬していった。
それら悲しみの海を傍らで聞き、見ていたナツは、その目から、表情から明確な憤怒を噴出させ、腕が軋みを上げるほどの力で拳を握りしめる。
別に彼はどこぞの聖人君子ではないし、騒動の解決に拳を使ってしまうような人間だ。故に彼が絶対の正義であるなどという保証も自覚もない。
だからこそ、正義感ではなく、ただ一人の人間として現状に苛立つ、憤怒を感じる。目の前に広がる涙を前にして何も感じないことなどできないほどには、彼の心は真っ当だった。
その怒りを感じてナツは、今にもその体から炎を噴出させ、ガルドの屋敷までギフトゲームをかなぐり捨てて走って行きそうな勢いだった。
そんな怒りと悲しみが入り混じった空間の中で、快楽主義者がニヤリと笑った。
誰も気づかないその笑みを浮かべ、十六夜は下を向く侵入者たちに言葉を投げかけた。
「お前たち、〝フォレス・ガロ〟とガルドが憎いか? 叩き潰されて欲しいか?」
「…あ、当たり前だッ!! アイツのせいで、俺達の家族は…娘は……! クソッタレ!! 殺してやる!!」
「そうか。でもお前にはそれをするだけの力がないよな? 下手すれば返り討ちだ」
十六夜の言葉に唇を噛み締める男たち。
そんな男たちを見て、十六夜はニヤリと笑いながらジンの後ろに回って両肩に手を置き、
「だが心配するな! このジン坊ちゃんが
「なっ」
一同が同様に驚愕した。
それはこのコミュニティの趣旨と近いようでまるで違う。
ジンはコミュニティを守ること、そして旗印を奪った魔王だけを倒すつもりでいた。
だが十六夜の説明では、全ての魔王を対象にするコミュニティではないか。
「魔王を倒すためのコミュニティ? そ、それはいったい?」
「言葉通りさ。俺たちは魔王のコミュニティ、その傘下含め全てのコミュニティを魔王の脅威から守る。守られたコミュニティは口を揃えてこう言ってくれ。〝押し売り・勧誘・魔王関係お断り。まずはジン=ラッセルの元にお問い合わせください〟」
「じょ」
冗談でしょうと!? と言いたかったのであろうジンの口を塞ぐ十六夜。
「ジン! ちょっと十六夜、なにす、」
するのさ!! と、発せられたであろう言葉をまたもや十六夜が阻止する。
ジンを助けようと駆けよったハッピーをつまみ上げて口を塞ぎながら、十六夜は片手で身振り手振りを加えながら侵入者たちに告げる。
「人質は残念だったが、だが安心して良い。明日ジン=ラッセル率いるメンバーが仇をとってくれる! その後の心配もしなくていい! なぜなら、俺達のジン=ラッセルが魔王を倒すために立ち上がったのだから!」
「おお………!」
大仰な口調で語る十六夜に、希望を見る侵入者一同。
ジンとハッピーは必死に腕の中でもがくが、馬鹿力に押さえつけられて声も出ない。
「さあ、コミュニティに帰るんだ! そして仲間に言いふらせ! 俺達のジン=ラッセルが〝魔王〟を倒してくれると!」
「わ、わかった! 明日は頑張ってくれ、ジン坊ちゃん!」
「ま、待っ―――」
「待てよ」
走り去ろうとする侵入者一同、その背中に待ったをかけたのはナツ・ドラグニルだった。
(ナツさん……僕の言いたいことを言ってくれるんですね……!!)
さあさ、言ってやってくださいと微妙に感極まりながらジンはナツに期待の視線を向ける。
ナツは侵入者たちに拳を突き出しながら、
「明日のゲーム……お前たちの仲間の分と、お前たちの分。お前らが流した血と汗の分をソイツに叩きこんでくれるからな。だから、安心して報せを待っとけ。きっとぶっとばしてくれるからョ」
「……ッ!?」
「……あ、ああ! 必ず、必ず伝えるッ!!」
ひじょーにかっこいいことを宣言したのだが、悲しいかな、ジンの言ってほしいこととは百八十度違う内容だった。
彼の一言に安心感を得たのか、歓喜の涙を浮かべながら走り去っていく侵入者一同を、腕を解かれたジンは茫然自失になりながら見つめ続けることしかできなかった。
リメイクと言っても、あまりそれらしいことをしているのは少しの部分しかないのですがね。……ですが、これも第二章に進むために必要なことでしたので、修正させて頂きました。