禍深島浅瀬────────
バッドトルピード号に残った何名かの海賊。
尊敬するキャプテンたちを心配するとともに大淀と筑摩の無線機器に集中していた。
大淀「戦闘が始まったようです。」
筑摩「ここからなんとなく見えていましたが、3方向に別れて島に入ったようですね…。」
海賊「もう始まったのか!?」
海賊「予想よりもあまりに早い…。こっちの手が読まれてたのか…。」
女海賊「それより!!!うちの副キャプテンどうなったのさ!!!いきなり通信が途絶えるなんて!!!それにアンタんとこの女の子も繋がらないんでしょ!!?」
大淀「先程まではきちんと繋がっていたのですが………。情けない話です………。」
筑摩「おそらく通信機器に何か生じたのかと…。」
その返答に悪態をつく海賊数名。
なんのための通信だと、役立たずの角印を押す。
大淀「………。サポートに徹する立場として不甲斐ないですね…。」
筑摩「ブツを回収したら井守さんのとこで良い通信機器を頂きましょう。今はハッキリしている提督班と木曽班のサポートに集中です。」
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赤城「暇…ですねぇ…。」
ふわぁとあくびをする赤城。
先程から龍驤と加賀が艦載機を飛ばし辺りを警戒しているがとくにこれといって何も無い。
ここから見れば平和な海である。
あくまでも表面上ではあるが。
加賀「赤城さん。何時でも戦闘出来るようにしておいて下さいよ。いつ何があるかわかりません。」
赤城「分かってますよ…。でも私がどこまで役に立つか。」
木曽から奪ったおにぎりを頬張りながら眠たそうな目で呟く赤城。
龍驤「そんなん言うなや。さっきのアンタの艦載機のサポート。最高にカッコよかったし役に立ちまくってたやないか。」
赤城「そうは言ってくれますけども…。」
赤城「でもここでヲ級の群れなんか現れたら終わりですよ。第一この鎮守府人が居なさすぎるんです。那珂さん?でしたっけ。応援にこれなかったんですか?」
龍驤「そうか。あんたら会ったこと無いんやったな。あの子らはあの子らで忙しんやと。またあっちはあっちで深海棲艦の相手してるんとちゃうか。」
龍驤「せやからそう腐らんとすぐに戦闘出来る態勢だけは取るんやで。」
赤城「了解。」ふわぁ〜
加賀「……。」
少し頼りなさげな相方を心配する加賀であった。
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町田「お前らちゃんと全員着いてこれてるな!!!!」
凄いスピードで走り抜ける町田一行。
後ろでは川内と夕立が追っ手を食い止めてくれている。
ならば自分たちはそれを信じてただひたすらに例の装置を回収するのを目指すだけ。
最上「大丈夫!!!全員着いてきてるよ!!!」
最上「にしてもなんでこんなにトラップ作動してんのさ!!!!」
そうである。
追っ手だけならまだしも先程から恐ろしい数のトラップが町田たちを襲っていた。
飛び丸のこに毒矢、トラバサミから槍の雨嵐である。
神通「あー…、あのさぁ。さっき美味そうな酒が落ちててさ…。」
町田「ああぁ!!?!」
神通「それ拾ったらなんか酒についてたコードがブチッて切れたんだけど関係ねぇよな?」
最上「絶対それじゃん!!!!」
利根「お主のせいかこのアホボケカスアホアホォォッッ!!!」
逃げながら神通にそれぞれ拳やら蹴りをいれる。
電「ていうかあのよぉ!!!さっきから気になってんだけどもよぉ!!」
町田「なんな電!!!」
電「なんか周り明るくなってきてねぇのです!!?!」
最上「深海棲艦が設置した照明とか!?」
ジジジジ
大淀「違います!!提督方は上の方に向かってます!!!それですこし洞窟の岩の隙間から光が差し込んでいるんです!!!」
大淀「それにおそらく周りにある鍾乳石は光を増幅させるジフライト鉱石の結晶!!!それで明るくなっているんです!!!」
大淀「それと雪風ちゃんと浜風さんの通信が途絶えました!!!できるだけ早く応援並び救助活動に向かってください!!!」
町田「なんやと!!!!こんな状況で!!!でも了解や!!!!」
電「なるほど……!!!トラップ解除失敗か!!!浜風とかいうやつ、大口叩いてた割にはどんくせぇのです!!!!!」
吹雪「工場といいこの島といい……。すぐどっか行くなアイツ…。」
額に汗を足らせながら微笑む吹雪。
するとその瞬間!!!!
ドッガァァァァァァッッッッッ!!!!
あちらこちらの壁が崩れだしたと思ったらそこから深海棲艦がうじゃうじゃと出てきたのだ!!
町田「んなっっ!!!!こいつらっっ………!!」
利根「提督よッッッ!!!前じゃッッ!!」
町田「!!?」
町田がすぐに前を向くと前からも深海棲艦が迫ってきたのだ。
殴り倒しながら進もうと思うもあまりにも数が多い。
電「チッ!!こうなる事は十分予想出来てたのです!!!殺るしかねぇのです!!!!」
スチャッ!!と靴を手に嵌める電。
井守の研究所で新しい剣靴を作って貰ったので先っぽの刃物はより凶悪に鋭利になっていた。
初雪「やってやらぁぁっっ!!!!」
神通「クッッソ!!!こんな事なら着いてくるんじゃなかったぜ!!!」
夕雲「キャプテン………どうかご無事で…。」
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雪風「プハッッァッ!!」
激流に流された雪風と浜風は地下深くに居た。
なんとか激流の終わりがあったので一命を取り留めたのだ。
雪風「にしても皆は大丈夫でしょうか…。」
雪風「浜風、大丈夫ですか?」
肩を貸す雪風。
浜風は少ししてからそれを振り解きずぶ濡れの服を絞る。
雪風「…………。」ジーッ
浜風「…………なんですか。」
雪風「姉妹でここまで差が出るとは…。」ムムムッ
海賊服が濡れブラジャーがうっすらと見えるそのバストには流石の雪風も目が奪われる。
それに気がついた浜風は両腕で隠すような仕草をとる。
浜風「これのせいで今までだれだけ嫌な目にあってきたか……。大っ嫌いですよこんな体…。」
浜風「やはり貴方などに私の気持ちなんかわかりません。分かり合うなんて事出来ません。」
雪風「でも雪風は素敵だと思います!」
目を輝かせながら呟く雪風にすこし唖然としたが先を急ぐと言い足を動かす。
雪風「どうするんですか?」
浜風「こうなってしまえばもう前を進むしかないでしょう。上に戻るなんてことは無理でしょうし。」
雪風「そうですね…。通信機もどっか流れちゃいましたしね…。」
2人はどこに繋がっているのかもわからない洞窟を進むのであった。
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その頃天龍一行は湧き出てくる深海棲艦どもを相手にしていた。
こっちは町田サイドほどトラップ自体はないが深海棲艦の数が多い。
苦戦を強いられていた。
天龍「毒腐倒(どくぶどう)おぉぉぉっっ!!!」
深海棲艦「ギィヤァァァァッッッ!!!」
木曽「なんだお前それ…。まさか深海棲艦の力か!?」
天龍「そうだよ。紆余曲折あってな。お前こそなんだそれ?レイピアか?」
木曽が使っている武器はフェンシングなどで使われる武器、レイピアである。
もちろん鋭く尖っているので競技などには使えない。
目にも止まらぬ速さで深海棲艦に風穴を空けていく。
深海棲艦「ギシャァァァァッッッーー!!!」
深海棲艦の体から真っ赤なオーラが発せられる。
睦月「eliteにゃしい!!!大淀さんの資料で見たやつだ!!!!」
霧島「ならばこっちも改になるまでッッッ!!!」
天龍たちも気を高め全員改になる。
木曽は一気に改二まで超化(パワーアップ)する。
戦いは一気に苛烈に。
攻撃が全く止まない。
潮も指先から発せられる真空切りで次々に深海棲艦を切り刻むもあまり手応えがない。
木曽「潮ッッ!!!後ろだっっ!!!」
潮「!!!!」
睦月「ハァァァァァッッッ!!!銑鉄螺巌照!!!!!!!」
シャババババババッッッ!!!!!
凄まじい貫手の嵐で深海棲艦たちを吹っ飛ばす睦月。
睦月「後ろは任せるにゃしい!!!」
潮「………。」コクッ
北上「しつこいっての!!!!ウザイっっ!!」
加古「北上ぃっ!!上だっっ!!!」
北上「!!!」
リ級が上から大腕を振りかざし北上を叩き潰そうとしたが間一髪でバックステップで避ける。
しかし、その先にはホ級とツ級がおり北上は両サイドから捉えられる。
北上「んなっっ!!!」
ドゴォォォォォッッッ!!!!
北上「ブッッッ」
リ級のボディブローが北上に直撃。
マトモに受けた北上は壁際まで弾き飛ばされてしまった。
加古「北かm………!!」
メギャァァァァッッッ!!!
北上を心配した加古だったが背骨にホ級の拳が炸裂。
その後回し蹴りを受け北上同様壁際まで飛ばされる。
さらにダウン状態の2人を潰そうとリ級のストンピングが眼前に迫っていたが天龍に両足を切り落とされ霧島のストレートが顔面を破壊。
天龍「おいっ!!大丈夫か北上!!加古!!」
霧島「ダメね…!!完全にのびてるわ…!!!」
金剛「ワタシが守りながら戦いマース!!!!2人は他を当たってくだサイ!!!!」
金剛「イヤァァァァァッッッッ!!!!」
ドガッッッッッ!!!!
バキィィィっっっっ!!!
金剛流空手の真骨頂である。
龍田「千塵介ッッッ!!!」
木曽「樗突閃牙(ちょとつせんが)ッッッ!!!」
ズババババババッッッッ!!!!!!
木曽のレイピア、龍田の槍の合体技に深海棲艦は為す術もなく風穴を空けていく。
龍田「やるわね〜木曽ちゃん。敵じゃなくて良かった♡」ニッコリ
木曽「こっちのセリフだ。」フフッ