天龍「まぁ、ゼロ距離にいたら斬れねぇわな。」
霧島「それにこの距離は私の最も得意とするゾーン!!!」
霧島はワンツーステップからのボディや顎目掛けてのアッパーカットを次々と繰り出す。
天龍「わっ!!ちょ、お前っ!!!ボクシングか!!!!」
霧島「ボクシングこそ!この私霧島にとって最も得意とする格闘技!!!」
霧島のパンチの嵐に防ぐか避けるしか手立ての無い天龍。バックステップで下がるもすぐに霧島に追いつかれる。そして天龍の足がガクンッと揺れた瞬間を霧島は見逃さなかった。
霧島「見えた!!!!そこぉぉっっっ!!!」
霧島のストレートが天龍の顔目掛けて放たれる。
天龍「うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
天龍「…なんてな。」
バッッッ!!!!!
霧島の左ストレートを両腕で支えるように天龍は空を舞う。そして霧島の後ろに着地。
天龍「中々早いが、見切れる技量だわな。」
霧島「フン、良く良けれましたね。」
ズアッッッッッ!!!!
直後霧島の左肩が裂け血が飛び出る。
霧島「なっ………………!!!!!!」
天龍「見えなかったか…?それとも見たくなかったのか…?」
天龍「でもこれでお前の左腕はもう使えねぇ。」
眉間にシワを寄せつつ霧島はまだファイテングポーズをとる。
左腕は少し震えている。傷が深かったのであろう。
霧島(早い…!!!刀を触った瞬間しか見えなかった…!!!!)
霧島「流石ですね…。地下で戦った相手と比べても上位に来ますよあなたは。」
天龍「おいおい、1番じゃねぇのかよ。」ハァ
また連続で刀を振りかざす天龍。
斬撃の衝撃波が飛ぶのを必死に躱す霧島。しかしマトモに受けるのを防ぐだけで身体中もうすでに真っ赤に染め上げられていた。
霧島「ハァ…ハァ…」
天龍「まだ立ってんのか。すげぇなお前。俺が斬ってきた奴の中でも結構上位に食い込むぜ。」
霧島「フフフ…1番じゃないんですね…。」
天龍「さっきのお返しだ。」ハッ
得意げに笑う天龍。
霧島は必死に天龍の分析をしていた。
霧島(恐らくあの斬撃を飛ばすのは時間がかかる…。至近距離の斬撃はほとんど見えなかったのに対して遠くからの斬撃は目に見える…。とはいえ決して遅くないけど。)
霧島(一か八か………!!!)
霧島は背中に力を入れ猛ダッシュで天龍に向かって走る。
天龍は相も変わらずに斬撃を飛ばす。
それを避けつつ走る霧島であった左腕を少し掠ってしまう。
霧島「うぐっっ!!!!」
天龍「どうしたーーーっ!!オラオラオラァ!!!!!!」
ザンッッッッッ!!!!!
ガンッッッ!!!!
しかしすぐに体制を立て直し、天龍の目の前まで来た瞬間左ストレートを放とうとするものの
霧島「がっっ!!!」
激痛が走り言うことを聞いてくれない。
もう霧島の左腕は使える状態ではなかった。
天龍「残念だったな!!!!!死ねやぁぁぁあ!!!!!」
霧島「う!うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
霧島「……………なんてね。」
天龍「!!!」
天龍は霧島の様子に気づいたがもう遅い。
天龍の刀は霧島の二段蹴りで弾かれ、そのまま右ストレートを顎に貰った。クリーンヒットである。
そのまま天龍は派手に吹っ飛び駐車場の金網にぶつかる。
霧島「本当に強い相手にだけサウスポーで相手するんだけど……右も鍛えてないワケじゃないからね。」
霧島「それにボクシングが1番得意ってだけで、キックボクシングも出来るわよ。」
天龍「……………………。」
天龍は気絶したのか黙り込む。
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一方榛名は龍田と派手に戦っていた。
榛名はところどころ槍で切られたのか血が流れている。
榛名「その槍…………普通の支給される槍ではありませんね…。特注ですか…?」
龍田「凄いわね〜。そんな事もわかるの〜?ま、そんなところよ〜。」
龍田「それにしても良く避けるわね〜。大体の子は最初の一撃で死ぬのだけど〜。」
榛名「遅すぎて欠伸が出ますよ……!!」
龍田「あら〜!退屈させちゃった?じゃあこんなのはどうかしら……」
すると龍田は槍を回転させ何かしらの事前準備に入る。その迫力から見ることしかできない榛名。
龍田「回転葬死錯(かいてんそうじしゃく)。」
何度も力強く回転させた槍を振りかざす龍田。
その勢いは円形の斬撃波となって榛名を襲う。
榛名「!!!!!」
当たる寸前で避ける榛名。
天龍の斬撃と違い遅めではあるが威力はこちらの方が強い。
龍田「ほらほらほら〜。避けるだけじゃ意味ないわよ〜。」
榛名(確かに………!!!このままでは埒(らち)が飽きません!!!)
榛名(それに動きとしてはまだまだ遅い!!一気に駆け抜ければ!!!!)
地面を蹴り一気に駆け抜ける榛名。
龍田を前にし、鋭い飛び蹴りを繰り出す。
龍田「引っかかった♪」
榛名「なっ!」
龍田「千塵介(せんじんかい)!!」
先程よりも手数が多く、より早い槍の突きが榛名を襲う。
榛名はすぐさまガードするが身体中を切り刻まれる。
榛名「ぐっっっがっ………!!!!」
龍田「馬鹿みたいに突っ込んできて…。でもこんなに私の槍を避けたのは初めて。一思いに心臓を刺してあげる♪!!!!」
一閃、龍田の槍が榛名の心臓を突き刺した。
と、思いきやサラシの表面で止まっている。
それを見てニヤける榛名。
龍田「…?」
榛名「引っかかりましたね♪」
榛名は素手で槍の先端を掴み、懐から取り出したもので龍田目掛け投げつけた。
龍田「がっっ!!!!」
それは龍田の肩に命中。
龍田「これは…………ドス!?」
榛名「短刀のドスですね。」
榛名は龍田の胸ぐらを掴み頭突きを3回、膝蹴りなどを繰り返し
榛名「返して貰いますよ!!このドス!!!」
と、龍田の方からドスを引き抜き龍田を繰り返し斬る。
榛名「まだやりますか……?槍だけに…。」
龍田「ここまで追い込まれたのは初めてかな〜……………。」
槍に体重を乗せゆっくりと立ち上がる龍田。
鼻や色々な場所から血が流れる。それは榛名も同じだが。
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天龍「おい龍田ああぁぁぁぁぁ!!!!アレやんぞおおぉぉ!!!!!」
龍田「了解♪」ニッコリ
霧島「何をするつもり…?」
天龍が全身に力を入れる。
腕や首の露出している部分の血管が浮かび上がったと思うと、天龍の肌に斑(まだら)模様が浮かび紫色へと変貌していくのがわかった。
天龍「ふぅ〜……………やっぱり負担かかるなぁ…。」
霧島「………!!!その姿は一体…?」
不思議に思うと否や、天龍は斬撃を繰り出す。
霧島(さっきよりも早い!!!!!)
ギリギリのところで躱す霧島であるが、とある事に気づく。
斬撃が飛んだアスファルトと瓦礫が蒸気を発しながら溶けている。
霧島「これは………酸!?毒!?」
天龍「御明答……。」パチパチパチ
天龍「俺と龍田の中には深海どもの血が入っててなぁ………。突然変異しちまったんだよ…。」
天龍「で、それが原因で…。」
龍田「捨てられたのよね〜。それどころか殺されかけたわ〜。」
天龍「だからそんな訳でムカムカすんだよ。鎮守府の為だの仲間のためだの言ってる奴らがよおぉぉぉ!!!」
天龍は刀を振りかざしながらこっちへと向かってくる。霧島はそれを避けつつタイミングを見計らう。
霧島(身体能力も上がってるわね…!でもまだ見切れる範囲よ!!!)
霧島はボディブローを天龍に決めた。
確かに入ったと思った霧島であったが拳に激痛が走り天龍から仰け反った。
霧島「があああ!!!!まさかあなた………!!!」
天龍「俺の体が毒なんだっての。もちろん表面も毒でコーティングされてらぁ。」
天龍「ステゴロで戦うおめェにとっちゃ相手が悪すぎんなぁ…。なんせ触れられねぇんだからよぉ。」
天龍「じゃあ、死んでおくんなまし!!!!!」
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天龍に対し龍田はあまりまだら模様が多くない。
恐らく天龍ほどコントロール出来ていないのか、あるいは毒性が低いのか。
榛名「奥の手があるって羨ましいですね。私は喧嘩殺法しか知らないものなので。」
龍田「寧ろそれで良くここまで私たちを追い込んだわ〜。褒めるところしか無いわよ。」
龍田「千塵介……。」
また連続で槍を突く龍田。
先程とは比べ物にならないスピードで榛名は頭を守るのに必死だった。
身体中は深く突き込まれ、あたり一面血の海であった。
龍田「あら〜。この程度〜?本気出しちゃってごめんね〜。」
龍田「それに…身体中に毒が周り始めるわよ〜。血清なんてこの世にないけど。」
倒れている榛名の頭を踏みつける龍田。
榛名は力を入れようにも入れれない。
歯を食いしばり、反撃の瞬間を探るしか無かった。
榛名「力が…………入…らない……。」
龍田「終わりね。こうして頭を踏み続けてもいいんだけど…私もそろそろ疲れてきちゃった〜。」
微かにではあるが龍田の体は震えていた。
まだこの能力に慣れてないのもあるだろうが、榛名から受けたダメージが予想以上だったのだ。
槍をかざす龍田。
龍田「じゃあね、榛名ちゃん。」
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霧島「ぐっ…………!!!」
膝をつく霧島。
もう限界であった。
天龍「毒岩竜姉妹の俺ら相手に良くやったぜお前らはよぉ…。あの世で自慢出来るぞ。」
天龍「それに俺もそろそろきつくなってきた。終わりにしようや。」
天龍は力を込めつつ霧島を睨む。
霧島「………ハァ…ハァ……。じゃあ見せてあげましょうか………。私のニューブローを……。」
天龍「あ?」
霧島「あなたはステゴロの私じゃ勝ち目は無いと言いましたね…。直接触れられないからって…。確かにそうだわ。でも逆に言えば…。」
霧島「触れずに勝てば良いのよね。」ギロリ
天龍「はぁ?頭に毒回ったのかぁ〜?」アタマトントン
普段の天龍ならばすぐに危険を察知出来るはずなのだが、今は毒もさながらテンションが上がっていて冷静な判断が出来なかった。
霧島「まさか同族の艦娘に放つとは思って無かったわ………!!!!目ん玉かっぴらいて良く見なさい!!!!!!」
天龍「ごちゃごちゃうるせぇぞクソメガネえええぇぇぇぇ!!!!!」
霧島「はァァァァァァァァっっっっっっっ!!!!!!!!!!」
霧島「三式弾っっっっ!!!!!!!!!!!」
霧島の右ストレートは電気の帯びた竜巻を起こした!!!!!!
天龍「なっっっ!!!!なんじゃこりゃあぁぁぁあ!!!!!」
そのまま竜巻に巻き込まれ工事現場のユンボと共に吹き飛ぶ天龍。
そして壁へと叩きつけられたのであった。
霧島「it was a good fight!!!!(いい勝負だったわ!!!)」
龍田「んなっ!!!」
霧島の三式弾の衝撃で揺れたというのもあるが、天龍が負けたことに対し動揺した龍田の動きを榛名は見逃さなかった。
榛名はすぐさま起き上がり右フックを龍田の顔に放つものの躱されそのままチョークスリーパーにもっていからた!!
龍田「まさか天龍ちゃんが負けるなんて……それに貴方もなんで私の毒を受けながらもそんなに動けるのかしら………?!」
榛名「貴方の毒……………シロシビンですね…!?オオワライタケに入っている…!!!」
龍田「!!!!」
榛名「榛名の体は…………大抵の毒に耐性があるんですよっっ!!!!!毒キノコ食べすぎたせいでねっっっ!!!!!」
榛名はドスを思いっきり自分の腹に突き立てた。
自害などではない。羽交い締めしている龍田を自分ごと刺したのだ。
龍田「なっ……………!!!ゴバッッ!!」
榛名「相手が悪かったですね……………。榛名の勝ちですよ毒グモ女さん。」
天龍&龍田vs榛名&霧島
榛名&霧島の勝利