聖姫騎士、もう一つの絆の力も手に異世界を駆ける 作:カオスサイン
Sideクーガ
「何処だ?!…」
ホテルへと急いで戻った俺達は探し回る。
「うわあああーん!」
「!チェルシーちゃんの声です!」
「まだ上か!」
上の階の方で泣き喚く声が聞こえ急ぐ。
「チェルシーちゃん、リーザ様大丈夫ですか?!」
「あうう…全然起きないい…」
階段の踊り場でゴスロリを着込んだ幼女が倒れ伏した藍色ロングの美女に必死に声をかけながらも泣きじゃくっていた。
彼女達の目の前には壇之浦と糞夜霧がいた。
「何やってやがんだテメエ!」
「ぐあ!?…」
「高遠君!?」
俺は飛び出して糞野郎をブン殴って吹っ飛ばす。
「一体何をするのよ!?」
「それはこっちの台詞だ!よくもまあ危険極まりない力をこうも軽々しくぽんぽん使いやがってよお…やはりフィズの仕置きの意味もなかったようだな」
「あ、あの人は高遠君の力が効かなかった…他にも効かない人が居たんだ…」
「我が主君、あれを!」
「!不味いぞ!?…」
「うう!?…」
ゴスロリ幼女チェルシーちゃんの体のあちこちからヒビ割れ始めていた。
仲間が糞野郎に殺され自身も殺されそうになっている事から絶望しファントムを生み出しかけていたのだ。
「ね、ねえあれって不味くない!?…」
「アンタ達は何もするな!フィズ、そっちの女性の蘇生は頼んだぞ」
「承知!」
フィズに先程の女性の蘇生を任せて俺はチェルシーちゃんに歩み寄る。
「お、お兄ちゃんだあれ?…」
「大丈夫だ!…俺が最後の希望となってやる!」
真逆本来ファントムとは一切無関係である筈の異世界で使う機会があるとは思ってはいなかったが…俺はエンゲージリングをチェルシーちゃんの指に填める。
<エンゲージ!>
エンゲージを発動させて彼女の精神世界へと潜り込む。
その最中でウィザードへの変身を完了させた。
Sideフィズ
「き、消えた!?…」
「おっと!此方側に君達は近付かないでくれたまえ」
「ちょ!?…」
我が主君を見送った私は高遠夜霧に殺されたリーザという美女を救う為に行動する。
脳死しているヒロインである壇之浦が此方側に来ようとしてきたので私はオーロラウォールを展開させ行動を制限した。
そしてエリカくんに使った手段で彼女を蘇生させる。
「う…私は一体?…」
「気分はどうかね?」
「貴方は?…」
「通りすがりの従者さ…君は一度死んだが私が蘇生させた」
「そういえば…チェルシーは!?」
リーザくんはチェルシーくんの様子を確認し驚愕する。
「チェルシー!?…一体どうなっているのですか?!」
「彼女は君が高遠夜霧に殺されて絶望し内に秘めた怪物を生み出しかけているのだ…だがしかし大丈夫さ、我が主君が絶対に救ってくれるのだから!」
「…も、もう少しだけ身を委ねてもよろしいでしょうか?///~」
「…これはまいったね…」
私にはそのつもりはなかった筈だがどうやら彼女に惚れられてしまったようだ。
Sideクーガ
「よっと!」
「グウウ!…」
「パペッティアファントムって所か。
それに面倒な配下が居るみたいだな…こっちで手っ取り早く片付けるか!」
<プリーズ!ハリケーン!>
「はっ!」
俺はパペッティアファントムの手下であろうドールグールをハリケーンスタイルの攻撃で纏めて吹っ飛ばす。
「とっととフィナーレだ!」
フレイムスタイルに即座に戻りトドメの魔法を発動する。
<ルパッチマジックタッチゴー!チョーイイネ!キックストライクサイコー!>
「ストライクウィザード!!」
「グオオオオー!?……」
パペッティアファントムにトドメを刺し爆散、精神世界の修復を見届け現実世界に戻る。
「お帰りなさい!」
「おう!」
「…」
ファントム化による崩壊が止まったチェルシーちゃんを抱き抱えて俺はフィズ達の所に戻る。
高遠夜霧らは手を出しても無駄だと悟り既にこの場を離れたようだ。
そして橘は何かを思案していた。
そんな彼に俺はある物を投げ渡した。
「変わりたいと思ってんならお前にはコイツをやるよ」
「わっとと!?コレは!…」
「扱い方は頭ン中に叩き込まれた筈だ…」
「ほ、本当に良いのか?!こんな物貰ってしまっても…」
「ああ、俺達が四六時中居る訳じゃないからな…その子を守る為にも…いずれは…」
「あ、ありがとうございます!あ、兄貴と呼ばさせて頂きたいです!」
どうやら予想外に懐かれてしまったみたいだ。
夜霧の末路
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封印し弾にして大賢者超エキサイティング!
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