オラリオで褐色お姉さんを甘やかすのは間違っているだろうか 作:土鍋で炊くご飯
みんな、勘違いしないでほしい。…………私はただ、満足のいくエロが書きたいだけなんだ
それだけなんだ…………。
※誰か別に書いてください。
物語の前座がまだまだつづきますがご容赦ください
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
朧げな意識が騒がしい鳥の囀りで目が覚める。
「………ん、朝か」
ぼやけた視界で辺りを見渡す。……まったく見覚えのない部屋だ。どうやら、あの後ここまで
………………なんだか、実感がわかない。昨日起きたこと、皆の死、村が跡形もなくなってしまったこと。………そして、もう自分だけしかいないことも。思い出せば思い出すほどに思考がグルグル回ってまとまらないこんなことなら……………
「いっそ、何もかも夢ならよかったのに」
「何がだ?」
―――――――――!!
「………………人攫いが、話しかけてくんなよ」
「ハッ、起き掛けでそんな口がきけンなら充分だな。んで、身体のケガはどうだ?一応手当てをしたが、なにぶん他人にやったことがなくてな。なにかアンなら、さっさと言え」
「………」
言われてから気づいたが、昨日負った傷が
「………何が目的なんだ。先に言っておくが金なんて持ってねぇぞ」
「ハッ、問題ねェみてェだナ。……ヨシ、ついてこい」
「おい!」
「朝から、うるさくすンなよ。
「は?」
「イイからとっとと来い、話すンのはメシ食った後だ。同じこと言わすな
そう言い切って、男は身を翻し歩き出した。意表を突かれて呆然としていたが男の姿が遠のくのを見て、渋々あとを追いかけた。
木の板でできた道を歩く、周りを見ると絵が描いてある壁がいくつか並んでいる。なんとなく気になって触ろうと近くに寄った。手で触れてみると石や木とは別の素材でできていることが分かった。もっとよく見ると、絵が分かれてるところを見ると妙に窪みのある装飾があった。しばらく眺めていると足音がこっちに近づいてくるのが分かった。
だんだんと音が大きくなってくるにつれ、見覚えのある姿が見える。件の人物はオレの目の前まで来ると先ほどまで見ていた壁を見て云った。
「―――へぇ。
「……、いや、見たことなかったから珍しかっただけだ」
「ほーん、………まっ、後で案内してやる。その前に飯ださっさと来い、次同じこと言わせたらその首つかんだまま引き摺ってつれてくぞ」
頭に手を置かれたまま有無を言わさず、断言されたため今度は脇目を振らずに黙々と付いていった。あのままその場にとどまっていたら先ほどの宣言通りになっていたことは想像に難くない。
襖とやらが続く廊下を進んでいると、男が不意に立ち止まり。顔だけ此方に向けながら話しかけてきた。
「………そォーいや、聞いてなかったがお前、
「はし?なにソレ?」
「その様子だと使う使わない以前の話だな。簡単に言うと極東のヤツらがメシ食うのに使うモンだ、お前らでいうスプーンやフォークだな。」
………………?、言葉を交わす中で少しだけ違和感を感じたが、考えてもわからないため慣れない環境に身を置いている弊害、気のせいであると思って看過した。
それよりもこの目に映る見慣れない物たちについて知りたいという探求心のほうが大きく、この男が何も言わないならこの建物の中を気のすむまで探検したいと思っている。無理だとわかってはいるのだが
辺りのものを物珍しそうに観察しているオレを見て、男は満足そうに頷いているがもう一度壁のほうを向いたかと思うとおもむろにオレが先ほど見ていた窪んでいる何のためについているのかわからない装飾に手をかけ、横に向かって引っ張ったと思うと壁だと思っていたものがあっさりと動いた。どうやら壁ではなくドアだったらしい。
突然ドアが開いたことに驚いたオレを見いて、男は意地の悪い笑みをうかべていた。ニヤニヤと妙に癪に障る、……………今明確になったがやはり嫌いだ。このクソ爺、いつか絶対ぶんなぐってやる。
開いたドアの向こう側に目をむけると広い部屋につながっていた。大きさは人が20人いてもうまらないくらい広々としていて、奥には細長い花瓶と犬みたいな動物の絵が描かれた絵画が飾らている。
部屋の中心にはかなり背の低いテーブルのようなものがあり、その上には食べ物と思しきものが置かれている。目を凝らしてみてみると、スープから湯気が出ておりできてからそう時間はたっていないことがうかがえる。
「ほれ、お前もさっさと卓についてメシを食え」
促されるままに、並べられている食事の前に座った。………………?
「…………、……………おい、スプーンもフォークもねぇんだけど?」
オレの前に並べてある食事に手を付けようとしたところ、肝心のものがないことに気づく。嫌がらせかと思い問いただすと驚愕するほどの返答がきた
「あぁ、目の前に棒が二本あンだろ。それが箸だ。
「!?はあ!何言ってんだこのクソ爺!」
「…………、……今の言葉は聞き流しておいてやる。いいから黙って食え冷めんだろうが、弁明はあとでしてやる。それ以上喚くなら無理やり口の中に突っ込むぞ、それが嫌なら黙って食え」
流石に聞き流せないことを聞いて、思わず悪態をついてしまったが仕方がないと思う。それでも何も説明がないどころか、言葉と視線による牽制でこちらを捩じ伏せてくる。
弁明するという言葉で一旦、言質をとったことに不詳ではあるが何もないよりはマシと自分を納得させた。
「………………………………………………これの使い方が分かんないだが」
「…………………………慣れろ。ってぇのはさすがに無理があるか、………じゃあ、まずは利き手で握りこぶしを作れ。」
クソ爺の指示に従って拳を握る。…………親指って入れるんだっけ?いや、外側にしておくか。一応訊くことにした。
「…こうか?」
「そうだ、んで次は親指と人差し指の力を抜け」
「ん、やったぞ」
「ならそのまま、親指と人差し指の間から中指に乗るように箸を差し込め」
「こうか?」
「いや、もっと浅く持て」
「……?こうか」
「そうだ、それの先端でものを挟んで口に運んでメシを食う。今後はコレを使うからさっさと慣れておけ、でないと面倒だぞ」
「………………わかった。」
オレが了承したのを見るや否や、クソ爺は自分の飯を食いだした。それを見てオレも覚束ない手つきで食べ始めた……………食いずれぇ。あまりに下手だったので爺の手元に目をやり、見よう見まねで動かした。
………………、ものすごく旨かった
――――――――――――――――――――――
――――――――――――――
――――――――――
飯を食った後、クソ爺はオレにココで待っているように言ってから食器を片しに行った。その間此れからについて考えを巡らせていた。
右も左もわからない状態だが、とりあえず爺の話とやらを聞いてから結論を出すことに決め、爺が戻るのを待っていた
少ししてクソ爺が戻ってくると、オレの顔を見るなり先ほどの食事について言及してきた
「ハハッ、はじめてにしちゃア上出来だったぜ。まぁ、不格好だったが。」
クソ爺が気色の悪い顔で、気色の悪い声色でオレの箸の使い方を弄ってくる。はっきり言おう、………………気持ち悪いと。老けた顔のジジイがいい年こいてなにやってやがる。
しばらく、クソ爺はニヤニヤしていたが何も言わないオレを見てようやく飽きたのか、真顔に戻った。…………いいから早く座れや、……ん?いや
ふと、浮かんだ疑問を目の前の老いぼれにぶつけた
「……なぁ」
「ナンだ?」
「いや、軽い疑問なんだが………なんで
「ん?なにがだ?」
「いや、別に箸じゃなくてスプーンとフォークで良くない?使いずらいだろ、アレ」
瞬間、空気が凍った。爺の顔を見るとまるで表情が抜け落ちたかのようだった。目から生気は発せられず先ほどまでの意地の悪い笑みがいっそ懐かしいとすら思えてくるようなそんな能面のような無機物然とした顔だった。………だが、最悪な居心地だったがそう長くは続かなかった。
まったくの無表情だった爺が深い溜息をついたかと思うと此処からでは聞こえないくらいの声量で何か呟いている。
「……………それ言ったら戦争だろうがよ」
何を言っているのか分からなかったが不躾に突っ込むことはしなかった、そうしたらなんか面倒なことになると、直感的に理解できたから。そしてその判断は正解だったようで、しばらくブツブツと言っていた爺が満足したのか下を向いていた顔を上げ、こちらに視線を向けた。
「………まァ、今は一旦箸の話は置いておいて、だ。…………なにが知りたい?」
見透かすような眼だった。なにもかもを覗き込まれるようないやな眼差しで、オレを糺す。
「
あまり深く考えずにただ思ったままを言葉に換えた。その答えが満足のいく回答であったのかは終ぞ分からなかったが、クソ爺はその鋭く尖ったような表情を弛め。はっ、と短く息を吐いたかと思うと破顔し哄笑した。
突然のことに何が何だか分からなかったが、どうやら面白かったらしい。
クソ爺は笑いつかれたのか飽きたのかは知らないが、一回深呼吸したかと思うとおもむろに語り始めた
「………ふぅ、じゃあまずココについて説明してやる。此処はオマエがいた村からかなり離れた山奥にある、俺が建てた屋敷のうちの一つだ。場所は極東の中央からだいたい南南東にある」
極東か………聞いたことあるけどどこにあるのか知らないからはっきりとどう遠いのか理解できない、そもそも村から離れたことすら皆無なのにわかるわけないが。
「次に、なぜオマエの村の近くにいたのかだが、ただの
………………、そうか。
「なんか釈然としない、てェツラだな。……っま、言いてェことはわかる。実際
「……………………分かんねえけど、分かった」
このクソ爺の思惑は端からわからねぇし、信用もできない。……でも、それでも、なにか変えてくれるんじゃないかと、どうしようもなく期待してしまう。あのまま腐ったように生きることになっていたであろうオレの人生にも違った選択肢をくれるんじゃないかと望んでしまう。
そしてその予感は目の前の男によって肯定されてしまう。
「……よしっ、じゃあ次だ。……………俺はあのトカゲを、竜を
――――――――――――!!!
「カハハッ、………いいツラしやがる。」
全身が粟立つような感覚だった。興奮により心臓の鼓動が早まる、期待していたものが、願っていたものが目の前に、それも手が届きそうなほど近くにある。腕が力み細かく震えている口の中も荒く息を吐くせいで乾燥しきっている。――――――ただ待った。その、言葉の続きを
「ほかにもいいたいことがあったが、まあいいか」
男は一拍、間を置てから獰猛極まりない笑みを滲ませその言葉を紡いだ
「
期待していたものが目の前に現れ、希薄だったはずの復讐心が鎌首もたげてくる。興奮からか眼光が揺れ、焦点が定まらない。だが、それすらもこの昏い昂ぶりの前には些細な変調でしかなかった。
アレの殺し方について夢想する、………………どうやって殺そうか、足を腕を首を捥いでやろうか、それとも細切れにしてみるか。いや、いっその事村のみんなが味わった痛みをそのままくれてやろうか―――
「そこまでだ、少し落ち着け」
――――!、………。
「そう、それでいい」
急に冷や水を浴びせられ、逸っていた気持ちが鎮まる。よく見ると笑っていた爺がいつの間にか呆れ顔になって此方を詰まらなさそうに眺めている。
爺は佇まいを崩し、オレを諫めるように先ほどの醜態について言ってくる。
「まァ、そんなに急くなよ………。話はまだ終わってないだろうに、そもそも肝心な殺し方についてまだ何も云ってねェだろうが」
「ッ!どうすればいいッ!」
ずいっとテーブルに身を乗り出すようにして尋ねた。打算的ではあれど降って湧いた天啓を逃すなど出来なかった。爺はそんなオレの腹積もりを知ってか知らずか、静かにされどはっきりと聞こえる声で滔々と語りだした
「まず、竜の殺し方だが別にこれといった特定の方法なんてない。何かの習性に基ずく罠なんかも今の所確立していない。そして竜にこれといった
「?ならどうやって殺すんだよ」
爺は現実的な話ばかりで核心について触れさえしない、焦らされたオレは思わず口をはさんだ。話を遮られた爺はオレを責めるような視線で見ていたがまっすぐ目をそらさないオレに観念したのかついに話の核心を語った
「竜の殺し方については単純かつ簡単だ、圧倒的な火力で硬い鱗ごと抉って倒す。ようするに―――…………」
「ようするになんだよ?」
もったいぶった口調では間をおいている。禅問答かよ下らねぇ、こっちの気持ちを弄んでやがるのか悪趣味なクソ爺だ、まったくふざけている前髪毟ってやろうか。
だが、不穏なことを考えている間にそろそろ言い始めそうなので切り替えて前に集中する
「ようするに、だ。
は?、――――――。――――――――――…………………。………………はぁ。
期待して損をした、何て言葉では言い表せないぐらいに沈んでいく気持ちが倦怠感を生むがあまりここに長居もしたくはなかった。
膝に手をついて立ち上がる、全くの無駄足だった、いやそもそも望んで来たわけではないから無駄足ではない、だが酷い気分だ。期待してたのに裏切られるというのも、ただただ自分の都合にいいようにものを解釈するのもなにもかも馬鹿馬鹿しい。まるで道化だ
「…………」
爺は立ち上がったオレを見ているが何も言わない。オレは爺に背を向け先ほどの
「………、傷直してくれたのは感謝してる。あと飯旨かった」
別に言わなくてもどうしようもないがなんとなく感謝の言葉を述べていた。本当になんとない下らないことだが、村で生きていたころから食べ物のありがたみについて身に染みていたから。
例え馬鹿にされていたとしても、施されたこと自体がなくなるわけじゃない。だから言葉にして伝えることにした
言いたいことを言った後は前へと向き直った、すぐに襖をあけ足を踏み出そうとした直後に声を掛けられる
「なァ、クソガキ
今まで無言だった男が、今更なにをとも思ったが気にせず出ていくことにした。………………、そもそも帰る場所などもうどこにもないが
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――
思いのほかすんなりと出ていくことが出来てしまった。意地の悪そうな爺だったからまだ何かあるんじゃないかと身構えていたが杞憂だったようだ。
木々が生っているところに歩を進める。見たところ何の変哲のない森であるがあの爺は山奥と言っていたため一度山頂付近に行くかどうか思案する、しばらくの間歩きながら山頂に向かうかどうか決めあぐねていると近くの草むらから何かが動く音がする。
身を屈め息をひそめると物音がした所を注視する、…………村にいた時から気配を感じ取るのは得意だと思っていたんだが、前方にいるヤツからは何も感じない。ただ不気味さを感じていると聞こえていた物音が遠ざかっていく、なにも安心はできないが一先ず移動することに決めた
(まるで気配を感じなかったぞ。なんだったんだあれ………、早めに森を抜けるか)
先ほどのよくわからない奴にもう一度遭遇する前に行こうと足を速めた。首を振って辺りを見渡してみると目的地である山頂はそう遠くないところにある、日はまだ登り切っていないため昼になる前に山の中腹辺りまで行けば方向もわかるだろう。うまくいけば夜までには町までたどり着けるかもしれない
「何はともあれ、走らないとな…………」
独り言をつぶやいた後、森を抜けるため山に向かって走り出した。
――――――――――――――――――――――――――――――――
自分よりもはるかに小さい子供の背中がさらに小さくなっていく
「………………、行ったか」
先ほどまでココに自分以外の人間がいたことがまるで嘘かのような静けさだった。
(…………少し燥ぎ過ぎたな)
長い間、引きこもりのような生活をしていたせいで人との会話に飢えているからか柄にもなく喋りすぎてしまった。おかげであの子供の機嫌を損ねてしまったらしい………、少しだけ後悔している
どうやら、近くに町があるかどうか確認するために高いところに登っているらしい。
「………にしても、早すぎんだろ」
森に入ってから一時間もたっていないというのにもう抜け出したというのか、とその事実に舌を巻く。大人でもそれなりに時間がかかるのに子供が、それも明らかに十にも届かないぐらいの年の子供が短時間で踏破するとは…………。
「逸材、か」
慣れない遠出もしてみるものだと、皮肉なことであるがそう思った。そんなくだらないことに思いを馳せていると、ふとあの子供に告げなければいけない事があることを思い出し、苦悩した
(さてどうしたものか、………………ふうん、………言えないよなあ。
あまりにも悩み過ぎて頭から湯気が出そうなほどに悩んでいたが、答えが見つからなかったので一応は折を見て話すことにした
「……それにしても、
ふと、先程の問答で奴が言っていたことを思い出し、独り懐かしさに頬を緩めた
―――――――――――――――――――――――――――
獣道もろとも突っ走ってきたからか、息が上がっている。まぁそのおかげで目的地まで短い時間で行けたんだが、荒い息を整えるために上を向き空を見上げた。太陽を見るともうすぐ中天に差し掛かるといった具合だった
(このまま行けば夜までには間に合いそうだ)
息も整い終わり、目の前に見える山を登るために足を踏み出した。
周りを見ると岩肌だけしかないといえるほどに大小ある岩が連なっている、そしてそれが山頂付近まで続いている。
どうやら、このまま進むしか道はないらしい陰鬱な気分になってくるが割り切って登ることにした。
(………………、小さい岩と大きい岩の差がでかすぎる。この分だと夜までには無理そうだな)
さっき決めた目標を下方修正する、思わぬ出来事に悪態をつきたくなるが空しくなるだけなのでやめた。
ペースが遅くなったがそれでも着実に進んでいるのを実感できるほどのに山の頂上が近くに見える。一度麓を見ると豆粒ほどの大きさほどしか見えないが建築物らしきものが見える。
存外、思ったよりも町は近くにあったらしい。あのクソ爺は極東のはずれにあるとか言っていたがそこまででもないようだ。大言壮語もたいがいにしてほしいな
目的地への正確な方向をつかめたため、一直線に下るように走り出す
時刻を図るために一応空を見上げるがまだ昼を過ぎたぐらいだと見切りをつけ、そのまま動き始めた。
(はじめは野宿も覚悟していたけど、案外町が近くにあって良かった。これなら運が良ければ泊めてもらえるかもしれない)
木々の隙間を縫うように走り去る、草葉を踏みしめる音と自身の吐く息だけが聞こえる。
ただ無言で体を動かす、途中何度か視線のようなものを感じたが、辺りを探しても誰もいなかったので最後のほうは走って過ぎ去った。そのせいで無駄に体力を消耗したが
「かはっ、はふっ、…………はぁ、はぁ、……、もうッなんなんだこの森!」
それでも我慢しきれずに、突き進んだ先にあった川についた途端にこぼれてしまったが。
だが、自分でもよく持ったほうだとは思う、森の中を動き回るのには慣れているとはいえ。いや慣れているからこそこの森の不気味さがよりいっそう感じられる。これならまだゴブリンとかち合うほうがマシに感じられる。
川についた今も絡みつくような視線に気味の悪さを感じるがここまでいくと未知に対する恐怖よりも怒りが沸々と湧いてくるが町に行くことを優先してぐっと堪えた
(それにしても、本当になんなんだこの森は、ゴブリンはもとより
走り回っていて気付いたが、この森の生態はおかしい。野鳥よりも大きな生き物を一切見なかった、そしてその痕跡すらも。この大規模な森で、あれだけ動き回っていたのにもかかわらず、だ。こうなってくるとこの森には大型生物は存在しないんじゃないかと思えてくるが、もしそうなら幸運ではあれど不運でもある。
(襲われることは今の所なさそうではあるけど、この視線の主の考えが読めない。なるべく早く森を抜けないと)
この森についての思考を終え、川へと向き直る。
深さはそれほどなく、流れも速くないこれなら歩いて渡ることが可能だ
(よし、渡り切ったらそのまま走って森を抜けてやる)
少し気合をいれてから川に入った。
思った以上に流水の冷たさに目を見張るが、転倒すると危ないのでゆっくりと進む。
「…………ゥー、さむっ」
時間をかけてゆっくり行ったせいか、足が冷えて痛い。まるで芯まで凍ったみたいだ。しかもその冷たさが体にも伝わってきているのかがくがくと震え始めている
(こりゃ、早く渡んなきゃマズいな)
徐々に低くなる体温に焦り、歩く速度を上げ早々にわたり切った。
だが、その瞬間、
そして、切り替わった先に見えるものは出て行ったはずのクソ爺のいる屋敷だった。
「…………」
あまりの出来事に呆然としていると、横から声をかけられた。
「焚火はあっちだゾ」
………………、クソが。
自給自足………、やってみたはいいものの。やはり難しい………………
あと、メインヒロインはがm………………?おっと誰か来たようだ。(大嘘)
追記、クソ爺さんが主人公くんの返答に笑ったのはちゃんと理由があります。ちっぽけな理由ですが、後々判明するかもしないかも?
FG〇に性癖にぶっ刺さるキャラが出たため、執筆が遅れます
みんなもイベントは早めにクリアしておくことを強く勧めるよ