最強の呪術師〜様々な術式を模倣できる姉と様々な攻撃を防げる弟〜   作:黒谷月咲

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玉藻前の事件の顛末

「玉藻前の事件…?何の事やら」

「しらばっくれるんじゃないわよ、前髪少年。この前起きた東京郊外での連続誘拐事件…呪術界上層部は一般による犯行として放置して、私と浅香はスケジュールギッチギチすぎて諦めた事件が一般人と思われる中学生によって解決されたって言うじゃない?気になって調べてみたらあなたにそっくりな前髪が変でピアスした男子に行き当たったのよ。それ、あなたでしょ?」

 

茜の言葉にしらばっくれるのを諦めたのか、ため息を吐いた前髪少年は事の顛末を話し始めた。

 

「ウチの実家は非術師の家系で、両親はもちろん、親戚や友人、近所の人々に術師はいません。わたしだってこの力が発現する前に呪霊なんて聞いたら夢物語だと言って笑い飛ばしていたでしょう。しかし、中学二年生の頃でしたかね、唐突に呪霊が見えるようになった。突然の環境の変化に驚いたけれど、もっと驚いたのはわたしが異能を持っていた事だった。呪霊を従えることは出来るのだろうか、そう思いながら呪霊に触れると呪霊が丸い塊になった。本能に従ってそれを飲み込めば、自由自在に操れるようになった。それまで至って平凡で、普通の高校に進学して無難な大学を出て、一般企業に就職して生きていくんだと思っていた自分の人生が、百八十度変わってしまった。その変化が正しいものなのか正しくないものなのかはすぐにはわからない、そう思ってしばらく放置していたんです。けれどある日、住宅街で幼子が誘拐されたという噂が広まった。誘拐されたという幼子の家族は噂を聞いて、その通りだ、昨日から帰ってきていないと言いました。なぜ話してくれなかったのかと問えば、迷惑をかけたくなかったと言うんです。その後一日ごとに住宅街の人々が誘拐されていくんです。時として生まれたばかりの赤子が、時として老い先短い住宅街の帝王と呼ばれるご老人が。ありえないと思いませんか?一度に攫えばいいものを。何度かに分ければ難易度は上がり続けます。その難易度をカバーできるほどの力を持つ犯人が…人間だとは思えなかった。それで独自調査をして出てきたのが玉藻前ですよ。それで、支配下に置いた、ってところですよ」

「そこは呪術高専に言うべきだが、そんな組織があることも知らない一般人にそんな説教をしても無駄だな。それよりも…なぜ茜は上層部に報告しない!?」

「なんでって…あんな腐ったミカンのバーゲンセールみたいな奴らに重要な情報を渡すほど私はお人よしじゃないですけど」

「ぅ゛…」

 

にこにこ笑いながら上層部を貶める茜は相変わらずだった。

 

 

大山浅香について:どんな結末がいいでしょうか?

  • 呪詛師に堕ちる①処刑エンド
  • 呪詛師に堕ちる②光堕ちエンド
  • 任務中に死亡
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