聖姫騎士、もう一つの絆の力も手に異世界を駆ける   作:カオスサイン

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EPⅢ「過去と現在を繋ぎ救う為にPARTⅠ」

Sideレオーネ

「くうっ!?中々やるわね!」

「貴方はこのままで本当に良いと思っているの?報われない恋心を抱えたままで利用されて敵対しなくて良い筈の人達と戦り合っていて…」

私はオニシスターに変身し魔人の女性、ミリアさんと対峙していた。

「ッ!…お、お前みたいな小娘如きに私の何が分かる!?」

「分かるわよ…私も心の底から慕っていた人に一度裏切られた事があるもの…だからこそ貴方を救ってあげたい!」

「世迷言をおお!」

ミリアさんは聞く耳持たずに襲いかかってくる。

「大丈夫貴方の心も貴方の想い人も私達が絶対に救い出す!」

<必殺!>

「せやああー!」

「あああああー!?」

私は擦れ違い様に構えていたザングラソードを横凪に振るいミリアさんを斬りつけた。

私の一撃により彼女から悪い気が離散し元の人間の姿に戻った。

「うう…私はこれから…」

変身を解除し私は彼女を膝枕する。

しばらくして意識を回復させたミリアさんは項垂れる。

「叶わない恋なんかに囚われ続けて後悔しているくらいなら彼の手をとってくれた方がまだ良いわよ…」

「それって?…」

「…クーガ、貴方にも惚れてるっぽいわよ?」

「それって良いのかしら?…」

「クーガは信頼出来るわ…これからも増える気がするし…あ、でもアイツの一番は私!それだけは絶対に譲らないからね!」

「ふふ…今迄悩んでいたものが吹き飛んでいったわ…」

「それならよかったわ」

私達は同じ人を好きな者同士手を取り合った。

 

Sideクーガ

「私の計画を邪魔立てするか…」

「その計画に何の意味も無い事は理解している筈だ!…下らない野心を持つ野郎に利用されているだけだアンタは!

本来守るべき者達の血を無意味に流れさせてしまってどうする!アンタの使命を思い出せ!」

「綺麗事などを!…」

「そんな事言っていられるならまずは人間の心を取り戻せや!」

<必殺!モモタロ斬!>

「はあっー!!」

「ぐはあああああ!?…」

必殺斬りでシュトロームを斬り元の人間に戻す。

「だが私はこの世界に最早…」

「諦めるには早過ぎるぜ?アンタが思っている程世界は厳しくはないんだからな」

「それはどういう…」

「貴方…」

「!?き、君は!そんな真逆こんな事が!?…」

自暴自棄になっていたシュトロームの前にまだ幼い少女を抱きかかえた女性が現れると彼は驚く。

「本当にアリア、君なのか?…それにその子は真逆!?…」

「ええ、貴方が愛したアリアと貴方との娘よ!オリベイラ」

「!だ、だが君は二年前のあの日…」

「彼女達が生きていられているのは俺が過去に行って救出し仲間の能力で蘇生させたからだ」

「なっ!?…」

「俺達はこの世界とは違う世界からやって来た、シュトローム…アンタに起きた悲劇は俺が元居た世界の物語で知っていた。

だからこそ変えてやったんだ」

そう、俺はタイムレンジャーの力で彼等に起こる悲劇を悲劇で終わらせない為に過去へと遡りアリアさん達を助け出した。

タイムパラドックスの影響を極力防ぐ為に一度アリアさんの死を見届けてからヴァンキュリアの力で蘇生させて安全な場所に今迄隠れて過ごしてもらっていたのだ。

「これでアンタが無益な戦争を仕掛ける必要性は無い筈だ」

「ありがとう…彼女達を救ってくれて!…」

「礼には及ばねえよ。後は…」

「よもやこのような所で使い物にならなくなるとはね…」

「ゼスト!…」

安心していたのも束の間何処からともなく糞執事野郎と取り巻きの魔人達が現れてシュトロームを見下していた。

「おっさん、アリアさん達の命を帝国兵士に狙わせたのはアンタの仕業だろ?」

俺が執事野郎にそう告げると奴は何も言わない。

「なんだと!ゼスト、貴様は真逆!?…」

「どうせ自分の手を汚さないようにその為の都合の良い手駒が欲しかったとかだろ?

可笑しいと思ってたんだ、仮にも関係が一切無い筈の一般の兵士がどうやって侯爵氏の不在を知ったんだろうかなって…テメエの甘え腐れた加虐心を満たしたいが為に情報を都合良く利用し流したんだろ、いくらあんな頭の弱い村人でもアンタの言葉なら疑いも無く信じちまったんだろうしさ…そのせいで苦しまなくて良い人達が大勢苦しんだ!」

「我等も帝国に苦渋を飲まされ続けてきたのだ!この程度の些事などで…」

「いいや違うね!テメエは変えられる立場にありながら動かなかっただけだ…現状に只甘えていただけに過ぎない!

テメエ等がやってる事は典型的帝国貴族と何ら変わらないぞ!」

「言ってくれる!…ならばどうするというのだね?」

「決まっている!テメエ等は化物のままこの世から退場するべきだ!」

「ならば我々の持てる全勢力を以て逆に貴様等をあの世へ送って差し上げよう!」

「何も守ろうとしない、只傷付け壊すだけの力に負ける程俺達は軟じゃないぜ!」

「我が主君!」

「クーガお待たせ!」

「うわ!?魔人が沢山!?…」

レオーネ達が合流してくるのだった。

 

夜霧の末路

  • 封印し弾にして大賢者超エキサイティング!
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