第2話「閃光の電」
吹雪「西田さんとこから大根貰ってきましたよ。」
町田「おっ、ありがたいの。ていうかここ火通るんかの。」
町田と吹雪は外掃除をしていた。
イ級たちの攻撃が鎮守府に直撃しなかったのが本当に幸いである。
早速民衆の前で深海棲艦をぶっ飛ばしたので好感度は程々良好であった。
それでその民衆の中から野菜を分けてもらったというわけなのだ。
町田「これからは俺らで海守るだけやなしに、ちゃんと街の人らと交流深めて色々手伝ったり仕事したりでもう忙しやで。」
吹雪「はぁ〜、戦いだけでも勘弁して欲しいのにそれもあっちゃ大変っすね。」ヨッコラセット
そういうと鉄筋コンクリートの上に胡座をかく吹雪。
町田はふと疑問に思うことがあり、吹雪に尋ねることにした。
町田「…なぁ吹雪ちゃん。イ級と戦った時の事やねんけども…」
吹雪「?なんすか?」
町田「なんで❴艤装を展開❵せんかったんや?」
吹雪「…………………。」
少し顔に雲がかかるような吹雪に対し、少しばかり失礼な質問になってしまったかと思う町田だったが、こればかりは提督としても聞いておかねばならない。それなりの理由があるのかどうか。
町田「展開せずに近接格闘で戦ってたやろ?そのせいで余分に怪我もしてもうてるし…。」
吹雪「……やっぱり話さなきゃ駄目っすよね…。まぁ理由としては…」
?「艤装を展開しないんじゃない。艤装を❴展開できない❵のですよ。」ケッ
町田・吹雪「!?!!!!??」バッ!!
後ろを振り返ると小柄なセーラー服を着た栗色の髪の少女がそこにいた。
気ダルそうに右肩にカバンを引っ掛け、左手でタバコを吹かしていた。
電「トラトラトラ…我、檻巌鎮守府に到着なり…。暁型4番艦電なり…。」
電「にしてもなんなのです?このあばら家は。これを鎮守府なんざ田舎の赤ん坊ですら言わねぇのです。」
町田「赴任……?あかん、まるで聞いてない。なんで大本営も連絡くれへんのや…。俺は町田慎太郎!軍曹やのに提督になってもうた身や!んでこっちにおんのが…」
電「吹雪、なのです。知ってるのです。」
電「上官半殺し事件、血濡れの吹雪。あれ以来有名になってるのですよ〜w」
ニヤニヤしながら煙を吐く電。
町田「なっ!!?上官半殺し?!そうなんか吹雪ちゃん!?」
吹雪「……………………えぇ…。」
吹雪「おめェ相も変わらず毒吐きやろうだな…。」
電「へっwまぁ、電も同じ理由でこんなクソみたいなとこに飛ばされたのですがね…。」
町田「ん!?まさか2人とも同じ鎮守府から来たんか!?」
吹雪「そうっすよ。まぁライバルみたいなもんです。今まで360戦180勝180負の戦績っす。」オイイナズマタバコヨコセ
電「この電からそうそう逃げれると思わないことなのです。」ダレガヤルカナノデス
町田「あの子も強いんやの……。吹雪ちゃんと互角とは。にしても、艦娘ちゃんてダウナー系が多いんやな。」
吹雪「うちらだけっすよw流石に。」
町田「ハハッwていうかさっきの話や!なんで艤装展開できへんのや!!教えてくれ!」
吹雪「後遺症っす。あまりにも過激な戦闘がありましてね。あっちの電は…。」
電「はなっから展開できねぇのです。ま、かたわですわな。」プハー
町田「そうか………。色々あったんやな…。」
電「そんなしみったれた顔すんななのです。気持ちわりぃ。司令官なんだから胸張ってドッシリ構えろや。」
町田「ヒュ〜!かっけぇ〜!!!そうさせて貰うぜ!!!!!艦娘ちゃんが2人揃ったことやし!!妖精ちゃんも来てくれるやろ!!」
吹雪「あ、無理っす。」
町田「ゑ?」
電「ふつーの鎮守府なら1隻でも十分なのですが、こんなあばら家なら最低でも3隻は必要なのです。」
人差し指をさす電の表情は険しかった。
町田「そうか………まだあかんかったか…。ほな、気が気でないけども奥の手を使うか…。」
吹雪「!!まさかアレを!」
電「あ?」
町田「お前ら!!野良艦をスカウトしに行くぞ!!!」