なんとか双子棲姫に1発お見舞した吹雪と睦月であったがこれで終わるとは思えない。
すかさずに構えを取り相手の動向を探る。
睦月「とんでもない殺気を感じるにゃしい…。」
吹雪「あぁ…。まだあいつら何かすんぞ。」
双子妹「痛い……………痛いよぉ………お姉ちゃん…。」
片目を抑えながらぶつぶつと呟く双子妹。
手の間からは紫色の血がドクドクと流れる。
一方姉は外れた顎を戻し妹の肩に手をかける。
双子姉「大丈夫………?可哀想に………目が…目が………。」
すると双子棲姫の皮膚がパキパキと割れ崩れ始める。
吹雪「油断すんなよ睦月!」
睦月「にゃしい!!!」
双子棲姫「フヒヒッ…………フヒ……ヒヤハハハハッッ」パキッパキ
双子棲姫の割れた箇所から鋭い爪が生える。
そしていきなり叫んだと思うと口が喉辺りまで裂け怒りを露わにする双子棲姫。
吹雪「ばっかデケェ口だなぁおい…。今まで閉じてたんか……。」
睦月「気が増してる………!!!これって進化か何かにゃしい!?」
双子棲姫と目が合う。
その瞬間とてつもないスピードでこちらに突進を仕掛けてきた。
その勢いは揺れている斧を叩き壊す程だ。
睦月「はやっ!!!!!」
吹雪「睦月!!!避けるぞ!!!!」
バグッッッッ!!!!!
瞬時に左右に避けた睦月たちだったが睦月が左肩の肉を少し抉り食われてしまった!
睦月「ガッッッ!!!!」
双子妹「お前のぉぉぉ目ん玉よこせええぇぇっっっーー!!!」
右手を伸ばし睦月の目に指をつきさそうとする双子妹。何とか目は免れたが右こめかみを裂かれる。
睦月「ギャッ!!!!」
睦月「破纏掌(はてんしょう)!!!!!」
痛みを我慢しながら両掌を8の字にし双子妹の顔に放つ。浸透八卦のひとつである。
しかし顔を少し仰け反らせただけでほとんどダメージが無い。そのまま睦月は左脇腹に回し蹴りを受け壁ごと廊下に吹き飛ばされた。
メギイッゴギッ!!
睦月の肋が折れた音であった。
そればかりか内臓にもダメージがある。
睦月「ゴボッッ!!!!」
睦月は廊下を過ぎ、歯車の場所まで飛ばされる。
そこにはもう既にパネルは無く、下は奈落の底である。睦月は危うく落ちそうになるも歯車の隙間に右手で捕まる。左腕はもう使い物にならず肋も折れているのでギリギリである。
睦月「フグウッ…………フッフッ…………!!!」
右こめかみからの血で右目も見えない。
絶対絶命である。
吹雪はというと睦月の事を心底心配してはいるが双子姉に苦戦を強いられていた。
双子姉は妹の事で怒り狂い妹以上に暴れ倒していた。これぞ正しく目の敵である。
徳一した身のこなしでなんとか攻撃を躱すも吹雪もそれで精一杯で反撃の余地がない。
それでもなんとか奥の部屋まで逃げ、周りのトラップを利用しようと試みる。
双子姉「ギィヤァァァァァァァッッッーー!!!!!ガァァァァっっっ!!!!」
吹雪「馬鹿みたいに突っ込んで来やがって!!!」
突進してきた双子姉を上手く跳び箱の容量で上に乗り下蹴りをかます。下には回転刃があり、そこまで吹雪が誘導したのだ。
そのまま回転刃に巻き込まれる双子姉。
しかし腕で回転刃を粉砕。
血だらけで抉られた体を起こし左腕で吹雪の喉を鷲掴みにする。
吹雪「ガッッッ……………!!!グッ…………!!」
双子姉「このまま潰そっかなあぁぁぁ。それとも私と同じ目に合わせよっかなあぁぁぁぁ。」
吹雪を掴んだまま違う回転刃まで歩く双子姉。
吹雪は双子姉の腕を掴んで藻掻くも微動だにしない。
吹雪(やべぇっっ…………!!!!潰れる………!!!マジで死ぬっっ!!!!!)
吹雪は力を振り絞り双子姉の顔を蹴りあげようとするも簡単に躱される。その時勢いで靴が飛んでいってしまう。
ガゴオオッンッッ!!!
双子姉「やっぱりお前は細切れだ。」
回転刃に頭を押し付けられる吹雪。
なんとか両手足で耐えるも徐々に地獄に近づく。
吹雪「フンググググッッッ!!!!」
双子姉「妹の目もおおぉぉぉ!!!!私の体もおおぉおぉぉ!!!!!同じ目にあわしてやるううううっっ!!!」
確実に近づく死。
吹雪の全身には血管が浮いている。
力を振り絞っているのだ。
しかし、もう限界である。
双子姉「ミンチになってグチャグチャになりやがれええぇぇぇ!!!!!」
終わりだと思われた瞬間。
吹雪は不敵に笑うのであった。
吹雪「お前が……………頭悪くて………助かったぜ………。」
双子姉「???」
吹雪は踏ん張っていた足を自分の頭に持ってくるように回転。
ドッッッゴオオオオオォォォォッッッッ!!!!!!
とてつもない衝撃音が鳴り響く。
双子姉の体は上半身と下半身に真っ二つになってしまった。
吹雪はそのまま回転刃に当たらぬよう上手く真ん中に乗ろうとするも膝が限界を迎えており脛を大きく斬ってしまった。
吹雪「ハァ…………ハァ………。あん時お前が上を見てたら死んでたのは私だった………。」
吹雪「睦月のリボンの紐はな…………鋼桀線って言ってな…………唾付けたらカッターになるんだ…。」
吹雪「それで鋼桀線を巻いた鎖が斧の重さに耐えきれず落ちてきたんだ…。周りを良く見るんだなクソアバズレ…。って……もう死んでるか…。」
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もう腕が限界を迎える寸前の睦月。
上には双子妹がいる。
双子妹は遊んでいるのか落ちそうになっている睦月を嘲笑う。
睦月「グギギギ…………!!!」
双子妹「落ちるの………?ねぇ落ちるの?」
双子妹「でもその前に………、目ん玉貰うね。」
腕が伸び徐々に睦月の目に近づく。
睦月「やっ………辞めろっ…にゃしい!!!!」
双子妹「じゃあね〜。」
グチュッッッ!!!!!
肉の抉れる音が鳴る。
「ギィヤァァァァァァァッッッーー!!!!!」
その後絶叫がこだまする。
しかしその声の主は睦月ではなく双子妹のものであった。
それもそのはず、伸ばした指は睦月に思いっきり噛まれたのだ!!!
睦月「やっほ……ひいてひたなひぃ………!!(やっと…効いてきたにゃしい)」
そう、睦月は最初の双子棲姫と対峙した時に何度も構え直したのは腕と手の動きで相手の三半規管を狂わせたのだ。芯楼空裂拳の技の一つである。ただ深海棲艦に効くのには少し時間はかかってしまったのであるが。
そのせいで目ではなく口に指を運んでしまったのである。
そして睦月はそのままなんと腕を離す。
睦月「いっひょにひのうやふほはほう…。(一緒に死のうやクソ野郎)」
双子妹「なっ!!!!うわつぁぁっ!!!!お姉ちゃん!!!お姉ちゃぁぁぁぁん!!!」
睦月は空中で双子妹を蹴り飛ばした。
そしてそのまま落ちていく。
しかし!!!落ちたのは双子妹だけであった!!!!
睦月「最高のパートナーにゃしい………。」
吹雪「お前…………もし私が死んでたらどうするつもりだったんだ…。」
落ちる寸前に吹雪が睦月の腕を掴んだのだ。
睦月「吹雪ちゃんだったら勝つってわかってたから………。家族のことはなんでもわかるにゃしい…………。」ニコッ
吹雪「フフっ…悪くないな…家族ってよ…。」
そして睦月を引き上げる吹雪。
お互いに満身創痍である。
このままでは後遺症どうこうの話では無い。修復剤は死者には効かない。
吹雪と睦月は動かないのか動けないのか、その場に留まるのであった。
吹雪&睦月vs双子棲姫
吹雪&睦月勝利━━━━━━━━━━
[newpage]
ゾロゾロと湧き出てくる魑魅魍魎に苦戦を強いられていた町田一行。
倒しても倒して次々とキリがない。
町田「クソがっっ!!!うっとおしぃんじゃおどれら!!!!!!」
バケモノ「ギャォォァオォォッー!!」
町田が殴り飛ばす。
天龍「はあぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!毒麟迕(どくりんご)おおぉぉ!!!」
天龍が毒の刀を振り回し敵を次々に斬り掛かる。
バケモノ「ウバァァァァっっ!!!」
金剛「アチョーーーーッッッ!!!」
比叡「イヤーーーーーッッッ!!!!」
金剛も負けずとバケモノどもを殴り倒していく。手刀、蹴り技、どれを取っても一級品である。
比叡は金剛に続く。
町田「凄いな金剛ちゃんと比叡ちゃん……。空手か?」
霧島「金剛流空手ですね。お姉様が考えたんです。使えるのは金剛姉様と比叡だけですがっ!!!」
霧島「三式弾ッッッッ!!!」
霧島がバケモノに放つ三式弾は天龍と戦った時よりも更に大きく強くなっていた。
天龍「随分と鍛えたな霧島ぁ。」
霧島「鍛錬は義務で絶対よ!!!」
榛名はドスで切り刻んでゆき、龍驤は艦載機で攻撃。
パタパタパタパタパタ………
なにかの音が聞こえる。
正体はヘリコプターであった。
よく見るとニュースキャスターとカメラマンが中継していた。
ニュースキャスター「皆さん!!!ご覧下さい!!!謎の行方不明が多発していた地域でなんと深海棲艦と艦娘たちが戦っています!!!」
龍驤「何してんなあのアホども!!!」
すると一体のバケモノが急に蹲ると背中から肉を裂き羽が生えた。
そしてそのヘリコプター目掛けて飛んでいく。
龍驤「めんどくさいやっちゃのぉぉ!!!」
龍驤は大きな式神に乗りそのまま空中戦へと持ち込み、バケモノに艦載機をぶつけるが爆風でヘリコプターまで飛ばされてしまった。
龍驤はギリギリで体制を整わせカメラマンのカメラを鷲掴みにし
龍驤「檻巌鎮守府艦娘大募集じゃ!!!!どんな奴でもええから来てくれ!!!ほな!!!!!」
そういうとまた下に降りていく。
カメラマンたちは驚きながらもそのまま危険なので避難した。
龍田「!!!今度はイ級の頭のバケモノよ!!」
次々と出てくるバケモノであったがその中でイ級の対陸戦闘型らしき深海棲艦が出てくる。
そして町田の目の前に現れたのは6m程のバケモノであった。
町田「うわああああああ!!!!デッッッカ!!!」
連続でパンチが飛んでくる。それを躱すも風圧で飛ばされる。その先には他のバケモノ。
町田はバケモノどもを倒しつつ巨大イ級ヘッドに立ち向かう。しかしバケモノどもは連携の取れた動きで攻撃を仕掛けてくる。
ガードした上でであるが、イ級ヘッドのパンチを受けそのまま玄関まで吹っ飛ばされた。
町田「ガハッッ!!!クソッタレがよぉぉ……!!!」
艦娘たちは町田を助けたいが自分たちのことで手一杯である。
更にイ級ヘッドはこちらに向かい走ってきた。今度は両腕である。
町田は構える。
そして殴り飛ばされたのだ。
「ぐぎゅごおおぉぉぁおっっあっっ!!!!」
そう、イ級ヘッドがである!!!
町田「ったくよぉ………!!!!!遅ぇぞ!!!!!!!」
町田「ヘヴィボーイ!!!!!!!!」
ヘヴィボーイ「悪い!!!待たせた!!!!!」