ある程度星野アイ   作:パフリン

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実は昨日の35話「嘘吐きアイドル」は、あの後千文字ちょっと書き足して
①アイとあかねがビジネスカップルに成った理由
②ゆきからアイとあかねへのメイク指導とアドバイスについて書かれてます
今後のストーリーにも関わる可能性があるので、良ければ読んでください


虹の彼方へ

 

☆☆☆ 

 

 B小町がメジャーデビューを果たした。

 

 彼女達の出すCDは毎回国内だけでも余裕で1000万枚を売り上げ、全世界だと1億枚を下らなかった。

 

 彼女達に曲を提供したいという作曲家や作詞家、ミュージシャンの数は軽く数千人にも及んだ、何しろ才能のある音楽関係者が星野アイを見ると、自動的に曲や歌詞のイメージが後から後から沸いて来るのである。

 

 ドラマや映画、小説、漫画やアニメ、ラノベなどでも、星野アイをイメージしたキャラと黒川あかねをイメージしたキャラとの百合カップルものが大量生産され、普通の男女カップルものでも一方があかねで一方がアイのキャライメージという組み合わせのカップルが大勢を占め、ユーザー達を喜ばせた。

 

 中には星野アイ側がTSヒロインで二人がビジネスカップルであるという作品も作られ、国内だけで累計1億部を売り上げるというスーパーメガヒット作品に成った。

 

 タイトルは『押しの子』であり、主人公である星之愛は、毎朝四股踏み鉄砲すり足また割りを欠かさない、努力家のアイドル希望の少女として描かれるという斬新な設定が大いに受けた。

 

 またヒロイン役の黒須川明音(くろすがわあかね)は元々は星之愛に対してヤンデレ気質のストーカーでありながら、星之愛の前では巧みに素朴な純心キャラを演じて、星之愛の気を惹き付ける努力を怠らない、その二面性が多いに受けた。

 

 負けヒロインキャラの菊花加奈子(きっかかなこ)も、毎回毎回主人公星之愛への恋が空回りしてる姿が一部のコッテリしたオタクに大絶賛され、負けヒロイン界の星、何をやっても許されるキャラ、負ける為に生まれたヒロイン、可哀相であれば可哀相であるほど輝く人、等と、有馬かな本人が知ったらブチ切れそうな称賛を集めていた。

 

 やがてこの作品が実写化された際に、星之愛役を星野アイ、黒須川明音役を黒川あかね、菊花加奈子役を有馬かなが演じ、毎回視聴率60%を超える超絶大ヒットドラマとなるのであるが、これはまた後の話である。

 

 なおその際、菊花加奈子役に選ばれた有馬かなが原作者や監督、脚本家や演出家に対して、自分のイメージは菊花加奈子より、黒須川明音に近いと感じるので、自分に黒須川明音の役を、菊花加奈子の役を黒川あかねにやらせた方が作品の質が上がるのではないか?と真剣に訴えかけたのは業界でもファンの間でも有名なエピソードであり、まさにその行動が菊花加奈子のイメージにぴったりだと、業界関係者やファンを大いに沸かせたことは語り草となっている。

 

 

 

☆☆☆

 

 ジャパンアイドルフェスタのチケットは販売開始から僅か3分で売りきれ、会場で振られるサイリウムの色は、8割が赤オンリーという現実を前にしてもメンバー達の心は折れなかった。

 自分達は星野アイのグループにいるのであるからこれが当然、僅かでも自分カラー単色のサイリウムがあることに関して感謝した。

 

 更にB小町のステージラストでは、綺麗な7色のサイリウムが7等分されて振られるという、ファンによるサプライズイベントもあり、これにB小町のメンバーが涙を流しながら笑顔で必死に歌い踊る姿は、B小町の原点として業界やファンの間でも伝説となっている。

 

 このサプライズをし掛けた黒幕である壱護社長本人ですら、この時の映像を観る度に涙を禁じ得ないのは、奥さんのミヤコ婦人だけが知るかくれエピソードである。

 

 そして伝説へ

 

☆☆☆

 

 ピッタン、ピッタン、ピッタン、ピッタン

 

 ビッダン、ビッダン、ビッダン、ビッダン

 

 

 B小町のメンバーは一瞬でスターになった、アイでなくても彼女達一人一人には数10万人のファンが付いていた。

 

 普通ならそれだけでもトップアイドルである。

 

 彼女達の収入も格段に上がった。

 

 ピッタン、ピッタン、ピッタン、ピッタン

 

 最早彼女達が金に困ることは無いことはこの時点で確定していた。

 

 

ビッダン、ビッダン、ビッダン、ビッダン

 それでも、彼女達のうちの誰一人として慢心するものは居なかった。

 

 「それ、ワンツーワンツー♪」

 

 彼女達のうち誰一人として日々の稽古を怠るものは居なかった。

 

 「ドスコイ!ドスコイ!ドスコイ!ドスコイ!」

 

 なぜなら彼女達は常に最も間近で、生きている伝説を見ていたのだから

 

 「はい、坂道ダッシュ残り3本!」

 

 彼女達の誰もが星野アイに憧れていた、彼女達の誰もが星野アイに恋をしていた、彼女達の誰もが黒川あかねに嫉妬していた、彼女達の誰もが星野アイに追い付きたい、星野アイに肩を並べたい、星野アイの特別な存在に成りたい、黒川あかねのポジションを自分が奪い取りたい、と虎視眈々と狙っていた。

 

 彼女達のゴールはお金や地位名声ではない、星野アイなのだ。

 

 また、星野アイ自身も常にライバルである黒川あかねや有馬かなに、追い付き追い越したいと思わない日は一日たりともなかった。

 

 B小町のメンバー間にはいつも星野アイを中心に、はりつめたような緊張感が漂い、時々星野アイですら謎の寒気に襲われるほど、彼女達はストーカー……もとい、ストイックに精進を重ねる日々を送っていたのである。

 

 全員星野アイと自分の2ショット写真と星野アイ単体の写真をスマホの待ち受け用画像として、日々増やしながらも……

 

 

 

☆☆☆

 

 「クシュンッ!」

 

 「どうしたのマリン、風邪?大丈夫?」

 

 「うん、多分大丈夫」




今回の話と1話から5話がだいたい原作のJIF編になります

これでアニメ一期分はだいたい書きました

こっから主人公は未知の領域に入ります

原作読んでます
めちゃめちゃ面白いです
実はアクアが有馬かなに引かれてるの知ってて
少しずつアクアの有馬かなへの気持ちを消し去って行こうとするあかねや

アクアに相手にされなくてしょんぼりの有馬かなとか最高ですね!

ではまたいつかシーユーアゲイン!
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