第16話「改修計画!」
時は早くも5ヶ月も経つ。
町田「早いもんやな…。」
もうそんなになるかと感慨深く思う町田は、少し洒落こみ金剛が入れた紅茶を飲みながら黄昏れる。そのまま椅子に座ろうとしたら椅子が壊れ顔に紅茶をぶちまけた。
町田「あっっっっっぢゃっっ!!!!!!!」
熱いんだってさ。
天龍「大丈夫かよ提督!!!濡れタオル持ってて良かったぜ……。」
天龍はそういうと雑巾を町田の顔にあてる。
そこはかとなく臭かったがそんなんばっかりなので町田は気にしないことにした。
龍田「天龍ちゃんは優しいのね〜。だって提督の事大好きだもんね〜。」
運動場で大声を出す龍田。
顔を少し赤らめうるせー!と叫ぶ天龍。
電「余所見すんななのです!!!!」
電は手にはめた剣靴で龍田を殴ろうとするも避けられる。槍を振り回す龍田。
龍田「まだまだ遅いわよ〜電ちゃ〜ん。」
電「キイイイイィィィッッッ!!!舐めやがってーー!!!」
龍驤「騒がしいやっちゃ…。本読まれへんがな…。」
パタン、と本を閉じ自分の部屋に移動しようとする龍驤。本のジャンルは心霊系である。
天龍「何読んでんだ?てか確か今日新しく艦娘来るんだよなおっぱい?」
龍驤「せやで。大本営から直接な。珍しいこともあるもんやてかなんやおっぱいて。お前も大概乳デカイやろが。乳デカ姉妹が。」
天龍「てことは龍驤は一人っ子おっぱいてことか?」
龍驤「へんなジャンル作るなて。なんやねん一人っ子おっぱいて。確かに姉妹おらんけどもやな。」
ピンポーン♪
鎮守府の玄関のチャイムが鳴った。
町田「お!来たか!!」
町田は走るように玄関まで迎えに行った。
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大淀「と、言うわけで本日よりお世話になります。大淀と申します!よろしくです!!!」
ビシッと敬礼する大淀はとても姿勢よく元気に挨拶をした。
ただ気になるのは車椅子に乗っている事である。
町田「というわけや!みんなよろしゅう頼むな!」
電「ま〜たカタワかよ…。」ポリポリ
頭をかく電。
大淀「まぁ!聞いてた通り本当に口悪いんですね!!!」
大淀「でも私貴方と違って艤装持てますから!!!!キィィーー!!」
そう怒る大淀は偽装を展開し電を睨む。
しかし体全体的に震えている。無理してるのであろう。
電「わっーた!わっーた!!!そんなにムキになるななのです!!」
町田「戦闘の後遺症でな。足が不自由なんや。まぁ、俺らのとこはそんなもんばっかやし気にすることや無いやろ。」
電「どうするのです?ロクに働かず飯喰らいにでもなりに来たのですか?」
大淀「私は列記とした任務娘でもあります!!それにパソコンとかも出来ますしちゃんとお仕事出来ますー!」ベッー!
天龍「なんかレベルが電並だな…。」
町田「すぐに怒るんよ。大淀ちゃん可愛いやろ。」
大淀「えへへへぇ。褒められたわぁ。」
比叡「これまたわかりやすい方が来ましたねぇ〜。」
金剛「提督は渡さないヨー!」
大淀「そうだ!最初の仕事として皆さんにこれをお渡ししなければ!!!」
すると大淀は書類を取り出しそれぞれに渡した。
大淀「さて!そこのおっぱい空母さん!読んでみてください!」
龍驤「アホくさ。えっーとなになに?改装計画書?」
町田「なんそれ?」
吹雪「パワーアップの事ですね。それぞれで回数は変わったりしますが、改、改2などがあります。もっと詳しく言ったら乙だのなんだのありますが。」
町田「スーパーサイヤ人みたいなもんか!良いねぇ!」
雪風「カッコイイです!!!」
町田「それをみんな受けれるん?」
大淀「はい!では工廠に行きましょう!!!」
町田「凄いな〜!そんなレベルアップも大淀ちゃん出来るんか!!!」
大淀「まさか!明石が居るじゃないですか!」オホホ
町田「え?おらんで。」
大淀「え………?」
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大淀「えぇっっーーー!!!!!明石も居なければ間宮も居ないじゃないですかっー!!!せっかく工廠とかキレイなのにー!!!」
町田が大淀の車椅子を押し、鎮守府を案内していた。
睦月「最近妖精さんのおかげで綺麗になったにゃしい!それにご飯は比叡さんが作ってくれるにゃしい!」
霧島「でもそれホントに明石にしか出来ないんだすか?教養をひけらかすようだけど、私化学も得意よ!!!」
電「九九も言えねぇ奴は黙ってろなのです。」
睦月「何されるか分かったもんじゃないにゃしい。」
大淀「せっかく計画書持ってきたのにぃ〜!!!」
天龍「でもよ、そんなもん無くても俺ら強いぜ?大丈夫だっての!!!」
大淀「分かっていませんね!深海棲艦は年々強くなってきています!アイツらも研究を重ねているのでしょう…。油断大敵です!!!」
ドドドドドドドドド!!!!!
どこからかまたもやこちらに向かい走ってくる音がする。
龍驤「お、今回は大淀が主役食われるんか?」
大淀「えっ?!えっ!?なんです?なんの事です!?」
ガチャア!!!!
町田「どっかの部屋開いたんかな?俺らがどこにおるんかわからんのとちゃうか?」
吹雪「まさか皆して工廠にいるなんざ思わないっすもんね。」
比叡「取り敢えず執務室に行きましょう!!!」
一行は執務室へと向かった。
すると部屋の前に誰かが倒れている。
町田「なんやっーー!?倒れとる!!!」
すぐさま駆けつける町田たち。
因みに今は大淀は1人で車椅子を押していた。
町田「君!!!大丈夫か!!!」
倒れている人物を抱え込み、安否を確認する町田。すると徐にその人物は喋りだした。
「私の…………私の姉を…たす…た…す」ガクッ
町田「なっ!!!!大丈夫か!!おい!!!」
榛名「気を失っただけです…。すぐにドッグに運びましょう!」
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「………………ここは…」
雪風「あ!!しれぇ!目が覚めしたよ!!!」
町田「大丈夫か!!何があったんや!!?」
「………?はっ!!!!」ガバッ!!!
布団をめくり起き上がったと思うと一気に町田の両肩を掴み凄い剣幕で叫び始めた!!!
「お願いします!!姉を助けてください!!!お願いです!!お願いします!!!!」土下座
町田「わっ!ちょっ!!!待ってくれ待ってくれ!!!!落ち着いて!まず君の名前は?!!」
筑摩「私は筑摩と申します!!!お願いします!」
天龍「取り敢えず何があったのか話してくれ。まずはそっからだ。」
筑摩「……………すみません。改めて私は重巡筑摩と申します。姉が深海棲艦に捕まって………。」
筑摩「普段は子供っぽくてちょっとおバカで……。いっつも姉をおちょくってたんです…。」
龍田「天龍ちゃんそっくりね〜。」
天龍「何処がだ。続けてくれ筑摩。」
筑摩「それで私たちは鎮守府に所属していない艦娘ですので…。ホームレスの集落で暮らしてたんです…。」
電「そんな奴ばっかなのです。で、粗方その時に深海棲艦の襲撃にあったのです。そうだろ?」
筑摩「はい……。おっしゃる通りで…。周りの親切にして下さっていたホームレスの方々も殺され…姉さんは私と残り少ないメンバーを庇って……。」
筑摩はかぶり布団を強く握りしめ涙を流し始めた。
筑摩「普段バカにしてたのに………!!私は何も出来ずに…………!!!!姉さんは自ら盾となって…!!!!!」
吹雪「………連れてかれたんすね。」
龍驤「何時の話や?てか君どっから来たんや?」
筑摩「南地区です…。」
町田「南地区やと!?えっらい遠いとこから来たんやの!!!他の鎮守府とかは尋ねたんか!?」
筑摩「何処も門前払いです…。意地悪とか仕事をしないとかじゃなくて…何処の鎮守府も深海棲艦の事でいっぱいいっぱいだったんでしょう…。」
龍驤「……………どこや?どこに連れてかれたんや?」
筑摩「…………南地区のB-1…イクノックです。そこに奴らの根城があるんです。」
金剛「怪しいデース。なんで連れてかれたとこをわかってるデース?」
筑摩「これを落としたんです。」
すると筑摩はタグ付きの鍵を出した。
町田「………この鍵………なんか書いとるけども…。工場の名前か?」
町田「…………………廃工場に棲んどるんか……。勝手なことしやがる…。」
筑摩「連れていかれたのは1週間も前です…。」
龍驤「…………こんなん言うの嫌やけども、多分もう………。」
筑摩「分かっています!!!!!それでも!!!それでも!!!!!」
筑摩は泣きながら眉間に皺を寄せ叫ぶ。
当然のことである。どこに居ようと家族の事を思うのは必然。例え生きていようが死んでいようが。
少しでも生きている可能性に賭けたいのだ。
町田「良し………。分かった。ほな案内してくれ筑摩。」
大淀「えええぇぇっっ!!!!嘘ぉ!!!行くんですか!?ダメですよ!!!」
大淀「向こうは何人居るかもわかんないのに!それにこういう事は大本営を通じて…」
町田「あそこは最近やたらと誘拐やら殺人が起きとる。大本営も知ってるやろそんくらい。でも海からも来よるし、陸でもどこに潜伏しとるかわからん状況なんや。」
町田「さっきも筑摩が言うた通り、どこもいっぱいいっぱいでギリギリなんや。それに…」
町田「大本営からの通達や。お前なら大丈夫。任せた……ってよ。」
電「真面目ちゃんはこの鎮守府にあわないのです。これがここのやり方なのです。」ポンッ
優しく大淀の肩に手を置く電。
大淀「ぐぬぬぬぬぬぅ〜。」
大淀「わかりました……。分かりましたよ!!!私もここの艦娘の端くれ!!!!こんな足でも雇ってくださってるんですからね!!!!!」
大淀「でもこんな私が行っても役に立てません。ですので皆さんには長距離無線機をお渡しします。龍驤さんの艦載機にも繋いでください。ここからサポート致します。」
睦月「オペレーターにゃしい!!!」
町田「サンキュー大淀ちゃん!!!ほな行くか!!!そのイクノックによぉ!!!!!」
-餓癌城イクノック編-