ダッダッダッダッダッダッ!!!!!!!!
自衛隊と共に走っているのは初雪と東雲。
瓦礫だらけの街中を駆け抜ける。
当然のごとく住民の避難は済んでおり、野良動物すらも居ない。
後は思う存分に暴れるだけだ。
しかし壊れた建物や車などの障害物遮蔽物を一つ一つ丁寧に確認すると、何やら普通の壊れ方では無い。
何かしらのエネルギーを加えられ破壊されたかのようだ。
初雪(なんだこの壊れ具合…まるで元から破壊…というか消滅させたかのような…。)
走りながら初雪は姉である吹雪が叢雲とともに戦った相手のことを思い出していた。
消滅エネルギーを扱う深海棲艦。
同じタイプの幹部がこの先に居ると考えて良いだろう。
東雲「!!!!!!!全員回避ッッッッッッ!!!!」
初雪「ッッッッッッ!!!!!」
ジュドオオオオォォォォォッッッッッッ!!!!!
ガザだ。
飛んできた。
そもそもガザ自体当たると爆発したり消し飛んだりするものの、それ自体は爆弾のようなもの。
しかし前から飛んできたエネルギーは違う。
当たった箇所がまるで原子から消し飛んでいる。
間違いない。護衛棲姫と同じタイプだ。
少し立ち止まるもそのまま突き進む。
当たるととんでもない事になるのは明白なので躱しながら敵の元に向かう。
そしてその敵が目の前に見えた。
「なぁ〜〜〜んだぁ、1発も当たらずかよ…。人間には当たると思ったんだがなぁ…。」
自衛隊「アイツは確か…!!!泊地棲鬼ッッッ!!!!!」
泊地棲鬼「御機嫌よう。んで……………死ねや。」
バジュンッッッッッッッッッ!!!!!!!
握りこぶしから放たれたデカデカとしたガザ。
しかしそれを拳で弾く初雪。
手からは煙がシュゥゥゥと音を立て舞い上がる。
気を纏った寸勁。
ダメージは無い。
初雪「めんどくせぇ相手だな…。東雲、皆さん方。周りの深海棲艦の相手を頼んで良いっすか…。アイツは…」
初雪「私が殺る。」
ジワジワと眉間に皺が寄り顔に血管が浮かびつつも笑う泊地棲鬼。
自衛隊と東雲は大きく頷き、周りの深海棲艦の相手を務める。
泊地棲鬼「へぇ…お前私とサシで殺る気か…。」
バッ!とボロボロのスカートを捲り左腰を見せつける。
そこには数字の8と書かれていた。
初雪「随分とお前らは数字に拘ってんだな。」
泊地棲鬼「そりゃな。酋長様に与えられし聖なるナンバーだ。お前らのような腐った下等生物には分かるまい。」ヤレヤレ
初雪「そんなもん理解しちまったらそれこそ脳みそ腐っちまう。」ヤレヤレ…
…………………………………………………………
初雪・泊地棲鬼「「ぶっ殺す。」」
ドッバァァァァァァァァァァァンンンンンンンンンンンン!!!!!!!!!!!
[newpage]
近くにあった瓦礫を投げつけそれを追いかけるように走る初雪。
泊地棲鬼は気にもとめずガザを放出。
瓦礫は消滅せずに爆散。
どうやら分けて使えるらしい。
初雪「シャッッッッッッ!!!!!!!」
拳から放たれる寸勁。
当たる直前でバックステップで回避し、左廻し蹴りを側頭部めがけ放つ。
それを初雪は左手で受け止め…るのではなくその足を抑えつつ横に回転。
合気道の技を入れつつ浴びせけりを脳天めがけ入れる。
バシンッッッ!!!!!
しかしこれもなんなく左腕で弾かれる。
初雪は高速バク転で後ろに下がり、構えを取る。
これはまだまだ相手の動きを確認しているに過ぎない。
泊地棲鬼も本気を出していないとは言え、今のやり取りで目の前の敵はただの駆逐艦ではないと確信。
全身にガザを纏い構えを取る。
そして今度は自分から初雪に向かう。
ズザァァァァァッッッッッッッッッ!!!!!!!
初雪「ッッッッッッ!!!!!」
凄まじい威力の前蹴り。
ミリ単位で躱すものの制服が少し消滅。
初雪(掠ってもねぇのに…!!!!!!)
バンッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!
右ストレートが迸る。
正面から受け止めずに腕の部分に手を当て回避。
空かさずに膝蹴りを入れた後蹴りを放ち距離を取る。
ジュゥゥゥゥ……………。
少し火傷を負ったかのような痕が残る。
泊地棲鬼は平然とした様子で初雪を見ながら服の埃を払う。
泊地棲鬼「気を纏っているのか…。しかし脆いな。火傷跡がその証拠だ。」
初雪「消滅エネルギーを豪語しておいてこの程度か…。雪風の屁のほうが遥かに消滅エネルギーだぜ。」
初雪(って…強がってるけどめちゃくちゃ気のバリヤー張ってんだよな…。それを嘲笑うかのように剥がしやがる…。)
泊地棲鬼「ならばもっと味わってもらうか。」
シュンッッッッ!!!!!!!!
ボクサーの如く拳を叩く泊地棲鬼。
足元にも気を払いつつ全て避ける初雪。
体に張っているエネルギーがすぐに剥がされるので払い落としよりも避けるのに力を入れる他ない。
初雪の気のバリヤーは剥がれたらすぐにまた張っているものの相手は常時消滅エネルギーを身に纏っている。
明らかに初雪のほうが不利である。
しかし全て避けることなく時おり腕や足を触っているのには理由があった。
ズバンッッッ!!!!!!
バズンッッッッッッ!!!!!!!!
ドオオオオォンンンッッッッッッッッッ!!!!!!!
ヒュンッッッッッッ!!!!!!
初雪「なっっっっ!!!!!!!クッッッッッッッ!!!!!!」
ズオオオオオオオオッッッッ!!!!!!!
腕をクロスさせ左ストレートを受け止め、アスファルトを抉りながら50mほど後ずさる。
泊地棲鬼「躱す能はあるらしいが、それだけでは勝てんだろ。」
初雪「ハァ…………ハァ…………チッ……!!!!!」
初雪(全ッッッ然効いてねぇ………!!!!かなりテンションの高い気をアイツの内側に叩き込んでるのにケロッとしてやがる……………!!!!!!!)
寸勁ならぬ発勁。
外側からではなく内側から破壊しようと初雪は試みたがどうやら消滅エネルギーは外側ではなく内側から発生しているらしい。
そこで初雪はそのエネルギーの発生源に注目する事に。
エネルギーというのは複雑な形をした言わばパズルのようなもの。
それを少しづつでも分解し、綻んだところに直接こちらの気を叩き込む。
しかしそれをする前にこちらが負けるかもしれない。
気を張りつつも変わらずに腕が少し焼けただれ抉れている。
ここからは根気比べである。
初雪「檻巌鎮守府の名前背負ってんだッッッ!!!!!!何時でも私は最高潮よッッッッッッ!!!!!!!」
ダラァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!
泊地棲鬼「理解に苦しむ。」
初雪の連撃。
拳ではなく貫手で相手の攻撃を流しつつピンポイントで相手のエネルギーの流れを解析。
かなり複雑ではあるものの、だんだんと分かってきた。
ブオンッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
初雪(来たッッッッッッッッッッッッ!!!!!)
ガシッッッッッッッッッッッッ!!!!!
泊地棲鬼「!!!!!!!」
右腕のストレートを掴みそのまま空中に背負い投げ。
そして上からのたたき落としを加えつつ相手の胸と腹を抑える。
手が焼け皮膚が消滅していくも関係ない。
初雪「天掌条庵ッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」
ドオオオオオオオオオオオォッッッッッッッッッッッッンンンンンンンン!!!!!!!
[newpage]
泊地棲鬼「ゴブッッッッッッッッッ!!!!!!」
初雪(良しッッッッッッッッッッッッ!!!!!)
分解し、綻んだ部位に発勁を叩き込むことに成功。
しかし初雪は全身焼けただれ部分的に消滅しているのでやっとダメージを与えれたレベル。
初雪のほうがまだ不利である。
初雪(気が少ねぇけど!!!!!一気に叩くッッッ!!!)
ドドドドドドッッッッッッッッッ!!!!!!
ランマーのように小刻みに発勁を放つ。
白目を向き全身に汗が流れるもののそんな事は言っていられない。
泊地棲鬼は歯を食いしばっているものの血が歯の隙間から飛び散る。
初雪「これで…………終わ………………!!!!!!!」
ズドオオオオオオオオオォッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
ヒュルヒュルヒュルヒュル………………………
ドガァァァァァァァッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
初雪「ガハッッッッ!!!!!!!」
突然の爆発に吹き飛ばされる初雪。
しかし寸前で嫌な予感はしていたのですぐに腕は引っ込めた。
後のことを考えれば印を結ばなければならないのだから。
パラパラ………………
砂煙が舞い、その中で影が揺らめく。
そしてそのシルエットは先程のものではなかった。
泊地棲鬼「-深解-」
泊地棲鬼「デルモッド・イレイヤーレン(破壊消滅衝動女)。」
シュンッッ
ズゴオオオオオオォォォォッッッッッッッッッ!!!!!
初雪「………………………。」
指を軽く動かしただけの泊地棲鬼。
ほっそりとした体つきからごつく腕も丸太のように太く、背中には天使の羽根のようなものが生えている。
そして歩く度に周りのものが崩壊していく。
そしてその指先から放たれたエネルギーは初雪の左横。
建物や地面、そして初雪の左肩を消し飛ばし跡形もなく消滅。
初雪「これが幹部か…………………。」
フラフラの足を立たせ、泊地棲鬼の元に走る初雪。
泊地棲鬼「この姿にさせるとは。まぁこちらの方が楽に死ねるから妥当と言えば妥当か。」
初雪「ジャッッッッッ!!!!!!!」
初雪の飛び蹴り。
泊地棲鬼の顔をめがけ抉るように放つ。
しかし…
ボッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!
初雪「!!!!!!!!!」
消し飛んだ。
左足首あたりまではまだわかる。
しかし、足そのものが消えた。
ドサァッッッッと力無くその場に倒れ込む初雪。
泊地棲鬼「痛いだろう…。部分的に消滅するのは。今楽にしてやる。」
右腕を振りかざす泊地棲鬼。
初雪は負けじと右腕で寸勁を放つ。
バムッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
しかし腕が消し飛ぶ。
泊地棲鬼「残業はしない主義でな。たった今…定時になった。」
スバァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!
……………………………………
消えた。
目の前の駆逐艦が跡形もなく消滅。
いや…忘れていた。最後の仕事を。
腕を払いその場から自衛隊と東雲に目線を変える。
泊地棲鬼「残業はしないとは言ったものの…ハァ…まだ残っていたな。」
その場から動く。
残りの残党を消し、仕事を終わらせる。
いつでも自分の仕事裁きはスマートである。
以外に駆逐艦如きに苦戦したが、干支艦なので仕方あるまい。許容範囲だ。
寧ろこれで深解側の勝利は約束された。
面倒くさそうな顔をしつつ作業にとりかかる。
ジャリッ……………
泊地棲鬼「…………………?」
口から冷気が出ている。
というか今踏んだ足元に違和感がある。
下に顔を傾けると…凍っている。
それに周りの気温が急激に下がっている。
寒い。
なんが起きているのか理解出来ない。
今は8月の晴天。
こんな寒さは異常だ。
少し後ろに振り向く泊地棲鬼。
そこには氷の礫が徐々に集まっている。
そしてそれが一気に自分目掛け放出。
全身を消滅エネルギーで覆っているのでダメージこそ無いものの目の前が霞む。
泊地棲鬼「………………………生きていたか。」
「-解放-」
初雪「氷結闘鶏雪子姫 (ひょうけつつげのゆきこひめ)
[newpage]
初雪は真っ白に氷のごとく美しい芸術品のような容姿に変貌。衣服は和服であり、雪女を彷彿とさせる。
消滅していた腕や足も元通りであった。
初雪「この姿さ…あんまり時間かけれないんよね。秒で終わらせるから。」
泊地棲鬼「ハッ、馬鹿らしい。やってみろ。」
ビュオオオオオオオォォォォッッッッッッッッッ!!!!!
とてつもない冷気の竜巻。
消滅エネルギーを放ちかき消そうとするも完全には消えず、巻き込まれ弾き飛ばされる。
初雪「まずは艦娘と深海棲艦の交わることの無い十字路。序曲、クロスロード。」
初雪「氷結竜巻嵐。」
ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!
鋭い氷の礫が全身に突き刺さる。
消滅エネルギーを掻い潜り切り刻むも、力を入れ竜巻を破壊。
泊地棲鬼「氷か!!!!!面白い!!!破壊しがいがあるわッッッ!!!!!!」
初雪「氷雪剣舞。」
掌を前に出し、ひとつ3mはある氷柱を何本も放出。
しかし尽く殴り壊され猛スピードでこちらに迫る泊地棲鬼。
泊地棲鬼「ガザショットッッッッッッ!!!!」
拳状のエネルギー。
バカでかいそのエネルギーが迫るも冷静な顔で凍らせる初雪。
ピシッッ
初雪「!!!!!」
ビキキギッ!!!!
パァァァァァァァッッッッッッッッッンンンンンンンン!!!!!!
しかし、完全に凍らせることは叶わず内側からバラバラにされ細かな拡散エネルギーが突き刺さる。
初雪「グッッッッ!!!!!!」
体にヒビが入りポロポロと部位が崩れる。
そこにすかさず拳を振るう泊地棲鬼。
それに合わせ瞬時に寸勁を合わせる。
ギャンッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
鈍い音が響く。
泊地棲鬼の左腕は少しだけ凍るも初雪の腕が完全に破壊されアイスダストのように砕け散る。
泊地棲鬼「返って脆くなったんじゃあ〜ないか?雪女。」
今度は回し蹴り。
冷気の突風を吹上げ防ぐ。
足が凍った泊地棲鬼にその上から初雪が氷の刀で斬り掛かる。
ガバッッッッ!!!!!!
口からのガザレーザー。
初雪は刀を投げつけそれを回避。
しかし刀は泊地棲鬼の右腕で破壊。
少し凍る右腕。
初雪は両手を天にかざし氷の槍を大量放出。
槍は泊地棲鬼目掛け降り注いだ。
しかし泊地棲鬼が全身から発せられたエネルギーで周りの地帯もろとも吹き飛ばされる。
両腕と氷の壁でガードするもあまり役には立たず、全身に亀裂が走る初雪。
初雪「!!!!!!!!!!」
目と鼻の先。
泊地棲鬼とその右足が迫る。
間に合わない。
泊地棲鬼「潰れろ。」
ガシャァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッンンンンンンンン!!!!!
砕け散った初雪。
キラキラと初雪だった氷が美しい情景を生み出す。
泊地棲鬼は荒れた心を落ち着かせるため深呼吸し、呼吸を整える。
「そして醜い存在でも美しいものに帰る最期…」
泊地棲鬼「!!!!!!!!!!!」
なんとバラバラになった氷の一つ一つに鏡のごとく初雪が映っているではないか。
印を結ぶ初雪。
初雪「デッド・エンド。」
ズッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!
地面に散らばった氷、そして泊地棲鬼の凍った腕と足が連動。
大きな薔薇の氷柱が立てられた。
その花の部分に泊地棲鬼は氷漬け。
口では言い表せられない芸術品。
初雪「罵蘭薔薇四点柱華。」
[newpage]
初雪「ハァ………………ハァ……………!!!!!!」
パキッ………
パキキッッッ……………………
初雪(マ………不味い…………。制限時間以上動いちまった………!!!!自分の素粒子を氷に変えて動かせるのは……………かなりの精神力を使う……………。神さんに止められてたのによ………。)
初雪「しっかし……………なんとか……終わって………良かっ…」
ビキキキキキッッッ!!!!!!!!!
初雪「…………………じょ、冗談だろ……………。」ハァ…ハァ…
パァァァァァァァアンンンンンンンン!!!!!!!!!!!!!!
薔薇の氷柱が壊され、中から泊地棲鬼が這い出てきた。
全身の皮膚はただれ、口も大きく裂け左目が潰れている。
どうやら完全に凍る前に内側の消滅エネルギーを最大量で外側に放出して助かったらしい。
あの技で完全に決めようとした初雪。
膝を地面に付けていたもののフラフラと鞭を入れ泊地棲鬼に向き直す。
泊地棲鬼「惜しかったなぁぁぁ?変な技のオンパレードだったが…………その様子、もう動けなさそうあなぁぁ…???」
泊地棲鬼「デッド・エンドは……………お前の事らしいなぁぁぁぁぁッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
完全に頭に血が登っている。
先程よりも太くなった腕で何度も殴りかかられる初雪。
なんとか踏ん張り氷の縦と突風で防ごうとするも相手の方が強い。
ズドドドドドドドドドドッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
初雪「ゴブッッッッッ!!!!!!!!」
ガシャァァァァァ!!!!!!!!
体が崩れていく初雪。
氷なのでまだ再生は出来るものの体力というものがある。
初雪の限界などとっくに超えていた。
泊地棲鬼「キイイイイィィィエエエエエエエエェァァァァァォッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
ズガガガガガガガガガガガッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
周りの地形も何もかも跡形もなく吹き飛ぶ。
遂に初雪は解放が解け建物に叩きつけられてしまう。
ドオオオオオォォォォォッッッッッッッッッンンンンンンンン!!!!!!!!
ガラガラガラガラガラガラッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!
初雪「ケ……………ケホッ…………ケホッ…………ガ………。」
横たわる初雪。
そんな事お構いなく目の前まで迫る泊地棲鬼。
泊地棲鬼「駆逐艦にしたら楽しませてもらったよ。じゃあな。」
ブオンッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
━━━━━━━━━━━━━━━
拳は初雪の寸前で止まる。
泊地棲鬼「な……………………なんだ………………。」
だんだん顔が青ざめる泊地棲鬼。
次第に表情も固まり始める。
初雪はフラフラと立ち上がり血まみれの顔で相手を睨みつける。
泊地棲鬼「な…………なにが……起きて………る……!!!!!」
初雪「やっぱり……………終わりは…アンタだよ。」
ガチチチチチチ…………
泊地棲鬼はなんと内側から凍り始めた!!!!!
泊地棲鬼「お前………………な………に………を…………!!!!!」
初雪「……………………………。」
拳を構える初雪。
シュバァァァァァ……………………!!!!!!!!
完全に凍った泊地棲鬼。
それ目掛け初雪は最後の寸勁を放つ。
パァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッンンンンンンンン!!!!!!!!!
キラキラと舞う泊地棲鬼の氷。
初雪「紛い物は…芸術品とは程遠いね。」
先程出した初雪の罵蘭薔薇四点柱華。
その技は2段構えの技であり、1段目は全身を凍らせる技。
そして2段目が氷の中で呼吸をすれば氷結エネルギーが相手の体内、即ち内側から氷漬けにする技。
これに気が付かなかった泊地棲鬼は見事にひっかかったのだ。
初雪は解放前に発勁で相手のエネルギーを解析中、消滅エネルギーの源は呼吸にある事に気がついた。
そして最後の賭けに出たのだ。
もしこれで倒せなかったら…初雪の敗北であったろう。
踵を帰し、足を引きずりながら自衛隊の元に歩く初雪。
しかし途中気を失い倒れてしまったのであった。
初雪vs泊地棲鬼━━━━━━━━━━━
初雪の勝利。