朝の5時30分。
町田の朝は早かったんだな。
町田「ほな、行ってくるわ…。」
とフワッ〜と欠伸をし鎮守府を後にした。
吹雪「行ってらっしゃーい…。」
龍驤「フワァ……おはようさん吹雪ちゃん。」
吹雪「お、龍驤さん。おはよーですよぉ…。」
他の艦娘はまだ寝ているが吹雪と龍驤はすでに起きスーパーで買ってきたナチュナルミネラルウォーターを飲んだ。
龍驤「え?司令官どこ行ったん?」
吹雪「バイトっす。お金無いんでここ。」
龍驤「えぇ………何それ。こんなんでも鎮守府の司令官やろ?大本営から仕事とか給料とか貰てんとちゃうん?」
吹雪「いや、何も貰えてないです。ていうかまず電話がここにないっす。この間司令官がやっとのこさで携帯充電出来たんすけど悲しきかな、1件も連絡は無かったんすよね。」
吹雪「やっと大本営と連絡が取れるって喜んでたんですが、向こうからは何にもなし。司令官が連絡したら⟬お前なら大丈夫。任せた。⟭とだけ。」
吹雪は両手の二本指をニギニギと動かす。
龍驤「なんやそれ………。嫌われてるというか、無いものとして扱われとるやないか。他のもんは今日どないするんや?」
吹雪「電と雪風は燕尾さん…この間挨拶したじゃないですか?その燕尾さんの庭のアシナガバチの巣の駆除。睦月と比叡さんは買い出し。金剛さんはアルバイトの面接ですね。」
龍驤「ほな…非番はウチと吹雪ちゃん。で霧島に榛名…か。てか何でも屋かここは。」
吹雪「対して変わんないですねw依頼受けてお金稼いでるんで。」
龍驤はヤレヤレと困った顔をしたが、ここの鎮守府の方針がそれなのだから仕方ないと一息ついた。
とはいえそんな鎮守府ここぐらいであろうが。
龍驤「ほなウチ寝るわ……。ホワァァ〜〜…。吹雪ちゃんも寝るやろ?」
吹雪「いえ、私は起きてます。家事とかトレーニングとかしたいので。」ニコリ
龍驤「頑張るなぁ〜。無理しなや。ほなお休み〜。」
吹雪「ゆっくりしてくださいね。」
龍驤が部屋に戻るのを見送ると吹雪はジャージ姿に着替え、タオルと飲み物を持って鎮守府を後にした。
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町田「わかりました!ほなここモップで拭いたらええんですね!」
町田は掃除の仕事に勤しんでいた。
おばちゃんだらけ…というかおばちゃんしか居ないが町田は昔からそんな職場で働いていたので全然平気である。
因みに掃除場所は病院である。
堀井「いやぁ〜、兄ちゃんよぉ動いてくれるわぁ〜。助かる!ホンマに助かるわ〜!」
須々木「軍属にも関わらずなんでバイトしなあかんのやろうね〜。やっぱり政府は汚いわ。」
町田「へへwどうもどうもw」(そう思われるわなぁ…。)
沢田「あ、見てみてあれ。またやってるわ…。物騒やなぁ…。」
須々木「嫌やね〜…。怖いわもぅ…。」
町田「……………。」
町田はおばちゃん達の会話の流れでテレビに注目した。
ニュースキャスター「という訳なんですね。」
女子アナ「陸に上がった深海棲艦はこれからどう動くのか。皆様も十分にお気をつけてください。少しでも何かあれば近くの警察にご連絡を。警察は軍と連携していますのでご安心ください。」
町田「………………。」
沢田「あ!思い出した!こっから遠いから大丈夫やとは思うんやけども南地区のあれ!知ってる町田くん?」
町田「なんです?結構遠いやないですか。」
沢田「そこで行方不明事件が多発してんねんて。それだけやなしに、不審死とかもいっぱいて! 」
町田「えっらい気持ち悪い話ですな…。皆さんホンマに気つけてくださいね。なんかあったら僕のとこにでも連絡ください。」
町田(恐らくアイツらやろう…………。言うとったしな。人間捕まえて食うたり奴隷にしてるて…。)
町田(きな臭くなってきおったな…。)
町田は少しだけ額に汗を浮かべ、これから起こるであろう嫌な事柄を頭の片隅にとどめ掃除を続けるのであった。
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霧島「じゃあ〜〜!!!!ビラ配りとかどうかしら!?」
電たちはそれぞれの仕事を遂行するために先程出ていった。
そこで話を聞いた霧島がこんな事を言い出したのだ。
榛名「ビラ配り?」
吹雪「なんの?」
霧島「何でも屋鎮守府!!!って名目で宣伝するのよ!」
というと霧島は得意げにメガネをクイッとあげた。
龍驤「ホンマ鎮守府がする事とちゃうで…。」
吹雪「あぁ〜ん。でも良いかもしんないですね。ウチら年齢的に言ったら14歳とかでそもそもバイトなんざ雇って貰えませんしね。」
龍驤「でも駆逐艦でも働いてるもん多いで?この前なんかの工場で満潮?やったか?働いとったで。」
吹雪「福利厚生もクソもないブラックでしょうな。まぁこんな世紀末ですしね。」
吹雪は頭の後ろに手を組みながら霧島に体を向け先程の話の続きをする事にした。
吹雪「て事はビラ作りからせなあかんのか…。」
霧島「そ・れ・が!!!昨日作ったのよ〜〜!!!ジャジャーーーン!!!」
霧島が自信満々に見せたポスターはA4サイズ程度の紙であった。
そこには魁!!檻巌鎮守府とイラストが描かれてある。中々渋い絵だ。
吹雪「カッコイイっすね!んじゃそれバラマキに行きますか。」
龍驤「誰が行くん?」
吹雪「全員でいいんじゃないですか?」
龍驤「え!!!??鎮守府どないすんねん!!深海ども攻めてきたらおしまいやで!!!」
吹雪「この時間はまだ大丈夫と思います。アイツらは夕方から朝方にかけてよく現れやがります。それにここ自体鎮守府って認識ないと思いますよ。」
榛名「ボロボロですもんね。妖精さんは頑張ってくれてますが…。」妖精さんなでなで
吹雪「あのクソバッター(町田)のせいでまた崩壊しましたからね。」
霧島「じゃあ!!早速行くわよ〜〜!!!!私の計算なら!月に1000万円はくだらないわ!!」
龍驤「絶対そんなあらへんわ。ハァ、しゃーない!ほなウチも付き合うわ!!」
4人は妖精に留守番を頼み鎮守府を後にした。
ドアを閉めた瞬間に壁が崩れたが誰も気にする者はいなかった。