【町田サイド】
町田一行は雨の如く飛んでくるトラップを避けながら深海棲艦と戦っていた。
町田「邪魔じゃボケェェェェッッッ!!!」
深海棲艦「ギシャァァァァッッッ!!!!!」
電「獅子雷雷(ししらいらい)!!!!!」
剣靴での突きの嵐。
改になってからか威力もスピードも増している。
次々と敵を切り刻む。
最上「ガッッッ!!!!」
4体のト級の体当りに吹き飛ぶ最上。
それを見逃さず追撃しようと仕掛けるツ級の巨大な拳。
それに対し、初雪が間に入り寸勁を放つ。
初雪「私を無視して最上先輩ばかり狙うたァいい度胸だっっっ!!!ぶっ殺してやらぁぁっっ!!」
初雪「覇ッッッッッ!!!!!」
ツ級の拳と衝突。
グチャァァァッッッ!!!
と肉が裂け血が飛び、骨が砕け拳と腕がグチャグチャに折れ曲がる音が響く。
初雪「んなッッッッ!!!!」
ツ級の拳に押し負け初雪の右腕は無惨な状態に。
そのまま上から巨大な拳の振りかざされアームハンマーの要領で叩き潰される初雪。
目はあらぬ方向を向き、体はピクピクと痙攣している。
それを見てニヤァと笑うツ級はさらに潰そうと拳を振りかざす。
電「初雪ィィっ!!」
吹雪「ンダラァァァァッッッッ!!!」
ツ級が拳を振りかざす前に顎めがけハイキックをかます。
吹雪(硬ぇ………!!!!でもこの体重ならっっ…!!!)
蹴り上げたツ級の顔面を抑えそのまま地面に叩きつける。
合気道の技の一つである。
ツ級は自分の体重と位置エネルギーが加わり後頭部が割れ死亡。
吹雪「おいっっ!!初雪!!!クソッ……!伸びてやがる……!!!」
初雪を背負い顔を上げるとツ級が5体が居り、一斉に攻撃を仕掛けてくる。
初雪を背負いながらなので避けつつ蹴りを入れるので精一杯。
最上「瑞雲流!!!月華晶(つきげしょう)!!!」
最ツ級の腹に手刀を入れるも、皮1枚切れただけで逆に最上の手が切り刻まれ血を流す。
最上「硬っ……!!!!!」
ツ級がニヤァと得意げに笑うも次の瞬間胴体が横一文字に真っ二つに。
神通の邪海斬である。
吹雪「神通先輩!!」
最上「流石………。」
神通「馬鹿言え…。お前さんが手刀で切り口入れてくれてたからだ…。にしても駆逐艦大丈夫かよ!?」
吹雪「完全にノックアウトっす!!!んなっ!!!」
目の前に毒矢の大群が飛んでくる。
しかし町田が全て衝撃波で弾き飛ばしぼっーとすんなと一喝。
少しも油断出来ない状況である。
神通「あいつホントに人間かよ…。」
大淀「すか………ますか!!その先に天龍さんたの居るところに繋がる道があります!!案内は私と筑摩さんがしますので合流して下さい!!!!」
大淀「それとおそらく雪風ちゃんと浜風さんは下流に流されて島の地下深くに居ると思われます!!!」
町田「了解や!!!ここは俺らが受け持つから先に行ってくれや!!!!!夕雲おぉぉ!!!お前も吹雪と行けぇぇっっ!!!!」
吹雪「了解っす!!!」
夕雲「!!!!」コクッ
吹雪と夕雲が細道に向かい走り抜けようとすると当然ながら深海棲艦が道を阻む。
どうにかして立ち回ろうとするも連携が上手く、すぐに追いつかれる。
吹雪「クソッッ……!!!!」
利根「土砂裂破(どしゃれっぱ)!!!!!!」
地面を思いっきり殴り亀裂が生まれ、吹雪の目の前の深海棲艦の足元が崩壊。
下半身が埋まり、両サイドから電と町田の連撃で次々と吹き飛ぶツ級とト級。
利根「行くんじゃ!!!!!」
電「後で絶対に追いかけるのです!!!!」
町田「行くんや!!!!!」
吹雪「うすっっっ!!!!行くぜ夕雲!!!」
夕雲と初雪を背負った吹雪が駆け抜ける。
[newpage]
とぼとぼと歩く雪風と浜風。
激流に流されたことにより少し体力も落ち、早々にお宝とブツを見つけなければならない。
雪風「あ…………。ここから先なんか変です。」
浜風「?」
雪風の言う通り、その先の洞窟の壁面が人工的に加工されていた。
何かの倉庫のようだ。
もしそうだとすればこの先に例のブツがあるかもしれない。
少し足早になる雪風と浜風。
雪風「おぉ!倉庫!倉庫です!!!」
浜風「なるほど…。こういう作りになってたのか…。」
倉庫には機銃の弾や魚雷、地雷や爆弾などがあった。缶詰などもあったがどれもこれも空いておりゴミの山である。
ガサガサとガチャガチャと探りを入れる2人。
しかし、これといって何もめぼしいものが無い。
う~ん…と困る雪風。
足元を見ていなかったせいか置いてあった何かに引っかかり派手にズッコケる。
おかげで鼻血を流すものの雪風は引っかかった物に目を向ける。
雪風「これ………。」
鉄でできた直径30センチ前後の箱であった。
そこに刻まれていたロット番号を見て雪風は井守の言葉を思い出していた。
雪風「F-0531-30……。これです!!!ありました!!!!!」
それを手に持ち浜風に知らせる。
雪風「これを探しに来てたんです!!!浜風もこれを探してたんですか?」
浜風「何ですかそれ?そんなもの探してませんよ。鍵を探してるんです。」
雪風「鍵?」
浜風「えぇ。この奥の扉の鍵を。」
倉庫の奥に指を指す浜風。
曲がり角なのでよくわからないと雪風はその先に行ってみた。
すると高さ10mほどはある鉄扉がそこに存在していたのだ。
開けようとするもののビクともせず、無理に開けようとするも扉はうんともすんとも言わない。
雪風「壊せませんねこれは…。でもしれぇや金剛さんなら…。」
気がつくと後ろに浜風が居た。
浜風「駆逐艦でも壊せないくらいには頑丈なんです。あなた如きが何しても無駄ですよ。」
ムッ!!とするものの何も出来ない雪風。
雪風「この中に何があるんです?」
浜風「貴方に言うつもりはありません。ですから早いとこ鍵を見つけてこんなところ………」
「もしかして鍵ってこれのことかい?」
バッと後ろを振り向く2人。
そこには2本の角、頭にはカチューシャ、縦ロールのツインドリルの髪型の女が居た。
ただ肌は白く、真っ黒な服装とオーラで一目で深海棲艦とわかる。
浜風「な………………。クソッ………!!!!遅かったか………!!!」
小声で構えを取る浜風。
クールな顔をしながらではあるが相手を睨みつけものすごい量の脂汗を流す。
雪風も構えを取り、相手の様子を伺う。
雪風「雪風は陽炎型八番艦の雪風!!!お前は誰なんですか!!!!」
運河棲姫「これはこれは…。フッフッ…。ご丁寧にどうも。私は運河棲姫。そっちのおかっぱは前に見たことあるけどお前は見たこと無いねぇ……。」
雪風「ん!!知り合いですか浜風!!!」
浜風「つに………こいつに仲間が殺されたんですっ……!!!!忘れもしませんよ…!!!」
浜風「長波…望月…朝潮…いっぱい殺されました………!!!!」
浜風「っと………やっと仇が取れる……!!!!死に晒せ運河棲姫ィィィィィッッッッ!!!!」
運河棲姫目掛け走る浜風。
雪風は改に超化し浜風の後に続く。
[newpage]
浜風「蝶賤邪白(ちょうぜんじゃもう)!!!!」
指先から繰り出される連続の真空切り。
それに加え雪風のラッシュ。
しかしそれを嘲笑うかのように避ける運河棲姫。
運河棲姫「ふ~ん…最近聞いてた陸上にちょっかいかけてる鎮守府のガキかな?一応改になれるのか…。」
足を引っ掛けこけそうになる雪風。
それに合わせ両手を地面に付け、バネの要領で蹴りを放つ。
だがそれも読まれ避けられる。
浜風「シャッッッ!!!」
運河棲姫「はぁ………弱いなぁ…。」
腕を弾かれ蹴りを腹に受ける浜風。
空気が口飛び出し前のめりになるもその足を両手で掴む。
そして浜風の後ろから雪風が飛び出し、上段2弾蹴りが運河棲姫の顔に炸裂。
と思うも右側の縦ロールに掠りほつれただけであった。
雪風「チッ!!!大丈夫ですか浜風!!!」
浜風「だ………大丈夫……………です…。」
目に血管が浮かび片手で腹を抑える。
軽い蹴りでも名前付きの深海棲艦の蹴り。
足は小刻みに震え立っていられるのがやっとであった。
雪風(これが名前付き……。にしても…。)
雪風「運河棲姫なんて居たかなぁ…。」
大淀の資料にも載っていなかった名前。
不思議に思う雪風を他所に運河棲姫が話し出す。
運河棲姫「おいおい………自慢の髪ほつれたじゃん……。それに…。」
運河棲姫「その話さぁ…喧嘩売ってんの?」
どす黒いオーラが滲み出る。
雪風「なんか怒ってますねあいつ……。浜風!!!無理せずに後ろで…。」
退避しててくださいと言おうとしたのであろう。
雪風の話を聞いていた途中、浜風の目の前から一瞬で雪風が居なくなった。
次の瞬間とてつもない衝撃音が後ろで響く。
急いで振り返ると後ろの鉄扉に雪風がめり込むまで運河棲姫の蹴りを腹に受けていた。
大量の血を吐く雪風。
油断などしていない。
浜風に注意を促した時もしっかりと運河棲姫から目を離さずにいたのにも関わらず、雪風は蹴り飛ばされた。
早すぎて見えなかったのだ。
浜風「雪風!!!!!」
足を下ろすと同時にドチャァと血の海にうつ伏せで倒れる雪風。
踵を返し、次は浜風ににじり寄る運河棲姫。
ガシッッッ
動きが止まる。
右足首を雪風が掴んだのだ。
雪風「ど………………どこ………行きやが…………お前………相手………雪風…………です…。」
雪風「はま……か…ぜには………手は……出さ…せませ……。」
運河棲姫「……………。」
雪風の髪の毛を掴み宙ぶらりんにし、何度も何度も腹に拳を叩き込む。
その度に吐血し雪風の足元は鮮血に染められる。
その後何度も地面に叩きつけられる。
ドガッッ!!!バギィッッッ!!!グシャァァッッ!!!
骨が折れ肉がえぐれる音が響く。
浜風は先程のダメージと運河棲姫の強さに足がすくんでいた。
運河棲姫「………。死んだか。」
運河棲姫「ただの下らない駆逐艦が…しかも2人ごときでのこのこと…。」
運河棲姫「私は大事な仕事があるんだ。忙しいんだよ。次はお前だ。」
浜風「あ………あぁ………。」
ガクガクと震える浜風。
そんな事お構い無しに歩みを進めようとする運河棲姫だが。
ガシッとまた雪風に掴まれる。
運河棲姫「……………。」
あきらかにイラつきを顔に浮かべる運河棲姫。
下唇を噛み、怒りのままに雪風を上から何度も殴り踏み潰す。
運河棲姫「お前なぁぁぁっっ!!!汚ぇ手で触ってんじゃねぇよ!!!!!」
運河棲姫「忙しいっつんでだろうがよぉぉぉっっっ!!!!きっもちわるい艦娘がよぉぉぉっっっ!!!!!!」
ドゴォォォォッッッ
バゴォォォォッッッ
浜風「あ………あぁ……ゆき……かぜ……。」
運河棲姫「ハァ………ハァ………。いけないいけない。こんな事でキレるなんて私もまだまだね…。」
雪風「カハッ………ヒュー…ヒュー……。」
顔が潰れ、手足がありえない方向に折れ曲がり息も絶え絶え。
生きているのが不思議なくらいである。
落ち着きを取り戻し、また浜風に向き直るものの。
次は足首に噛みつき動きを止める雪風。
浜風「もう…………もういいよ……。なんで…なんでそこまでして………。」
雪風「はまはへは………………ゆきはへの…………いもうほ……………だはら…………。」
運河棲姫「で…………なんで死なねぇんだお前はぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!」
焦りながらまたなんども叩き潰す運河棲姫。
内心死なずになんども立ち上がろうとする雪風にビビっているのであろう。
浜風「ちゃん…………。お……。」
運河棲姫「死ね!!!死ね!!!!!さっさと死ねやぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!!!」
浜風「おねぇちゃぁぁぁぁぁぁぁんーーーーーー!!!!!!!!!!」
泣き叫ぶ浜風。
その時………
ドオン……………
ドオン……………
上から何やら響く地鳴り。
浜風は泣きながらなんだと上を見上げる。
運河棲姫もイラつきながら上を見る。
他の手下共が暴れているのであろう。
そう思った瞬間!!!!!!
ドッッッッッガァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
天井をぶち壊し降ってきたのは比叡と榛名であった!!!!!!!!!
榛名は勢いのまま渾身の一撃を運河棲姫の顔面に叩き込み壁際まで吹っ飛ばした。
浜風「!!!!!!!!!!!!!」
比叡&榛名「助けに来ましたよッッッッッ!!!!2人ともッッッッッ!!!!」