最強の呪術師〜様々な術式を模倣できる姉と様々な攻撃を防げる弟〜 作:黒谷月咲
バキバキバキィ!
茜の領域展開と共に、何かが壊れる音が響く。突然ぴたりと破壊音が止まったかと思うと、茜は領域を解除する。
「これで一件落着ね」
「力技感半端ないですね…」
浅香が苦笑する。そんなことも気にせず、茜とアリアは街に行こうとしていた。
「最近なにが流行ってるんだろ」
「ん〜わかんないよ。取り敢えずお昼ご飯食べる?」
「そうだねー…って誰よ電話してきたの」
茜は顔を顰めると、電話に出る。
「もしもし、五条です…あ、夜蛾さん?…ふんふん…は?悟が夏油くんと喧嘩してる?」
「え?」
「今にも校庭で〈蒼〉使いそう?…えぇ…分かりましたよ…その代わり、今度奢ってくださいよ?…そ、あそこの店。美味しいけど高いんだな、これが…はいはい。行きます行きます」
ブチッ
茜は電話を切ると、高専方向に向かう。その後を浅香が追いかけ、アリアは微笑ましそうに見つめながら歩いている。
「ねぇ、茜ちゃん…悟くんってそんなにヤンチャなんですか?」
「ん…実家の反動じゃない?とにかく押し付けられて、次期当主だの現代最強だの言われ続けてたわけよ。そりゃ実家出りゃあやんちゃにもなるよ」
ケラケラ笑いながらそんな事をいう茜は、浅香の目には自分と違う次元で生きている人に見えたのだった。
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「おい!茜!遅いぞ!?」
高専の入り口の門をくぐった瞬間に怒号が飛んできた。またもや夜蛾である。なんかデジャヴ…。
「ごめんなさいごめんなさい。…でも数分遅れただけじゃ壊れないでしょ?」
「何を言っとるのだ!もう既に悟が〈蒼〉をぶっ放して校舎全壊の一歩手前なのだぞ!?」
「はぁぁあ!?」
茜が叫んだ事で休戦。悟と確か…傑と言ったか、変な前髪の男子がこちらにやってきた。
「姉貴、鼓膜破れるぞ!どうしてくれんだ!」
「あんたらが喧嘩しなかったら良いのよ!全くあんたは、会って早々同級生に喧嘩ふっかけやがって…。仲裁するこっちの身にもなりなさいよ!」
「仲裁しなけりゃいいだろ!?」
「そういう問題じゃないんだってば!」
会ってそうそう大喧嘩を始める五条姉弟を見て、夜蛾は額に手を当てる。
「おい、浅香。お前よくアレと友達でいれたな?」
「だって、私は自分に迷惑じゃ無いことは邪魔しない、興味があることには協力する、迷惑なことは徹底的に排除する、って決めてるんで。茜ちゃんの行動は別に迷惑じゃないし、それでずっと眺めてたら興味が出てきたから協力したんです。ただそれだけですよ」
浅香はにこにこ笑い、夜蛾はもう一度ため息をつく。
「もう、あんたらが喧嘩したせいで私が駆り出されたんだからね!?せっかくアリアと久しぶりに会えたから遊びに行こうと思ってたのに…」
「アリアァ?」
悟が顔を顰めたのを見て、アリアは自己紹介をすることにした。
「私がアリアよ。加茂アリア。京都校の二年生なの。お姉さんにお世話になってるわね」
「…ふぅん」
にこにこ笑いながら自己紹介をするアリアを見て、ふぅん、としか言わなかった悟は、よっぽど目が肥えているのだろうか、と浅香は思う。
正直に言って浅香はかなり平凡で、良くも悪くも目立たない容姿をしているが、茜は白髪に紫の瞳というやや日本人離れした容姿で、身長も高く、スタイルも良い。
アリアは色こそ目立たないものの、茜と同じくスレンダーな身体を持ち、ある程度は整った顔立ちをしている。アリアは街中で強面ヤクザに惚れられて面倒なことになった、という伝説があるぐらいの美人なのにそれに惚れないとは、よっぽどの目を持っているらしい。
まぁ、あの茜と幼少期から一緒にいたらある意味当然とも思えるから不思議なものだ。悟自身も見目麗しいのは否定しないが、幸か不幸か浅香には年下趣味はなかった。
「おぼっちゃまは先輩に挨拶もできないのかい?」
ここでようやく茜はこの前髪の少年を思い出した。
「前髪の少年、君は…玉藻前事件の解決者でしょ」
「前髪の少年って…いや前髪がへんてこりんなのは否定しませんけれども…」
茜は前髪の少年を問い質す気満々なようでワキワキやっていた。
大山浅香について:どんな結末がいいでしょうか?
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呪詛師に堕ちる①処刑エンド
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呪詛師に堕ちる②光堕ちエンド
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任務中に死亡